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2015年8月 3日 (月)

人生意気に感ず「安倍談話。玉音放送。少年Aの心の悪魔」

 

◇安倍首相は「痛切な反省」を強調した。70年前の大戦の日本の責任についてだ。7月9日行われた米国の研究機関主催のシンポジウムに於ける講演での発言である。8月に予定されている「首相談話」の予告的意味がある。

 

「我が国は先の大戦への痛切な反省の上に立ち一貫して平和国家として歩んできた」と強調。自由と民主主義を人類の宝と位置づけた上で新しい世界のビジョンの創造と実現のために指導的役割を果たしていくとも述べた。

 

 私は、このような内容となるとすれば70年の節目に立っての安倍談話は堂々たるもので、「お詫び」にこだわる韓国や中国にも通じるのではないかと思う。反省を基礎にして、自由、民主主義、平和国家の歩みを訴える首相を私は信じる。「民主主義は人類の宝」との主張は平和を守ることへの決意であり約束手形を意味する。最近の安倍批判にはマスコミに煽られた皮相の観がある。

 

◇宮内庁は戦後70年にあたり昭和天皇の「玉音放送」を公開するという。これを機に私たちはこの放送実現に至る凝縮されたドラマを知るべきだ。日本の運命を決した瞬間である。御前会議を指導した我が鈴木貫太郎首相、天皇にすがって泣いた阿南陸相、皇居の広場で自らの努力が足りなかったと手をついた多くの国民、戦争が終わったことにほっとする圧倒的多くの国民。

 

 これらは歴史的に掘り下げないと火山の噴煙と流れ出る溶岩を見ることで終わる。歴史との対応の姿は一国の文化の状態と民主主義の程度を物語る。かつての日本、そして現在の韓国や中国の激しいナショナリズムはそれを示す。歴史は科学に尽きることではないが、科学から離れることがあってはならない。

 

◇性的衝動と暴力への衝動は深いところで繋がっていることは感覚的には分かる気がする。脳科学の研究の示すところでは、性中枢は暴力中枢から分化して発達するものだという。

 

 少年Aの手記「絶歌」が騒がれている。優れた精神鑑定医の分析によれば、Aの脳は暴力中枢から性中枢が分化して発達するのが遅れていたため、暴力中枢が興奮すると性的中枢も興奮する状態であったという。つまりAは性的サディズムによって殺人衝動にかられたというのだ。

 

 人間の心には悪魔が棲む。フロイトは人間の心理には表層と深層があり、深層には無意識の世界で表に出せない様々なものが存在し、それが人間を衝き動かすと説いた。心理の表層には深層をコントロールする力が育まれるに違いない。現在の行き過ぎた物質文明は深層の悪魔を抑える力を育てないのかもしれない。(読者に感謝)

 

 

 

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