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2014年9月30日 (火)

人生意気に感ず「御嶽山は語る。明子ちゃん訴訟。読書の重要さ」

◇御嶽山の突然の噴火は、のどかな秋の山の行楽に浸る人々の虚を突く出来事であった。これは、広く災害一般につき、安全神話にあぐらをかいているとこうなることを示した警告である。

 小泉元首相は「御嶽山の噴火は専門家でも想定外といっている。想定外とはいつでおも起こりうること。地震、津波、噴火も各地で起こる。日本は原発をやっちゃいけない国」と訴えた。

 死者12人、心配停止24人。この数は今後増えるのだろうか。美しい山は、灰で覆われ、一変して死の世界となった。動物たちはどうしているか。天明の浅間焼けの直前、イノシシや鹿が狂ったように山から走り出したと言われている。清流も泥の川となった。

◇昨日、私は、教育委員会関係の委員会で質問した。その第一は、新里小の児童自殺に関する訴訟の和解に関してである。明子ちゃんが自殺したのは平成22年だった。11月、私は新里町のアパートを訪ね両親に会った。そして12月2日の本会議で質問した。マスコミが殺到した事件だった。いじめによる自殺が繰り返されていた。私は、明子ちゃんの死を無駄にしないようにと訴えた。

 学校側と両親の話し合いはうまくいかず、訴訟になった。訴訟では勝敗がはっきりするが、教育上の問題は解決しない。長い不毛の年月が過ぎた。昨日の委員会で、私は、この事件からどんな教訓を得たのかと尋ねた。

 いじめについては、事件をはさんで事前と事後の対応がある。どちらも校長と直接現場に当った教師の行動が重要である。責任逃れ、身内のかばい合いが適切な対応を遅らせ、感情問題に発展させてしまう。明子ちゃん事件もそうだった。現場の未経験な教師はパニックになる。その時校長の責任は重大である。私は、解決のマニュアルを作ること、誠意をもって迅速に動くことを強調した。

◇もう一つは子どもの読書活動について質問。子どもの読書離れは著しい。確かな学力の増進は県教育行政の大きな課題。その学力の基礎に読書を据えるべきだ。読書は「国語科」だけの問題ではない。全科目の学力の基礎を作る。知識偏重で薄っぺらな学力を身につけていく子どもたち。真の学力そして生きる力は育たない。教育行政の指令塔が読書の重要性を自覚して、「仕かけ」を工夫し、子どもの読書欲を目覚めさせねばならない。昔、ランプの下で母と代わる代わる本を読んだ光景を思い出していた。(読者に感謝)

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2014年9月29日 (月)

人生意気に感ず「御嶽山大爆発。浅間は大丈夫か。日本のポンペイ」

 ◇御嶽山が爆発し天をこがす噴煙吹き上げている。多くの犠牲者が出ている。惨状は日本が世界有数の火山国であることを突きつけている。私は直ぐに群馬は大丈夫なのかと思った。 

 東日本大震災が活火山に影響を与えていると専門家は指摘している。私たち素人の常識からしても、あれだけの衝撃がマグマに影響を与えない筈はない。不気味に沈黙を続ける浅間が気になる。

 

 群馬が災害のない県だという「安全神話」が依然として私たちを支配している。県議会でも群馬の火山災害について取り上げられているが、緊張感は薄い。行政当局も、火山は比較的低いリスクと捉え、対策が遅れている。

 

 赤城も榛名も、子持ちも、白根も活火山なのだ。私たちはマグマの上でつかの間の平穏を享受している。

 

◇渋川の火山灰土から発掘された武人埴輪は榛名火山の中を逃げる人々を想像させるが、これは6世紀ごろのことだ。浅間はもっと生々しい。死者行方不明2,000人と称される大噴火は天明3年(1783)のことだ。それ以後も浅間は大小の噴火を繰り返している。このところ鳴りを潜めているのは何を物語るのか。今こそ、浅間火山の歴史を改めて見つめるべきではないか。学校では関連の出来事を含めて教えるチャンスではないか。

 

◇私は、先日、鎌原の観音堂を訪ねた。そして、日本のポンペイと呼ばれる意味を改めてかみしめた。村民約500名のうち、助かったのは観音堂に駆け上がった93名のみだった。

 

「天明の生死をわけた十五だん」と言われた。上部15段を残して熱泥流にのまれたのだ。地域の長老が生き残った男女を組み合わせて夫婦をつくったという。「主なき人の主となり、妻なき人の妻となり」、こう詠まれ続けている。廃村にせずに、立ち上がったこの凄まじいエネルギーを、今こそ、学ぶべきではないか。人口減社会が続けば本県でも消滅する村々が出ると危惧されている。今こそ、地域づくりのこの執念を学ぶべきだ。

 

◇昨日、下川渕公民館で「楫取県令と吉田松陰」と題して講演をした。120名程の人々が真剣に耳を傾けてくれた。ようやく楫取の名が少しずつ知られるようになったと感じる。私の講演活動は、楫取という人物を埋もれていた歴史の底から発掘する作業である。楫取と共に様々な人物が現代社会に立ち現れる。(読者に感謝)

 

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2014年9月28日 (日)

随筆「甦る楫取素彦」第130回

「第二回県会」(明治13年)
 第二回通常県会は、明治13年5月3日に開かれた。当時の様子は今日と大分異なる。午前7時に議員と県会諸係は議場に出席。県令楫取素彦は午前9時、県官及び郡吏数名を率いて臨場し開式の辞を述べた。この間2時間議員は何をしていたのか。今日の議会は、9時過ぎから議会運営委員会、議員団総会等が行われ、議会開会は午前10時と決まっている。明治の議員たちは待機して、これらに当たることを話し合っていたのではなかろうか。
 実は、定期議会は3月と決まっていたのになぜか延びていた。当時、議会に対する関心は非常に高く、早く開けという要望、あるいは農繁期を避けて開くべしという意見などが出された。それにしても定期に開かず、理由も示さないとはどういうことか。今日からは考えられない。この頃、県令の妻寿子は重篤な病にあった。そのことが関係するのかは不明である。
 開会に関する伺書(うかがいしょ)や上申書からは当時の状況が窺えて面白い。
 県会議員佐藤善一郎は伺書で、「議会の開閉は専ら閣下の命ずるものだから招集の日を待つべきは勿論なれど都合もあるので大体のことを知りたいので開会日をお伺いいたします」と求めた。
 また、開会期日が4月中旬を過ぎてしまったので農繁期を避けて7月に入って開催して欲しいとの建議が2人の県議から出された。
※土日祝日は中村紀雄著「甦る楫取素彦」を連載しています。

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2014年9月27日 (土)

随筆「甦る楫取素彦」第129回

「第一回 県会のその他の議題」

第一回県会については、当時の新聞、「群馬新誌」が興味ある取り上げ方をしている。議員がよく職務を尽くしたことに対して上毛の全人民に代わって感謝するというもの。政治に対する批判を一つの使命と考える今日の新聞ではおよそ有り得ないことである。次のようなものである。「本月2日会議を開きしより、こまめに職務にはげみ、わずらわしい議事も、もめる議論もかまわず、一心到底、職務にそむくことなく全県の人民の幸福を永続きさせるためつとめた。議員が議論を尽くすのを聴いて、百折不撓(なんど失敗してもくじけず)正理を貫かずばやまないという決意が顔にあふれているのが分かった。そこで敢えて全県民に代わって謝辞を呈するものである。諸君、小成(小さな成功)に安ずることなく更に励精奮起し(気をひきしめてふるいたち)人民にますます好結果を与えんことを願う」というもの。(大意要点)。

☆土・日・祝日は、「甦る楫取素彦」を連載しています。

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2014年9月26日 (金)

人生意気に感ず「中共建国祝賀式。大使の発言に変化。人口減対策」

 

◇昨日、午後6時半、中共建国65周年祝賀が開かれた。会場には、1949年、天安門で、中華人民共和国の建国を宣言する毛沢東の写真があった。精悍、そして哲学者を感じさせる風貌に中国史の大きなうねりを見る思いだった。

 

 ホテルニューオータニの大広間は大盛況で福田元総理夫妻の姿もあった。程大使の挨拶を「尖閣」の緊張勃発以来ずっと聞いてきたが、今回大きな変化が感じられた。それは、最近の日中の接近の動きを反映していると思われた。

 

「中日は引越しできない関係にある。手を結べば大きな利益を生み、戦えば共に傷つく。中国側が中日関係を重視することに変わりはない。双方の利益に合致しないことを目にしたくない。両国内で関係をよくしたいという声が上がっていることを重視したい。歴史を鏡として、両国の明るい未来を築くことに努力したい。中国を脅威と受け止めて欲しくない」このような大使の文言が私の耳に飛び込んだ。

 

 先日、福田元総理が北京で習主席極秘で会ったことも、程大使の発言内容と根底でつながっているに違いない。

 

◇この日、福田元総理は都内で日中関係について講演した。現在の日中の対立を「夫婦げんか」のようだと苦言。深刻なもめ事にしない工夫が必要、過去の話をしていてもきりがない一刻も早く首脳同志があって握手して欲しい、とも語った。夜の程大使の演説と基本的に一致していると思われる。私は、11月には、北京で日中両首相が握手すると信じている。

 

 群馬県日中友好協会も訪中団を組んで、11月、中国を訪問することになるだろう。

 

◇昨日の県会一般質問では、人口減少問題が問われた。私は人口減少対策特別委員会に属す。人口減対策は県政の最大の課題の1つ。このまま有効な手を打たなければ、県内でも消滅する自治体がいくつも発生する。この対策はすぐには効果が出ない。若い女性を地域にとどめるにはどうしたらよいか等、将来を見据えた対策は焦眉の急である。

 

 人口減問題に取り組む中心が「群馬の未来創生部」。昨日、初会合を開き、年度内に本県版「人口ビジョン」をまとめる方針を明らかにした。その中では、「若年女性の雇用創出」、「家族の理想実現」、「移住促進」などにつき具対策がもりこまれる。国と県の政策は連動させねばならない。国では間もなく「まち・ひと・しごと創生法案」が成立する。(読者に感謝)

 

私の後継者、萩原ゆうじ君は慶応卒・30歳の公認会計士。知性と信頼をと意気込む。

 

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2014年9月25日 (木)

人生意気に感ず「女児・切断事件。エボラ近づく。伊香保で楫取」

◇恐れていたことが現実となった。切断された遺体が複数のポリ袋に入れられて捨てられていた。このことが報じられた時、全ての人は直ぐに行方不明の女児のものと思った。それが現実となった。更に驚くのは、容疑者のごく近い所に捨てられていたことだ。普通なら遠く離れた所に隠す筈だ。ゴミのように軽く扱ったと思える。

 

 児童の被害が異常に多い。警察庁によれば、昨年1年間に13歳未満の被害が94件という。2004年の奈良市の小1女児誘拐・殺害、2005年の栃木県今市市の小1女児殺害などが記憶に新しい。社会に病理的変化が進み、人間の質にも変化が起きている。

 

 社会の側の問題としては、洪水のような性的刺激があり、人間の側には欲望をコントロールできない問題がある。しわ寄せが無抵抗な女児に向けられる。このような力学的構造をどうしたら変えられるのか。これから児童をどう守ればよいのか。後者は受身であるが、当面これが急務である。美しい国、犯罪の少ない国、といわれてきた日本が大きく崩れていく。

 

◇今県議会で感染症対策が取り上げられている。今日の社会状況では何が起きるか分からない。世界が激しく交流する時代だから、地球上の全ての地域は私たちと密に繋がっているし、そこで起きたことは私たちの問題となる。

 

 今後、新しい感染症が次々と現れるだろう。国の役割の大なることは当然だが、地方自治体は身近かな砦だから役割と責任は極めて大きい。今年はデング熱、そして、拡大中のエボラ熱。

 

 米疾病対策センターは、来年1月中旬までに最悪の場合感染者は140万人に達する可能性があると発表した。これは致死率が非常に高い。地方自治体の役割は重大だが、更に重要なのは個人の問題だ。個人が知識を蓄え自衛しなければならない。つまり、個人と行政との連携が不可欠ということだ。この点学校教育は、もっと真剣に感染症について教えるべきだ。

 

◇昨日、伊香保温泉商工会主催で「楫取素彦と吉田松陰」の講演を行った。私はベルツ博士、木暮武太夫、楫取を関連させて話した。ベルツは伊香保を日本の温泉の見本として高く評価した。これを壊しているのが遊郭であった。楫取は明治21年を期して廃娼を命じたが、武太夫は16年に断行。ベルツと楫取が2階の遊女から汚水をかけられた話も。(読者に感謝)

 

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2014年9月24日 (水)

人生意気に感ず「昆虫ハンバーグと食文化。エボラの恐怖。アフリカよ」

◇昆虫の肉でハンバーグとは驚き。食ほど文化の特色を現すものはない。蛇を日常的に食べる国があるし、日本人が普通に食べるタコは悪魔の生き物と言ってヨーロッパでは食べない。人類は常に新しい食を求めてきた。嫌悪していたものが何かのきっかけで受け入れられ食文化の一環に取り入れられることは珍しくない。グロテスクなナマコなどは最初誰がどうやって食べたのであろうか。

 ベルギーで昆虫の幼虫を原料にしたハンバーグが10月に発売されるという。ベルギー当局は欧州で初めて食品として許可した。高たんぱくで栄養価が高いという。ガイマイゴミムシの幼虫をすりつぶし小麦粉やニンジンなどと混ぜ合わせて使うそうだ。

 気持ち悪いといって恐る恐るだったのが、やがて誰もが口にする食材になるのだろうか。そして、日本のレストランのテーブルに出される日がいつか来るのだろうか。ベルギーの食品安全庁は、今年5月、食べても安全な昆虫としてイエコオロギ、トノサマバッタなど10種類を認可したという。人間の趣味により、また食料難の到来と共に昆虫受難の時代が来るかも知れない。

◇エボラ熱が止まらない。死者は1,400人を超えた。先日もこの欄で書いたが、アメリカは軍を動かし、国連も緊急に会議を開いている。地球規模の人類の課題になりつつある。国際化の時代で地球は一体化しているから、いつ自国に火の粉が降りかからないとも限らない。だから、どこの国ももてる力を出して協力しなければならない。

 リベリアは、日本に医療隊を要請してきた。今、感染者が激増し医療施設もスタッフも医薬品も極度に不足している。大統領は、リベリア政府の能力は限界に達し、日本の更なる支援がなければエボラとの戦いに敗れると訴えている。

◇人類発祥の地アフリカは、現在、最も悲惨な状態にある。内気戦、貧困、エイズ、エボラ、等々。私は子どもの頃、山川惣治の「少年王者」に熱中した。病気をなおす緑の意志探検隊、人喰い人種、動物の群れ。そこには遠くから見て夢と冒険の世界だった。それが現代、国際化の中で、私たちの世界と直結するようになりその現実を突き付けられている。アフリカは私たちの社会の一部となった。そこで、アフリカのエボラ、アフリカのエイズは私たちの問題となった。長いこと奴隷制の犠牲となった地でもある。アフリカを救うことで人類は甦る。その意味でアフリカは、今日的意味で人類発祥の地なのだ。(読者に感謝)

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2014年9月23日 (火)

随筆「甦る楫取素彦」第128回

次いで議長が答詞を呈すると述べ書記に朗読させた。大要は次の通りである。 「今日、議員等が地方財政の一部に参与するわけは、民の力を尊重し国の根本の力を養うことである。私たちは議員の重い任務を担って以来、議事が当を得ないで人民の委託の重さに耐えられないことを絶えず心配してきたが、幸にも討議の結果を上申し認められ、今、閉場に当り、閣下から労をねぎらう言葉を受けた。感謝の至りである。もし私たちの討議の結果が将来公益を生ずるなら思わぬ栄誉である。満場の議員に代わりここに答詞を呈し、あわせて本議会が年を追って隆盛となることを祈る」 このような議場の様子を想像し、今日の県会と比較するとき、今昔の感に耐えない。 なお興味あることは式後、本町の生糸改所に於いて議員主宰で県令たち県役員を招いて宴会が行われたのである。今日ならロイヤルかマーキュリーあたりで行うところであろう。 この時、楫取県令は詩を作って議員に贈った。 明治天皇宣誓約。萬機公論採人言。 諸員此会眞堪賀。始展民権国憲尊。 (明治天皇は誓約を述べられた。それは、常に公論を重んじて、人の言を採り入れることが重要ということ。皆さんのこの県会はまことに、この上なくめでたい。初めて民権を展げて国の権力を尊重することになった) ※土日祝日は中村紀雄著「甦る楫取素彦」を連載しています。

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2014年9月22日 (月)

人生意気に感ず「朝日は立ち直れるか。拉致被害者の救済」

 

◇「解約があとを絶たない」、「集金で断られる」、昨日朝日の販売関係者が嘆いていた。他紙、週刊誌などの朝日たたきは凄まじい。この問題の本質は何か。朝日だけの問題か。 

 今回の朝日の誤報は「従軍慰安婦強制連行」と「福島原発事故の吉田調書」に関する。新聞の報道によって世論が形成されてしまうのだから恐ろしい。ましてや、朝日の報道の影響は大きい。

 

 職業柄、新聞記者とよく接触する。取材に当る人は若い記者たちである。大新聞を支える基礎がこの人たちなのだと思う。倫理感や責任感が一般に薄れているのが今日の若者たち。若い記者もそういう社会の風潮と無関係ではないだろう。だとすれば、他の新聞も他山の石とすべきだ。

 

 しかし、それにしても、なぜ朝日に目立つのか。今までに社会に衝撃を与えた謝罪記事とし記憶に残るものに、「サンゴ記事捏造事件」や田中康夫長野知事の「取材メモ捏造事件」がある。朝日の責任者は、虚偽のメモは「朝日の構造的な問題」と謝罪で語った。構造的問題はなぜ改められないのか。

 

 欠陥商品は回収されたり、修理の対象になったりする。新聞の誤報は社会の基盤を傷つけ、民主主義を脅かす。構造的問題を改められない原因は、この重大使命に対する畏れを忘れた点にあるのではないか。原発事故が東電があぐらをかいた安全神話に原因があるように、大朝日には、権威と名声にあぐらをかいたことへの反省が足りなかったのではないか。朝日の凋落は日本の凋落を意味する。起死回生を望む。

 

◇北朝鮮の拉致報告が遅れている。どうなっているのか。北は約束を守るのか。日本は見返りを求める計略に乗せられ振り回されるだけなのか。

 

 いったいどれだけの人が拉致されたのか、真相は闇の中だ。北朝鮮出身の知人によると一時期、日本人を拉致した場合、英雄視されたという。たまったものではない。

 

 警察庁は「拉致での捜査・調査対象者」は883人としている。そのうち、政府は17人のみを拉致被害者と認定している。専門家は、17人は氷山の一角、少なくも100人をはるかに超える被害者がいると指摘する。いろいろな意味でタイムリミットが近づいている。被害者にとって一年一年は重い。待つ人は高齢となり、あの世が近づいている。政府の力が問われる。(読者に感謝)

 

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2014年9月21日 (日)

随筆「甦る楫取素彦」第127回

本来の情欲だけに絞れば、一時の閨房(婦人の部屋)の便を得られ、「欲火の発動を薄くし」(情欲を抑えられ)、「無益の浪費を減じ」、「一挙両全」の策となるだろうと主張する。
今日の倫理感からは失笑を禁じ得ないが、これが公娼制度下の男性中心社会の現実論であり、「地域を限って」の提言と共に、それなりに社会の改善を目指すものであった。
社会が一変し、日本の歴史上初めて民選による議会が誕生したときの事である。妙な発言ややりとりが現れるのも無理はない。兎にも角にも、これがその後、今日に至るまで続く地方議会の原点なのであった。
◇第一回県会のその他の議題として女子模範学校設置の審議が注目される。
次のような主張であった。
「前橋、高崎、桐生、板鼻等女児学校が続々と開設されている。これは女子教育を一日もおろそかに出来ないことを父兄が理解するからである。しかし、その開設は日も浅く、教員に適当な人材を得ることが出来ない。つまり、学業の点は進んでも、言語応答、行住坐臥(ぎょうじゅうざが―日常の動作)については、婦徳にかなわない者もいる。だから女子模範学校を設けて婦徳を教える教員を養成することが急務である。そういうわけで昨年、議決して新築に着手し本年より開業しようとしているので、ここにあげる予算が必要だ」として、月給、校費生徒費、書籍器材費等を挙げて、予算の説明をし、議員の審議に入る。やりとりから明治初期の女子教育に対する考えが窺える。
「女子模範学校は教師を養成する所か、それとも女子の業を教える所か」(議員)。
「女子の教師を育成する所なり」(役人)。
又、役人は次のように答えている。女子模範学校の名は師範学校と同一の意味であること、位置は師範学校附属の二階家で、男子とちがいイスに腰かけて授業を受けさせず座ったままとし、婦徳を守ることを旨とし裁縫育児のことまで教える、等。
女性は家で育児と家事がその本来の役割という時代の女子教育が狙いであった。
かくして第一回の県会は幕を閉じた。
閉場式は、6月5日、師範学校の仮議場で厳かに行われた。楫取県令が正面の席につき、宮崎有敬議長、星野長太郎副議長以下多くの議員が参加して行われた。
県令楫取は、開場以来の議事の労をねぎらい、その委細を書いた声明文を議長に渡し、議長は受けとって書記に朗読させる。この時議員は全員起立して聞いた。
その大要は次の通りである。「農、蚕の繁熾(はんし)①の候にもかかわらず、各員、公衆のためにした真議討論は万全であった。まことによくその職を尽くしたことに素彦は感謝と賞讃に耐えない。今ここに閉場式を行うに当り、各員の労を謝しあわせて、この議会が年を追ってますます盛んになり、公衆の便益になることを希望す」
※繁熾(はんし)とは非常にさかんという意。

土日祝日は中村紀雄著「甦る楫取素彦」を連載しています。

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2014年9月20日 (土)

随筆「甦る楫取素彦」第126回

◇貸座敷改良の建議 (県会)

明治12年6月3日には更にまた興味ある建議が出された。それは、貸座敷の改良を求めるもの。公娼制度が、娼妓解放令を契機に貸座敷と名称を変えたことに関しては、「奴隷船マリア・ルーズ号事件」と共に後に詳述するが、ここでは、第一回の県会の動きの中で、廃娼運動の序曲としての意義に注目したい。ここで問題にする建議は県民の代表議決機関たる県会が、県民の声として取り上げた廃娼への一歩なのである。また、私は、絶えず活性化と議会改革を求めて進む今日の群馬県議会に通じる原点として注目する。時に、形骸化が叫ばれる現代の県会は学ぶべきものがある。
これは、明治12年の第一回県会に於いて議長宮崎有敬から県令楫取に出されたもの。貸座敷改良説のポイントは、貸座敷は、客の情欲を満たすだけにし、それに伴う酒宴、芸妓の歌舞管絃等は弊害を大きくするから禁止すべきだというものである。興味ある文面なので大意を現代文にかえて記す。
「貸座敷業というのは娼妓が男子に接してその情欲を遂げさせる点にのみ目的がある。しかし今日の実際は芸妓、酒宴でこれを助長し過大な金を得て人を愚かにさせている。だから賢人君子でないかぎりそれに毒されない者はない。それがひどくなると、父子の親しみが悪くなり、夫婦間に葛藤を生み、朋友の交わりに信義を欠くことになり、財産を使い果たして、道楽でなまけになり、遂には法律を犯すことになる。これは一般にひろく見られることだ。
このようなことは、貸座敷の業外のことでありかつ欠点である。また、貸座敷という文字からいっても不当だ。だから貸座敷の本分を守り、娼妓には来客の情欲を達することだけをさせ、酒肴、歌舞管弦は禁じ、その上で、区域を限って営業させたい。このようにすれば、人々は一時的に夫人の部屋の便を得て欲望の火を薄くし余分の浪費を減らし一挙両全の策となるだろう。願わくば、断然命令を下して厳重な取締りをしていただきたいのでこの議会の決議をもって建白するものである。

     明治12年6月3日
               群馬県会議長  宮崎 有敬
群馬県令楫取素彦殿

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2014年9月19日 (金)

人生意気に感ず「スコットランドの独立。校長のセクハラ。司法取引」

 

◇スコットランドの独立問題が世界の注目を集めている。私も大いに関心を高めている。アメリカの最も緊密な同盟国イギリスが分裂しようとしている。独立の先には、核や原発に関して異なった政策を進める可能性がある。 

 スコットランドは何か。十一世紀にスコットランド王国が成立し、一七〇七年イングランド王国と統合、以来、3百年の連合体が続いてきたスコットランドは、民族として、文化的にも独自性を堅持してきた。独立の要求にはこのような歴史的背景がある。

 

 独立は今日結果が出る住民投票で決まる。賛成、反対両派は戸別訪問を徹底した「どぶ板」型運動を展開している。直前の調査では独立反対派が4ポイントリードだという。今回の選挙の大きな特色は16歳以上に投票権が与えられていることだ。16歳から17歳の約9割が投票するらしい。16歳の若者に、難しい国政を適切に判断することが出来るか。これらの若者が判断する材料は「核」や「原発」など単純な争点だろう。イギリスは核保有国であり、原発推進国であるが、独立賛成派は、これらに反対である。かつて7つの海を支配した大英帝国は長期低迷の道を辿っている。スコットランドは北海道位の大きさだ。分裂は、英国の国力をさらに低下させる。その影響は日本が北海道を失う比ではない。

 

◇思わず失笑した。都教委は18日、セクハラ校長の処分を発表した。61歳の小学校校長は、教員志望の女子大生を計7回抱きしめ2回キスしたという。女子大生はきちんと覚えていたのだろう。この種の事件が余り多いので驚かなくなった。

 

 14世紀、南北朝時代の有名な二条河原落書に「このころ都にはやるもの、夜討強盗謀論旨・・・」とある。今日の世相でいえば、「このころ都ではやるもの、万引き、詐欺に、教師のエッチ」ということになるだろう。

 

◇子どもの性被害が急増している。インターネット掲示板で知り合った見ず知らずの相手によって被害にあった18歳未満の子どもは昨年同期の2.2倍だという。校長や教師が盗撮などを繰り返す時代、学校はどのように子どもたちを守るのか。

 

司法が大きく変わる。最大のものは司法取引。検察と取引などかつては考えられなかった。他人の犯罪の証拠の提供と引き換えに起訴を見送ることも。他人を冤罪に巻き込む恐れも。(読者に感謝)

 

 
 
 
 
 
 
 

私の後継者、萩原ゆうじ君は慶応卒・30歳の公認会計士。知性と信頼をと意気込む。

 
 
 
 
 
 
 

 

 

 

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2014年9月18日 (木)

人生意気に感ず「エボラに米軍。イスラム国の狂気。陛下のパラオ訪問」

 

エボラ熱が大変な状況になってきた。地の果西アフリカで出現した怪物の足音が近づいたようだ。死者は2461人、感染者は4985人。全地球的な課題となってきた。

 

 オバマ大統領は米軍3千人を投入する。エボラの急拡大を「安全保障上の最優先課題」と位置づけているのだ。又、国連保安理は緊急会合を開いて対策を協議する。安保理は平和への脅威を議論するところ。公衆衛生が議題になるのは2000年のエイズ対策依頼初めて。

 

 これらは、エボラ熱が人類共通の敵になりつつあることを示す。地球上の平和を脅かすものとして、理不尽な戦争だけでなく目に見えないウィルスが改めて今日的課題として登場した。日本に侵入しないという保障はない。

 

「イスラム国」が世界の平和を脅かしている。世界の大勢は政教分離なのに、極端な宗教国家を掲げ、米、英人をナイフで処刑、映像を世界に公開した。英首相は「悪魔の所業」と叫び、アメリカは空爆を始めた。米の世論も後押しの感。新たな宗教戦争か。イスラム教スンニ派の過激派が中心となっている。

 

 アメリカの世論を刺激しているのはアメリカ人記者の首をナイフで切って処刑し映像で公開したことだろう。地上の一点に過ぎない存在が超大国に戦を挑んでいる。狂気の沙汰。

 

 戦いの根は深い。英・米が勝手に国境線を引いたという過去もある。

 

両陛下が、来年パラオ共和国を慰霊で訪問される予定だという。太平洋戦争の激戦地で約1万6千人の日本兵が死んだ。中心部のペリリュー島に300隻の舟艇で米軍が上陸を図ったのは、終戦前年の9月15日。圧倒的に物量が劣る中での死闘だった。

 

 私は平成13年にパプアニューギニアへ慰霊巡拝し、小著「今見る、地獄の戦場」を書いた。「戦争の悲惨」ということがよく口にされるが太平洋の島々で、戦争の末期に戦った日本兵は正に地獄の中にいたといえる。

 

 人命を消耗する無謀な戦だった。ニューギニアのジャングルをのぞいて、そのことを肌で感じた。陛下が訪れるパラオも同様であった。戦後70年を迎えるが、太平洋の島々には無数の遺骨が眠っている。天皇は日本国民の象徴であり、平和国家の象徴である。この天皇が、太平洋の激戦地を慰霊で訪れることには大きな意義がある。この機会に「悲惨さ」に全国民が改めて目を向けて戦争の実態を知ることが犠牲者への慰霊になる。今、第三次世界大戦が心配されている。歴史は繰り返されるのだ。(読者に感謝)

 

 

 

 

 

 

 

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2014年9月17日 (水)

人生意気に感ず「震度5が。弘仁の大地震と南海トラフ。議会始まる」

突然の激しい揺れは尋常のものでなかった。私は、「3.11」を頭に描きながら「来た」と思った。どこかで巨大地震が発生したと思ったのだ。

 16日、午後0時28分ごろ、茨城県南部を震源とするマグニチュード5.6、震度5弱の地震だった。気象庁は、「この地域は地震活動が非常に盛んな地震の巣、今後2、3の間に地震3、4の余震に注意して欲しい」と呼びかけた。また、群馬県南部や埼玉県北部で5弱が多かったのは利根川沿いの比較的ゆれやすい地域であるためだという。

 昨日の大揺れは、群馬県民にとって重要な警告となった。群馬は何も起きないという「安全神話」が支配しているが決してそうではない。

 群馬を含めて日本中どこで何が起こるか分からない。「3.11」はそのことを教えた。それにも拘わらず「群馬の安全神話」が依然として続いている。その結果として対策が不十分で、県民の防災意識が低い。昨日の「5弱」は、この防災意識に警告を与えるもの。

赤城山麓には弘仁9年(818)のものと思われる大地震の跡が残っている。「類聚国史」には、弘仁9関東地方に大地震が起き山は崩れ、いくつかの里は埋まってしまい、土砂にのまれ、押しつぶされた人々は数えることが出来ない程多数と記す。詔には「上野国等境」とあり、被害の中心が上野国(群馬)であったことが窺える。

 日本は、今、上昇気流に乗っている。全てがうまくいくなんて有り得ない。日本列島が熱くなっている。引き金は「3・11」が引いた。首都直下型、南海トラフ型が確実に近づく。その中で、群馬にも何かが起こると思えてならない。昨日の地震はその予兆ではないか。

昨日から県議会が始まった。亡くなった議員の追悼式、新人議員の挨拶が議場で行われた。亡くなったのは大林俊一氏、新人は大林さんの後継として補選で当選した高橋正氏である。大林さんは56歳の若さで病気に負けたことは誠に残念。開会に先立って奥様が自民党控室に来られ、長い間世話になったことを謝し、皆さん健康に気をつけてと挨拶された。喪服の姿が気の毒だった。

今回は90日余の長い議会。最後列から議場を見渡すと感慨深いものがある。最前からここに至るまでに7期の年月が流れた。わずか10m余りの距離に多くのことが凝縮されている。(読者に感謝)

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2014年9月16日 (火)

人生意気に感ず「県警駅伝に。朝日の誤報。李香蘭の死」

◇9月12日、県警主催の駅伝大会に参加した。県下の警察官が部署ごとにチームをつくって走力を競う。ここに県会議員も加わったのだ。

 新任の富田県警本部長は開会式の挨拶で訴えた。「走力は警察活動の基本です。科学捜査が目ざましく進歩し、DNA鑑定は何兆分の一の確率で人を判定できます。しかし、基本は人間の走力なのです」

 実は、この日、会場に来て、私にサプライズがあることを知らされた。引退に対するねぎらいだという。私は感激して走った。ゴールに近づくとマイクは花束のことを知らせ、県警の美しい女性が花束を持って待ち受けた。県議7期を完走し花束を受けたという思いで受け取った。前日までと打って変わった晴天の下でどっと拍手が湧いた。

◇連休日の大事件は、朝日新聞「誤報取り消しと謝罪」だった。従軍慰安婦と原発事故にかんする報道に誤りがあったのだ。済州島で慰安婦を「強制連行」したと報じたがそれは虚偽であった。また、福島第二原発で「命令に違反し撤退した」と報じたが、それは事実に反したことであった。

 日本を代表するクオリティー紙、朝日がなぜこのようなミスを犯したか、その影響のおおきさは計り知れない。朝日には正義の味方という驕りがあったものと思う。従軍慰安婦といえば日本軍による強制連行という先入観があったために、吉田清治氏の証言を十分検証せずに信じた。原発といえば「悪」という固定観念の下で謙虚な取材が出来なかった。

 私は朝日の読者なので、今回の出来事を残念に思う。朝日は日本の良心だった。その存在と役割は大きい。大いに反省して立ち直って欲しい。

 慰安婦問題については、朝日の誤報とその取り消しのために、せけんでは慰安婦問題はなかったような雰囲気が広がっている。日本軍による強制連行はなかったとしても、軍が運営管理する慰安所があったことは否定できないことだ。

◇李香蘭の山口淑子さんが94歳で亡くなった。旧満州で生まれた日本人だが、中国人女優として戦前大活躍した。彼女の証言に「日本人はなぜあんなに威張っていたのか」という言葉がある。上海で人力車の車夫が「お辞儀をしなかった」という理由で日本の憲兵に公衆の面前でビンタをされる場を見た時のこと。ベトナムで昔フランスの貴婦人が現地人に菓子をまく光景を思い出す。

☆私の後継者、萩原ゆうじ君は慶応卒・30歳の公認会計士。知性と信頼をと意気込む。

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2014年9月15日 (月)

随筆「甦る楫取素彦」125回

◇娼妓貸座敷賦金の建議
ま まず、この議会で、廃娼問題の序曲として娼妓貸座敷賦金について興味ある建議が出された(明治12年5月6日)
政政府から県に布達があった。「娼妓貸座敷賦金は地方税に属さないが各県で適宜徴収して支出すべきである」と。賦金とは、強制的に取りたてる金。貸座敷とは実質売春業のことである。この建議は、賦金が地方税に属さない点を問題にした。
即 即ち「賦金を地方税として扱わない理由として、娼妓は醜業なので、他の人民と同一視できないから税の名をつけないのだという。
し しかし、醜業であっても同じ人民である。名義を異にしても、実質は地方税に外ならない。だから、断然、地方税に組み込んで、目下の過重な課税を補助し、人民の負担をいく分でも救済したい」と主張した。娼婦も同じ人民、税として扱い、人民の課税の負担を軽くせよと訴えている。初期県会議員からの発言から、明治人の気概と見識が伝わってくる。「醜業であっても同じ人民」という発言に人間の平等、つまり人権思想の萌芽が感じられる。
貸 貸座敷業について。明治政府は明治5年、太政布告第295号で娼妓解放を宣言した。それは娼妓を契約で拘束するからだと解し、ならば、楼主は座敷を貸し、娼妓は自らの意志で営業するという形をとることになった。
これが「貸座敷業」の由来である。この姑息な小細工を逆にうまく利用したのがモルフィが始めた自由廃業運動だった。娼妓は営業主だから廃業は自由と言う理屈である。この理論は裁判所を動かし廃娼の新たな流れを作り出す。後述する。

※土日祝日は、中村紀雄著「甦る楫取素彦」を連載しています。

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2014年9月14日 (日)

随筆「甦る楫取素彦」第124回

「もっと立派なものを購入したい。」県側の提案である。これに対し、星野は議会の役割を踏まえて次のように主張した。

「県会は人民の総代となって費用を議し、民力をはぶくところに主意がある。寄せや見世物と違って、人を集めて聞かせたり見せたりするためのものではない。何も外見を飾るには及ばないことだ。」

 県会の存在意義につき、人民の代表として予算を審議し、人民が審議する手間をはぶくことに主眼があるのだから外見を飾る必要はないと述べている。初めての県会で、星野は議会の意義をこのように考えていたことが分かる。

 県議会史には又更に右のやりとりの中で県の役人が枝葉の発言を把えて「「よく考えてものを言え」と発言した部分がある。星野は格調高い正論で切り返したのだ。明治時代、役人は天皇の臣。そこで人民を見下す態度があった。

このような役人の態度に対して議員が反感を抱くのは当然である。これら役人の上に県令がいる。この県令が中央から任命される点に原因がある。だから県令を地方が自ら選ぶことにすべきだという議論が起きる。後に、地方官選任の建議が出された背景がこのような役人の態度ではなかろうか。後述する。

 当時の県会には新時代の空気を吸って新しい道を開く清新の空気がみなぎっていた。それは主に、廃娼問題に関して現れていた。そこで楫取がどう動くかを含めて、この点に注目して見て行くことにする。

※土日祝日は「甦る楫取素彦」を連載しています。

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2014年9月13日 (土)

随筆「甦る楫取素彦」第123回

生徒に教え諭す訓示という感がする。儒学の家を継ぎ藩校明倫館で教え松下村塾にも深く関わった楫取として、誇りと使命感を抱くと同時に大役を担うべき県会議員が頼りなく見えたのではないか。議員は選挙によって選ばれたとはいえ、制限選挙であり、選挙民は主権者ではなかった。一方県令は中央政府の任命によった。今日の知事及び議員とはよって立つ基盤が全く違う点も重要であった。
議場に出席する役人の態度も不遜、横柄、高飛車であった。県会の権限も県税に関する予算とその徴収方法の議決等に限られており、議員自らの発案権はなかった。しかし、「建議」は認められていた。この点は後に、廃娼の建議を取り上げることになる。建議とは、議会がその意思又は希望を県令に対して述べることであり、権利として行うものではないのだ。
右の中で、楫取が自らを「一日の長」ありと言っているが、この言葉には、松陰との関わりを初め彼の前半生への思いが込められているのだろう。
群馬県議会史には、「書記官の高圧的な言辞におさえられて県民の代表議会としての力がなく官僚主義の色彩がいたる所に現われている。県会諸費用の中で議場用のイス、テーブル掛けなどがぜいたくで県民の代表として心苦しいという意見が星野長太郎より出ているのが注目をひいた」とある。
星野長太郎とは、前記、松陰の短刀を持って渡米した新井領一郎の実兄で、この議会では副議長を務めていた。
星野長太郎と県側のやりとりは興味深い。これは、議長、議員等のテーブル掛け購入に関するものであった。

☆土・日・祝日は、「甦る楫取素彦」を連載しています。

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2014年9月12日 (金)

人生意気に感ず「川内原発。巨大噴火。全盲少女を蹴る。塙保己一のこと」

最近鹿児島県を訪れた時桜島火山の突き上げる凄い噴煙に驚いた。鹿児島県の川内(せんだい)原発が新基準「適合」が認められ再稼動に向けて動き出す。これに対して噴火予知連から巨大噴火との関連を危ぶむ声が上がっている。周辺では過去に巨大噴火が起きた。規制委員会は、噴火のリスクは低い、「科学的根拠」に基づいて「適合」を出したと主張。噴火予知連は、噴火低リスクにつき「科学的根拠」はないと反論。「科学的根拠」が対立する。規制委員には火山の専門家はいない。「科学的」と言えるのか。福島原発から遠く離れた鹿児島と言うことも反論が小さい一因か。

 九州では過去には破局的噴火が繰り返し起きている。南九州の縄文文化が噴火の被害で途絶えたとされる。噴火予知は可能か。規制委側は、「カルデラ噴火直前の百年程の間に急激にマグマがたまる」というフランスの研究者の論文を頼る。論文の著者は「あくまでもギリシャの一火山のことで他に当てはまらない」と言っている。この点も規制委の「科学的根拠」を揺すぶる。新たな安全神話の始まりか。

川内(せんだい)市に隣接するいちき串木野市の動きに私は注目する。市長は、「福島第一原発の事故を踏まえ、これからは積極的に原発ゼロの社会を目指したい」と、市議会で答弁した。

原発関連死が1,100人を超えた。原発地域では自殺も増えている。多くの避難住民が苦しんでいる。その中で再稼動が進む。原発事故は私たちに何を教えようとしているのか。

塙保己一学園の全盲の少女が足を蹴られた事件を軽く扱うと社会が崩れる。それは盲導犬障害事件と共通する。ホームレスを襲う若者の姿も関連して想像される。弱者を襲う心理が子どもたちに広がることを恐れる。教室に於けるいじめも同様ではないか。警察も市民も、協力しあって、二つの事件にお灸をすえるべきだ。

塙保己一は江戸時代の驚くべき学者。5歳で失明。武蔵野が生んだ巨人。40年を費やして「群書類従」を編集。昔は「尋常小学国語読本」で教えた。塙保己一のこと、塙保己一学園のことは改めて、この欄で取り上げたい。

今日、県警主催の駅伝大会に参加する。市の総合運動公園。楽しむつもりで走る。11月3日の10キロマラソンの序走でもある。(読者に感謝)

私の後継者、萩原ゆうじ君は慶応卒・30歳の公認会計士。知性と信頼をと意気込む。

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2014年9月11日 (木)

人生意気に感ず「幼児殺害に懸賞金。デングとエボラ。支持率急上昇」

 

栃木県には幼児の殺人事件が多い。群馬との県境には未解決の事件が集中し、私は何度か議会で取り上げてきた。

 

 2005年12月、日光市の吉田有希ちゃん(当時7歳)が殺された事件につき、逮捕に結びつく有力な情報を提供した2人に、警察庁は総額300万円の公的懸賞金を支払ったと公表。遺族も私的懸賞金200万円支払らった

 

 公的懸賞金支払いは、千葉県で2007年に起きた英国人女性殺害事件、オウム元信者だった菊地直子高橋克也が逮捕された事件などに続き5例目。

 

 捜査への協力は国民の義務とはいえ、面倒なことに関わり合いたくないなど理由で情報を知りながら提供しない人がいる可能性は常にある。高額な懸賞金がもらえるとなれば話は別だ。この制度が定着すれば捜査に役立つ情報が増えるだろう。

 

栃木と群馬の県境わずか20キロ圏内で数年おきに5人もの幼女が誘拐された。そのうち4人は殺され、横山ゆかりちゃんは今も行方不明。同一真犯人の可能性が高い。パチンコ店での誘拐が3件。目撃者は語った。「女の子が男の前をちょこちょこ歩いていた」と。私は県議会で何度か質問した。時と共に事件が闇の中に消えてゆく。真犯人逮捕が最大の防犯なのに。もう一度、懸賞金で社会に呼びかけたらどうだろう。

 

デング熱が止まらない。各地の公園で蚊に刺され感染者が出ている。15都府県で計96人。私は蚊に刺されることを余り苦にしなかったが、今は気にするようになった。書斎では蚊とり線香をたいている。小さな針からウイルスが注入されると思うと許せない。こいつ誰かの血を運んでいるかも知れないと想像したりする。

 

一方西アフリカ4カ国のエボラ熱の死者は6日の時点で2,296人に達した。感染者は4,293人。感染者はもっと多いに違いない。日本に入る可能性はある。こんなに世界が小さくなっているのだから。その時は新聞、テレビのトップニュースになる。防止策を国民に知らせるべきだ。

 

小渕優子さん、石破氏、谷垣氏などの閣僚登場が安倍政権の支持率を引き上げている。ある新聞の調査では64%に。内閣改造前と比べ13ポイント上昇した。私の周りの多くも安倍さんはよくやっていると見ている。日本の上昇の力は、長期安定政権が養うことになる。(読者に感謝)

私の後継者、萩原ゆうじ君は慶応卒・30歳の公認会計士。知性と信頼をと意気込む

 

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2014年9月10日 (水)

人生意気に感ず「デング熱は止まらない。昭和天皇の世紀。110歳。地方創生」

 

◇デング熱の元凶・ヒトスジシマカは青森まで生息域を広げているという。高熱、皮膚に斑点、血液中の血小板の数の低下等が特徴とか。大流行の兆がある。地球温暖化に支えられて、昆虫軍団は北上しつつある。血を吸うのは雌である。われわれ人間は雌の蚊に血を吸われ雌の蚊にウィルスを移される。この連鎖が無限に広がりつつある。これから、このやっかいな昆虫と共生する時代が続くのか。

 

 地球温暖化は台風の多発、異常降雨、土砂災害などをもたらすと身構えていたら、昆虫の襲来の原因であることが分かった。マラリアカもやってくるだろう。その他、招かれざる客がウジャウジャとやってくる時代が始まるのか

 

◇昭和天皇の実録公表が波紋を広げている。最長の在位期間は明治憲法の時代から日本国憲法の時代にまたがっている。正に天皇の世紀、そして戦争の世紀でもあった。「実録」からは、天皇が時にその権限を超えて日本の運命に強く関わったことが分かる。象徴天皇には出来ないことだ。その決定版が「聖断」による終戦決定、ポ宣言の受諾である。「実録」はソ連参戦の直後に、天皇が終戦を指示したことを記している。

 

 昭和20年(1945)の7月から8月にかけては世界史の舞台で、日本の歴史が決定的な転換を迫られる瞬間だった。7月16日、米で原爆実験成功。7月26日には早くも太平洋のテニアン島に原爆は船で運ばれた。ポツダム宣言が発表されたのもこの26日。そして、受諾に手間取っている間に月6日と9日の原爆投下を迎えた。

 

◇百歳まで生きられる時代になった。県内の百歳以上の高齢者は、過去最多の959人。前年度比91人増。最高齢は1904年2月7日生まれの110歳の女性。日露戦争の宣戦布告がなされたのが、このの4月10日だった。この人はえらい時代を生き抜いてきた。この間の日本の変化に驚いておられるのではないか。

 

◇民主主義の原点は地方である。経済と国全体の活力を生み出す原点も、また人口減対策の原点も地方である。地方分権、地方の時代と言われながら地方の活性化が進まなかった。

 

「まち・ひと・しごと創生本部」がスタートする。石破地方創生相の手腕が問われる。県外視察で人口減少の衝撃の予測を知った。それを回避しまければならない。政府は「50年後も1億人」と目標を設定した。(読者に感謝)

 

 

 

私の後継者、萩原ゆうじ君は慶応卒・30歳の公認会計士。知性と信頼をと意気込む

 

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2014年9月 9日 (火)

人生意気に感ず「天皇実録の重み。ウィルスの受け止め方。楫取の講演」

「昭和天皇実録」の内容が公表された。歴史は「過去と現在との対話」。過去の事実に現代から語りかけ、過去は答える。新たな事実が新たなことを答えれば、歴史の姿がかわる。

 特に新しい事実はなかったらしいが、それでも天皇の実録として、重さと生々しさが伝わる。

 あれだけの昭和の激動の中心にいて、しかも国家存亡の渦に揉まれて天皇の重圧は想像を超えるものであったろう。「2.26事件」、いわゆる青年将校らのクーデターについて「最も信頼する老臣を殺傷することは真綿で我が首を絞めるに等しい」と天皇は漏らされた。昭和11年のことである。日本全体は軍部独走で昭和16年の開戦に突き進む。開戦直前に天皇は、首相や軍のトップに対し、「無謀な戦いも起こせば祖先に対して相済まぬ」と述べた。降伏直前までソ連の仲介に期待を寄せた。それも空しく、昭和20年8月に至ると6日と9日に、それぞれ広島、長崎に原爆を落とされ、その間の8日にはソ連までも参戦となった。この事態に対し、首脳部の議論は割れ本土決戦論も盛んだった。これに終止符を打ったのが8月14日の「聖断」だった。「継続すれば国家の将来もなくなる。即時停戦すれば将来発展の根基は残る」。これでポツダム宣言の無条件受諾が決まり、翌日の玉音放送になった。今回の「実録」にはないが、この聖断で、自分の一身はどうなってもかまわない、国民を救いたいと語ったと言われたことは有名だ。

デング熱が止まらない。蚊は移動する。移された人も移動する。だから限りなく広がっていく可能性があるのではないか。国内感染者は81人になった。

 重症患者はいないというが、このデング熱騒ぎは何を教えるか。地球環境の変化の中で新たなウィルスとの戦いに備えなければならない。

 恐怖のエボラ熱は地の果てのアフリカだが、地球が小さくなり、アフリカも昔の隣県のようなものだ。死者が2千人を超えて増えている。忘れられている鳥由来の新型インフルエンザも依然として恐怖の存在だ。県政の課題中、県民の保険予防が重要さを増した。

昨日は、某金融機関で楫取の講演を行った。群馬の生糸産業は物作り群馬の原点、それを支えたのが金融、楫取や松陰の「至誠」の姿勢は現代のビジネスも学ぶべき点、これらを訴えたかった。

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2014年9月 8日 (月)

「引退の花束。林元東大総長。萩原ゆうじ。錦織。」

◇去る9月6日、自民党政経セミナーで、私は勇退議員として花束の贈呈を受けた。初当選は昭和63年(1988)、7期を振り返って感慨深いものがあった。
「長い間支えてくれた多くの支援者に感謝します。国難と言われ、地方の役割が極めて重要なとき引退しますが、私の志は30歳の若者が受け継ぎます。長い県政で学んだことは、次のステージで社会のため、県政福祉増進の為役立てる決意です」と挨拶した。
◇初めて県議選に挑戦したとき、元東大総長の林健太郎先生が県民会館で応援演説をされた。「政治家には歴史観が大切。中村君はそれを活かした立派な政治家になれ」というものだった。私は先生のゼミの生徒であった。先生は平成16年91歳で亡くなられた。私はかね子夫人の計らいで、先生の書斎の書物をダンボール箱数個分頂いた。先生の遺品であり私の宝物となっている。
◇私は今期のスタート時から秘かに引退を決意し、今年になって新聞でも表明した。この間心にかかることは私の志を継ぐ人を見つけることであった。若者の政治離れが深刻で、多くの若者は無難で波風のない人生を選ぶ。この現象は日本が活力を失っていく象徴ともいえた。絶望視していたら意外な人物が現れた。萩原ゆうじ君30歳。慶応出の公認会計士である。
 敢えて激流に飛び込もうとする動機を尋ねたら、何と私の「上州の山河と共に」を読んだことだという。この本は平成6年に煥乎堂から出版され意外な程多くの人に読まれた。前記の林先生のことも詳しく書かれている。
◇萩原ゆうじ君と共に、私の前に大きな課題が現れた。彼の志を実現させることである。ゆうじ君の風貌にはどこか幕末の志士を思わせるところがある。今日の社会は国難の中にあり、内憂外患の幕末に似ている。この国難を乗り越えるには「地方」の役割が極めて重要であるにも拘わらず、政治不信が渦巻き地方議会は十分にその使命を果たせていない。県議選は来年の4月であり、NHKの大河ドラマ「花燃ゆ」が佳境に入るころである。吉田松陰や楫取素彦の活躍に合わせて、萩原ゆうじ君が県政に登場することを願っている。
◇錦織選手が全米テニスで、日本人として史上初の決勝進出が決まった。まさかを期待する。日本が上昇気流に乗ったことを示す事実だ。(読者に感謝)
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2014年9月 7日 (日)

随筆「甦る楫取素彦」第122回

「明治12年 第1回県議会」

 第1回の県会は、県民にとって、また、議員にとって、開闢以来の出来事である。議員は議会に不慣れだが志気は高かった。注目すべき議題は公娼に関することだった。人間の尊重、女性の解放に関わる重大事が、全国に先がけて展開されていく。議会開会は「万機公論に決すべし」の大きな一歩。
第1回の県会招集は明治12年5月12日であった。午前10時開会は、現在と同様。この時、楫取県令は臨場せず、次のような告辞を示した。今日の知事主旨説明に当たる。比べると、県令(知事)と議会との関係の違いが知れて面白い。大要は次の通りである。
「広く民衆の考えを反映させることを目的とする県会の開設であり、当選の議員の責任は実に重い。その質疑のいかんにより無限の福祉の実現となり、或は、全てが小さく滞ってしまう。今回はこれからの模範となるべき第1回の会議なので一層のこと正当で練実な議論を尽くすことを望む。もしそうでなく普段の至らぬ意見を強く主張(平生の薀育の傾倒)したり、狭い一人よがり(一隅の偏見)を述べたり、立場の違いを誇示(立異を以て自ら高しと信認)するようならば、その弊害は、昔の専制時代以上となり県会の実を失い、県民(衆庶)の政治の委託の趣旨に反することになる。議員はこのこともよく理解して欲しい。私は一日の長を以てこの県の県令となった。諸議員に期待するところ、その利点、弊害につき考えるところをあわせて告げたので分かって欲しい」

※土日祝日は中村紀雄著「甦る楫取素彦」を連載しています。

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2014年9月 6日 (土)

随筆「甦る楫取素彦」第121回

この府県会規則の下に、府県会内則があった。今日の視点からは、こまかく規制し過ぎておかしく思われる点もある。小学校で先生が生徒を指導するようだ。主な点を示す。
「府県会内則」
○開会の後は各議員、容儀整肅なるべし。発論中私語を為す等議事を妨ぐることを禁ず。(第6条)(容儀整粛とは態度はきちんと整って静かであれという意。私語について触れ一個人が律すべき問題に及んでいる点が面白い。現在は議員の自覚に任せている問題であるが時に私語が多く議長の注意する姿がみられる)
○討論弁明に用いる言辞は極めて丁寧なることを要す。(第18条)
(議員の発言時の言葉使いまで規制している点が面白い)
○会則を犯し、議長の制止にしたがわず議事を中止させた者には会期中日当を与えず。(第48条)
○休暇する者、欠席する者はやむを得ない事情ありといえども休暇欠席の日当を給せず。(第52条)
(しきりに日当の点にまで及んでいるのは誠に手厳しい。しかし、愉快でもある)
○およそ議にして、人民の私利につき相依頼することを禁ず。(第53条)
(ウーンとうなる。人民の私利につき互いに頼むことを禁じている。土木工事などはとかく利権と結びつく。最近の県議会でも用地取得に関して県会議員が関わった疑惑につき大問題になった。永遠の課題の感がする)
この府県会内則の下に更に、各県の議事細則があった。つまり、次のようであった。府県会規則―府県会内則―各県議事細則。群馬県議会の議事細則は明治12年の第1回県会の際につくられたが、それは十分に熟したものでなかったので、翌13年第2回通常会で修正された。そのポイントについては後述する。

※土日祝日は中村紀雄著「甦る楫取素彦」を連載しています。


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2014年9月 5日 (金)

人生意気に感ず「小渕入閣の意味。デング熱・エボラ。警視庁を見る」

北海道出張中に内閣改造とデング熱のニュースが群馬から伝えられた。内閣改造は専ら小渕優子さんの入閣。経相のポストについた。「女性官僚の目玉」、「経済の復興」、「原発問題」などに注目が集まる。

 人口減少社会が進む中で、社会の活力を支えるカギは高齢者と女性である。この2つの分野には潜在的な人的活力が無限に近い程存在する。役員を入れて6人の主要ポストに女性を当てたのは、今後、社会に女性が大きく進出する契機になる。優子さんは2児の母として、原発に関しても女性の立場を意識するだろう。閣僚待ち50人の不満が言われるが、枝葉の問題である。

デング熱情報は、視察同行の教育長から伝えられていた。県内男性に「可能性」ということであったが、感染は現実となった。みどり市の10代男性。代々木公園で蚊に刺されたらしい。

 同公園の蚊からウィルスが検出され、同公園は閉鎖された。患者の血を吸った蚊が他の人にウィルスをうつすウィルスを持つ蚊は、公園外に広がっていると見るべきだろう。

 ウィルス感染の時代に入った。行政の役割は先ず情報提供。その後は、個人の自衛手段が重要だと思う。本県の重要機関は、県保険予防課と環境衛生研究所である。国内感染者は確認されたものが59人となった。

一方「エボラ」はより深刻だ。西アフリカという遠方だからといって油断は出来ない。死者1900人、感染者は疑いを含めて3500人。拡大は続くに違いない。WHOは、開発段階にある薬の使用を検討始めた。非常時なのだから止むを得ない。国民の無知が感染拡大を助けている。アフリカの片隅の問題が全世界に波及する時代である。世界は一体ということを、エボラ熱は訴えている。

視察の最後は、警視庁だった。治安を守る砦の姿を見た。防犯カメラの機能と問題点を知るきっかけとなった。歌舞伎町一帯の無法ぶりは目に余る。性風俗の店は無届を入れると5千店舗もある。防犯カメラは200m離れた車のナンバーを読み、自動販売機の光でカラー映像をつくれる。問題は個人の権利の保護。一週間に限り映像を保存し活用する。犯罪が大幅に減った。一般商店が設置する場合はと質問した。行政が補助する条約として管理運用の規定を作らせる。この中で権利保護が図れるという。世界に誇る日本の警察力を見た。

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2014年9月 4日 (木)

人生意気に感ず「炭坑のまちの教育。最大のアンモナイト。特別支援教育」

三日、三笠市では、激変する環境下で、教育に再生をかける生き生きとした取り組みを視察した。

 

 明治元年に炭坑が発見された。石炭は新生日本を支えるエネルギー源。本州に運ぶために北海道初の幌内鉄道が走り、三笠は炭坑の町として栄えた。炭坑を支えたのは囚人だった。

 

 石油の時代となり平成元年全ての炭坑は閉鎖され人口は激減、超高齢少子の社会に。人々は小中一貫の特色ある教育を始め、同時に特色ある施策でまちの再生を期している。

 

 小中一貫教育は近い将来の日本の義務教育の姿。小学校と中学校が分断しているために時代に対応した良い教育効果が計れない。ここでは、小中一貫教育の中で、「国際科」(英語に力)と「地域科」(地域の自然と歴史を生かす)の取り組みに注目した。若いアメリカ人女性(ALT)の笑顔と児童の学ぶ姿が融けあっていた。

 

 国際理解教育には、地域の歴史や文化を学ぶことが不可欠である。日本の若者は英語は話せても日本を語れないことが課題になっている。「地域科」ではこの地域の歴史・文化を教える良い取り組みがなされていた。

 

 一億年前の地層から国内最多のアンモナイトの化石が発見され、この地域はジオパークに指定された。アンモナイトが泳ぐ太古の海の上に現代がある。悠久の歴史は子どもたちの夢を育て生きる力を養う。最大のアンモナイトは直径138センチとか。

 

この日、道立の特別支援教育センターを視察した。複雑な社会を背景にして対象の児童が増えている。ここに光を当てることは人間を尊重し、個を重視する教育の原点。可能性を最大限生かすことが課題。そのために、関連機関との連携が重要である。ここでは、中央児童相談所、医療・福祉との連携に取り組んでいた。人間の可能性は脳の奥に隠されている。そこにある可能性を引き出すにはどうしたらよいか。私は心理学に関する質問をした。心の深層に光を当てねばならない。

 

同行の教育長が、群馬のデング熱感染の可能性の情報が入ったと述べた。どうなっているか。最近感染症が身近かな脅威になってきた。

 

北海道の朝は早い。毎朝走っている。昨日は豊平川の岸辺を走った。清流は音を立て、水面は朝日を受けて光っている。手を入れると心地よい冷たさ。川は生きている。表示板にはシロサケがのぼると書いてあった。その光景を想像した。(読者に感謝)

 

私の後継者、萩原ゆうじ君は慶応卒・30歳の公認会計士。知性と信頼をと意気込む

 

 

 

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2014年9月 3日 (水)

人生意気に感ず「文教警察委で北海道に。すすきのの遊郭の歴史」

◇文教警察常任委員会の視察(2日~4日)で北海道にいる。昨日(2日)は、道立理科教育センター。全国唯一の都道府県立の理科教育センターである。児童生徒の理科離れが叫ばれている。背景には実験嫌い、理科嫌いの先生が指導に当たっていると言われる現実がある。このような中で、北海道は理科好きの児童生徒の割合が全国平均より高いという調査結果がある。

 

 群大工学部の先生たちとこの問題に取り組んだ経験をもつ私は、センターの活動に期待して調査に臨んだ。子どもたちは、面白い実験を体験することで理科が好きになる。だから先生は実験のスキルを向上させて子どもたちが理科を好きになる授業を行わねばならない。センターは、先生の研修を通して指導力アップを目指す。そのための各種の試みを見た。

 

 この試み発展として高校の理科の先生が小学校に出向いて実験・観察をアドバイスすることやサイエンスカーによる移動理科教室の事業が注目された。サイエンスカーの中は実験室で、月と地球の重力の違いを実験する装置もあった。へき地の小中学校を回っている。これ迄に1,736校、参加した児童生徒は48,188人という。又、センター内の化学室、物理室、生物室、地学室には専任のスタッフが居て説明に当たっていた。

 

◇この日の夜、大学時代の友人がホテルを訪ねた。薄野の歓楽街の歴史と私が研究している廃娼運動との関連に話しがはずんだ、かつて北海道は厳しい環境のため人が集まらなかった。そこで開拓使は解決策として遊郭を設けた。開拓使は、学校、病院とならんで遊郭を開拓に不可欠な施設と考えた、その代表的な例が札幌薄野の遊郭だった。廃娼運動の火付け役をはたしたともいえる大江卓は、「遊郭を勧めた地方官は御布告の罪人」と指摘したが正にそれである。御布告とは、明治5年の娼妓開放令のことである。

 

 娼妓を拘束するのが良くないのなら、郭の主人は座敷を貸すことにし、娼妓は座敷を借りて自主的に営業する形にした。これが貸座敷業である。営業主ならば自由に廃業出来る筈だという理屈で娼妓を救出する動きが生まれた。自由廃業運動が広まり、薄野遊郭の楼主もパニックに陥った。私が楫取素彦物語350枚を書き上げ秋には全国に向けて出版されると話すと、かつての歴史の仲間は驚いた。札幌の夜は静かに更けていった。(読者に感謝)

 ☆私の後継者、萩原ゆうじ君は慶応卒・30歳の公認会計士。知性と信頼をと意気込む

 

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2014年9月 2日 (火)

人生意気に感ず「防災の原点。エボラとマーズ。中国の原発。萩原ゆうじ」

◇今年の防災の日は国民にとって特別の意味があったと思う。格段の異常気象の時代に突入したからだ。「3.11」の津波災害に関し避難教育で成果をあげた片田教授の次の指摘は重要だ。「本県に流布している安全神話は誤り。これまでの安全は今後の安全を保障しない。自然豊かということは、災い豊かと同義語」  

私は昭和22年のカスリン台風による関東大水害を経験した。今日の気象状況からすればあれ以上の大災害を予想して備えればならない。

◇エボラ出血熱とマーズ(中東呼吸器症候群)が猛威を振るっている。人の交流が激しい時代に国境はなきに等しい。

 エボラはアフリカの医療や知識が遅れた国で起きている。血液に触れることを恐れるために多くの出産女性が医師から放置されているという信じ難い話を聞いた。また、無知な住民の行動が被害を広げている。エボラなど存在しないと訴える住民が隔離施設を襲撃し血液や体液がついた寝具を盗み出し、感染者を連れ出したといわれる。

 マーズ猛威の中心はイスラム教の聖地があるサウジアラビア。今月巡礼月が始まり、世界中から二、三百万人が訪れる。これらの人々によって世界に広がる可能性がある。感染源はラクダと言われ、ラクダの肉を食べミルクを飲む習慣が住民にはある。国際化の時代はウィルスも交流する時代なのだ。 ◇福島原発事故に関し故吉田所長の証言が注目されているが原発の恐怖は隣国中国に関するものも大きい。電力不足の中国では原発の建設ラッシュだ。現在16基が稼働中で、29基が建設中。更に50基増やす計画。

 中国の原発は事故率が日本の5倍以上といわれる。放射性物質は風下の日本に流れる。日本は国内のものと、中国のものと、両方の放射性物質の恐怖に晒されるのか。日本の生きる道は技術力によって脱原発を果たし、中国に脱原発を求めることではないか。日本が原発を進めしかも管理に失敗しながら中国に原発に関して主張することは難しいだろう。

◇青果市場に萩原ゆうじ君を案内した。私の支援者が多い。「今期で引退です」と言うと、多くの人が「未だ早いじゃないか」と、元気な私を見ていう。「私の後継者です。30歳、立派な若者です」。おばさんたちは握手しながら「若くていいねぇ、応援するよ」と言っていた。

☆私の後継者、萩原ゆうじ君は慶応卒・30歳の公認会計士。知性と信頼をと意気込む」

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2014年9月 1日 (月)

人生意気に感ず「福島原発所長の証言。プーチンの来日は。中共建国記念に」

 

◇3年半前のあの悪夢が風化しつつある。過酷事故と表現された。二度の原爆の悲劇を味わった日本にとって三度目の原爆爆発ともいえる福島第一原発事故。

 

 事故の最も核心にいた責任者吉田所長の調書の全容が判明した。吉田所長は東日本が壊滅することを想像したという。このことからいかに事故が深刻だったかが分かる。又、「水素が建屋にたまることに思いが至らなかったことは原子力屋の盲点だった」、「腹を切ろうと思った」とも語っているのだ。

 

 私は当時、報道が、福島第一原発事故を、チェルノブイリと同列に論じていることに大げさなと思ったことがある。吉田所長の証言は報道が決して大げさでなかったことを物語る。巨大地震が近づき、忍び寄る黒い影の下に多くの原発がある。私たちにとっての最大の課題が原発であることを改めて思う。

 

◇戦後70年が経過するのに未解決なのが北方領土。プーチンの下で解決が期待されたのにロシアのウクライナ侵略問題でおかしな状況になった。プーチンは国際的孤立から逃れるため日本に近づこうとしているように見える。

 

 プーチンは予定通り訪日の考えらしい。日本の本音は北方領土を解決したいのだが、アメリカと共にロシアに制裁を加える立場にある。プーチン受け入れによってアメリカとの関係悪化を安倍さんは懸念する。プーチン来日を歓迎する環境は整わない。プーチン来日は風前の灯か。

 

◇もう一つの重大な国際関係は中国。福田元首相が習近平と極秘会談をし、日中関係が動き出そうとしている。中国は強かな国。日本は手ごわいが必要な国と思わせることが重要だ。安倍政権の強い姿勢は功を奏している。問題は靖国参拝。私は止めるべきだと思う。

 

◇中華人民共和国建国65周年祝賀会の招待状が程永華大使から届いた。9月25日、ホテルニューオータニで行われる。私は群馬県日中友好協会会長として出席する。

 

 1949年10月1日、毛沢東は天安門で次のように宣言した。「中華人民共和国の人民政府は今日正式に成立した。我々4億7500万人の中国人は今まさに立ち上がったのである。」

 

 あれから65年、毛沢東の中国は人民服を脱いで大きく変貌した。13億を超える経済大国は様々な矛盾を抱える中、原発大国になろうとしている。こんな事で競争すべきではない。(読者に感謝)

 

私の後継者、萩原ゆうじ君は慶応卒・30歳の公認会計士。知性と信頼をと意気込む

 

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