人生意気に感ず「入国審査の厳しさ。受賞式に備える。テキサスを走る」
◇ヒューストン国際空港の入国審査は厳格を極めた。長蛇の列で長時間待たされた。皆、事情が分かっているので文句もない。中東の国籍の人には特に厳しいのだろう。それらしい人が別室に連れていかれる姿を見た。私の場合は、意外に簡単に済んだ。日本人への信頼か。桜井監督の話では、国籍の如何の外、第三国を経由して入国する者が厳しく審査されるとのこと。
IS(イスラム国)にとっての最大の敵は米国。人質を焼き殺し、首を斬る残酷さ、連日のように自爆テロを繰り返すテロ集団。入国審査の関門は彼らの潜入をくい止める砦なのだ。全米の空港でこのようなことが繰りひろげられていることを想像すると、この国は、私たちには分からぬが戦事下にあると思った。
空港からスーパーシャトルに乗る。数人で移動する乗り合いタクシーである。大平原で馬を走らせる光景は高速道の壮大な車の流れに変わっていた。片側数車線を走る車の流れは大河の奔流のようだ。石油の消費量は全米一。日本の2倍の面積。全米に冠たる農業州だが、NASAに象徴される最先端技術の産業も凄いのだ。テキサス一州だけでもこれだけの力。こんな国とよくも戦争をやったものと改めて思う。30分程でダブルツリーホテルに着く。
桜井監督は映画関係の人たちと連絡を取り18日の受賞式に臨む準備を進めている。会場入るパス(通行証)が届けられた。VIP・PLATINUM・PASSとある。プラチナはゴールドより上で最高位を示すもの。首から下げる12cm×20cmのビニールケースには大きく、NORIO NAKAMURA。〝THE STORY OF MOTOHIKOKATORI ″とある。
主な出品作品を紹介する分厚い広報誌の一頁全部を使って「楫取素彦物語」が紹介されているのに驚いた。良い賞になるのであろうか。
◇テキサスの朝を走った。現地時間7時、ダブルツリーホテルの前の高速道路は凄い音。車の走る音は、あたかも濁流が流れるようだ。暑いのでジャンパーをぬいで腰にくくりつける。世界の都市を走ったが高速道のわきを、このような音を聞きながら走るのは初めての経験。見上げる高層ビルが天にそびえている。あそこへ上がればテキサスの広さが実感出来るのかと思った。少し足が重いのは食べ過ぎたせいか。テキサスの人は皆ビヤ樽のように太い。(読者に感謝)
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