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2014年9月23日 (火)

随筆「甦る楫取素彦」第128回

次いで議長が答詞を呈すると述べ書記に朗読させた。大要は次の通りである。 「今日、議員等が地方財政の一部に参与するわけは、民の力を尊重し国の根本の力を養うことである。私たちは議員の重い任務を担って以来、議事が当を得ないで人民の委託の重さに耐えられないことを絶えず心配してきたが、幸にも討議の結果を上申し認められ、今、閉場に当り、閣下から労をねぎらう言葉を受けた。感謝の至りである。もし私たちの討議の結果が将来公益を生ずるなら思わぬ栄誉である。満場の議員に代わりここに答詞を呈し、あわせて本議会が年を追って隆盛となることを祈る」 このような議場の様子を想像し、今日の県会と比較するとき、今昔の感に耐えない。 なお興味あることは式後、本町の生糸改所に於いて議員主宰で県令たち県役員を招いて宴会が行われたのである。今日ならロイヤルかマーキュリーあたりで行うところであろう。 この時、楫取県令は詩を作って議員に贈った。 明治天皇宣誓約。萬機公論採人言。 諸員此会眞堪賀。始展民権国憲尊。 (明治天皇は誓約を述べられた。それは、常に公論を重んじて、人の言を採り入れることが重要ということ。皆さんのこの県会はまことに、この上なくめでたい。初めて民権を展げて国の権力を尊重することになった) ※土日祝日は中村紀雄著「甦る楫取素彦」を連載しています。

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