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2016年1月12日 (火)

人生意気に感ず「母を処刑したイスラム戦闘員。イスラムに入る母と子。前橋にモスク」

 

◇「イスラム国(IS)」の戦闘員が母親を処刑したという。このニュースを聞いて、私はISの将来は暗いと思った。事実はこうらしい。シリア北部のラッカでのこと。40代の母親が20代の戦闘員の息子に「ISを離れて町から逃げよう」と説得を試みた。息子から報告を受けたISは、この母親を拘束。裏切り行為として、処刑を指示。息子は数百人が見守る中で母親を銃殺した。

 

 泥棒にも三分の理という。ましてや、欧米の価値観に立ち向かうISには1片の大義があると思っていた。しかし、息子に実の母親を殺させるというのは、人間性を否定するものである。命令に従う息子も正気の沙汰ではない。事態はここまで緊迫し、ISはここまで追い詰められているということか。戦略的に見ても大きなマイナス効果だと思う。多くの難民が流出していることは、事態を雄弁に物語っているといえる。

 

◇それにしても多くの人がISに参加する動きは理解を超える。英国の裁判所は実子を連れてISの支配地域に入ろうとした英国出身の母親を、16歳未満の子を拉致した罪で禁錮5年4月の罪とした。裁判官は「ISは殺人やレイプといった極端な力を行使して自らの意思を貫徹するグループであることは疑いない」と説明し、母親の行為は子どもへの責任を放棄するものだと判じた。ちなみに、この事件は夫が通報して、トルコからISに向かう母子を拘束したという。この事件は世界中が、ISを嫌っていることを示すと共に、ISには何か、私たちには理解し難い人を惹きつけるものがあることを示すのかもしれない。

 

◇ISのために被害者の立場に立たされているのは、多くのイスラム教徒である。無知は偏見と差別を生む。世界は多様な価値観が共存する時代である。それが今日の国際化の特色であり、私たち日本人が苦手とするところだ。

 

 私たちは前橋市の表町にモスクをつくり、開所式に私は「楫取」の紙芝居をやった。新聞で取り上げられたために、私のところへ問い合わせもあった。日本語を教える「NIPPON・ACADEMY」には多くの留学生が集う。私は名誉学院長だが、同時に日本の文化や歴史も教える。紙芝居もその一環。人口減少社会と重なって、国際化も一変の様相だ。多民族との共生に慣れていない日本は今大きな壁に直面している。「イスラム」は宗教の問題なので難しい。(読者に感謝)

 

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