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2014年7月31日 (木)

人生意気に感ず「原爆機最後の乗員死す。原爆と原発の恐怖を改めて」

◇原爆投下の爆撃機「エノラ・ゲイ」の最後の乗員が死去した。セオドア・バンカークさん、93歳。この人は、「原爆投下が戦争終結につながり、間違っていなかった」と話していた。

 8月6日が近づく。あれから69年、原爆投下が風化していく。バンカークさんの死は、このことを象徴するかのようだ。

 ドイツの科学者ハーン等はウランの原子核が分列するとき計器の針が振り切れるほど強力なエネルギーが放出されることを確認した。この原理の応用が原爆である。アメリカの国を挙げての秘密計画には膨大な予算がつぎ込まれ、1945年7月16日、3個の原爆が完成した。

 広島投下の21日前である。7月26日、太平洋のテニアン島に運ばれる。8月6日、午前1時45分エノラゲイ号は、テニアン基地を離陸、午前8時15分広島上空で投下。4トン軽くなった飛行機は空中でジャンプした。

 日本の運命を決定づけるポツダム会議が開催されたのは7月17日。ポツダム宣言が発せられた7月26日は原爆がテニアン基地に運ばれた日である。

 爆発の瞬間現れた惨状は、我々人間がかつて想像した地獄を遥かに超えていた。爆発の瞬間、爆心は数百万度になり、爆心地付近は3千~4千度になり半径1キロ内の瓦の表面は泡状に火ぶくれを起こした。人間などはたまったものではない。川は死体であふれ、両手を突き出して歩く人々の腕からは溶けた皮膚が垂れ下がっていた。

 日本政府は原爆投下後も、ポツダム宣言を受け入れるか、本土決戦をやりぬくか激しく争っていた。8月16日(土)の「ふるさと未来塾」のテーマは鈴木貫太郎である。この時の総理大臣として、御前会議に臨んでいた。

 私は、敗戦後、宮城村の奥地で開墾生活を送り、小学1年か2年頃、映画教室で原爆の凄まじい様子を見た。ピカドンという言葉が記憶に残っている。

◇原子核分裂のはかり知れないエネルギーで発電機を回すシステムが原発である。原爆と原発は同根なのだ。人類唯一の被曝国でありながら安易に原発に取り組んできた。安全神話の上に立たされていたが、そこには「同根」であることを敢えて国民に知らせなかった政府の責任がある。8月15日が近づく。マンネリ化した敗戦記念日を活性化させるべきだ。若者に原爆と原発の恐怖を一歩から教えたい。(読者に感謝)

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2014年7月30日 (水)

人生意気に感ず「中国で死刑になる日本人。女子高生首切断と人間の心。カリブの国とジパング」

◇最近中国で日本人受刑者の死刑執行があった。法体系の違う国、とくに司法制度が大きく異なり、人権の尊重度が低い中国での死刑は悲惨である。

 愛知県の市会議員が、28日、麻薬密輸罪で起訴されたという。広東州の白雲空港で調べられ、機内持ち込みスーツケースから、3.3キロの覚醒剤が見つかった。70歳の市議は覚醒剤が入っているとは知らなかったと否認。この市議に覚醒剤を渡して密輸を図ったとして、マリ人とギニア人の2人が逮捕された。

 中国の麻薬密輸罪は、覚醒剤の場合、50グラム以上だと15年の有期又は無期又は死刑である。空港で物を託された時、安易に引き受けてはならない。昔大連で経験したことがある。

◇佐世保の女子高生事件は時と共に新しい事実が現れてくる。葬儀参列者の泣き叫ぶ姿は悲a惨だ。実母の死、その直後の父親の再婚。このような環境変化が少女の心に影響を与えたのか。母の死後、金属バッドで父を殴り、重傷を負わせたというが、これは狂った行為である。何が狂わせたのか。狂った心理は犯行事も継続していたのか。精神鑑定は当然だろう。

 刑罰を与えるためには精神的な責任能力が必要だからだ。自室のベッドで同級生の首をノコギリで切断とは、正常な心理で出来ることではない。神戸の14歳(当時)・「酒鬼バラ聖斗」もノコギリで首を切断した。

 フロイトは「深層心理」の発見者だ。表層の心理は理性でコントロールされるが深層にはいろいろが棲む。そこには悪魔のような怪物が誰にもいるのだろうか。それは長い進化の過程で生まれたものかも知れない。

 性善説と性悪説がある。孟子の教えは人間の性質は本来善であるという性善説に立つ。人間の心の深層をのぞき込むとき、性悪説が科学的に正しいのかとふっと思ってしまう。

◇安倍首相がカリブの国々を訪ね友好交流を深めようとしている。その昔コロンブスは黄金の国ジパングを求めて未知の海を進み33日と23時間かけて新世界に到着した。最初に上陸した島はバハマ諸島の一つでサン・サルバドールである。救い主という意味。あれから522年、ジパングの王・安倍がこのカリブの海に訪れた。このような大いなる人類の歴史を踏まえた友好交流が広がることが楽しみだ。日本は21世紀の黄金の国である。(読者に感謝)

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2014年7月29日 (火)

人生意気に感ず「人を殺したかった。子どもの心に悪魔が。松陰、楫取とソースカツ丼」

◇高1の少女が同級生を撲殺し、首と手首を切断した。人を殺してみたかったと語っているという。佐世保の名門進学校生徒。少女の心に何があったのか。今日の病める社会とどのような関わりがあるのか。

 ワンルームマンションのベッドの上、ノコギリで同級生の首を引く少女の鬼気迫る姿を想像する。佐世保市では10年前にも小6の女児が同級生の女児の首をカッターナイフで切って殺した事件があった。

 平成9年の神戸の14歳の少女、酒鬼薔薇聖斗事件を思い出す。少年Aは11歳の少年をタンク山に連れ出し金ノコで首を切断し校門に置いた。あの少年Aも社会に復帰していると聞く。子どもの心に突然悪魔がすみついて支配する。これは、特殊な例なのではなく、現代の子どもたちが一般にもっている心の危険性なのかも知れまい。

◇昨日、楫取素彦、吉田松陰と共に市内の飯屋でソースカツ丼を食べた。楫取素彦とは、だんご三兄弟で知られる俳優の速水けんたろうさん、吉田松陰とは、俳優伊嵜充則さんで多くの作品に出ているが「よみがえる江戸城で」将軍役を演じた。2人は、中味のある人柄で、それぞれ堅実誠実な楫取、どこか一途さを感じさせる松陰にぴったりと感じた。ソースカツ丼を食べる姿を見て、楫取と松陰がタイムトンネルに乗って現代に現れたら、今日の変化と混乱をどう見るかと想像を巡らせた。

 残念なのは、楫取の妻寿子がソースカツ丼の場に同席できなかったことだ。館林市出身の女優宰希さんは和服姿で現れた。70本以上の舞台に登場しているこの女優さんは、品格と意志を秘めた人らしい。松陰の妹で烈婦と言われた寿子とは、このような人だったのかと想像する。

 3人は、昨日、映画「楫取素彦物語」の記者発表に参加した。私の楫取素彦読本を渡した。

 私は県下各地で学校関係を初めとして色々なところで楫取の講演をしているが、その中で県民に身近な映画が欲しいという意見が出ていた。今回の映画はそれに応える意味もある。NHKの大河は過ぎ去ってゆくもの。こちらは県民の財産として残るものを作りたい。11月には、萩の明倫小と椿東小で、楫取の講演をする。あちらの子どもたちに群馬の楫取を伝えたいと思う。それまでには映画を大体の形に仕上げるつもりだ。ソースカツ丼の誓いでよいものを作りたい。(読者に感謝)

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2014年7月28日 (月)

人生意気に感ず「期限切れ肉の衝撃。ドラッグ製造工場。残留孤児の体験談」

◇08年の中国製ギョーザ中毒事件の大騒ぎを忘れかけていた。このギョーザ事件と今回の期限切れ食肉問題を考えると、この間、何も変わらなかったのかという感を抱かざるを得ない。上海市の食品監督局によれば、返品された食品の生産日を改ざんした上、包装を替えて再び出荷したというから悪質さは深刻だ。

 より安いものを提供しようとする日本の業者にも問題があるに違いない。長年中国と取引しているのだから、いい加減な中国の実態を知らない筈はないからだ。バレなければいい。儲かればいいという意識があるのではないか。安いものを扱う業者は精神も安くなる、もこういう事にならないように願いたい。

 食品は安いものでも健康と命に関わる。食品業者には責任感が求められる。航空機の大事故が生じた。航空業界も安さで命を扱う点は食品業界と似ている点がある。

◇池袋で暴走車により8人の死傷者が出た。新たなネーミングで規制が強まる「危険ドラッグ」は現代人の心を蝕む害虫である。欲望を求めてブレーキのこわれた心は一時の快感を求めてドラッグに手を出す。

 愛知県警の巡査部長が危険ドラッグを所持したとして逮捕された。

 この巡査部長、危険ドラッグを入れたバッグを落とし届けられて発覚。何とドジな警官か。ストレス発散のため手を出したという。

◇危険ドラッグの製造工場が摘発された。工場は能登半島の能登島にある2階建ての納屋。原料となる麻薬は中国から輸入。この工場で作られた製品が東京と兵庫に郵送されていた。この工場捜索が6月29日だというから、捜査の手がこれから広く及ぶのだろう。法が改正され、「所持」「使用」も禁じられ、買う側にも捜査が可能になった。「天網恢恢疎にして漏らさず」。群馬県警も頑張ってほしい。

◇来年は終戦70年を迎える。終戦時、中国東北部(旧満州)の混乱に巻き込まれた日本人の悲惨さは言語に絶する。私は「炎の山河」で松井かずさんのことを書いた。残留孤児を中心とした多くの方が群馬で暮らす。私は帰国者協会の顧問として、当時の体験談をまとめて出版することを提案し、動き出すことになった。関係者は高齢化し世を去っていく。貴重な体験は日中友好の基礎にもなる。孤児や関係者は東北三省の多くの人々と現在も絆で結ばれている。これら中国からの体験も集めたい。私は日中友好協会会長としても力を入れたい。(読者に感謝)

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2014年7月27日 (日)

随筆「甦る楫取素彦」第110回

 中世の魔女裁判、フランス革命時のギロチンの処刑でさえ、一定の手続きはあった。大音の処刑は、疑わしい者は問答無用で首を切ったのだからこれを許すことは県民の恥であった。世直し一揆には「世直し」に名を借りた略奪行為も多かったと思われるが、少なくとも不条理に立ち向かうという大義もあった筈だ。その理想が、大音の暴虐を許す筈はない。岩鼻県の心ある農民は秘かに目安箱などを利用して中央政府に大音の非道を訴えた。これが繰り返され、遂に大音は罷免になった。

 大音龍太郎の蛮勇政治は、一種の信長的役割を果たしたかも知れない。

「上州群馬とは」

幕末から明治初期の上州の状況を見るにつけ、私たちは、群馬というもの、群馬県人というものを知らな過ぎることに気づく。知らないから発展させる力が出せない。楫取素彦は近代群馬の基礎をつくったが、私たちはそれを生かせていない。そのことも、県民性かも知れない。そもそも、県民性とは何を指すか。楫取を通して、様々な群馬の断片が現われる。それらを整理して組み立てると群馬の姿が現われる。これは歴史を学ぶ通常の意味でもある。温故知新といえるかも知れない。

※土日祝日は中村紀雄著「甦る楫取素彦」を連載しています。

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2014年7月26日 (土)

随筆「甦る楫取素彦」第109回

 高津は「大音の知事時代は全く血で彩られていた。群馬の県政史の1頁は血で書かれたのである」、「当時首切り場は各方面にあったが岩鼻河原は代表的なもの」として、当時の生々しい有様を以下のように描いている。「罪人は岩鼻の宿を裸馬に乗せられ理由書の掲示板を差し上げた非人の一隊に守られて宿を一巡して刑場にひかれる。首斬り場には一枚の荒むしろが敷かれその前に3尺四方の穴が掘られている。目隠し、後ろ手に縛られ、前から一人の非人がたぶさをつかみ後ろに立った役人が首を打ち落す。少ない日で3~4人、多い日は15~16人斬られる。窓から眺めて切り手の上手下手を批評した」。高津は更に農民にまで弾圧が及んだ様子を語る。「大音は、百姓で、不良の徒に交わって押し借り、夜盗をなす者が多いことに目を付け百姓で田草を生やしたものは断切のことと布告し、田を放置した百姓の首を斬り、竹の棒に刺して田に立てた」。百姓は夜、提灯をつけて田の草取りをやった。このため「草刈り知事」という異名がついたという。また、農民が田をおろそかにした場合には名主なども罰せられ解任されたので、岩鼻県周辺の村々では、草むしりのことを「首つなぎ」と呼んだという話も残っている。

上州の農民の間に、押し借り等の他に博奕が広く行われていた事実があった。世直し一揆の嵐や博奕の蔓延等があり、上州の政治上の重要性と合わせて、新政府には、群馬県が容易ならざる所と見えたに違いない。楫取功徳碑に、マイナス評価の県民性と共に「難治」の県と刻まれた背景にはこのような状況があったと思われる。

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2014年7月25日 (金)

人生意気に感ず「群がる遺体。大事故は続く。白根の不気味。市民感覚逆行の最高裁」

◇新聞では書かれないマレーシア機の惨状を週刊誌で見た。日航ジャンボ機が御巣鷹の尾根に墜落した時の生々しい事実を読んだことがある。航空機事故とはこのようなものかと思う。

 女性の白い腕と脚、その上に男性の体が重なる。あちこちに遺体が見える。超ハイテクの利器が人を運ぶ。日常化し危険意識が薄らく時、命を運ぶのではなく、物を運ぶ習慣に化しているのだろう。空の旅は恐い。

 日航機の時と同様に、偶然の事情で乗れなかった為に命拾いしたひとがいる。その逆の人もいるだろう。

 アフリカ西部から飛び立ってアルジェに向った116人乗りの飛行機が消息を絶ち、墜落かと報じられている。大事故は不思議に続く。きまぐれな悪魔がどこかで何かをしているのか。不安である。

◇草津白根の火山活動が活発化している。火口「湯釜」直火を震源とする火山性地震が増えている。気象庁は、23日午後9時から24日午前7時迄に108回確認した。県は、殺生河原駐車場前から嬬恋村の万座三差路間の国道を全面通行止めにした。

 群馬は災害のない県とし安全神話が支配している。3年前の「3・11」はこの安全神話が防災の妨げになることを教えた。原発の存在そのものが安全神話にあぐらをかいていた。浅間が不気味な沈黙を続けている。天明の大噴火は死者2万人を出した。それから230年が過ぎた。不気味な沈黙は何を意味するのか。大自然の営みは分からない。富士山も危ないと言われて久しい。日本列島の火山が活動期に入ったと言われる。「3・11」巨大地震の影響もあるかも知れない。白根火山の活発化は何の予兆か気になる。県市の防災対策の真価が問われるだろう。 ◇24日の最高裁判決は重大な意味をもつ。幼児虐待死事件で、裁判員は求刑より重い刑を求めたが、最高裁は重過ぎるとして見直しの判決を下した。裁判員裁判は求刑の1・5倍を量刑した。最高裁は同種の事件とのつりあいを重視。それが公平な裁判だという理屈である。刑にも相場があるというのだろう。

 しかし、裁判員裁判は、司法の硬直を市民感覚で変え、司法の民主化を狙うものであったはず。最高裁は保守的である。それは秩序維持のため必要だが、幼児虐待という市民感覚が重視される裁判だけに逆行の感を拭えない。(読者に感謝)

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2014年7月24日 (木)

人生意気に感ず「中国の期限切れ肉。大砂嵐とラマダン。首相と富岡製糸。」

◇期限切れ肉の問題は、また中国かと思わせる。中国の食品会社の組織的な犯行。日本マクドナルド、ファミリーマートなどが販売してきた。農薬混入の中国製ギョウザが大問題になったのは約8年前。 上海テレビの記者が従業員を装って潜入し報道し発覚した。出荷先から返品された品を原料に混ぜる手法が日常的に行われていた。 中国は世界の工場だが、安い食品原料が日本人の胃袋に流れ込むのを防ぐことは難しい。たまたま発見されたがまだ限りなくこの種の問題はあるに違いない。日本食品は大丈夫という信頼が足もとから崩れていく。中国人のモラルの問題が根底にある。中国製品を受ける日本の業者のモラルも問われている。見つからなければいいという考えがあるのかも知れない。次の東京五輪では食の面に於ける日本の安全を世界の客に届けたい。「おもてなし」は非常に重要だが、それを支えるものに食の安全がある。 ◇今、相撲が面白い。国技なのに外人ばかりと考えた時期があった。外人が日本の特殊な文化をしっかり受け止める姿が土俵に現れている。今や、土俵は日本の特別な文化の世界に向けた発信源になっている。 大砂嵐はエジプト出身である。胸毛の巨体が砂嵐を起こしている感がする。17日は横綱初挑戦で鶴竜を破った。空腹に耐えての金星と知って驚いた。イスラム教徒で、今、ラマダン中。断食月で、夜明けから日没まで飲食が出来ない。「腹減った。頭フラフラ」と言っているそうだ。空腹に弱い私は同情してしまう。 ◇中国出身の蒼国来も頑張っている。八百長問題で解雇処分を受けていた。相撲にうとい私は中国人はいないのかと思っていた。中国人の倫理観から八百長という悪習に抵抗なくはまったのかも知れない。解雇無効を求めて裁判でも戦った。相撲が取れない2年半の空白は、取り戻すのに大変だったろう。西前頭13枚目で、勝星が先行している。精神的に強くなったに違いない。 ◇安倍首相が富岡製糸場を視察した。首相は、「この文化財を生かして地域の再生に向って進んでほしい」と語った。明治5年操業。明治維新と深く関わる文化遺産、萩の女工もいた。山口県出身で高杉晋作等に強い関心を抱く首相だけに歴史遺産を特別の思いで見ただろう。(読者に感謝)

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2014年7月23日 (水)

人生意気に感ず「危険ドラッグ誕生。航空機撃墜。小泉氏の原発ゼロ講演」

◇早速、昨日のニュースは「危険ドラッグを吸って…」とアナウンサーが語っていた。脱法ドラッグからかわった新たな名称は「危険ドラッグ」となった。辞書では脱法とは法律に触れないで悪事をすることとある。法律に触れないのならと、罪の意識が薄くなる。そんな社会の意識状況からの脱出、それが名称公募の狙いだった。昨日、警察庁と厚生労働省が発表した。麻薬以上に興奮や幻覚作用がある薬物もあった。意識がもうろうとした状態で運転し重大事故につながる例があとを絶たなかった。延べ7972人が応募し、「危険ドラッグ」は102件だった。薬事法で禁止されているものも含め中枢神経に影響を及ぼす有害な薬物を広く「危険ドラック」と呼ぶ。ネーミングの変更がどういう効果を生むか注目したい。

◇国連が撃墜非難の決議案を出す。当然だ。撃墜を最も強い言葉で非難する内容になるらしい。

 航空機事故の歴史に残る悲惨さを私はしっかりこのブログに記したい。現場の人は衝撃の目撃状況を語っている。目を疑った、20体以上が空から降ってきた、機体が大きく二つに分かれて落ちていった、など。

 一方、攻撃したとされる親ロシアの部品、遺品、遺体の持ち出しが問題となっている。遺品の持ち去りにつきオランダの外相は「実に非礼な行為でぞっとした」と述べた。ブラックボックスを隠そうとする声も報じられている。空の命を守るために全世界が力を合わせる時だ。

◇「原発ゼロ講演」の全文を読んだ。7月7日、小泉元首相の講演。会場の東京国際フォーラムは4,000人以上の聴衆で埋め尽くされたという。「原発は安全で安くてクリーンということを信じてきましたが、3・11後考えがかわった。水力、火力といった他の発電方法に比べコストが一番高いことがわかってきました。安全対策、賠償、廃炉の費用などを考えるとカネ食い虫なんです。そして何よりも最終処分場の確保がいまだ出来ていません」こんな調子で小泉節は威勢がいい。「いまだにクリーンだという人がいる、いまだに安全だという人がいる」、「なしではやっていかないというが、昨年9月以来一基も動いていない。やっていけるじゃないですか」

 今、再稼動の動きが始まった。巨大地震、巨大津波が起きたらどうなるか。単純な疑問。(読者に感謝)

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2014年7月22日 (火)

人生意気に感ず「マレーシア航空機の大惨事。県議後継者萩原祐司君」

◇18日のブログで、私は「紛争の上空を避けることは出来なかったのか」と書いた。その後の情報では、運航のコストを下げるために危険なコースを選んだのではないか、こういう批判が噴出しているという。

 今、世界の空を格安運賃の飛行機が飛んでいる。運賃が安いのは魅力だが、その分、命の安全が削られるのではたまったものではない。

 空の大事故は忘れた頃に必ず起きる。1985年、520人が犠牲になった日航ジャンボ機の悲惨さはまだ記憶に生々しい。今回はテロだと言われる。テロといえば、1987年、115人が犠牲になった大韓航空機爆破がある。これは北朝鮮の国家犯罪だった。

◇今回の事故では多くの児童が犠牲になった。ヒマワリ畑の一角にぬいぐるみが並ぶ。目撃者によれば、多くの遺体が空から降ってきたという。信じられないような話も。それは、遺体からカードなどを抜き取った形跡があるということだ。

 戦争は命の奪い合いである。戦場では人は物体と化すのだろう。倫理感や道徳は通用しない。死体から財物を盗むのも何でもないことなのか。戦場における民間機爆破という特殊なケースである。戦争の残酷さが改めて浮き彫りになった。戦場、民間機、格安運航、これらの結びつきは今後も有り得ることだ。徹底的に調査し、分析して欲しい。

◇来春の県議選はどうなるか。選挙まで8ヵ月余、通常なら目の色を変えて各地を飛びまわっている頃だが、今回は違う。過去27年を振り返ってなかったことだ。

 私はいち早く引退を表明したので驚く向きも多かったらしい。草の根といわれる選挙をやってきたので有権者個人の方々との結びつきが多い。前橋全域にわたり、様々な顔が目に浮かび感慨深いものがある。この人々との繋がりを活かし、私の政治理念をある程度受け継ぐ人はいないかずっと捜してきた。

 思いもかけず私の後継者を目指す若者が現れた。30歳の萩原裕司君。慶応を出た公認会計士。県政を目指す動機を聞いて驚いた。拙著「上州の山河と共に」の中に描かれた県議選に臨む私の姿に心打たれたのだという。県政に知性をと言っている。又、公認会計士の目で県民の宝である予算をチェックしたいと抱負を語る。政治不信が渦巻く中に飛び込む若者に拍手を送りつつ孫子の兵法に頭を巡らしている。(読者に感謝)

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2014年7月21日 (月)

随筆「甦る楫取素彦」第108回

 大音の恐怖政治は極端で異常であった。混乱期の過渡的行政とはいえ、大根を切るように人を斬ることが政治の手段であってよい筈がない。大音はやがて住民の巧みな訴えによって罷免される。後に、楫取素彦が県令を辞するときこれを数千人の県民が集まって惜しんだということと天地の差がある。

 今日の群馬は災害もなく平和でのどかである。しかし、さかのぼれば、今日に続くさほど遠く離れない時代に血塗られた政治の1頁があった。これを知ることは、楫取の政治を理解する上でも重要である。大音の政治は次の楫取県政を際立たせる役割を果たしたともいえる。

 大音の時代の首切りを自宅から目撃していた高津仲次郎の話は迫真的である。高津は28歳で県会議員になり、その後衆議院議員となり政党政治の先覚者と言われた人である。

 高津が13歳の時、家の近くの岩鼻河原で毎日「チョキンチョキン」と首を切られるのを目撃したというのだ。昭和3年9月5日の上毛新聞、「蛮勇大音龍太郎知事」で少年の時の体験を振り返っている。

※土日祝日は中村紀雄著「甦る楫取素彦」を連載しています。

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2014年7月20日 (日)

随筆「甦る楫取素彦」第107回

 大音龍太郎は次のような施政方針を県内村々に向けて宣言した。「このたび政府は私を軍監兼当分岩鼻知県事に任命した。私は善良な県民をほめ、悪者には厳罰を加え、貧しい者にも政治の目を届かせる。県民は政府の有り難さを理解し、朝命を必ず守らねばならない」

 実際、大音は、鬼石村の状況を調べさせ、80歳以上には月に一両、極貧者には金3分を支給した。徳川の農民対策「生かさぬよう殺さぬよう」に対して、仁政を示すことによって農民を味方につけようとする戦略であった。

 大音の方針は飴と鞭であった。「飴」として温情的な仁を施す一方で、「鞭」として、容赦なく処刑した。その原則は、盗賊とそれに類する者は、取調べることなくその場で斬首というものだった。これは、まだ、あちこちでくすぶっていた世直し一揆の動きを押えるのに効果があった。世直しで押しかけるのは客観的には盗賊の類(たぐい)だから直ちに切られた。

「少しこれはと思うやつはみんな切った、今日は倉賀野で3人、木戸際(群馬町)で1人、昨日はどこの並木で3人切られたなんて、そんな話べえさ、それにおじけておとなしくなったんだ、みせしめのためにやられたもんも随分あるだろう、ぶっこわしのとき頭になった奴はたいがいやられたね」世直しに直接参加した者の記録である(金古町誌)。世直し一揆は、前記のように西上州から始まったが、その指導者たちは、大音から徹底的な弾圧を受けたのである。

※土日祝日は中村紀雄著「甦る楫取素彦」を連載しています。

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2014年7月19日 (土)

随筆「甦る楫取素彦」第106回

「大音龍太郎の恐怖政治」

 新政府は、小栗を取り巻く不穏な情勢の対策を大音(おおと)龍太郎にあたらせた。大音は、元彦根藩士でその武断的性格と共に、上州のことに精通していることが買われたのである。

大音は、小栗の妻子にも一切の責任を問わない旨の布告を出し、新政府の仁政を示すために善行の者を賞したり、小栗のいた権田村に金を出したりした。以後大音は、軍監に昇任して上州諸藩の軍事的指揮権を握る。

 慶応4年(1868)、6月17日、新政府は岩鼻県を設置し、初代「知県事」に、大音を任命。その肩書きは、「軍監兼当分知県事」というもの。「当分」という点に当時の、まだ落ちつかない上州の情勢が現われていると思う。

 当時、新政府は、国内を統一する拠点は関東にあるととらえていた。そして、その中心が上州であった。その頃、上州の幕府脱走兵などの動きはほぼ静まったとはいえ、世直し的行動は各地でみられ、何かきっかけがあれば騒ぎが大きくなる危険があった。だから、過渡期の政治として武を主にして仁政を施すというものにならざるを得なかったであろう。しかし、この段階は来るべき新時代の本格的行政を準備するという意味があった。

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2014年7月18日 (金)

人生意気に感ず「旅客機を撃墜。原発事故の反省は。ベネッセ事件」

◇18日深夜、ケータイにとんでもないニュースが入った。旅客機が撃墜され295人が死亡というもの。撃墜されたらしいのはマレーシア旅客機。ウクライナはロシア空軍のミサイルによるものと発表、ロシアは否定、など情報が錯綜している。

 アムステルダム発クアラルンプール行きのマレーシア航空ボーイング777型旅客機が17日午後、ウクライナ東部ドネック州内に墜落した。ウクライナのボロシエンコ大統領はミサイルで撃墜された可能性を明らかにした。撃墜現場付近はウクライナ軍と親ロシア派武装勢力との激しい戦闘がつづくところで誤って撃墜された可能性がある。集落に残骸が落下し住民に負傷者が出ているという。親ロシア派は携帯式防空ミサイルを多数保有しこれまで東部でウクライナ軍機を撃墜していたと報じられる。やがて事実が判明するだろうが、民間機が誤って攻撃されたとすればたまったものではない。紛争地の上空を避けることは出来なかったのか。

◇あんなにパニックになった原発事故が、事故後3年で風化しつつある。九州電力の川内(せんだい)原発再稼動がそれを示す。事故の教訓を最大限生かすという誓いはどうなっているのか。教訓をどう生かしたかは第一に原子力規制委員会の動きが示す。

 新基準は、事故前は起こらないとされた過酷事故への備えを義務づけた。その例がメルトダウン対策。審査も格段に厳しくなった。「これじゃあ、何も変わらないじゃないか」と電力会社が指摘される場面があったという。テロなどで原発を操作できなくなった場合の「第二制御室」を作る問題もある。

◇原子力規制委員会の審査が厳しくなっただけでは教訓を尽くしたことにはならない。再稼動の要件として自治体の同意があるが、原発事故はすぐに県境を越えることを示した。原発がある自治体だけの同意に委ねるのは無理だ。一たび事故が起きれば手に負えなくなる。眠りを醒した時の魔物をどう抑えこむか。小泉元首相が訴えた「決断すれば原発なしでいける」を忘れてはならない。

◇情報が売買される時代になった。通信教育大手のベネッセの大量の顧客情報が流出した。この情報の不正流出に関与した39歳の男が逮捕された。瞬時に膨大な情報が知らぬ所に移る。一つ一つには個人の権利など貴重な利益が結びついている。情報によって動かされる砂上の楼閣のような社会である。(読者に感謝)

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2014年7月17日 (木)

人生意気に感ず「知事会非常事態宣言。小5少女不明。原発再稼動」

◇私は人口減対策特別委員会委員長なので、全国知事会の少子化非常事態宣言には大きな関心をもっている。

 全国知事会は、佐賀県唐津市で開かれ、人口減少は「国家の基盤を危うくする重大な岐路」とした少子化非常事態宣言をまとめた。

 会議の冒頭の京都府知事の挨拶は厳しい。「少子高齢化の問題がはっきり我々の前に姿を現しているが、国の対策が大幅に講じられたことはなかった。日本は死に至る病にかかっている」というもの。

 非常事態宣言のポイントは次の3点。①このままでは近い将来多くの地方が消滅する。②日本は国の基盤を危うくする重大な岐路に立つ。③若い世代の子育て環境を整備するため、国と地方が総力を挙げて思い切った政策を展開すべき。

 試算では今後30年間に県内の20~30代の女性は半分以上減る。減少率全国ワーストの南牧村では、2010年に99人いた若年女性が40年には10人になる。

◇倉敷で小5の女児が行方不明になっている。またかと変な予感がする。本県で横山ゆかりちゃんが平成8年にパチンコ店で行方不明になって以来まだ行方が分からない。幼女を狙う犯罪が各地で起きているからだ。

 倉敷の小学5年の森山咲良さん11歳はケータイを持つ。母親はGPS機能で位置を調べたら自宅から約2キロの地点で約4時間電波を発していた。その後電波をとらえられなくなったのは何を意味するのか。無事を祈る。

◇原発事故で無人となった町で空き巣狙いが後を断たない。火事場泥棒と同じだ。住民が避難した富岡町で常習累犯窃盗罪に問われた男の初公判が15日福島地裁であった。男は「千件以上やった」と言っている。自宅で約3千点が押収された。この地域では防犯用のカメラの設置が広がっている。空き家街は泥棒にとっては宝の山である。富岡町を含む5町村で昨年212件の窃盗被害が確認された。原発事故が風化されていくが、多くの人が依然避難生活をしていることが窃盗事件によって浮かび上がった形だ。

◇全機停止中の1機が再稼動する。川内原発だ。原子力規制委員会が新たな規制基準を満たすと認めた。地元の同意が必要。福島原発の教訓が活かされていないという批判が強い。事故が起きれば人の手に負えなくなる。その影響は県境を越えるのに一つの自治体の同意に任せるのか。これ迄原発なくやってきたという声も。(読者に感謝)

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2014年7月16日 (水)

人生意気に感ず「首相の中南米歴訪。岸信介の安保改定。ブラジル五輪。引き逃げ」

◇安倍首相は25日から中南米5カ国を歴訪する。メキシコ、トリニダード・トバゴ、コロンビア、チリ、ブラジルである。ブラジルでは、日本の中南米政策に関し演説する予定。トリダード・トバゴとコロンビアは日本の首相として初の訪問となる。日本人にとってなじみの薄いトリニダード・トバコとコロンビアは今後注目されることになるだろう。安倍首相は、トリニダード・トバゴではカリブ共同体と初の首脳会合を聞く。コロンブスによる新大陸発見から5百年余。コロンブスとの関係を含め私はこの地域の歴史を今後紹介したい。

◇安倍首相の在任期間が14日、932日となり歴代7位に。6位は祖父の岸信介。岸は安保改定を強行した後退陣した。轟轟たる非難の嵐が国会を取り巻いたが、いまでは歴史の試練を経て岸の決断は評価されている。私は少年だったがあの時の緊張した岸の表情を覚えている。

 安倍首相は祖父の決断につき「日本の抑止力は高まった」と高く評価している。

◇14日の予算委で「集団的自衛権の抑止力」に関して、安部・海江田両氏の対決があった。

 海江田氏は、「1940年の三国同盟は抑止力向上のためだった。抑止力を高めれば平和が保たれるのか」と追及。これに対し首相は「1940年代と現在の世界を同列に扱うのは間違いだ。野党第一党の党首としてそれでいいのか」と反論した。図体の大きい海江田氏が軽く一蹴された感じだった。

◇世界を熱狂の嵐に巻き込んだW杯が幕を閉じた。ブラジルが惨敗した時、バス20台が焼かれ略奪も起きた。こういう国で2年後にオリンピックが開かれる。これから突貫工事が進むが、1月には橋げたが崩落し4人が死んだ。建設工事は、危機管理の一環である。それを支えるのは国民のレベル、政治の質である。これらを総合して改めて五輪の重要性が問題となり、ブラジル五輪が心配になる。偉大なる発展途上国ブラジルが大きく発展する好機、頑張って欲しい。

◇小樽と埼玉県川口市のひき逃げは自動車運転の責任の重大さを物語る。小樽ではビーチで12時間も飲酒した男により、女性三人が死んだ。

 川口市の場合、市の職員が酒を飲んで運転し、被害女性は1.3キロも引きずられて死亡した。職員は、市民税課主事。公務員がなぜ飲んで運転するのだろうか。(読者に感謝)

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2014年7月15日 (火)

人生意気に感ず「ドイツ勝利。アルゼンチンと日本。滋賀県知事選」

◇ドイツの勝利は実に劇的だった。私は、二度の大戦に破れ、国が東西に分列し、と長い苦難の歴史を思った。米大陸の大会での優勝ということも劇的である。スポーツがこんなにも大きな意味をもつことを私は理解出来ない。

 南米で開かれたということも大きな意味をもった。ブラジルではまさかの惨敗に怒った民衆がバスに火をつけ略奪行為まで起きた、アルゼンチンは準優勝なのに、暴動が起きた、信じられないことである。首都ブエノスアイレスではスポーターの一部が暴徒化し、商店の襲撃、ATMの破壊などを行い、警官隊は催涙弾を放ち放水で対抗し双方に負傷者が出た。

 南米の国々はサッカーこそ、国民の数少ない楽しみの中の最大のものと語る。発展途上国の文化や国民の心も発展途上なのかと思ってしまう。諸国と比べてみて、サムライの国日本は健在だと思う。日本サッカーはゼロからスタートすればいい。

◇私は平成17年(2005)、議長としてアルゼンチンの首都ブエノスアイレスを訪ねた。県人会の人々が逞しく生きていたのを思い出す。地球の反対側で、スペイン語圏で最大の国がアルゼンチンだ。

 私は特命全権大使と語ったことを思い出す。それは、日ロ戦争のときアルゼンチンから購入した二隻の軍艦が日本海海戦の勝利に大いに貢献したこと、終戦直後の食べ物がない時、大統領夫人が小麦などの食糧を大量に援助してくれたこと、などであった。

 二隻の軍艦はチリーとの戦いに備えアルゼンチンがイタリアに発注したがチリーとの戦いがないことになって日本が買った。購入にはロシアと競ったがアルゼンチンの好意で日本に決まる。イタリアから二隻を運んだ軍人は若き日の鈴木貫太郎だった。

 大統領夫人とはあの有名なエバ・ペロンである。私生児から身を起こし女優となり大統領夫人となった。救貧活動、社会福祉活動に力を入れ、下層階級からは天使と慕われ、上流階級からは悪魔と恐れられた。33歳でがん死した時通夜が3日間続いたという。

◇滋賀県知事に原発を階段的になくすことを主張する前民主党衆院議員の三日月大造氏が初当選した。原発自体が国論を二分する大テーマであるが、集団的自衛権の問題が重さなり安倍政権の支持率が低下していた。今後の政局、エネルギーに大きく影響するだろう。(読者に感謝)

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2014年7月14日 (月)

人生意気に感ず「地獄の戦場ニューギニア。群馬の森追悼碑。米上院の中国非難」

◇安倍首相がパプアニューギニアの戦没者に献花する姿が報じられた。北部海岸のウエワク。平成13年私もここで戦没者の碑に献花した。ニューギニア慰霊巡拝に私は当時副議長として参加した。帰国後、「今、みる、地獄の戦場」という小冊子を出した。

 安倍首相は「二度と戦争の惨禍を繰り返してはならない」と語ったが、戦争を知らない首相が戦争の惨禍を少しは感じられたのではないか。ニューギニアに立った時、こんな南海の果てで戦ったのかというのが衝撃の第一印象だった。ニューギニアでは約12万人の犠牲者が出たがそのうち9230名が群馬県出身だった。

 無謀な戦場、消耗品のように扱われた兵士、極限の飢え、こういうことが直ちに伝わるのがニューギニアである。緑のジャングルは無数の日本兵がさまよった魔の海に思えた。

◇群馬の森の朝鮮人追悼碑に関し、撤去しろ、しない、でもめている。県議会は許可取消を求める請願を採択した。問題となっている点は許可条件に反して碑の前で政治的行為を行った点にある。

 政治的行為とされる点は碑を守る会が、「民族教育を抹殺しようとしている」、「強制連行の事実を全国に訴え正しい歴史認識を」などと、碑の前で主張していたこと。

 従軍慰安婦、歴史認識などをめぐり、周辺国と揉めている時に、こともあろうに群馬の森でトラブルが起きた。訴訟になれば、勝ち負けは別として、朝鮮人強制連行問題などが論争となり世の注目をあびることになる。それを避けたいのが県の意向。

◇私が注目する世界の動きとして、米上院の中国非難決議がある。上院外交委員会は、最近の中国の海洋進出を、「威圧的、脅迫的」と超党派で決議し中国に対して強い態度を示した。オバマの弱腰が言われる中、中国に対する強烈なメッセージになる。そして日本にとっては心強い援軍になる。決議は、日本の抑制的対応を評価し、尖閣が攻撃されたら防衛義務を果すと明言。中国をいい気にさせてはならない。中国は賢い国だが、一党独裁だから軍の独走に対する民主的コントロールは民主主義国と比べて弱い。日本と米国の連携が歯止めの役割を果さねばならない。太平洋を二分して支配などという中国の夢は太平洋で生きる日本にとっては悪夢である。(読者に感謝)

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2014年7月13日 (日)

随筆「甦る楫取素彦」第105回

「小栗の死」

 新政府が、群馬に新しい秩序を確立するために神経を集中させたのは小栗上野介の存在だった。稀に見る逸材と言われ陸軍奉行及び実質大蔵大臣である勘定奉行を努め、恭順か戦いかをめぐっては主戦論の急先鋒だった小栗は慶応4年(1868)、正月15日罷免されて維新後、領地があった群馬郡権田村(倉渕村)に引きあげてきた。

 小栗が住居にした東善寺は2千人を超える世直し勢の攻撃を受けた。その理由は、運上金を徴収して農民を苦しめた首謀者としての恨み、500万両もの軍資金を隠し持つうわさ等である。

 小栗は多数の世直し勢を巧みに撃退したが、その力がかえって総督府に警戒される原因となった。

 1月11日、江戸城が開城され、武器、弾薬が政府に引き渡されると、これを不満とする多くの兵士が脱走した。このような幕府の脱走兵が小栗と手を結ぶことを総督府は恐れた。

 小栗は、いわば、反政府の象徴的存在だったので、政府としては、何としてもその存在をゆるすことが出来なかった。この頃、小栗は、観音山に屋敷を建設する工事を始めた。小栗の動きを探っていた密偵は、「砦をつくり、大砲や鉄砲を多数用意し、更に多くの浪人をあつめて官軍との戦いを準備している」と報告した。これは真偽はともかく、絶好の口実となった。総督府は、高崎、安中、小幡の3藩に命じて小栗を逮捕させ烏川の河原で斬首した。時に小栗は41歳であった。

烏川で斬首される時、言い残すことはないかと訊かれた小栗は何もないと答えながらも、母と妻は越後の方に逃したが寛大に願うと言った。謝罪のため出頭した小栗の子又一も処刑したというから新政府が小栗の影響力をいかに重視していたかがうかがえる。

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2014年7月12日 (土)

随筆「甦る楫取素彦」第104回

 領地が遠く離れていては、有効な藩の経営が出来ない。維新政府が東国の支配を固めるためにも、前橋藩の支配領域の一体約強化は必要なことであった。領地の集約は明治元年10月のことであり、これで、鶴舞う形の群馬県に一歩近づくことになった。その後、廃藩置県となり、松平直克の前橋藩がなくなった時、群馬の重要性は減少するどころか、新しい国づくりのために、増々大きくなる。新政府が、新しい時代の変化に対応しつつ、新しい道を切り開くための立派なリーダーを求めるのは当然であった。

①松平慶永。品性は誠実、時勢を見るに敏、幕末四賢侯の一人。井伊直弼の安政条約無断調印に反対し隠居謹慎の処分を受ける。後に処分を解かれた。大政奉還にのぞんでは将軍慶喜に絶対服従を勧めた。これが松平直克と力を合わせた点である。

②岩倉具視、朝議を主導して王政復古を発令させた。そして、新政府の柱石として活躍。特命全権大使として欧米を視察。西郷の征韓論に対しては内治の重要性を訴えて反対した。意志の強固な政治家であった。死に立ち会ったベルツは「疑いもなく維新日本の最も重要な人物の一人であった岩倉公は死んだ。鋭くて線の強いその顔立ちにもはっきり現れていた通り公の全身はただこれ鉄の意志であった」と書いた(ベルツの日記)

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2014年7月11日 (金)

人生意気に感ず「たけしの愛人問題。脱法ハーブ。司法取引と可視化」

◇ビートたけしの愛人問題が世を騒がしている。世界のタケシだけに、愛人問題も超大型。週刊誌は「100億円の愛人」、「世界のキタノ離婚を決意」など派手に書いている。マスコミに君臨し、金があれば何でも出来るという現実の象徴。49歳の愛人をもつたけしは67歳。連載コラムで「オイラみたいに60過ぎるとチンポだって勃たない」と書いていたタケシは、今、マスコミに追われて逃げているとか。どう決着をつけるのか興味がある。

◇脱法ハーブ吸引による事件や事故が相次ぎ厚労省は規制強化に乗り出す。「もうろう運転」は無人運転と同じだ。指定薬物でないから犯罪意識がなく手を出す。「もうろう事件」はこのままではどんどん増えるだろう。指定に時間がかかるからいたちゴッコなのだ。そこで指定前でも取り締まるようにする。「もうろう」状態は中枢神経に影響を与えるから。このような物質を「医薬品」として位置づけて取り締まる方針。

 規制を逃れるために新種のドラッグを研究している人たちこそ問題だ。脳神経に影響を与えることをよく承知の専門家がドラッグを作り出す行為は重大な犯罪行為ではないか。人の命に危険を及ぼすことを承知でその原因物質を作る。これは刑法犯として罰することが可能だと思う。悪の根本に打撃を与えないで枝葉を取り締まるのでは根本的な解決につながらない。

◇司法の在り方が大きく変わろうとしている。司法に関する大変化は裁判員制度から始まった。司法の世界は国民から離れた所にあるというのが常識だった。大きな論点は人権(冤罪防止)と効果的な捜査。両者の追及には相反する面がある。裁判員裁判に伴って進められてきた司法改革は取り調べの可視化であった。

「可視化」は「見える化」である。捜査の過程を録音・録画する。取調べ官の前で容疑者は余りに弱い存在。そこから自白の強要が生まれ、冤罪が生じる。素人の裁判員にとって証拠の判断に録音録画は重要だ。決定した法制審の案は裁判員裁判の事件と検察の独自捜査事件で録音録画を義務づける。

◇法制審のもう一つの画期的試みは司法取引。アメリカでは昔からあった。司法の分野で取引し罪が軽くなるとは倫理感が許さないと思っていた。一定の犯罪に限定的に導入される。冤罪を生む新たな恐れが含まれる。(読者に感謝)

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2014年7月10日 (木)

人生意気に感ず「惨敗ブラジルの狂乱。脱法ハーブの浸透」

◇たかがサッカー、と思うがブラジルの騒ぎはただ事ではない。まさかの大敗は国民性をさらけ出した。号泣する女性の表情は我が子を失った母親のようだ。一方、怒涛のようなドイツの攻撃はゲルマン人の戦う姿、そして、第二次世界大戦のドイツ軍を連想させる。

 エース・ネイマールを欠いたことは大きなマイナス要因だった。テレビでは、ぼうぜんとした人々の姿、理性と自制を失ったファン同士が殴り合いをする様、果ては選手を「くそったれ」と罵倒するコール等が映し出された。場外ではバス放火などもあった。異常な興奮ぶりはブラジル国民の程度、文化度を全世界に晒したといっても過言ではない。

 ブラジルには百万を超す日系人がいる。106年前に笠戸丸で渡った移民は優秀、勤勉な日本人としての評価を定着させた。群馬県人会も健在だ。日系人はブラジルサッカーの惨敗をどう受け止めているだろうか。

◇敗れた日本代表が現われた成田空港は対照的だった。約1000人のファンが歓声と拍手で迎えた。GLで敗れた選手が温かく迎えられるのは世界でも珍しいといわれる。敗れた時の例では、イングランド代表の出迎えはお婆さんが一人、イタリア代表の場合はゼロだった。日本人の国民性の現われだ。大災害の時、略奪行為がないことを外国人記者は大きく報じるが同じように日本人の心が健全であることを示すもの。私は成田の出迎えの光景を知って日本の若い人たちを見直す思いであった。

◇サッカーはブラジル国民にとって本当に心の支えだった。惨敗によってその支えが崩れたのか。犯罪の多発はこの惨敗と関係があるらしい。サンパウロではバスの放火が多発、20台以上が焼けた。また、略奪も起き、武装強盗団の犯罪も報じられる。もともと治安の悪い国であるが、サッカー大敗が国民の心理にかくも大きな影響を与えるものか。3年後のブラジルオリンピックは大丈夫か。

◇脱法ハーブによる交通事故が相次いでいる。8日、東京、宮城、愛知で発生した。東京の事故も、宮城県の事故も意識がもうろうとしていたと報じられる。

 政府が規制強化に乗り出したところだ。違法ではないと軽く考えて手を出す人が広がっているらしい。意識もうろうで運転とは、無人の車が走っているようなもの。車社会と薬物、こんな危険な組合せはない。(読者に感謝)

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2014年7月 9日 (水)

人生意気に感ず「県市行政懇談会。千載一隅のチャンス。北朝鮮。台風8号の猛威」

◇8日、県と市・町(前橋、伊勢崎、玉村地域)との懇談会が行われた。県の提案テーマは子どもたちのインターネット利用問題、また、市町の提案テーマは、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」や世界遺産「富岡製糸場」などに関することであった。

 インターネット問題では、各教育長の発言が光っていた。インターネットの弊害は深刻。使わせないことを実施している地域の現状が語られた。これに対して情報社会を生きる子どもたちに使わせることの重要さを指摘する意見もあった。ポルノなどに容易にアクセスできる世界に子どもたちがいること、「ライン」の問題、フィルタリングの限界などが語られた。

◇県議を代表して意見を求められた私は大要、次のように発言した。「千載一隅と言われる意味をしっかり受け止めなければならない。それは普遍的価値の凄さにある。産業遺産が世界遺産となったのは我が国初。物づくりと文化が一体となっている点が評価された。物づくりに集中し過ぎ、欲望中心となり心が軽視される社会にある。文化は心の働きである。2つの結合と調和は現代社会の課題。このような普遍的価値を県民がしっかり受け止めないと世界遺産も一過性に終わる」、また「花燃ゆ」に関しては「楫取素彦は教育者だった。道徳教育を基本にして教育県の基礎をつくった。その歴史が忘れられていた。今、復活させる時である」等。県と地域が連携する意義は大きい。そのたの懇談会は有益だと感じた。

◇北朝鮮をよく知るSさんと一杯やった。中国との対立は私たちが考える以上に深刻で生き残る道を日本に求めているらしい。安倍さんの強い姿勢が功を奏している。安倍総理の訪朝はあるだろうとのこと。国民は韓国に憧れ密かにCDを見ている。恐怖政治が徹底していてある時家族ごといなくなる例が頻繁で山へ入れられるとか。山とは収容所だ。空手の大山、力道山、猪木のことも出て話は面白かった。

◇台風8号は猛烈で特別警報が出され50万人もの人々に避難勧告が。14mを超える高波、瞬間最大風速70m。8号は何を語るか。温暖化が進む地球の近未来である。上昇気流が激しくなるから台風は巨大になり降雨も異常化する。南極の氷が大規模に溶け出して止まらず海面が上がる。1mも上がった時、地球上いたる所で地獄が再現されるだろう。ノアの箱舟の如き事態に文明は無力だと思われる。今から備えねば。8号はそのことを訴える。(読者に感謝)

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2014年7月 8日 (火)

人生意気に感ず「慰安婦漫画展。韓国の米軍慰安婦。プラスチック体内爆弾」

◇韓国は「従軍慰安婦」で日本を非難する運動を世界に展開している。カリフォルニアのグレンデール市では「慰安婦像」が設置されているが、この市で、今月、慰安婦漫画展を行うという。旧日本軍人が朝鮮半島の少女を拉致したり、性的暴行したりする場面がリアルに描かれているという。

◇韓国の日本大使館前には2011年「慰安婦像」が設置され、ここで毎週デモが行われている。大使館周辺での示威運動はウィーン条約で禁じられている。デモをする団体がいう理屈は「路上記者会見」とか。

◇日本を強く非難する「慰安婦問題」で、韓国自身にも足もとに火がついたような社会問題が生じている。韓国政府によって米軍のために慰安婦にされた女性たちが賠償を求めて訴えを起したのだ。こちらは「米軍慰安婦」。

 122人の韓国人女性が韓国政府によって米軍慰安婦として徹底的に管理され人権を侵害されたと訴えている。時の韓国大統領は現大統領の父親の朴正熙だった。

 韓国は立場が悪くなるだろう。日本に対して行ったのと同様に在韓米国大使館、あるいは米国慰安婦を管理していた韓国政府官庁(青瓦台)前に慰安婦像を建てるのかといった見方も有り得るからだ。

◇嫌韓ムードが群馬の森の朝鮮人追悼碑問題にも影響を与えている。同碑は県が政治的行事を行わないことを条件に設置を許可した。今年6月、設置許可取消を求める請願が議会に出され賛成多数で採択された。碑の前で毎年政府非難の発言をし、条件に違反したからだ。県は許可の更新を認めず、碑を公園外に移転することを設置者に求める方針。

◇習近平主席が韓国を訪問した。朴大統領と対日批判で共同戦線を張ろうとしている。これは北朝鮮を刺激し、北を日本に接近させる一つの要素となっている。中国と組まず単独で日本を批判する方がすっきりするのにと韓国のために思う。

◇「プラスチック製の体内爆弾」、「起爆はケータイで行う」。恐ろしいことが報じられている。国際テロ組織が(アルカイダ)が開発。外科的手術で体内に埋め込まれ、探知機で発見しにくい。ここまでやるのかと憎悪の根の深さと凄さにぞっとする。空の安全を守る方法はあるのか。安の旅が日常化している今日、全てにとって大変なことだ。格安航空が流行しているが命を守れるかが改めて問われる。(読者に感謝)

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2014年7月 7日 (月)

人生意気に感ず「北朝鮮の信頼度は。移民の歴史。共愛と廃娼」

◇北朝鮮の特別調査委員会が4日に発足し、日本人拉致被害者等につき調査を開始した。調査委員会は、金正恩第一書記の直轄で、「拉致被害者」、「行方不明者」など四つの分科会を持つ。北は、今回、本気で解決する気だと思う。ここへ来て、日本海に向けてミサイルを打ち込んだのは。大きく譲歩する事で弱腰と思われることを嫌う子どものようなジェスチェアだろう。北は恥も外分も無い国に見えるが、逆に戦略としてメンツを重視する国だ。強い安倍政権と取引し生き残りの道を開こうとしていると見るべきだ。多くの日本人が袋をかぶせられ連れ去られた。昔の日本ならとっくに戦争をした筈だ。平和憲法の下で忍耐を重ねてきた。解決に近づけたのは一つには安倍政権の強い姿勢の成果だと私は思う。

◇今日は、海外移住家族会で「移民の歴史」を講演する。近い将来、日本は移民を受け入れる国になるだろう。移民の歴史を振り返れば移民は貧しい国の貧しい人々が生きるためにとった手段だった。初期の移民の状態は惨たんたるものだった。生き抜いた人たちの子孫がいま各国で根を張って国際化時代の日本の発展に貢献している。国際化時代に移民の歴史を考えることには今日的意味がある。私は南米各国を訪問して、日系人の活躍を見てこの感を強くした。

◇日本が開国した直後、日本人移民が最初に向かった先はハワイ、アメリカであった。アメリカの労働者を圧迫する等の事情から、その後流れは南米に向かう。移民といえばブラジルを想起するが、最初はペルーだった。今回の演題は「佐倉丸と笠戸丸」。ペルーへの移民船が1899年(明治32年)の佐倉丸で、その10年後のブラジルへの移民船が笠戸丸だった。奴隷制が長く行われた地域で日本人は大変な苦しみを味わった。ペルー移民は奴隷船マリア・ルス号事件とつながる。また、ブラジル移民の1908年は日露戦争の直後だった。今日は大きな歴史の流れに位置づけて話す。

◇4日、共愛国際大学で楫取の講演をした。ここでは共愛の創立期に関して「廃娼」の話もした。共愛の創立に関わったクリスチャンには県議会で活躍した人が多い。群馬で始まった廃娼運動は救世軍が受け継ぐ。ウイリアムブース大将を前橋駅で迎えたのは共愛の女子生徒たちであった。群馬には人権の歴史で誇るべきことが多く埋もれている。(読者に感謝)

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2014年7月 6日 (日)

随筆「甦る楫取素彦」第103回

 その背景には次のような事情があった。直克と力を合わせて慶喜の恭順を勧めたのは前越前藩主松平慶永(よしなが)①だったが慶永は岩倉具視(ともみ)②と通じていた。岩倉は前橋藩主直克が慶喜に恭順を勧めていることを知って実現することを強く願った。慶喜は家康に比するとも評された人物であったから、慶喜が死を決して最後の決戦に挑めば容易でないと恐れたのであった。岩倉は、慶永に書簡を送り直克が恭順論を勧めるのを周旋するよう依頼し、その中で条件として徳川の名を残すことを約束し、また「謝罪の道、相立ち侯えば、(徳川の保存については)岩倉死を誓いて請合(うけあう)」と書いている。「謝罪」とは慶喜が朝廷に対する過去の非礼を詫びることである。直克はこれを知り自信を得て、強い態度で慶喜を説得したのだった。前橋藩主松平直克が旧幕府に恭順の上申書を提出したのが明治元年1月19日、徳川慶喜が恭順謝罪書を提出したのは翌2月12日であった。

 直克が苦労して慶喜を説得し、恭順と謝罪を実現させたことは、内戦を回避する上で大きな貢献であった。新政府は、高く評価して前橋藩の離れた領地、安房(あわ・千葉県南部)及び上総(かずさ・千葉県中央部)に替えて、勢多、碓氷、群馬郡をその領地と認めた。このような支配領域の集約は前橋藩の年来の強い願いであった。

※土日祝日は中村紀雄著「甦る楫取素彦」を連載しています。

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2014年7月 5日 (土)

随筆「甦る楫取素彦」第102回

 県庁に隣接する楫取素彦顕彰碑には、上野は古来「治め難し」として、その県民性を挙げているが、明治政府の楫取派遣の理由には県民性に加えてこのような「要衝」にまつわる重要性と難しさがあげられよう。

 激しい時代の転換期にあって、関東の要衝徳川の親藩、そして、養蚕と生糸の一大拠点たる群馬が、楫取の群馬に引き継がれる過程で藩主松平直克、小栗上野介(こうずけのすけ)、大音(おおと)龍太郎がいかに動いたかに触れたい。直克が徳川慶喜(よしのぶ)に恭順を強く薦めた点、小栗が斬首された理由、大音については岩鼻県知事としての強権政治などである。これらは、いずれも楫取着任前の重要な出来事であり、新群馬を理解する上で欠かせない。

 幕末の前橋藩主松平直克(なおかつ)は、徳川慶喜に「恭順」(つつしんで従うこと)を強く薦めた人である。譜代でありながら「恭順論」を主張することは、主戦論を主張する他の徳川譜代の家臣から深い疑惑の目で見られた。

 鳥羽・伏見の戦いに敗れた徳川慶喜は、「朝敵」の汚名を受けて、大阪城を出て江戸城に入った。勝海舟は、「全員、顔面蒼白、一人として口を開く者なし」と慶喜の一行を見ている。この後、江戸城では、主戦論、恭順論が激しくたたかわされた。主戦論の中心で最後までこれを貫いたのが小栗上野介であった。直克は、恭順に傾きながらも大いに迷う慶喜に再三迫り、遂に恭順を決意させたのである。

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2014年7月 4日 (金)

人生意気に感ず「拉致解決に動き。ASUKA保釈。ゆかりちゃん事件」

◇拉致問題が全面解決に向けて動き出したようだ。驚くべきことである。北朝鮮は世界から孤立して傍若無人な事を繰り返してきた犯罪国家である。彼らは四方が海で囲まれた日本に容易に侵入して、平和に慣れて無防備な日本人を拉致し続けた。これは、平和憲法の下で日本の国家が何も出来ないことを見越した舐めた行為であった。

 安倍首相は北朝鮮に科してきた制裁の一部を解除する。相手が行動で示したからこちらも行動で示す、行動対行動の原則だと言っている。大丈夫だろうか。北の行動とは特別調査委員会を作ったこと。そして、この調査委員会が信頼できる、つまり、国家的な決断と意思決定が出来る組織だというのだ。裏では相当なことが進んでいるのだろう。余りに多くの人が、あまりに長い時を経た。今回を逃したら駄目。何としても助け出して欲しい。

ASUKA容疑者が保釈された。これから裁判を受ける。保釈金は700万円。警察から出てくるASUKAに頑張ってと声をあげる女性がいることに驚く。薬物依存症に陥った人に地元の中学で体験を語ってもらったことがある。脳に変化が残り、完全に抜け出すことは不可能なのだという。有名芸能人の薬物行為を格好いいと思う風潮がある。過去に芸能人のこの種の事件は何度も繰り返された。薬の宣伝マンのような効果を許してはならない。

◇脱法ドラッグの被害が広がっている。運転手がもうろうとなって多くの死傷者を出した。厚労省は厳しく対応すると切り出した。警察も連携して取り締まる。大体、業者の営利活動を許しておくのがおかしい。規制と、その先をゆく行為がイタチゴッコ。「脱法ドラッグ」のネーミングもよくない。「違法」ではないという印象を与える。快楽に暴走する社会に歯止めをかけなければならない。

◇蛇の道は蛇(じゃのみちはヘビ)。その道のことは同類が知っている。ゆかりちゃんが太田のパチンコ店で行方不明となって18年。県警は不審な男の映像を受刑者に見せて情報を得ることを検討中と新聞が報じた。議会で質問した私は、この問題に県警があらゆる努力を重ねていることを知っている。平成24年の委員会で私は取り上げた。栃木県との県境半径11キロ内で5件が未解決。栃木県警と協力すべきだと主張した。栃木県警とのハードルを低くし合同捜査会議の設置、警部補の交換等の事実を明らかにした。その後を知りたい。(読者に感謝)

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2014年7月 3日 (木)

人生意気に感ず「集団的自衛権と各紙。戦争体験記出る。交響詩作ぐんま」

◇ここ2・3日の新聞は沸き立っている。政治と憲法に関する各紙の論調がこれ程鮮明に表明されることは久しぶりのことだ。集団的自衛権公使容認への反対論では、憲法9条の危機、根拠なき首相の平和、国家重視の目線、強兵への道などがある。自民党総務会ではこの問題をめぐり異論が噴出した。その中には、「憲法改正が筋」、「閣議決定に基づき実行のための法律が制定された場合、違憲とされる可能性が」、「このままでは自民党が政権を失う」等があった。

◇靖国参拝をあげて首相の後ろ向きのナショナリズムを指摘する声も強い。今回の集団的自衛権容認を捉えてナショナリズムと軍事力の結合を危ぶむ。今まで空白域となっていた論点だが、戦前の流れを連想させる。国民は過去に学び監視の目を光らせなければならない。太平洋戦争が風化しつつある。今こそ悲惨な歴史に目を向けねばならない。

◇「戦時下に生きた青少年の体験記」という良い本が送られてきた。8月を前にタイムリーであるばかりか、戦争を知る人の多くが世を去ろうとする時を迎え、あの戦争が風化しつつあることを考えるとこの出版は貴重である。「戦時の体験を次の世代に語り残すことが大事」ということで友人鈴木越夫さんが編著者となって出版した。

 県庁の近くで昭和15年に生まれた私は防空壕の体験がある。そして戦後、山中で開墾生活しランプの下で母と本を読んだことも戦争体験である。そういうことで私も原稿を寄せた。茂原副知事はニューギニアの慰霊巡拝を振り返る中で、私の「いま見る地獄の戦場」の中のニューギニアの描写を引用されておられる。戦争体験記は多いがこの社会状況下で出されることに大きな意味があると思う。

◇集団的自衛権に関する外国の反応に注目。オバマは強く支持を表明。韓国と中国は予想通り反発している。韓国各紙は「戦争が出来る日本が登場」、そして中国各紙は「パンドラの箱を開けた。地域の安全に緊張をもたらす」など。

◇「交響詩作ぐんま」がある人から届けられた。服部良一作曲の美しいメロディにのった鈴木比呂志の詩。明治100年記念事業の一つ。そして県民会館オープンの目玉。「かいこ」と「温泉賛歌」がいい。「かいこ」では、「ひかりさす明治5年にかぶら川めぐれる年に糸の町」と。県民の財産を富岡世界遺産を機に復活させたい。(読者に感謝)

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2014年7月 2日 (水)

人生意気に感ず「集団的自衛権決定。9条の矛盾。鈴木貫太郎。サイバーパトロール」

◇昨日、平成26年7月1日は、歴史に特記される日となるだろう。集団的自衛権容認の日として。公明の同意を取りつけて安倍政権は閣議決定を行った。官廷外では反対のデモが気勢を上げ、首相は従来の平和の基本を崩すものでないと強調していた。

 記者会見では、問題の集団的自衛権行使の3要件をあげた。()日本と密接な関係にある他国への武力攻撃がありそれによって我が国の存立が脅かされ国民の生命自由が覆される明白な危険がある場合であること。(2)国民を守るために他に適当な手段がない場合であること。(3)その場合に於いて必要最小限の武力行使であること。

 なお首相は万全の備えを整えることにより戦いに巻き込まれることが一層無くなる、そして従来の平和主義と憲法の規範は少しも変わらないと強調した。

 昭和21年11月3日に新憲法が公布されてから68年、憲法にとって試練の時である。

◇現憲法は大きな矛盾をもっている。それは9条である。その第2項は前項の目的を達成するため、陸海空軍はもたない、国の交戦権は認めないとしている。集団的自衛権行使容認は9条と現実との距離を大きくするから解釈によってではなく正面から改正せよという意見が多い。

 仮に96条の極めて厳しい条件(各院の総議員の3分の2)をクリアーして9条を改正したら大変なことになる。現実との一致を目指す改正だから正面から戦える憲法となる。こう考えると、9条は矛盾の姿を晒しながら大きな役割を果している。9条に手をつけず、他国の脅威に対抗するにはどうすべきか。これが現実の私たちに課せられた課題である。私も悩んでいる。

◇8月の「ふるさと塾」は終戦記念日の翌日、8月16日(土)になる。今の考えでは鈴木貫太郎を取り上げることになるだろう。前橋市立桃井小、前中を経て海軍兵学校へと進んだ。二二六事件で撃たれ瀕死の重傷を負い、戦争末期、78歳で総理に。命を捨てる覚悟で午前会議を巧みに導きポツダム宣言受諾を決めた。日本を救った総理である。あの時の混乱と憲法制定の過程を今改めて見詰める必要がある。

◇千葉県柏市の教委はサイバーパトロールを始めた。パソコン、ケータイなどにいじめの書込みが増えている。手のうちにある便利な利器は容易に人の心を突き刺す凶器にかわる。本県でも取り組むべき課題だろう。(読者に感謝)

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2014年7月 1日 (火)

人生意気に感ず「日本海波高し。ミサイルと拉致。犬は友。スタップ、小保方氏の賭け」

◇日本海波高し。北朝鮮がミサイル2発を日本海に発射した。習近平主席の訪韓に際し中韓を牽制する目的としわれるが日本に対する脅威であることも確か。一方、日朝間では「拉致」が大詰めを迎えている。経済的にギリギリまで追い詰められた北は、日本からの見返りを狙う。拉致譲歩は最後のカードだろう。長い地獄から救出される日本人の数はどの程度か。

◇北のミサイル発射、中国の日本海に向けた圧力の増大、これらが日本の安保状況の緊張感を高めている。このような中、集団的自衛権行使容認に関する閣議決定が。焼身自殺実行などヒステリック気味。「戦争を行える国になる」というムードが生まれ一人歩きしている。

 憲法9条が動かない限り、自衛のための必要最小限という歯止めはかかる。だから、集団的自衛権行使の目的は自国の防衛であることはかわらない。安倍政権の目的は、日米同盟の抑止力を強化して自衛のための武力行使を実際にはしなくてすむようにすることだ。問題はこのような方向を法律の制定でなく解釈(閣議決定)によって行うことにある。

◇金沢市の山道で柴犬がクマを追い払ったという。我が家のさん太も柴である。愛犬は友である。友といえるのは心が通じるからだ。昨年死んだ秋田犬のナナは13年も心の交流を培った。動物はものを言わないだけに行動で喜怒を表す。深夜、書斎でナナと大きな声で呼ぶと窓の下でワンと応えた。満月の夜、アジサイの下で死んだ。数日前命日だった。そのアジサイが今、紫色の美しい花をつけ、その下で前主の小屋の中、さん太がいる。柴は利口な犬だが山でクマに会ったら尻尾を巻いて逃げるのではないか。まだ一歳、歴史も浅い。友情を育て真の友人になる日が来るだろう。

◇ネイチャーがSTAP論文を撤回するという。いよいよここまで来たかと思う。「科学の常識を破る大発見」と世界中が騒然となった論文。常識は破られるためにあるから、それ自体驚かないが世界の科学界がそう表現したのだから驚いたわけ。

 しかし、私はまだ小保方さんに望みを繋ぐ。問題の根本はスタップ細胞があるか否かだ。その実験に小保方さんが加わることになった。参加できることに小保方さんは「心から感謝し誰もが納得いくかたちで実証するために最大限の努力をする」と表明した。科学者として、また社会的存在としての彼女がこの実験にかかる。(読者に感謝)

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