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2015年5月 1日 (金)

人生意気に感ず「120時間の奇跡。サリンで無期。性的少数者。群大の不名誉」

◇ネパール大地震に関し、様々な情報が伝わる。広大な山岳地帯は閉ざされた世界だ。ネパールの留学生は、わずかな情報からそれら奥地はほとんどが壊滅しているらしいと語る。  首都カトマンズで120時間ぶりにがれきの下から救出された15歳の少年のことが伝えられた。72時間が一つの限界といわれる中、現場では「奇跡だ」の声。倒壊ビルのわずかの空間、2本のバターオイルでしのいだ。その精神力、生命に驚く。日本語学校のネパールの少年は私に語った。「ネパールの人はよく耐えます。まだ生きている人は多いはずです」。多くの地震の現場で、時間の経過と共に諦められ捜索が打ち切られてきた。虫の息であえぐ人々を想像すると耐えがたい。極限における人間の生命を最大限尊重する工夫をもっと考えねばならない。

◇オウムの高橋被告に無期懲役の判決が下った。サリンであることの認識があったか否かが一つの争点。2人の死刑囚が証言に立つという異例さ。しかも、2人の証言はくい違っていた。これを裁判員が裁いたことも注目される点だった。  地下鉄サリン事件は現代の社会の病理とつながる。多くの若者はこの事件から学ばねばならない。精神が不毛の時代。宗教とは何か。  この事件はテロという点でますます今日的である。検察は厳罰を求める理由として次のように主張していた。「無差別テロは過去のものではなく現在でも世界で発生している。テロを繰り返さないためにも厳しい刑罰で臨むほかない」

◇子どもの世界で「いじめ」はなくならない。しかしなくす努力を最大限しなくてはならない。これが現実である。子どもたちは変わったことをつつく。アンデルセンの「醜いアヒルの子」を思い出す。  性的少数者の子どもが学校でいじめられる事実があった。文科省は全国の小中高に対し配慮を求める通知を出した。同性愛、両性愛も含め。心ない言葉を慎むこと、服装や髪形をからかったりしないことなど。根本は人間の理解。人間の多様性の尊重。人間の尊厳を守ること。

◇群大病院が「特定機能病院」を取り消された。腹空鏡の肝臓手術で多くの患者が死んだ。執刀医個人の問題と共に、組織として構造的問題点があったと指摘される。「重粒子線」という金字塔がかすむ。医工連携も下降線か。(読者に感謝)

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