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2014年3月10日 (月)

人生意気に生きに感ず「多胡碑と楫取。足摺岬で楫取が。航空機事故。3.11の日」

◇多胡碑記念館の群馬書作家展は11回目。私は挨拶で楫取素彦に触れた。楫取は文化遺産の保護に努めた。多胡碑を日本三碑の第一位と評し碑亭を作ってこれを守り、拓本を中国人書家揚守敬に贈った。揚はその著「楷法遡源」でこれを紹介したため碑文の書道的価値が広まった。「楫取読本」を示してこのように語った。

 碑文の書体は素朴である。私にはその価値が分からないが、書の権威はなかなか書けないと評する。楫取は自ら書の達人であったから碑文の価値を見抜いていたのだろう。

 器械で字を書く時代にあって、書には深さがあって心を伝えることを強く思う。

 「楫取素彦読本」は七刷に至り、出版冊数は1万5千冊に達した。最近驚いたことがある。足摺岬のあるホテルにこの本が置いてあり、それを見た孫が読みたがっているといって前橋のある人が購入の連絡をしてきた。

◇マレーシア機が239人の乗客乗員と共に行方を絶った。海上には20キロにも及ぶ油の帯が。またかと思う。盗難パスポートを使って搭乗した人物が2人いる。偽造旅券が使われたテロ事件には、逮捕後死刑判決そして特赦となった美人テロリスト金賢姫で有名な大韓航空機爆破がある。極限まで濃縮された緊迫の生と死の時間と空間。私は御巣鷹の尾根に激突する直前、機内の人が記したメモを読んだ。「もう飛行機には乗りたくない。どうか神様助けてください」、「ママ残念だ、子どもたちを宜しく頼む」等、悲劇の現場が胸に迫る。

 統計を見れば飛行機の墜落事故は多い。しかし乗らないわけにはいかない。一方で格安を競っている。安全対策は万全か、人命尊重は国によって差があるがどの国の飛行機にも乗らなければならない。空の安全は国境を越えた人権の問題である。

◇3年目の「3・11」が迫る。前回の県議選の直前だった。灰色の空を震わした轟音は長く続き咄嗟には何が起きたか分らなかった。歴史的巨大地震はより深刻な歴史的原発事故を起こしまだ終息しない。人間はすぐに忘れる。あのパニックも風化しつつある。問題の根底には自分がよければいいという自己主義がある。次は、首都直下か南海トラフが。現在の一見した平穏は地球の束の間の休憩時間。「3・11」は、防災以外でも、エネルギー、人間の死生観、生き方等様々な問題を突き付ける。真の教訓を引き出す時である。(読者に感謝)

☆楫取がNHK大河ドラマ登場に決定。土・日・祝日は「甦る楫取素彦」を好評連載中です。

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