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2014年10月31日 (金)

人生意気に感ず「小渕さんが危ない。雅子妃晩餐会に。FMぐんまに出演」

◇小渕優子さんの件を心配する声は県議会でも聞かれる。主な関心は来年の県議選への影響。今、準備している自民党の広報版・「自由民主」も小渕さんの写真入りの記事を他に替えた。

 こんな折、中之条前町長の折田さんが東京地検特捜部の事情聴取を受けているという報道に驚いている。政治資金収支報告書の記載に法令違反があるか、また、その関連だが利益供与があったかが問われている。観劇などの収支に差がある。それが利益供与になるか。額は5千万円。お盆にお線香を配って、利益供与を問われ職を辞した国会議員がいた。最近のウチワも問題となった。この流れからして、「5千万円」は重大で、世論が許さないのではないか。東京地検特捜部の追求で、いろいろな事実が出るだろう。かつて、東京地検で事情聴取を受けた元県議が調べの厳しさを語っていたことが思い出される。

◇雅子様が11年ぶりに宮中晩餐会に出席されたことに私はほっとした。「適応障害」とはよく分らないが心の病に違いない。民間から皇太子妃になられ、全く違う環境での心労は想像以上に大変なのだろう。「離婚はできないのか」こんな声が聞こえることもあった。

 オランダ国王夫妻の歓迎晩餐会である。天皇陛下は、第二次世界大戦により両国の友好関係が損なわれたことは誠に不幸なこと、これからの親善に更なる心を尽くしたいと述べられた。

 オランダは歴史上日本と特別な関係いあった。江戸時代の鎖国下、ヨーロッパで唯一国交を続けた国である。長崎の出島は世界を覗く天窓だった。シーボルト事件、蛮社の獄などを思い出す。晩餐会の人々は両国の歴史に思いを馳せたのではないか。歴史を思えば心が広がり勇気が湧く。これを機に雅子様の心が真に立ち直ることを願う。

◇FMぐんまで楫取素彦を語ることになった。月1回、最終金曜の午後4時30分から10分間、計4回の計画。以下の日程。2014年11月28日、2014年12月26日、2015年1月30日、2015年2月27日。

「ぐんま発、世界へ」を掲げ、リスナーの人間力を引き上げる人気ワイド番組にと製作担当者は意気込む。FM萩では、来月17日、萩の楫取素彦顕彰会会長中原正男さんと1時間の生放送に出演する。今日は元気21で楫取を語る。(読者に感謝)

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2014年10月30日 (木)

人生意気に感ず「防府の楫取顕彰会。県のエボラ対策。道州制の行方」

 

 

 ◇防府市の楫取素彦顕彰会会長の毛利元敦氏と県庁レストラン「くろまつ」で会った。毛利さんには昨年、群馬の顕彰会一行が訪ねたとき、大変お世話になった。今回、もっと丁寧にお迎えすべきであったと悔いが残る。前橋市の担当者は一行の来橋を顕彰会に知らせなかった。くろまつで食事をしているという情報を得て駆け付けたのである。毛利さんは私に対するお土産まで用意しておられた。くろまつでは「中村さんが見えないのでどうしたのかと思っていました」という声があった。 

「何故知らせなかったのか」私の質問に納得できる答えはなかった。

 

私はバスに乗り込んで改めて歓迎の挨拶をした。「大河ドラマは一年で終わりますが、顕彰会は、それを超えて楫取の顕彰運動を続けていきたい」と。せめて昼休みに挨拶できたことが救いであった。公務員の誠意とか姿勢について考えさせる出来事であった。

 

◇県と群大病院はエボラ熱対策に本格的に取り組むことになった。エボラ熱が世界に広がっている。素人の考えだが、ウイルスはそれぞれの所で増殖するから広がれば広がる程、手におえなくなる。羽田空港で発熱が認められた男性は幸いなことに陰性だったが、飛行機には多くの同乗者がいた。これは、もし男性が陽性であった場合、ウイルスが他に感染する可能性があったことを意味する。発症・発見前の感染を防ぐことは不可能だろう。だからエボラは今後も世界に広がるだろう。

 

◇県内でエボラ患者を受け入れることが出来るのは群大病院だけ。しかし、せっかくの病院機能もエボラに対応するためには準備態勢が必要だ。感染者の移送、情報の伝達方法、使用する車、スタッフ、防護服などなど。図上訓練が不可欠だろう。

 

 県内にエボラが現実に発生した場合、新型インフル以上の深刻な事態に陥る。正に地方の力が問われる。災害に対して安全神話が支配する本県にアフリカ発のエボラという未知の敵が近づいている。

 

◇日本という国のかたちをどうするか。これが道州制の問題の根本である。今日の閉塞状態を打破して日本が活力を取り戻すには道州制が有効だと思う。佐田玄一郎さんは道州制反対の構想を、この問題の責任ある立場で打ち出した。根回しをした発言かと思っていたら拙速だったらしい。いくつかの県が一つになることで、他の一国以上の力を発揮できる。夢を実現する研究を続けるべきだ。(読者に感謝)

 

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2014年10月29日 (水)

人生意気に感ず「御嶽を活かせ。40人学級復活とは。萩と中国訪問」

◇戦後最悪の火山災害から1か月。神の山御嶽山は冬を迎える。その神意は測り難い。死者57人、不明6人。この他にも犠牲者があるかも知れない。

 最大の課題は教訓を引き出すことだ。私たちはマグマの上で生きていることを改めて思う。群馬も5つの活火山を抱え、その中で、浅間や草津白根は特に要注意だ。

 今回、登山者の届出が少なかったことが問題となった。今後、多くの活火山で届出を義務化する動きだ。注目される点は名古屋大を中心に全国の15研究機関が参加して噴火メカニズムの正確な解明を目指す。地球物理、地球化学などの専門家が参加するという。

 学問の分野もたて割だから横の連携が必要だ。マグマが足もとでたぎる。その上の薄皮の上で生きている危うさ。大学の役割と使命を思う。名古屋大はこのところノーベル賞を多く出して活気がある。地方大学の活躍ぶりは日本の底力を示すもので勇気づけられる。

◇小学1年で実施する35人学級を40人学級に改める動きが出た。財務省の財政削減策である。安倍政権に対する批判が強くなっている時なので気になる。

 本質的なことは、きめ細かい教育の実施の妨げになる懸念である。財務省は、過去5年のデータで成果がないことを根拠にするが、教育は短期間では測れない。財務省は約90億円の教育費軽減効果を重視するが、教育の本質を踏まえないやり方だ。文科省はきちんと本質を踏まえた反論をぶつけるべきだ。私は、教育に関する委員会に属する。この問題は地方の教育に直接関わるので今後関心を深め発言していきたい。

◇いよいよ11月に入る。密度の高い月になる。今月30日満74歳の誕生日を経て人生の新しい境地に入る。毎朝、ゆうじ君を連れて私の同級生を回るが、足が痛い、腰が痛いと、老いらく振りは著しい。私は3日、10キロマラソンを楽しく走る。天が与えた健康と生命に感謝している。

 議会の合間を縫ったハードなスケジュールをこなす。17・18・19日は萩市、20日から23日は上海訪問である。萩は、17日、FM萩で一時間生で出演。18日は明倫小、椿東小で講演、この日の夜は約20人で懇談。いずれもテーマは楫取。日中友好協会の訪中団は両国少年の書道展実施を話し合い、人の交流、進出企業を視察する。注目点は、日本から進出した老人福祉施設。中国も高齢化まったなしである。(読者に感謝)

 

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2014年10月28日 (火)

人生意気に感ず「エボラ日本に?エボラの地の日本女性。イスラム国。県民マラソン」

◇エボラが世界に広がっている。感染者は1万人を超え、死者は4千9百人に達した。世界が一体化して人の交流が激しい状況下、ウイルスの国内侵入を食い止めるのは難しい。日本に来たらという恐れを、エボラ発症の当初から抱いてきた。

 そのおそれは遂に現実のものになるのか。今、午前2時だが、ケータイのニュースに、「日本にエボラか」とある。リベリアから羽田に着いた日本人(日系カナダ人とも)が発熱を訴え、国立感染症研究センターに運ばれた。目下、検査中で、未明には判明するらしい。固唾を呑む瞬間とは、こんな時のことであろう。 ◇西アフリカで、エボラ患者に対応した日本人女性に胸を打たれた。38歳の看護師。防護服に身を固め、はいた物、排せつ物にも触れる。毎日死者が出た。防護服が熱かったと訴える。

 ウイルスは微細なものだからどんなすき間からも入り込む。崇高な使命感が命がけの行為を支えているのだろう。「国境なき医師団」のメンバーである。日本の若者が海外で私利を超えた活躍をしていると思うと勇気がわく。エボラの日本侵入は時間の問題だと思わねばならない。

◇今、目が離せない世界の出来事は、「イスラム国」だ。テロの源として空爆の対象となっている。不思議なのは、この「イスラム国」を支援する若者が続々と集まっていることだ。彼らを駆り立てる言葉は「聖戦(ジハード)」だ。若者の心の空白、心の砂漠にイスラムの教えが忍び込むのか。日本とて対岸の火事ではない。イスラム国に渡ろうとした大学生がいた。これは、日本にも、「聖戦」に共感する者がいることの現われだろう。

 日本の大学には、学生運動がなくなった。かつての学生運動は、若者の正義感や権力に対する批判精神を吸収して大きな社会的役割を果たしていたと私は考える。今日多くの若者は、若者本来の批判精神をぶつける手段を持たない。病める社会が世界に広がっている。そこにテロの黒い影が忍び込む。

◇県民マラソンまで、中5日となった。少し体重を落とすため腹がへった時はきゅうりを食べている。今朝はいつもの倍以上走ったが、終わりに近づくほど調子が出て楽に走れた。赤城の山に朝日がさして紫の尾根に白い雲がかかっている。2日後に74歳を迎える私の足は少年時代の赤城の山道に鍛えられたのだ。 (読者に感謝)

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2014年10月27日 (月)

人生意気に感ず「中国人のマス釣り。日中子ども書道展。エボラ迫る」

◇タージャハオ(皆さんようこそ)、ツアオシャン・ハオ(お早うございます)、テンチー・ヘンハオ(お天気が大変良いですね)、チェンダオタージャ・ウオヘンカオシン(皆さんに会えて大変嬉しいです)。私が中国語で語り出すと、一語ごとに歓声が上がった。日本人から母国語の挨拶を聞くのが嬉しいのだ。

 中国残留帰国者協会のマス釣り大会である。敷島公園の池には約170人の人々が集まった。中国人は釣りが好きだ。太公望の故事と関係あるかも。多くは日本国籍を得ている。中に混じる残留孤児は70代中ばになった。来賓の中にはシベリア強制抑留を経験した80代の元気な老人の姿もあった。人々を前に満州の歴史が甦る。来年は終戦70周年。体験談の編集を計画している。

 萩原ゆうじ君がマイクを握った。「中村先生の後継者として頑張ります。今、知っている中国語は二ィーハオだけです。これから中国語を勉強します」と話すと一斉に拍手が起きた。

◇先日、書道協会の幹部と日中友好協会との間で、日中両国の子どもたちの書道展実施についての会議があった。上海と群馬県の子どもたちの書、各50点ずつを展示する。

 主催は群馬県日中友好協会と上海人民対外友好協会。群馬県書道協会が共催する。中国は書の原点。書の交流を通して真の日中友好が育つことを願う。来月、20日からの上海訪問で計画を詰めることになる。

◇県は、「上野三碑」を「世界記憶遺産」登録に申請することになった(24日)。世界記憶遺産は、世界的に重要な文書、書籍、絵画などを「世界の記憶」として登録し保護するユネスコの事業。三碑は多胡碑、山上碑、金井沢碑。多胡碑は、初代県令楫取素彦が注目し保護した。碑亭をつくり、碑文を書として中国に紹介し世に広めるきっかけをつくった。

 三碑の登録については県議会で提案されたことがきっかけになっている。富岡製糸場の世界遺産登録、並びに国宝指定と共に、群馬の歴史文化を発展させることになる。県民の文化への理解が進み心が豊になることを願う。

◇エボラ熱の恐怖がヒタヒタと迫る。感染者は1万人を超え、死者は5千人に近づく。西アフリカのリベリアが感染者、死者ともに最多。この感染者、死者の増え方は唯事ではない。国は、黒い影の上陸を食い止めねばならない。(読者に感謝)

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2014年10月26日 (日)

随筆「甦る楫取素彦」第139回

次に示すものは、明治15年3月、楫取県令に対して、17名の

県議から出された建議である。(明治13年の娼妓廃絶の請願とほぼ同旨)

「私たちはつつしんで考えてみるに、みだらなことが風俗を壊すことは、本来、ぺらぺら論ずるつもりはないことであるが、その中で、世の教えに最も害を及ぼすもので、娼妓ほどはなはだしいものはない。私は、その理由を明らかにしたいと思う。およそ、天下の物事に於いては、表で禁止しても陰でこれを犯す者がある。ましてや、害悪を明らかに許可し、おとし穴を設け人がこれにおちるのにまかせるときには、なお更である。そもそも、我が群馬県ほど娼妓貸座敷の多いところは隣県と比べて他にない。だから、その害をうけるところは一郡一村に止まらず県下一般の人民に及んで止まることがない。今その害悪のニ、三を挙げてみる。倫理をやぶり風俗をこわす。資産を失い産業をだめにする。少年子弟の前途の方向を誤らせる。父子夫婦を離散させる禍を招く。その他、賊盗の考えを起こさせ、博奕の原因をつくる。このように、およそ、人間の全ての悪事は皆この娼妓貸座敷に根ざさないものはない。全く、其の通りなのだ。それだから、娼妓賦金を地方税の中に入れず法定の税の外で扱うのは、いやしい業(から得る金)を貴重な地方税の中に置くことは耐えることが出来ないからである。私たちは、長年、前に述べた事件に於て、これらを見てきた。一かけらの杞憂(とりこし苦労)として黙っていることは出来ない。(だから)娼婦の廃絶を県令閣下に建議したいと思う。」

17名の署名者の中には主唱者たる湯浅治郎や眞下珂十郎の名も見える。

 

※土日祝日は中村紀雄著「甦る楫取素彦」を連載しています。

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2014年10月25日 (土)

随筆「甦る楫取素彦」第138回

「明治15年3月議会」

明治15年の3月議会で遂に廃娼の建議が出た。そこで交わされる議論は、そ

の後の全国的な廃娼運動における議論の原型ともいえた。また、この3月議会では、もう一つ、注目すべきこととして地方官民選論が闘われた。

明治15年の3月議会に於いて遂に「娼妓廃絶の建議」が出された。奴隷船マリア・ルーズ号事件に端を発した訴訟の中で、ペルー側は日本の奴隷制だとして公娼を指摘し、証拠物件として「女郎の証文」を提出した。世界の目を強く意識した明治政府は、太政官布告をもって、娼妓の解放を宣言した。しかし、不遇な女性たちに対する何らの社会政策もなくただ一片の法令で彼女たちを解放することは土台無理なことであった。公娼制は貸座敷の名の下でその後も変わらず行われた。

 明治15年の県会では、この「建議」に関して侃侃諤諤(かんかん

がくがく)の議論が行われた。(侃侃諤諤とは信ずることを遠慮なく

論ずること)

その有様は長い県議会の歴史の中で特筆されるべきものである。

議会のみでなく、広く県民の財産であり、更には人権の歴史に於いて意義あるものである。埋もれている宝を発掘する思いでその全貌を取り上げる。

群馬県会の動きは、社会の不条理への挑戦であった。また、それは、明治13年の第一回県会以来役人が見せた傲岸不遜な態度に対して県会が真の存在意義を示したことを意味する。

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2014年10月24日 (金)

人生意気に感ず「動き出す群馬の日中友好。日本消滅の大噴火。テロのイスラム国」

◇昨日、群馬県上海事務所所長山田氏の講演があった。県の国際戦略課と群馬県日中友好協会の共催なので、冒頭、私も挨拶した。山田氏には、今月3月の上海訪中の時お世話になった。再会を喜び、「日中間も大分変りましたね」と言うと、山田氏は、「その通りです、今はもう民間の交流にも何も問題ありません」と答えた。

 私は挨拶で、群馬県日中友好協会は最悪の嵐の中で船出し、民間交流の意義を体験したこと、及び、最近日中間が大きく動き出したことを語った。

 その例として、9月の中国建国25周年記念大会の状況を紹介した。中国大使の発言に日中関係の改善を示す顕著な表現が見られたのだ。山田氏のテーマは、中国からの「観光誘客」なので、私は挨拶で観光の意義にも触れた。

 それは、「おもてなし」で群馬を理解してもらうことは、日中の真の友好の基礎をつくるということ。今月20日から23日まで、私を団長として上海を訪ねる。3月、上海人民対外友好協会との間で協定書を交わしたが、その中に「文化・教育・スポーツ、青少年交流の促進」がある。今回の訪中で、「日中両国の子どもたちの書道展の実現」を協議するのは、この協定書に基づくものである。嵐の中を進んできた日中友好協会の前途に曙光が見えた感じだ。

◇大災害の時代に入り込んでいることは、「3・11」以来肌で感じていることである。とくに近づく南海トラフ型の巨大地震の影響は不気味だ。そんな折、「マグマ学」の教授が22日、驚くべき警告を発した。

 試算では、日本の総人口にあたる1億2千万人が死亡する。巨大カルデラ噴火の発生確率は100年以内に1%。100年という数字は現実的で身近な数字なのだ。研究を進める神戸大の教授は「いつ起きても不思議ではない数値」と警告している。

 巨大カルデラ噴火は直径2キロ以上の巨大なくぼ地(カルデラ)を作るのが特徴。過去12万年間に阿蘇、十和田など13回の発生例がある。地球の回転にも影響を与えた東日本大震災が日本列島のマグマに影響を与えたかもしれない。教授等は「地下のマグマの状況を正確にとらえる技術を向上させ、発生メカニズムの解明を急げ」と訴えている。

◇群馬県議会でもテロ対策が議論される時代だ。テロの「イスラム国」に共鳴する世界の若者が脅威の存在になりつつある。カナダ議会の銃撃戦に静かな国がパニックに陥っている。(読者に感謝)

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2014年10月23日 (木)

人生意気に感ず「10キロ走近づく。大腸検査。懐かしき人。感想文届く」

◇5863、10キロコースの番号が来た。11月3日の県民マラソンだ。その4日前、私は74歳の誕生日を迎える。この年で10キロを完走できることを天に感謝する。走ることは私にとって生きる証。恐らく、走ることを止めたら一気に衰え、老いの坂を転げ落ちるだろう。毎朝走るとき、踏みしめる一歩一歩に大地が応える。大自然に生かされる自分を感じる。

 

◇昨日、大腸検査を受けた。毎年やっていたが2年のブランクがあった。マラソンの前に気になっていた。朝6時から下剤を溶かした2Lの水を飲むと水便が何度も下った。肛門から挿入する内視鏡はおよそ80cm、異常ないと言われてほっとした。生きる喜びを感じる瞬間であった。

 

◇会計を待っていると、近づく女性がいた。「やあセイコちゃん」「母が入院しているの」60に近い人をちゃんづけで呼ぶ仲。その母親は95歳、少年時代の懐かしい思い出のある人。枯れ木のような腕をしたその人は私が顔を近づけると言った。「まあ、中村さん」「俺だよ、頑張って」「もうだめ、ナムアミダブツよ」「懐かしい思い出があるね」「本当よ」頬に生気が現れ、幾分紅潮して見えた。昔の美しい顔が甦っているようだ。

 

 少年時代、私は毎日、夜は定時制に通い昼は商人だった。この人の店にダンゴを卸していた。未亡人のこの女性は必至で2人の子供を育てていた。若かった私は義に感じて何かとお手伝いをした。大往生が近づいている。全力で生き納得感があれば死は怖くない。女性の表情はそれを物語っていた。

 

◇赤いリボンで綴じた感想文が届いた。館林第一小学校6年生のもの。講演をする各校で書いてもらっている。質問した男の子、マララの話に感動した女の子など、皆心をこめて書いている。あの体育館の活きた瞳が甦る。

 

 一文を紹介する「私は楫取素彦さんという人物をよく知りませんでした。ですが10月14日の講演会で楫取さんのことをよく知ることが出来ました。(中略)新しい日本を創り出そうとした生き方がとてもかっこいいなと思いました。最後に話して頂いたマララさんの話はとても感動しました。マララさんは女性の勉強を必至で訴えています。私もマララさんのように強い人になりたいと思いました」(読者に感謝)

 

☆私の後継者、萩原ゆうじ君は慶応卒・30歳の公認会計士。知性と信頼をと意気込む。

 

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2014年10月22日 (水)

人生意気に感ず「女性閣僚の辞任。素早い後任人事。私は廃娼派県議を」

 

◇小渕、松島の2人の女性官僚が辞任した。小渕さんは「女性の輝く社会の実現という課題に対し貢献できなかった」と語った。大企業での採用や昇進を進める法案が閣議決定され、女性の社会進出がいよいよという時の出来事。 この事態は女性の社会進出に一石を投じることになるだろう。重要ポストの女性には覚悟、責任、実力が求められるということだ。その上で、女性の特色を生かして役割を果たせるポストにつくことが重要だ。私は女性への追い風はこの事件で後退しないと思う。本格的な潮流を作るために乗り越えるべき試練である。

 

◇2人の辞任に対応した動きは素早い。後任の横顔は堅実にみえる。私は安倍政権を支持する世論の潮目が変わることはないと思う。

 

 小渕さんの後を受け継ぐ宮沢洋一経産相は宮沢喜一元首相の甥。喜一が語った言葉、「日本が戦争に進まないようにすることが一番の政治的責任」が政治家としての原点だという。

 

 一方、法相となった上川陽子氏は、為政清明、つまり澄みきった明るい心で法務行政に臨むと決意を語る。死刑制度などにどのような態度を示すのか興味がある。

 

 憲法第68条は「内閣総理大臣は国務大臣を任命する」と定める。閣僚の任命責任が総理にあることは憲法上自明のこと。20日の2人の辞任を受け21日に早くも次の2人を任命した。恐らく安倍さんは、松島、小渕の問題が浮上した直後、次の人選を検討させていたに違いない。もし後任の2人に問題が出れば、安倍さんの軽率さが指摘され本当に政権の潮目が変わるだろう。早く、本格的な政策論議に入るべきだ。

 

◇昨日、早朝から臨江閣で撮影に入った。映画・「ドキュメンタリードラマ・初代県令楫取素彦物語」は12月14日、「討ち入りの日」、シネマ前橋で封切られる。

 

 臨江閣の階段、踊り場を挟んで上と下で向き合う男たち。議場を出た後の議員たちが感情をぶつけあう場面。廃娼賛成派の3人は、湯浅治郎を中心に上から反対派に対峙した。

 

 湯浅治郎「遊郭の存在は人論に反する!天も人も許さざるものだ!」

 

 これに続けて賛成派の1人である私が叫ぶ。「子どもたちが遊女の真似をして遊んでいる。倫理の文化もすたる!文明国の恥ではないか」

 

 文明国の部分は台本にはなく私の考えで入れたもの。鬚を付けた私の姿が似合うと言われた。(読者に感謝)

 

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2014年10月21日 (火)

人生意気に感ず「富士噴火近し。小渕氏、松島氏、折田氏の辞任。朝の講演」

◇富士山噴火を想定した周辺県合同訓練が19日に行われた。御嶽山噴火を科学的に予見した学者が富士山の噴火は5年内にあると科学的に分析している。素人目にも最近の富士山の異常は唯事ではない。河口湖が干上がり、土砂崩れや山体の亀裂、噴煙が随所に見られる。それに東日本大震災の影響が加わる。5年内ということは来年かもしれない。

 3県とは神奈川、静岡、山梨の各県だ。3県の合同訓練は初めてで、危機が本格化していることを示すもの。国、自治体、住民、自衛隊など約4千人が参加した。住民避難や各機関の連携状況などを今後の避難計画に生かすことが重要なのだ。  3千776mの霊峰が火を吹く姿は人々の目に正に神の仕業と映るだろう。2百~3百年に一度繰り返してきた。最後は一七〇七年。およそ3百年が過ぎた。火山灰が都心を襲い、羽田空港は使用不能になり、東名高速や東海道新幹線は深刻な影響を受ける。

◇小渕優子、松島みどり、2人の女性大臣が辞任し安倍政権は深刻なボディブローをくらった感じだ。支持率も大きく下がった。台風の直撃をくらったようだ。女性の活力を引き出し、人口減社会に備える時に、本格的な政策の争いに入る前に躓とは残念。  法相は短命というジンクスがある。民主党政権時代、約3年間で10人の法相が入れ替わった。

 小渕さんの辞任は折田町長の辞表提出を引き起こした。折田さんは私とも親しい人で、親子2代にわたり小渕家の事務所長を務めた。 「私が問題の収支報告書を作成した」と名乗り出たのである。折田さんは、「3.11」関連廃棄物をいち早く受け入れた町長としてその決断を私は評価していた。今回の対応にも責任感の強さが現れているが、報告書作成時にもそれを活かして欲しかった。政界関係からは「二世議員の脇の甘さ」を指摘する声も聞かれる。

◇今朝は6時からある早起きの法人グループの会で講演する。映画・「楫取素彦物語」についても語って欲しいと言われている。5時半到着予定なので家を5時に出る。今午前3時、出発前に毎朝の習慣である走りをやる。昨日県民マラソン10キロコースの番号が届いた。8時半臨江閣で撮影に参加。私は廃娼賛成の明治の県議としてカイゼル髭で出演する。(読者に感謝)

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2014年10月20日 (月)

人生意気に感ず「映画楫取素彦の俳優と語る。少年柔道大会。小渕辞任」

   

◇「ドキュメンタリードラマ・初代県令楫取素彦物語」のシンポジウムが、昨日、昭和庁舎で行われた。3人の俳優を中央にして、その左右に2人ずつのパネリストがならんだ。パネリストは私、熊倉女子大教授、桜井監督、中島有坂学園理事長。俳優は、楫取の夏原諒さん、寿の渡辺宰希さん、松陰の伊嵜充則さんである。

 

 この日から臨江閣を舞台にして撮影が始まった。俳優たちは衣装のまま昭和庁舎に移動する。「20分位遅れるから始めていて下さい」と監督から連絡。前座として私が楫取と松陰の話をしていると監督に案内された俳優たちが姿を現した。松陰と寿は和装、楫取は洋装であった。松陰はチョンマゲに刀を差している。

 

 楫取役は当初速水堅太郎さんだったがアクシデントにより夏原さんにかわった。加藤剛さんの長男で、若い頃の父親にそっくりのイケメンである。監督がそれぞれに紹介し俳優たちは抱負を語った。舞台女優の渡邉宰希さんは、唯一遺されている松陰の妹寿の写真とそっくりである。伊嵜さんは、多くの人が松陰を演じたが、そのどれよりも温かい松陰を演じると語っていた。

 

 会場の関心は3人の俳優に集まり、シンポジウムは時間の経過を忘れさせた。最後の部分で司会が言った。「ところで、中村さんが出演されるそうですがどんな役ですか」と。「廃娼賛成の県会議員役です」私は照れながら答えた。

 

 この映画は群馬の廃娼運動を取り上げる。明治13年の議会では激論が闘わされた。私はカイゼル髭をつけて「公娼は倫理を破壊し教育を駄目にする」などと発言することになる。午後、臨江閣を訪ねると、畳に座った寿が静かに文を読む姿を撮影中であった。

 

◇この日の朝、少年少女の柔道大会が武道館で行われた。選手宣誓に立った富士見小の少年は、まっすぐ手を挙げ、よく通る声で間違えずに宣誓した。宣誓の声は大会のムードを決めると思った。子どもたちの目が生きている。私は来賓として挨拶。「今や柔道は世界のスポーツですが原点は日本です。礼を守り基本を守れば事故はありません」学校で必須となり柔道指導者の役割が重要になっている。

 

◇小渕優子さんが窮地に立っている。柔道の反省会でも大臣辞任は止むを得ないという声がしきりだった。会計担当は長年の惰性に流されたのだろう。二児のママは耐えられるか。(読者に感謝)

 

 

 

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2014年10月19日 (日)

随筆「甦る楫取素彦」第137回

①中原復亮(またすけ)は寿子が前橋に本願寺出張所を建てるにあたって、大変尽力した人であった。楫取が見い出した中原は三隅村の天台宗の家に  生れた。高杉晋作の奇兵隊に入り数々の手柄を立て鳥羽伏見の戦いで重傷を受けた。楫取が県職員として採用したのはかつて動乱を共に生きた同郷の人を楫取は身近に置きたかったのではないか。

先日、萩市今魚店町の楫取顕彰会の中心人物中原正男氏は、三隅町にある中原篷(とま)の家を捜しあて写真を送ってくれた。篷は中原復亮の娘で前橋で幼児から少女時代を過ごして、後大成した。楫取がその基礎をつくったといえる群馬と山口の一つの絆である。

 篷(とま)が3歳の時、家族で前橋に来て、父中原復亮(またすけ)は群馬土木

課に入る。篷は前橋の小学校を出て前橋英学校を卒業し、更に東京医学専門学

校に入学する。医師国家試験に合格すると、篷は生まれ故郷の三隅に帰り開業

し地域医療に一生を奉げた。昭和37年、三隅町は篷の永年にわたる功績に対

し「名誉町民」に推挙した。そして、翌昭和38年中原篷は89歳で静かに世

をさった。

◇ここで、歴史的な「娼妓廃絶の建議」に入るにつき、主な事項につき経過を整理すると

・貸し座敷業を改める建議(明治12年議会)

・娼妓廃絶の請願(明治13年議会)

・右につき 常置委員会に諮問(明治14年県会)

・ 娼妓廃絶の建議(明治15年議会・次に述べること)

※土日祝日は中村紀雄著「蘇る楫取素彦」を連載しています。

 

 

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2014年10月18日 (土)

随筆「甦る楫取素彦」第136回

群馬県にうつったが君は体質が弱く長いこと胸膜炎を病んだ。医、者がいうには若い時からの精神的苦痛の結果だという。五年寝て43歳で亡くなった。法諡(ほうし、戒名のこと)を心月と言った。蓐(じょく)はしとねのこと、病床を指す。

 なお死に際しての寿子の姿を次のように描く。「君疾みて自ら起たざるを知るや子婦を集めて後事を指畫(しかく)す。易簀(えきさく)の前日、湯沐(ゆもく)を命じ、衣服を改む。病篤きに至るも言語自若(じじゃく)たり。端座して逝く。嗚呼(ああ)悲しい哉(かな)

 君は自ら起てないことを知ると、息子の婦人をあつめ、後のことを指図した。易簣(賢者の死)の前日、湯で体をきれいに洗い、衣服をきちんとし、病が重くても言葉ははっきりしていた。きちんと座って死んだ。ああ、なんと悲しいことか。

 青山墓地の寿子の墓前に燈籠がある。楫取と同郷で群馬県土木課長となった中原復亮が献じたもの。

✩土・日・祝日は、「甦える楫取素彦」を連載しています。

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2014年10月17日 (金)

人生意気に感ず「ふるさと塾は朝鮮半島。朝日新聞の誤ち。萩原ゆうじ君と」

 

 ◇来週の土曜日(25日)は「ふるさと塾」である。テーマは「朝鮮半島」だから従軍慰安婦問題に触れざるを得ない。嵐のような「朝日」たたきが続いている。事実は何か。問題の本質は何か。これらが重要なのに強風によって何もかも吹き飛ばされようとしている。改めて思う。朝日が「告白」したことで強制連行はなかったというような受け止め方が生まれている。一般の人はむずかしいことは分からない。だからムードに流される。嵐が去った時何が残るのか。「ふるさと塾」は小さな存在だが、この嵐の中で足を踏ん張りたい。 

◇吉田清治氏が日本軍による韓国女性の強制連行について書いた。朝日新聞がこれに飛びついた。虚偽だったことが判明。朝日の誤りは、吉田証言をきちんと検証しなかった点。なぜそんなことを。朝日はその価値感に合致する事件故に信じ込んでしまったのだ。朝日の価値観とは、「人権」「民主主義」である。先の戦争を否定する余りに朝日には日本軍の悪業は当然とする考えが支配していただろう。日本の世論をリードするという誇りとおごりがあった。「騙された」では済まない。歴史を扱う時は第一に客観的な事実である。朝日たたきの嵐によって、朝日が萎縮すれば言論の自由が萎縮しそれは民主主義の危機につながる。朝日は、民主主義を守ろうとしながら、民主主義を危機に晒した。その責任は大きい。朝日は、報道の原点に立ち返ってほしい。

 

◇毎朝、7時前に萩原ゆうじ君がやってくる。7時きっかりに2人でスタートして主な支援者に挨拶する。「長いことお世話になりましたが、私は今期で引退します」「まあ、本当にご苦労さまでした」「この人は、私の後継者を目指しています。30歳の公認会計士です」「若いですね。中村先生のあとをしっかり継いで頑張ってください。応援しますよ」

 

 このようにどこでも温かく迎えてくれる。数日前から西片貝町に入った。農家の一室を借りて学習塾を始めた所、人生の同志であった妻を亡くした地、様々な思い出が甦って胸が熱くなる。間もなく人生の再チャレンジが始まる。心と体のエネルギーは尽きない。エネルギー源は走ること。走り終えてゆうじ君を待つ。11月3日が近づいた。今年も県民マラソンで10キロを走る。今月30日で満74歳を迎える。前立腺以外は健全。振り返ると人生は正にマラソン、そして闘いである。(読者に感謝)

 

 

 

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2014年10月16日 (木)

人生意気に感ず「エボラが迫る。奴隷復活宣言。八ツ場着工」

 

 ◇エボラウイルスが世界に広がっている。スペイン・ドイツ・アメリカで死者が出た。WHOは、新規の感染者が週に1万人を超えること、また、東アジアは対策を強化すべきことを警告した。人類は今、目に見えないウイルスという敵の襲来を受けている。 

 テキサスの病院で感染者の治療にあたっていた女性看護師は、全身を覆う防護服を着用し細心の注意を払っていたが感染した。この事実は国内に入り込まれたら手におえないことを示す。中世にペストが蔓延し科学の力を持たない人々が恐怖におののいた姿が想像できる。

 

 西アフリカ四国で広がっているがリベリアの被害が突出し死者は2千3百人を超え、感染者は4千人を超えた。医療・保険の施設が遅れているところでこれだけ広がるともう地域で抑え込むことは困難だろう。

 

◇日本でも厚労省が対策を始めた。国と連携して地方が万一に備えることが重要だ。本県の取り組みが心配だ。国は改正感染症法案を今国会で成立させようとしている。要点は患者の同意を得られなくても、血液や尿などを都道府県が採取できることである。緊急時の公共の利益を個人の権利より優先させたのだ。

 

◇「奴隷復活宣言」とは何と驚くべきことか。リンカーンの奴隷解放宣言からおよそ150年。正に亡霊かと思う。アメリカから空爆を受けている「イスラム国」。敵対するヤジディ教徒の女や子どもを、戦闘員にイスラム法に基づいた戦利品として分配するという。そんな宗教が、そんな神があるものかと思う。既に数百人の女や子どもの行方が分からなくなっているという。こういう出来事を見ると、遠い昔、女や子どもが戦利品として扱われた時代があったかと思う。

 

◇イスラム世界の女性差別は酷い。女に教育は不要というのはその象徴だ、イスラム教に宗教改革は起こらないのか。民主主義と対立する世界。宗教戦争は永遠に続くのか。

 

◇八ツ場ダムが今日着工になる。計画の話が出てから60年。建設の可否を巡り地域では長い対立があった。県議会でも激しい攻防があった。民主党政権の下で中止が表明されたこともあった。「コンクリートから人へ」という耳に心地よく響くキャッチフレーズに動揺した人々も多かった。私は八ツ場議連会長として何度も上京し、現地にも足を運んだ。治水と利水の役割を背負って、また観光地として、吾妻渓谷がどのように生まれかわるか見守りたい。(読者に感謝)

 

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2014年10月15日 (水)

人生意気に感ず「館林小で楫取を。明倫小、椿東小でも。台風19号の教訓」

◇昨日、明治6年創立の館林市立第一小学校で「楫取素彦」について講演した。対象は6年生約100人と父母、職員等20人程。「楫取と特別のつながりがあるこの学校で楫取のお話しが出来ることを楽しみにしておりました」と私は切り出した。子どもたちの目は総じて生きていて、学力の高い学校の雰囲気が流れていた。楫取が書いた当時の校名「館林西校」の重い板を先生に支えてもらって、そこにある署名について「楫取哲はさとると読み楫取の幼名だよ」などと話を進めた。楫取はこの小学校に5度も臨校している。重要校だったのだ。

 

 楫取が生糸産業と教育に力を入れたことを話し、特に本来の教育者である楫取は各地の小学校を訪ね優等生を賛えた。「本校の優等生には金子幹三郎、正田貞一郎という人がいました。皆さんも先輩にならって頑張って下さい」。時々質問しながら進める。「今年は群馬県にとって大変素晴らしい出来事がありましたが何でしょう」「世界文化遺産」元気な声が直ぐに上がった。小学生のきびきびした反応が楽しかった。

 

 最後に17歳でノーベル賞を得た少女マララの映像を見せ、女子の教育を広めようとして反対派から頭を撃ちぬかれ奇蹟的に助かった話をした時万堂シーンとなった。「女性に教育は必要ないという国があります。だれもが当然のように勉強できることのありがたさもかみしめよう」と訴えた。

 

◇小学校でに講演は多くはないが、11月には18日、萩市の明倫小と椿東小で、26日上野村で行う予定。館林小のことは良い経験になった。

 

◇台風19号は本県の関する限りあっけなく去った。本県の「安全神話」は崩れていない。今後の大災害を予想するとき、このことが最大の課題だ。安全神話にあぐらをかいていては真の対策は何もできないからだ。土砂崩れの恐れのある箇所は限りなくある。そこに記録的な豪雨が直撃すれば大変なことになる。

 

 一般の意識が低いのだから、安全神話を乗り越える役割は行政が負わねばならない。御嶽山は火山災害への警告を示した。利根沼田広域圏が日光白根の火山災害への備えを見直そうとしている。横山沼田市長は、「活火山を抱えている地域だという認識を新たにする」

 

と発言。気象庁の噴火シナリオを踏まえて防災マップや避難計画を作ろうとしている。(読者に感謝)

 

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2014年10月14日 (火)

人生意気に感ず「18,19号の意味。マララの受賞。館林第一小で。西片貝の思い出」

◇台風18号が去って、息づく暇もなく19号が襲来した。大きさ強さ共超級である。今度は日本列島横断である。大波と大風、河川の氾濫、浸水の町を走る車、避難する人々。唯事でない異常さを感じる。18号、19号の連続を見て、科学の時代を生きる私たちも、神が何かを警告しているように思えてならない。

 大災害時代の幕開けである。のどかな山野もほんのつかの間の平安の中の姿であることを知る。超ど級の火山噴火や地震が近づく。備えを早めよと台風は訴えている。 ◇先日、栃木市の民間歴史博物館で芝居小屋をのぞいた。動く人形が人柱となる少女の物語を表現していた。荒れる川は龍神の怒りとされゆきは生贄として捧げられたのだ。広辞苑によれば、人柱とは、架橋、築城、堤防工事などで工事が極めて困難な時、神の心を和らげるための犠牲として生きた人を水底又は地中に埋めたこととある。昔はよく行われたのだ。

◇17歳の少女・パキスタンのマララさんがノーベル平和賞を得た。私はこの賞の名に値するものと思う。昔から、イエスにしろ、マホメットにしろ、人類の指導者は、いきるのが困難な自然と明け暮れる争いを背景として誕生した。

 マララさんは女と子どもの教育を叫び、反対派から頭を打ちぬかれながら奇跡の生還を果たした。少女は「神はお墓に行くの引き止めてくれた」と語り、「1人の子ども、1本のペン、1冊の本、1人の教師が世界を変えられる」と訴えている。そして、「私は恐くない」と銃弾にもひるまず闘う決意を表明した。

 昨年の国連で演説するスカーフをかぶったマララさんの写真が私の書斎にある。イエスの再来のような宗教家の面影を感じる。ノーベル平和賞の存在感を高めた。また、全世界の女性の地位を高める効果を生むだろう。日本の女性の活力が求められている時、追い風になるに違いない。何よりも子どもたちに生きる力を与える効果を生むだろう。学校はこの機会を逃さず教えるべきだ。今日は、館林第一小学校で楫取の講演を行うがあ、マララさんのことにも触れられればと思う。

◇朝7時から萩原ゆうじ君を支援者に紹介して回った。西片貝町の懐かしい人々と接して胸が熱くなった。「長い間お世話になりましたが今期で引退です」。学習塾をやり妻をなくした特別の地。「30歳の私の後継者です」というと皆温かく受け止め、「応援する、頑張れ」と言ってくれた。 (読者に感謝)

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2014年10月13日 (月)

随筆「甦る楫取素彦」第135回

「妻寿子の死」
明治14年(1881)。楫取素彦53歳。この年、楫取にとって人生の一大事が生じる。病で苦しんでいた妻寿子が遂に亡くなったのだ。43歳であった。
 清光寺だよりに次のような記述がある。寺の新築で物を動かしている時、見た事のない木箱が発見され、中から「楫取寿子墓誌」と書かれた掛軸が出てきた。東京青山墓地にある楫取寿子の墓の墓誌の拓本であった。墓誌は、県令楫取が書いたもの。楫取から清光寺の初代住職小野島行薫に贈られたものだという。現在の墓誌ははっきり読めない部分もあるが、拓本は墨痕鮮かである。妻寿子の生涯を語りそして死を悲しむ楫取の切切とした心情が伝わる。
 その要点を記述する。「君の兄吉田義卿、罪を幕府に獲(罪を幕府にえて)杉氏に幽せらる。日々親戚の子弟を集め尊攘の義を講ず。君側(かたわら)に在り善くその説を聴く」黒船乗り込み事件の後、松陰は、野山獄に入る前、実家の杉家に幽閉された。そこでの講義に寿子が参加しよく聴いていたというのである。話す兄と聴く妹の姿が目に浮かぶようだ。
「(甲子の変で)余、坐して獄に下る。姻戚禍を畏れて敢えて君を存問する莫(な)し。然(しか)れども独立し余輩の為す所を信ず」甲子の年は元治元年のこと。長州は禁門の変で破れ、幕府は長州を征め(第一次征長)、長州はここでも破れ、藩内は割れ、楫取は牢に入れられた。この状況下、親せきのものたちは禍(わざわい)を恐れてあなたの様子をうかがって来る者もなくなった。しかしあなたは、しっかりと独立し、余輩(わたしたち)の行動を信じていたと言う意味。寿子が足しげく獄に通い、握り飯の中にハサミを忍ばせたことなどが楫取の胸に甦っていたに違いない。

※土日祝日は中村紀雄著「甦る楫取素彦」を連載しています。

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2014年10月12日 (日)

2014年10月12日(日)随筆「甦る楫取素彦」第134回

みだらな勢いが風俗をこわし乱すことは言うまでもないが、中でも娼妓ほど世の教えに酷い害を及ぼすものない。群馬県下の貸座敷業の多いことは隣県の比ではない。だからその害は一郡一村に止まらず県下一般の人民に及んでとどまるところがない。その害を例示すれば、
一、倫理をやぶり風俗を乱す。
二、資産を失わせ生業を台無しにする。
三、少年子弟の前途を誤らせる。
四、父子夫婦の離散を招く。
五、その他盗賊の動機を生じさせ、博奕の原因となる。
など、およそ人間の悪事は全て娼妓貸座敷に根ざさないものはない。故に謹(つつし)んで娼妓廃絶の議を県令閣下に請願す。閣下が速(すみ)やかに私たちの心中を理解しこの害を除き県下の人民の将来が幸になることを願う。これを廃するか廃せざるかはただ閣下の断と不断にかかる。私たちはただ懇請するのみ。(請願人として志村彪三から宮崎有敬まで三四人が連署)
これを受けて、楫取は明治一四年三月二六日、県会常置委員に次の三項目につき諮問した。
一、営業の者は、向う一五ヶ月を期し廃業の事。
二、十五ヶ月内でも廃業の見込みとなれば届ける事。
三、廃業の上で業がなく生活がさしつかえる者は特に一つの郭を設け、他の営業者と混交しない様にして営業致すこと。
常置委員会はこれに答えたが、一、二項は問題なく三項を問題にした。その不適切なることは私たちから見ても一読して明らかである。
 常置委員は、更に一郭を設けて営業を許すというのはかえって転業の方向を迷わせることになり、あるいは最寄の郡村から苦情が出てそれを防ぐことが出来ず到底実行はおぼつかないと考え、「廃業後、事実上生活にさしつかえる者には就産場を設け一年間救養することとし、この間に於いても働いて食える人は速やかに退場させることとする」との考えを示した。(明治一四年一〇月一八日、常置委員)この続きは明治15年3月議会に移る。

※土日祝日は楫取素彦「甦る楫取素彦」を連載しています。

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2014年10月11日 (土)

2014年10月11日(土)随筆「甦る楫取素彦」第133回

  初期の議会では、委員会の制度はまだなく、総体議、遂条議、決定議と結論に至る迄に順次的を絞り込んでいく方法をとった。つまり、そもそもこの問題を取り上げるべきか否かで整理する段階が総体議で、ここで認められれば次に進んで具体的に審議し(遂条議)、この段階を経て最後の決定議に至るというわけである。このような初期の議会の審議の在り方を見ると今日の議会が長い経験を経て進化したものである事が分かる。それは民主主義の進歩の過程でもあった。今日、一方で議会の形骸化が指摘されることは、進歩した筈の議会を支えるべき議会人の怠慢といわねばならない。
 兎も角、議会開設第2回目、明治13年の通常議会で、会議のルールが決められた意義は大きい。民主主義発展に向けた歩みが始まったのだ。小さな流れは自ずから大きくなることを求める。議会開設に対する地域住民の関心は非常に高かった。このようにして全国の府県で議会活動が始まった。これは民主主義の学校である。ここで学んで意識が高まれば上級の場を求めるのは理の当然である。やがて、国会開設の要求を掲げた自由民権運動が高まっていくことになる。
「娼妓廃絶の請願を出す」
 明治一二年の「貸座敷を改むる建議」を更に進めるものとして、明治一三年、県会は「廃娼の請願」を楫取県令に出した。今日の感覚からすれば何で、こんな難しい凝りに凝ったそして難しい漢文調の請願文をと思う。
 書き出しは「佐位郡与久村士族宮崎有敬以下三四名、拝手、書を県令楫取公閣下にたてまつり、以て請願す」。拝手、つまり手を合わせとは何とも仰仰しい。天皇に奉るようだ。松陰の義弟で、長州出身の楫取に、初期の議員は恐れを抱いていたのかも知れない。以下は、今日の文に直してポイントを示す。

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2014年10月10日 (金)

人生意気に感ず「韓国の怪しい民主主義。ふるさと塾。がん教育。俳優と語る集い」

 

20141010日(金)

 

人生意気に感ず「韓国の怪しい民主主義。ふるさと塾。がん教育。俳優と語る集い」

 

韓国の検察が産経新聞の前支局長を起訴し出国禁止にしている。表現の自由の侵害、民主主義の否定と非難が世界に広がっている。日韓の観点では不当な日本叩きである。

 

 前支局長は大型客船セウォル号沈没の時、大統領が7時間所在不明だったことを報じた韓国紙を引用した。それが大統領の名誉毀損だと言う理由である。引用した「記事」のポイントは、大統領は当日ある「秘線」とともにいたという下品なウワサ。相手の男性は当時妻帯者だったという。菅官房長官は今回の起訴を「民主国家としてあるまじき行為」と批判。

 

問題の本質は新聞の報道の自由の侵害が表現の自由を侵害し民主主義を否定するという点にある。民主主義は国民の自由な意思が支える。その自由な意思は報道される事実が資料となってられる。政治を批判する自由は民主主義にとって本質である。独裁国は国民の批判を許さない。批判させないために事実を伝えない。江戸時代、3ザルと言われ、見ザル、聞かザル、言わザルと言われた。3ザルは独裁国の象徴である。韓国は北朝鮮に対して自国の民主主義を誇るが、これでは北朝鮮と変わらないと言われるだろう。

 

今月25日の「ふるさと塾」は朝鮮半島である。国民を飢えさせながら核を開発し、日本人を拉致し、航空機を爆破させる北、一方民主主義を標榜し漢江の奇跡と称される経済発展を遂げた南。ソウル前支局長起訴という話題が一つ増えることになった。

 

中高生に「がん教育」を行うという県教委の施策はいい。3人に1人ががんで死ぬ時代である。そして、がんの多くは生活習慣に起因する。良い生活習慣をつくるためにも、中高の段階からがんを知り、自覚を深めることが重要である。

 

 県教委は本年度、中学と高校各1校をモデル校に指定する。授業には医療関係者らを招いて、がんの知識、予防、検診の大切さを理解させるよう取り組む。

 

 このような実践の授業は生徒の生きる力を養う上で重要である。遅きに失した感すらある。学校現場を活性化させるためにこのような授業をもっと他にも工夫すべきである。その一つは防災授業である。

 

ドキュメンタリードラマ「楫取素彦物語」の撮影が進んでいる。19日、撮影の途中で「俳優と語る集い」を午前11時から昭和庁舎35室で開く。先着60名。連絡は私の事務所に。027-269-3954 kengi-nakamura@nifty.com

 

 

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2014年10月 9日 (木)

人生意気に感ず「ノーベル賞快挙。海外に目を。吉田松陰。9条にノーベル平和賞か」

 

久し振りにわくわくした。私の中のナショナリズムが頭をもたげる。3氏が東大でないというのもいい。日本の理性の底力を示すものだ。ノーベル賞の生みの親、ノーベルは「人類に最大の恩恵をもたらした人に賞を贈る」と決めた。スウェーデン王立科学アカデミーは今回の受賞につき「人類に最大の恩恵をもたらした発明」と絶賛した。

 

 赤崎さん、天野さんが青色の発光ダイオード(LED)を初めて作り、中村さんが実用化の道をつくった。3人の貢献でLEDは爆発的に普及した。

 

 日本のノーベル賞受賞は22人目。そのうち物理学賞は10人目。近代科学は西洋の合理主義から始まった。東洋は後追いである。しかし現代の世界は一体となって科学の進歩を目指している。ノーベル賞の数は文化水準、又科学技術のレベルを現す。アジアではダントツである。

 

 今回、3人の受賞は特に意義が大きい。私は、教室で子どもたちに詳しく語るべきだと思う。3人にはここに至るまでの感動のドラマがある筈。ホットなうちにそれを語ることは理科への関心を深めるだけでなく、道徳教育にも資するだろう。

 

中村教授は小さな企業・日亜化学の「サラリーマン研究者」だった。中村さんは日亜の自由な研究環境がよかったと振り返る。すぐに実利に結びつかない研究を会社のトップが許したのだ。先日、中小企業家同友会との懇談会で、中小企業が発展するカギはトップの判断力決断力、そして先を見る目だと経営者の代表が語ったことが思い出される。

 

 また、教授は、学生は海外に行くべきだと主張し、日本では学生は大学で勉強しない、英語もしないと指摘した。日本は今、高学歴低学力と言われ、学力の格差が広がっている。このような状況が続けば今後ノーベル賞の輩出は続かないだろう。

 

私は講演の中で、吉田松陰が黒船に乗り込んでアメリカ行きを嘆願したこと、及び群馬の新井領一郎が生糸直輸出の販路開拓を目指して単身ニューヨークに渡ったことを紹介し、現代の若者が見習うべきだと主張している。

 

次の最大の注目点は憲法9条にノーベル賞が与えられるか。ノーベル平和賞の受賞予測のトップに躍り出た。もし、実現すれば憲法改正問題に大きく影響する。大きな意義ある平和賞になる。(読者に感謝)

 

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2014年10月 8日 (水)

人生意気に感ず「ノーベル賞に3氏。イスラム国の怪。富士山大爆発か」

 

日本人三人がノーベル物理学賞を独占した。このところ自然科学の分野で日本人の受賞がラッシュのようだ。私は日本人として大変誇りに思う。母校の関係者に対するインパクトは大変なものに違いない。

 

 中村修二教授(60)については、「闘う研究者」、「悔しさをバネ」、「職人のような研究者」などという人物評がある。このことからもこの人が歩んだ人生のドラマが想像できるようだ。この人は徳島大学の出身。同大副学長は「地方でもノーベル賞に値する研究をやれることが証明できた。学生にも大いに励みになる」と語った。ノーベル賞一人を出すことで地方の大学、更にはその大学を中心とする「地方」には計り知れない効果がある。私は、その「地方」だけでなく、日本のあらゆる「地方」に対する刺激剤になると信ずる。

 

赤崎教授の母校は京大。京都大学から湯川さん以来、ノーベル賞が輩出している。学風というものが大きく影響しているのだろう。学長は「自由の学風がこの栄誉に寄与できた」と喜び、学生は「京大の自由な校風が赤崎先生のチャレンジ精神を育てた」と語る。自由な校風の意味は、教育界全体が重く受け止めるべきだ。自由の精神が頭脳を活性化させる。かつてルネッサンスの天才がどっと花開いたのは中世の閉ざされた精神から人間の心が解放された結果である。

 

 青色発光ダイオードの研究は、日本の技術が世界のエネルギー節約につながることを示す。私はノーベル賞のラッシュを見て、これは続くのかと心配する。子どもたちの理科離れ、硬直した教育界などが深刻だ。浮かれていると打ち上げ花火で終わる。

 

イスラム国に世界の若者が集まる現象は不思議である。ヨーロッパの多くの若い女性までが参加している。テロ国家のレッテルを貼られ、世界中から袋だたきにあっている小国に若者のやりきれない正義感があるのだろうか。日本でも北大の学生が参加しようとした。このことが県議会でも話題になっていた。現地でテロの戦士になって逆流してくることを恐れる。

 

御嶽山の噴火を科学的に予測した学者が富士山の爆発が近いと警告している。最近の富士の異常は著しい。東日本大震災の影響は大と思う。過去では、M9クラスの地震後に必ず大噴火が起きている。カムチャッカ、チリ、スマトラなどの大地震後の大噴火だ。息を呑む瞬間が近づいている。(読者に感謝)

 

 
 
 
 
 

私の後継者、萩原ゆうじ君は慶応卒・30歳の公認会計士。知性と信頼をと意気込む」

 
 
 
 
 

 

 

 

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2014年10月 7日 (火)

人生意気に感ず「気象庁の責任。嬬恋と島原。男性の育休。皇族の結婚」

◇9月27日の神の山御嶽山の噴火が戦後最大の犠牲者を出した。気象庁の責任はどうなのか。各地の活火山の今後を考えるとき、教訓として活かさねばならない。9月に入って火山性地震が急増していた。5回、10回、50回と日を追って増え11日には85回だった。なぜ警告を出さなかったのか。 秋の観光客でにぎわっていた。警告は業者に打撃を与える。人命を重視するなら空振りを恐れず警告すべきだった。これが最大の教訓ではないかと思う。

◇43人の死者を出した平成3年(1991)の雲仙岳噴火が今回の引き合いに出される。平成20年に長崎県庁を訪れた時、私は平成3年の長崎新聞を入手した。それには嬬恋村の村長が島原市役所を訪れ、昔助けられたお返しにと新鮮なキャベツ10トンを寄贈したことが書かれていた。天明の大噴火の時嬬恋村は細川藩から多大な救済金を受けとったのだ。

◇浅間が不気味に沈黙している。過去の上毛新聞には「大噴火」の表現を使った記事がたびたびある。浅間山が大噴火・天地震撼の爆声(1911年)、浅間山が大爆発、噴煙もうもうと天に沖す(1931年)、浅間山が大噴火す、24分間も前橋に降灰(1950年)、浅間山が大爆発・噴煙が8千m上がる(1958年)等(「群馬の20世紀」より)。今こそ、あの天明3年の大爆発の惨状を改めて見つめ直す時ではないか。

◇男性の「育児休業取得」が動き出した。13年度、100人以上の男性が「育休」を取得した企業は、日本生命の503人を筆頭に6社にのぼった。男性の育休取得は女性の子育てを助け女性の社会進出を支える。人口減対策上も重要。日生は、13年度、対象男性の全てが取得、育休の利点をまとめた冊子を作成した。

 このような動きは企業のイメージアップにつながるから今後加速するだろう。このような企業で女性が第2子、第3子を出産する割合が増えるか注目したい。かつて男性の育児休業など考えられなかった。群馬県庁でも皆無に近い状態だと思う。所属企業の雰囲気、上司の理解が大きな鍵だ。

◇高円宮家の次女典子さんと出雲大社の神職千家国麿さんが結婚された。41歳と26歳。私の周りも40歳を超えた独身男性が多い。今回のご結婚は彼らに良い影響を与えるのではな いか。良い家庭を作られればその影響は大。(読者に感謝)

私の後継者、萩原ゆうじ君は慶応卒・30歳の公認会計士。知性と信頼をと意気込む」

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2014年10月 6日 (月)

人生意気に感ず「危険ドラッグの危険。カジノ解禁。エボラとペスト。御嶽山」

 

前橋地裁が最近危険ドラッグに関する事件で容疑者に1年8月の実刑判決を下した。危険ドラッグの害が群馬にも広がっているのではないかという危惧から、私は、今議会でこの問題を取り上げた。私の指摘には、危険ドラッグによって犯罪を起した人がいた場合、使用目的を承知して売った業者に、その犯罪の封助罪の適用を検討すべきだと言う点があった。

 

 先の希望がもてない社会で、刹那主義の風潮が広がっている。せめて今がよければという意識が薬やギャンブルに走らせる。

 

 危険ドラッグがネットで売られるのを阻止しなければならない。警察庁からネット情報の収集を委託されている「IHC」は危険ドラッグの広告を違法情報、有害情報として警察庁に通報することになる。

 

臨時国会でカジノ解禁法案が審議される。刑法で賭博を犯罪としながら、競輪、競馬を公営で行い、またカジノの解禁となるのか。享楽主義、刹那主義に拍車をかけるでのはないか。パチン狂いなどのギャンブル依存症が増えて大きな社会問題になっている。カジノ解禁はギャンブル狂いにお墨付を出すような錯覚を与え依存症を増やすのではないか。

 

エボラがアフリカから世界に広がり始めた。フランスとアメリカで感染者が出た。国連が緊急事態宣言を発表しアメリカが軍を出す事態は、エボラ熱が人類の危機であることを示す。西アフリカ四国で感染者は3,069人以上、死者は1,552人を超えた。

 

 中世ヨーロッパではペスト(黒死病)で人口は半減した。エボラの対応が失敗すれば、世界の人口は半減する、エボラは現代のペストだと警告する声もあるのだ。中世と異なる深刻な点は世界が激しく一体化していること。エボラは中央アフリカのコンゴを流れる川の名。ここでウイルスが始めて採取された。コンゴはかつてベルギー領で、私が少年時代愛読した山川惣冶治の「少年王者」の世界である。

 

台風18号が関東に近づいている。大東島あたりでは風速60mであったが、現在も40mを保っている。異常気象の常態化だ。台風は御嶽山も容赦しない。死者51人で、安否不明が未だ16人もいるらしい。御嶽山爆発と過去10年で最大の台風18号は私たちに何を警告するのか。少なくとも、大災害時代の幕開けである。薄い地球の表皮の下にマグマが動いている。巨大地震も不気味に近づく。原発は大丈夫なのか。(読者に感謝))私の後継者、萩原ゆうじ君は慶応卒・30歳の公認会計士。知性と信頼をと意気込む。

 

 

 

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2014年10月 5日 (日)

「議事細則」

明治12年第一回県会で用いられた議事細則は当時十分に熟していなかった。やってみて改めるべき点も見つかった。そこで明治13年・第2回の通常会で修正案が出されて決定された。今日の議会の原点である。時代背景、民主主義的背景も異なるが、今日と比較すると興味ある点がみられるので要点を取り上げたい。
第一条、会議は午前9時に始まり午後3時に終わる。時宣によりこれを伸縮するは議長の指揮による。
 現在の議会の始まりは午前10時である。明治の初期、交通事情は今日と比較にならない。辺境の議員が前橋近辺に別宅を持った一つの理由がここにある。一説には別宅には妻とは別の女性が居ることが多かったとか。
第七条、議事中は議員の姓名を称せずして席次の番号を称すべし。
 今日は、もち論、「名前」である。全国の議会を視察すると、時に、番号が議席に書かれているのを見て奇異の感を抱くことがある。議会の歴史の名残か。住民の代表が議論を闘わせる場である。責任の主体を明確にするためにも名前を表示すべきだと思う。
 議事細則には、審議の進め方に関するルールが定められている。今日の議会は、本会議の議決前に各委員会で審議する。いきなり本会議では混乱するし効率も悪いからである。

※土日祝日は中村紀雄著「甦る楫取素彦」を連載しています。

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2014年10月 4日 (土)

随筆「甦る楫取素彦」第131回

 それは西群馬から出た県会議員志村彪三及び那須禎太郎である。「6月は養蚕麦刈等農事繁忙、是の時より甚だしきはない。議会に出て家にいないとなれば指揮を過ち、時機を失い大いに損害を生ずる」と訴えた。
 更に、この建議は次のように勇ましい。「孟子曰く、農の時を奪わずんば五穀…」孟子が農にとって作業をする時が何より大切だと言ったというのだ。又 「今や、西洋の富強と勢を争うとき、一歩も譲らないのは養蚕系のみ。もし、全国に冠たる我上毛の養蚕がその期を過ごし、農事が時を失うならどのようなことになるか。私たちはいやしくも人民の代議士(人民に代わって議論する者の意)である。このような大害の生ずることを知ってみだりに一県の理財(財政)を議論していることは出来ない。7月中旬まで延期あらんことを謹んで懇願す」
 群馬県令楫取素彦殿
つまり県の財政を議会で議論するより地元で農の監督をすることが重要だと言っている。県会の重大さを承知しながらも、農繁期の忙しさ持ち出し、一方で国家のことを論じている。緊張と牧歌の織りなす面白い光景が想像出来る。
 又議長宮崎有敬は、「議事の時間は、都合があるので、午前7時開場、午後6時退場と定めかつ日曜日といえども休暇は致さず候(そうろう)と届け出た。
このようにして、2ヵ月も遅れて5月3日に開かれた。

☆土・日・祝日は、中村紀雄著「甦る楫取素彦」を連載しています。

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2014年10月 3日 (金)

人生意気に感ず「人口減社会の恐怖。死者はどこまで。香港デモ」

 

◇昨日の人口減対策特別委員会は議論が盛り上がった。今直面する人口減という現象は日本が初めて経験する一大事である。大きくふくらんだ風船がしぼんでいくように、日本が落ち込んでいく。予測では、このままでは、消滅する自治体がいくつも出る。その象徴的存在が南牧村である。

 

 県は人口減対策の司令塔・「未来創生本部」を設置した。この日一番に質問した私は、机上の計画では駄目だ危機感をもて、消滅が危惧される自治体へ出ていけ、全国の良い例を学ぶべき等訴えた。健康福祉部長は、他の委員が県外調査で印象に残ったことはと聞かれ、「子育ては人間の最も崇高な使命」という理念を打ち出した静岡県の例をあげた。このことには私も同感である。目標とする高い旗なのだ。

 

◇戦後最大の火山災害の被害はまだ全貌が現われない。死亡が確認された47人の他に20人程が巻き込まれている可能性が極めて高いという。麓の駐車場の中で、約20台の所有者と連絡がとれないからだ。一台に何人か同乗したかもしれない。火山の恐ろしさを改めて思い知らされる。時速何百キロで重い噴石の直撃を受けたらひとたまりもない。シェルターなどの対策を怠ってきたことが反省される。津波・地震・原発。これだけかと思ってきた人は多い。最近の土砂災害と火山が加わった。火山大国日本、火山県群馬に備える時。

 

 噴火予知は学問的にまだまだ。山ごとに異なる状況のため予知は国難とのこと。最も成功した予知は2千年の有珠山。事前の警告で死傷者はなかった。こういうことを踏まえて、我が浅間も決して安心できないと思うのだ。

 

香港の民主派のデモが世界の注目を集めている。オバマはこの運動支持を表明し、中国は内政干渉と反発。私は1989年の天安門事件を思い出す。民主化を叫ぶ学生に鄧小平は戦車を出動させ、数千とも言われる犠牲者を出した。中国政府が最も恐れることは一党独裁の崩壊である。一党独裁は他党の政治参加を認めないから民主主義と真っ向から対立する。中国の民主化の矛先は一党独裁に向かう。香港の民主運動は、中国に批判的な立候補者を封じようとしている香港政府の政策に向けられている。

 

 中国政府は中国本土で荒れ狂っている暴動に連動することを恐れている。香港の対策を誤れば、ウィグルやチベットの問題に火をつけることになる。日本にも大きく拘わることだ。(読者に感謝)☆私の後継者、萩原ゆうじ君は慶応卒・30歳の公認会計士。知性と信頼をと意気込む。

 

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2014年10月 2日 (木)

人生意気に感ず「八ツ場大橋開通。死者47人、まだ増えるか。境南中」

 ◇昨日、八ツ場大橋開通式に出た。朝8時に出発して吾妻渓谷に向かう。稜線を重ねて連なる山々が歴史を語っている。天明の「浅間焼け」の時、この谷が地獄に一変したことを想像した。 

 八ツ場ダムの歴史も長い。昭和22年にカスリン台風があった。ダム建設の調査開始は昭和27年。民主党政権になって、平成21年前原大臣(当時)は建設中止を表明。県議会でも激しい攻防があった。私はダム推進議連会長として吾妻へ、東京へと動いた。今、八ツ場大橋出現と共にこの地域が一変しつつある。新たな観光の名所としても甦るだろう。

 

◇死者が47人となった。浅間は大丈夫かという問い合わせが殺到しているという。不明者は他にもいるだろう。木曽町の地元消防は安否不明71人と言っている。噴火当日の登山届けは333人だが、届出る人は全体の1~2割程とか。日本列島の火山活動が活発期に入ったと言われる中で、「3・11」が起きた。これが火山活動に影響を及ぼしていると専門家は見る。災害のない県と言われる群馬が火山で一変することもあり得ることだ。

 

◇県内には5つの活火山がある。私の小学生の頃は赤城は死火山だった。大自然の威力を謙虚に、そして科学的に受け止めた結果、定義が変わった。死火山、休火山は死語となった。5つの活火山とは、赤城・榛名・日光白根・草津白根・浅間である。

 

 御嶽噴火を受け、本県火山の周辺自治体では防災態勢の見直しを始めた。中でも要注意は浅間と草津白根。子どもの頃は浅間の爆発がよくあったが最近は不気味に静かだ。エネルギーを腹一杯ためて目を覚ます時が近い気もする。一方、草津白根は御嶽と同じく、水蒸気爆発を繰り返してきた。

 

 群馬はこのところ上昇気流にのりつつある。こういう時こそ足下に気をつけねばならない。

 

昨日、午後、伊勢崎市立境南中で楫取を講演した。テストの時間の後で疲れていたと思われるが3年生全員は熱心に耳を傾けた。松下村塾の所では、私も昔、こんな塾をやっており、そこで熱心に勉強した人がそこに居ますよ、と言って清水校長を指すと、会場が静かに湧いた。地域の偉人として田島弥平を話し、また、初代県令楫取と力を合わせた初代議長が伊勢崎出身の宮崎有敬だったことも語った。子どもたちは、吉田松陰や新井領一郎の海外に向けた姿勢に関心を示していた。(読者に感謝)私の後継者、萩原ゆうじ君は慶応卒・30歳の公認会計士。知性と信頼をと意気込む。

 

 

 

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2014年10月 1日 (水)

人生意気に感ず「萩原ゆうじの公認。地方創生と南牧村。明子ちゃん和解」

◇昨日の自民党の選対会議で、萩原ゆうじ君の公認が決まった。来春の県議選に私の後継者を目指して立候補する。30歳の公認会計士。若者の政治離れが進む。公認会計士の県会議員はほぼ皆無。予算のチェックに役割を果たせるだろう。志があり、政治への動機は新鮮。市会議員の応援者はゼロに近い。面白い戦いになるだろう。今日、記者会見する。 

◇国会が始まった。国と地方は政策で連動させなくてはならない。これは当然のことであるが、今回ではそれを特に強く感じる。安倍首相が「地方創生」を打ち出しているからだ。

 

 地方が特色を活かして輝く。これが豊かな国、そして国民の幸せの基礎である。このことを狙って「地方の時代」と言われて久しいがなかなか実現しなかった。今度は、本物だと言う感じが首相の所信表明から伝わってくる。

 

◇首相は、「若者が将来に夢や希望が持てる地方の創生に向けて力強いスタートを切る」と決意を表明した。

 

 また、次のように語った。「伝統ある故郷を消滅させてはならない。もはや時間の猶予はない」と。人口減と高齢化が進み、地方が消滅の危機にある。

 

 地方消滅の象徴のように注目されるのが南牧村である。「アベノミクスの三本の矢は一本も届かない」と村長は嘆く。村の活性化のための財源がないというのだ。このままでは南牧村の若年女性の減少率は2040年までに全国で最も高くなる。まさに「もはや時間の猶予はない」。また「この危機に歯止めをかけるカギは若者だ」と首長は述べる。明治維新に見えるように、新しい時代の扉を開くのは若者たちの力である。若者のエネルギーを地方に結びつける政策が必要である。この点を、私は、近く開かれる人口減対策特別委員会で取り上げようと思う。

 

◇昨日、群馬県日中友好協会の理事会を開いた。主な議題は、11月の上海訪問の件。私は、会長として、過日の建国65周年記念レセプションの様子を報告した。上海訪問は11月20日から4日間。両国の子どもたちの書道展の企画を話し合う。

 

◇明子ちゃんいじめ自殺訴訟の和解が成立した。和解には「桐生市はいじめへの対応が不十分だったことについて謝罪する」との内容が盛り込まれた。両親は「市側は公の場できちんと謝ってほしいと語っている。市が公の場で謝罪することはいじめへの決意の表明となる。(読者に感謝)

 

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