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2014年5月 7日 (水)

人生意気に感ず「渡辺淳一の死。日本のワイセツ感覚。伊勢崎の中学で楫取を」

◇渡辺淳一80歳の死に驚く。性と生を追求し、医師出身の作家は淡々とした人生の達人に見えた。もっと長く生きると思っていたのだ。

 私はかつて、この人の「失楽園」を中国の大学に数十冊寄贈したことを思い出した。大連外国語学院の日本語を学ぶ学生数は世界一。ここで講演した時、図書室に日本語の本が少ないのに驚き、帰国後、県内図書館の協力を得て古い本を送った。失楽園は大胆な性描写でベストセラーになった。前橋市立図書館は大量に購入したので廃棄対象も多く出たのだ。この種の性に関する書物を中国は受け入れるのか私の胸には多少の心配もあったがその後何の反応も伝わってこなかった。学生は、引き込まれて読めば日本語上達の一助に出来るかと思ったがどうなったか。

 この大学はその後、私が間にたって県立女子大と友好関係を結んだ。現在、キャンパスは大連市から旅順に移り、その図書館には「日中友好中村文庫」が出来ている。

 平成20年11月27日、「大学間友好交流協定書」の調印式を行い、私は記念公演を行った。図書室を訪ねたが、渡辺淳一の「失楽園」は見あたらなかった。昔、「チャタレー婦人の変人」がワイセツにあたるかを巡って訴訟の場で争そわれたことを思い出す。中国で「失楽園」を受け止める社会的素地は育ってないのかも知れない。

◇刑法はワイセツ罪を設けているが、ワイセツが何かを時代と共に変化する。最高裁はその定義として「いたずらに性欲を刺激し」とするが感覚は日々にぶくなり一向に刺激を受けなくなり最近は何でも有りの状態となっている。ヘアーなどは何のその、女性器の写真まで普通の週刊誌に氾濫している。教育委員会はどう対応するのか。どこかで一線をひかないと社会の秩序は保てない。

◇明日、3時より伊勢崎市立四ッ葉で中学3年生を対象に楫取の講演を行う。伊勢崎は12の中学で行う予定(決定は5校)、四ッ葉学園がスタートになる。校長先生から郷土学習に資するため伊勢崎銘仙に触れてほしいという提案があった、私は承知して、更に、田島弥平についても話をする考えだと伝えた。世界遺産に関係する重要な人物で、明治12年イタリアに出かける時、県令楫取が横浜で見送ったといわれる。今月11日富士見で行う公演では楫取と船津伝次平について語る。

☆楫取がNHK大河ドラマ登場に決定。土・日・祝日は「甦る楫取素彦」を好評連載中です。

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