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2016年2月17日 (水)

人生意気に感ず「高齢者投げ捨ての深い闇。ドイツと日本の全体主義。亡霊は甦る」

 

 ◇3人の老人がマンションから投げ落とされた疑いがある。川崎の有料老人ホーム。容疑者は、元職員の今井隼人(23)。直接の容疑は、そのうち87歳の男性に対する殺人罪。今井は3人の投げ落としを認めているという。他の2人は86歳と96歳の女性。ゴミのように捨てられたのだろうか。 

 最近高齢者施設での虐待が非常に多い。認知力がなくなった人をゴミのように扱う。その気配を察した家族が録音器をしかけて明るみに出る事態が何度も報じられてきた。私は、今の社会の病んだ姿の一つの象徴だと思う。人間の尊重、人権感覚が介護に携わる人の心に根づいていないのだ。

 

 これは崩壊していく日本社会の一端を示す事態でもある。教育に長い年月を費やしながら肝心なことを教えていない、核家族化の中で高齢となって死に近づく肉親の実態が分からない、様々な要因があるだろう。

 

◇3人を殺せば死刑が相場である。判決文でよく見られるのは、「夢のある人生を奪った」という表現である。若い命を奪うことは持論大罪に違いないが、人生の終末を迎えた人をゴミのように殺すことは、それ以上の大罪であることを裁判所は断固として示すべきである。社会の役に立たなくなった人間は無用の存在だという観念を広げてはならない。私は、昔読んだ「生きるに値しない命」という論文を思い出す。ドイツの高名な刑法学者ヴィンディング等が書いたもので、ナチスのユダヤ人大虐殺の一つの論拠となったと言われる。歴史は繰り返されることを警戒しなくてはならない。

 

◇かつてのドイツや日本は全体主義の国家だった。そこでは全体の国家目的が個人の価値に優先する。今日の世界でも中国やロシアの共産主義は全体主義である。その極致が先軍主義を掲げて突き進む北朝鮮である。国民を飢えさせ、政権の幹部を次々に処刑する恐怖政治を行っている。国連は、金正恩主席を「人道に反する罪」で裁こうとする姿勢を示している。日本にとって大変な幻怪変化は、核兵器を進化させ、極めて現実的な恐怖となった。国境を接する韓国の世論は核武装を本格的に議論するようになった。

 

◇ドイツでは多くのイスラム系難民を受け入れたことにより、これに反対する極右の勢力が頭をもたげつつある。ユダヤ人排斥を叫ぶヒトラーの姿が甦る。世界は危険な状況にある。(読者に感謝)

 

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