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2015年2月21日 (土)

随筆「甦る楫取素彦」第178回

 楫取の廃娼決定はこのように紆余曲折、波乱の道を辿った。これは廃娼ということがいかに困難な事業であるかを物語る。楫取の決断がなければ実現しなかったことは明らかである。

 楫取の後、佐藤、中村、草刈の各知事を経て古荘嘉門知事の下で決着となった。星亨(ほしとおる)が「群馬の廃娼は歴史の有ること」と語ったことには重味が感じられる。

①中江篤介。中江兆民の幼名である。広く兆民で知られる。人民主権、社会契約説を唱えた思想家で、自由民権運動に理論を提供。明治憲法の反民主主義性や君主主権を厳しく批判した。一方で群馬県で公娼設置の運動をしたのである。

②星亨(ほしとおる)。幕末に江戸で生れる。赤貧の境遇から刻苦勉励により身を起こした不屈の政治家。投獄の経験もある。衆院議長、東京市議会議長を務める。東京庁内で剣客伊庭想太により刺殺される

③末松謙澄、政治家、文学者、法学者。イギリス滞在中、世界で初めて源氏物語を英訳・出版。伊藤内閣の内務大臣。

④板垣退助、土佐藩出身の政治家。大政奉還に奔走し、明治政府の参与、参議となる。征韓論に敗れて下野。民選議員設立建白書を提出し、自由民権運動の中心人物として活躍した。

☆土・日・祝日は、中村紀雄著「甦る楫取素彦」を連載しています。

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