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2014年2月28日 (金)

人生意気に感ず「本会議本音の質問。朝鮮人犠牲追悼碑。拉致が動く」

◇本会議一般質問は昨日で終った。注目される本音の発言もあった。「今日の日本は閉塞感に包まれている。憲法を改正してしっかりした日本をつくるべきだ」教育については「三流」が大事で、それは、「国のために血を流す、社会のために汗を血す、友のために涙を流す」である。「いじめはなくならない」(このことを踏まえて対応)。

 一つ一つが掘り下げて議論すべき根の深い問題である。公の場で議論すると、建前論と理想論が論ぜられ上滑りする。本音を語れば非難を受ける。両方を見詰めた議論が求められる。

 教育長は道徳教育を中核に据えて、先人に学び、思いやりの心を育て、社会への貢献を教えることが学校の役割で、校長がそのためにリーダーシップを発揮できるよう応援したいと決意を語った。

◇日韓がこじられている中で韓国を刺激しかねない問題が本会議で議論された。「群馬の森」の朝鮮人追悼碑の許可期限は今年1月31日。この延長を認めるかどうかということである。

 戦争中の朝鮮人労働犠牲者を追悼する碑の建設は平成13年2月、県議会に請願が出され、この年3月趣旨採択、平成16年3月設置が許可された。

 碑文の内容は大意次のもの。「鉱山や軍需工場などで働かされ尊い命を失った朝鮮人が群馬でも少なくなかった。私たちは歴史の事実を記憶し反省し二度と過ちを繰り返さないことを決意し、犠牲者を心から追悼するために碑をたてる」県土整備部長は公園機能の増進に資するか否かを考え、議会の判断に耳を傾けて検討すると答えた。

 朝鮮人を強制的に労働に従事させた背景は、今、日本企業に対する提訴が問題となっている中国人強制連行と共通である。戦時中働ける日本人は戦地に出て、国内の労働力が不足したことへの対応であった。あの戦争がまだ終結していないことを示す。いつまで続くのか。

◇戦争で未解決な問題に「拉致」がある。これが秘かに動きだしたようだ。猪木の訪朝が批判されたがどうやら関係あるらしい。

 日朝赤十字が近く中国瀋陽で会談をする。「拉致」を交渉する地ならしが目的とみられる。北朝鮮はどうみてもぎりぎりまで追い詰められている。意地を張りながらも使えるカードは切りたいのが本音。「拉致」は援助を得るカード。日本にとっては主権回復と国民の命がかかる。(読者に感謝)

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2014年2月27日 (木)

人生意気に感ず「動物愛護。妊婦ジャケット。フルマラソン実現。中国人強制連行」

◇昨日の本会議では、いくつか興味ある課題が取り上げられた。その一つは動物愛護。多くの犬猫が殺処分されている。県は「動物愛護センター」をつくり、引き取り手を捜す仕組みを作り、殺処分ゼロを目指す。「動物と共生できる社会を目指す」、「弱者に対する思いやりを養う」等、執行部は答えていた。

 今日、殺伐とした社会にあって、人間すら生きにくくなっている。ましてや犬猫の余裕は狭い。彼らをゴミのように殺すことは生命を軽視することで、人間の弱者に対する思いやりの心を失わせる。健全な社会は動物の心を理解する社会である。犬や猫には心があり、人と通じる友情が育つ。深夜、トコは書斎のドアをカリカリと掻き開くのを待つ。三太は高い垣根から鼻を出して、私のランニングを見送り帰りを待つ。彼らは家族である。ナナの死は今でも悲しい。

◇妊婦ジャケットを取り出して、「着てみて下さい」と訴える質問者がいた。妊娠の負荷に耐える女性を理解せよという意。

 安倍首相が女性が活躍する社会づくりを訴えている。高齢化と人口減少が進む中、女性は益々社会を支える力になっている。成熟社会の中で女性が現実に役割を果たせる分野が広がっている。これを生かすことが社会発展のカギであり、子育てを支えることでもある。同時に淋しく思うことは男性のパワーの低下だ。誰かが言っていた。「今の若いもんは盛りがない」と。平和と豊かさの中でサムライの心を育てることは社会の存亡がかかる課題である。

◇私は県民マラソンで毎年10キロを走る。走ることは生きることへの挑戦である。ある議員がフルマラソンの導入を訴え、来年には実現する方向となった。その効果は、健康面からもまち興しの面からもはかり知れない。

 知事は「コースと沿道を埋め尽くすような全国に誇れるフルマラソン」を実現すると意気込んでいた。

◇「強制連行」で中国人が中国で日本企業に対し訴えを起こそうとしている。日本では敗訴。理由は中国政府が賠償請求権を放棄したこと。強制連行の事実は確たる証拠が発見され、NHKでも放映された。群馬にも現場があった。関わった企業は訴訟とは別に賠償した所もある。中国は司法権の独立が徹底していない。政府の判断で司法も動く。「靖国」と絡んでどう動くか。(読者に感謝)

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2014年2月26日 (水)

人生意気に感ず「ソチの教え。拳銃の広がり。南京大虐殺と抗日勝利の日」

◇ソチが終った。いくつもの凝縮されたドラマに心を打たれた。年齢の壁に挑戦した葛西、試合中のミスを乗り越えた浅田や、羽生など。一事を貫くために多くの事を犠牲にしたに違いない。彼らの姿を見てサムライ日本は健在だと思う。

 ロシアはテロを乗り越えた。最も危険な情勢だったのだ。ロシアに反対する勢力は五輪妨害を宣言していた。平和の祭典は薄氷を踏む状況で行われたのだ。次は2018年の韓国平昌五輪。ここも北朝鮮の存在が気になる。

 かつて、ソウル五輪を妨害するために北は全斗煥大統領暗殺を企てラングーン爆弾テロ事件を起こした(1983年)。平和の祭典は常に危機の中で行われる。2020年の東京五輪には巨大地震の不安がつきまとう。

◇何年も経た後のオウムの公判から、闇の奥の真実が漏れてくる。平田被告の発言からそう感じた。「出家した時点で思考が停止した。教祖に判断を委ね教祖を信じたのは完全に間違っていた」と述べ、脱会しなかった理由として「逃げたら殺すとの麻原の言葉に縛られた」と語る。多くの死刑確定者を含め、他の元信者も同じだろう。なぜ、簡単にマインドコントロールに陥ったか。罠の入口をまたいだか。小さい時に、祖父母や両親や地域社会から生きる力を身に付けなかったからだ。高学歴の元信者が多いことは、現代の教育の間違った一面を物語る。オウムの事件が風化しつつある。オウムは一部の人だけの問題ではないことを、今、私たちは見詰めるべきだ。

◇治安上、拳銃の広がりは深刻な課題だ。館林市で女性が撃たれて死亡した事件は、現在増加傾向のストーカー被害とも重なる。容疑者は拳銃で自殺とされ、女性殺害に使った銃と同一のものらしい。

 真正拳銃であることが、一般人への拳銃の広がりを窺わせる。最近の統計では暴力団からの押収が減って、一般人からの押収が増えているという。これは暴力団から一般人への拳銃の流れを窺わせる。元組員の話では、フィリピンなどで簡単に入手できるという。人を殺したい動機を抱く人、興味で入手を望む人は多いだろう。暴力団の資産源になっているかも知れない。県警は徹底的に解明して欲しい。

◇中国は9月3日を「抗日戦勝記念日」、12月13日を「南京大虐殺犠牲者国家追悼日」に定めるという。日本の歴史教育が問われる。(読者に感謝)

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2014年2月25日 (火)

人生意気に感ず「減らされる図書館予算。橋下市長の戸籍。アンネ破られる」

◇図書館の在り方はその社会の文化度を表す。昨日の議会である議員が県立図書館のあるべき姿を取り上げた。総務部長、教育長とも苦しい答弁をし、知事の発言も通り一辺だった。議員の追及がいまいち踏み込めなかったのは実態を体感していないからではないか。

 図書館予算が縮小し続けている。07年に7千7百万円あったのが今年は2千6百万円となった。理由は何とでもつく。答弁側は他の図書館との役割の分担を挙げる。では分担の実を果たしているのか。事業見直し委員会は実態を踏まえず抵抗しない分野の予算を切る嫌いがある。

 私は資料調査で県立図書館を常時利用している。今日、情報量の増加は凄まじい。他との分担をいうが、その場で知識を得られることが重要なのである。県立図書館の在り方と機能は県民の知識水準を支える。そして県民の水準は開かれた県政の前提である。

 予算削減により県図では文化講演会事業も中止したという。予算削減を判断した事務事業見直し委員会が図書館の実態を見ず、図書館の意義を正しく把えなかったとすれば、他の分野の見直しについてもその信頼が問われることになるだろう。

◇橋下大阪市長が大阪都構想について有権者の判断を仰ぐために辞職し選挙に訴えようとしている。窮地に立たされているといえよう。対等に戦える対立候補がなければ無駄な形だけの選挙になるからだ。

 このような状況で大阪市の職員が橋下氏及び両親の戸籍に不正アクセスしたことが報じられた。興味本位でやったという。橋下氏が同和出身ということは一時週刊誌で報じられたことだが、「興味」は、そんなことにも向いていたのかも知れない。橋下氏だけの問題ではない。個人の出生の秘密なども関わる情報に、それを閲覧する権限をもつ職員が不正にアクセスすることは重大だ。職員は個人の情報を守るべき立場にある。公務員の見識が問われている。

◇「アンネの日記」事件で捜査本部が。不可解な事件だ。35の図書館で計305冊が破られた。ナチ支配下、2年間オランダの壁の裏の部屋で息を殺してひそんだが一家は発見され収容所に。少年の頃映画を見て、夜の泥棒が人の気配に気付く場面に身を固くした。反攻の連合軍が上陸した3月に16歳の少女は灯が消えるように死んだ。今回の事件は外国も強い関心をもつ。何が目的か。

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2014年2月24日 (月)

人生意気に感ず「楫取の講演2つ。真央の涙。麻薬王の逮捕。中国の格差」

◇楫取の講演が土、日と続いた。土曜日の「ふるさと塾」では冒頭、山本龍市長は、「皆さんに厚く感謝します」と挨拶した。NHK大河ドラマに楫取が登場することに関して、私たちが以前から楫取を取り上げてきたことを評価する言葉であった。市長は防災服に身を固めており雪害対策で大変であることも語った。

 私は、楫取を演ずる男優に大沢たかおが決まったことに触れ、井上真央に次いで早々と楫取役を発表したことはNHKが楫取を重視していることだろうと話した。また、「ふるさと塾」が平成17年3月に奴隷船マリア・ルーズ号事件を取り上げたことを振り返りこの事件の先に群馬の廃娼運動があり、そこに楫取や湯浅治郎の活躍があることを説明した。

 日曜日の講演は、自民党県連の建物で、「郷学会」と「上野(かみつけ)の文化を親しむ会」主催の下で行われた。盛況で、用意した50冊の「楫取素彦読本」が売り切れて足らなくなった。この会場では大変珍しい方にお会いした。元群大教授の前田洋文さんとその奥様である。昔の事を話すうちに懐かしい光景が甦った。前田さんは前高の教諭をされていた時、定時制にも教えに来られ私と出会った。江田島の海軍兵学校を出て戦争に参加、終戦後働きながら東大に挑戦した話は、働きながら夜学に通っていた私に衝撃を与えたのであった。

◇メダル8個獲得してソチが終わった。改めて勝負の世界の厳しさ、そして大舞台の試合が極めてメンタルなものであることを知った。

 少年のころ私は宮本武蔵のファンで試合に臨む武蔵に引き込まれていた。メンタルであることの象徴は浅田真央だろう。失敗の後で見せた見事な演技は、前後と比較したドラマとなって日本中を魅了した。「捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」という武士道の精神を体現したものだろう。自分に勝った後で見せた涙に感動した。

◇2つのニュースに注目。麻薬王の逮捕と中国の経済格差だ。メキシコの麻薬戦争では8万人が死んだと言われる。その組織のボス・グスマンはかつて洗濯のかごに隠れて脱獄した。約5億円の賞金がかけられていた。事実は小説よりも奇なり。

◇社会主義の本質は平等だろう。中国では全国の富の約64%を10%の人が保有するという。この驚くべき格差を前にもはや社会主義とはいえないのではないか。一党独裁への不滞に経済の格差の不満が重なる。累卯の危うさを感じる。(読者に感謝)

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2014年2月23日 (日)

随筆「甦る楫取素彦」第61回

◇万延元年(1860)、楫取32歳。2月、山口講習堂文学用掛を命ぜられ、三田尻越氏塾と掛け持ちにて勤める。越氏塾はつねに明倫館と深い関係を保って藩の人材を育てた私塾で、長州藩は山口講習堂と同様に越氏塾の諸費用を明倫館の経費から支給した。

 この年、開国後の日本として外交上の重大事及び国内の大変化があった。締結した日米通商条約批准である。1月22日、批准書交換のため遣米特使がポーパタン号で横浜を出帆。このメンバーには上州と関わりをもつ小栗忠順(ただまさ)(上野介)もいた。また同月19日には、咸臨丸がアメリカに向った。国内の重大事は、桜田門外の変(3月3日)と皇女和宮の降嫁の発表(11月)であった。

 小栗は、まれにみる逸材と井伊大老に認められた。江戸城会議で徹底抗戦を主張。知行所があった群馬の倉渕村の東善寺に引きこもったが、鳥川の河原で斬られた。最近小栗の研究者と話したが、この人は、咸臨丸で渡米した中で、アメリカを全体として理解出来たのは福沢諭吉と小栗ではないかと話した。小栗がなぜ斬られたかは後述する。

「ポーパタン号と咸臨丸」

 日米修好通商条約の第14条には批准書の交換は日本から使節をワシントンに派遣して行うことが規定されていた。批准とは結ばれた条約を国家として確認することである。総勢77名はこの年1月22日横浜を出発。横浜を出て間もなく船体が大きく傾く程の大暴風雨に出会うが、3月9日サンフランシスコに着くことが出来た。47日間もかけて太平洋を横断し未知の世界に到達した喜びは私たちの想像を遥かに超えるものであったろう。しかし、彼らの感激を一層大きくしたものは咸臨丸乗組員との再会であった。

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2014年2月22日 (土)

随筆「甦る楫取素彦」第60回

 松陰の言行を一貫してみてきた楫取は、至誠が人を動かすという言葉を信じたのである。だから大切に保存し後世に伝えたのだ。

 また、村塾の塾生たちは、塾の将来を心配し、気付くことがあれば大眼目(要点)を言い残して欲しい、永く遵奉し継承したいと申し出た。

 これに対する松陰の答えは明快だった「村塾、彝堂先生あり、何ぞ我が言を待たん。塾政の大眼目はただ先生を尊奉するあるのみ」と。彝堂とは楫取のことである。村塾についてはただ楫取を信じ従えばよいと断言したのである。

 以上のような経緯で松陰は5月25日、萩の野山獄から出され、6月24日江戸に到着、7月9日幕史の尋問を受け、伝馬町の獄に投じられた。処刑は10月27日だった。なお、その前日に書上げた遺書「留魂録」の中で、同志諸友の名を挙げるところがあるがその筆頭に小田村(楫取のこと)の名を記している。

 この年、楫取は、抜擢されて藩主毛利敬親の側儒となった。側儒とはお側に仕える儒官で秘書的存在である。藩主の厚い信頼を得て懐刀と言われるようになるがその一歩であった。

 また、この年から、前年結ばれた通商条約に基づく自由貿易が始まり、上州と前橋が生糸を通して歴史の舞台に登場するようになる。生糸商人中居屋重兵衛が横浜に出店、前橋の江原芳右衛門、勝山宗三郎、竹内勝蔵等横浜向け生糸荷主が活動を始める。なお、貿易の開始は物価の高騰をきたし庶民の生活は苦しくなり、一揆等を招き社会は一層混乱していく。

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2014年2月21日 (金)

人生意気に感ず「上海訪問団は熱く語った。今月のふるさと塾は楫取」

◇昨日、上海市の対外友好協会代表団4名の訪問を受けた。汪副会長、曹常務理事等4名、一行は群馬の他東京、大阪、長野を訪ねる。一行は日中友好協会会長の私と会うことを予め希望していた。本県との連携を話しあった。彼らが日本と本県に何を望んでいるかを直接聞けたことは有益だった。

 彼らは、大雪に驚きながら、私たちを新しい友人と呼び、重粒子線を重視し、これからは群馬で体験を通した交流をしたい、国の関係が厳しい時こそ民間の交流が大切等々熱心に語っていた。

私が中国語で「イープ、イープ」を使うと、大変気に入った様子で、「その通り、イープ、イープ」と繰り返していた。一歩一歩の意味である。私たちが考えていた通り、彼らは、温泉などの観光と医療に大きな期待を見せていた。私は、群大の重粒子線施設だけでなく「健康診断」の利用を提案した。

会談を進めるうちに、彼らが日本の高齢者福祉に大きな関心を抱くことを知った。「日本は豊になって高齢社会を迎えたが、中国は豊かにならないうちに急に高齢社会を迎えている」と発言。一人っ子政策の結果だという。

又彼らは語った「日本は奇跡を実現させた、中国も奇跡を実現する」と。最近の中国の躍進ぶりに自信を得ている姿に見えた。その他、彼らは日本の中小企業の技術や群馬の農業に大きな関心を示していた。私が小惑星に到達させたロケットは群馬の中小企業だと話すと、はやぶさですねとすぐに反応した。3月20日から3日間の上海訪問受け入れ要請書を汪さんに渡した。私と汪さんは固く握手しながら、お互い「イープ、イープ」と言って、良好な関係を目指した今後の小さな積み重ねを誓い合った。

◇明日の「ふるさと塾」は「楫取素彦」を改めて取り上げる。大河ドラマの主人公は妻の文で俳優は井上真央に決まり、最近、楫取を演じるのは大沢たかおと報じられた。「ふるさと塾」では、ここに至る経緯となぜ今楫取なのかを話す。私が「ふるさと塾」で最初に楫取を取り上げたのは10年以上も前のことで、「奴隷船マリア・ルース号事件」を話した時だった。この事件の背景には息を呑む奴隷貿易の歴史がある。日本との関係ではこの事件を巡るペルーとの争いの中で、女郎解放を宣言する太政官布告が突如出され、その衝撃波は群馬の廃娼運動に影響を与えた。この廃娼運動の渦の中に楫取素彦の姿があった。このことにも改めて触れる。皆さんの参加を乞う。(読者に感謝)

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2014年2月20日 (木)

人生意気に感ず「残虐非道の国北朝鮮。教育委員会の行方。智香と真央」

◇国連が報告書で北朝鮮を厳しく糾弾した。この報告以外でも最近、叔父で後見人の張成沢(チャンソンテク)を蜂の巣のように撃ち殺し火炎放射器で跡形もなくし、その親族は山の政治犯収容所に送られた。また、ラングーン爆弾テロ(1983年ビルマ)や大韓航空機爆破(1987年)などの残虐非道を国の政策として実行してきた。日本人にとっては「拉致」がある。正に犯罪国家である。

 国連の報告書は、政治犯収容所の処刑、拷問、餓死などが政府によって組織的広範囲に行われていると指摘し、「人道に対する罪」にあたると初めて判断した。ネズミやヘビを子どもに食べさせた母親の証言も載せている。「筆舌に尽くし難い残虐」、「世界最悪の人権侵害」、「全くといえる程思想や言論の自由がない」と非難している。

 人間の心の奥には、悪魔が棲む。環境が悪ければそれが頭をもたげる。国家も同じである。国は強大な権力を持つからブレーキが利かないと暴走して恐い。歴史を振り返れば国家が誤りを犯した例は限りなく多い。北朝鮮は時代が新しくなっても国は誤りを犯す生きた例だ。人権の否定は人間を否定すること。同じ人間である以上他国のことと傍観すべきでない。人権に国境はないのだ。日本国憲法はこの人権と人間の尊厳を高く掲げる。アメリカに押しつけられたというが、人類が闘いとった成果を受入れたのだ。隣国の悲惨さと比べると光と影、神と悪魔のようだ。

◇教育委員会が変わろうとしている。自民党が方針を定め、法案が出される。首長の権限が強くなることで教委の形骸化が進むことが心配されているが、実は教委の形骸化が先だったと思う。いじめなど深刻な問題に責任ある対応をとれなかったことが今回の改革の背景にある。

 私は教委の形骸化を以前から指摘してきた。知事の権限が強まっても、教委が内部をしっかり充実させることで対応すべきだ。そのために教育委員には教養、見識、志をもった人を選んで欲しい。

◇竹内智香がスノーボードで銀。バーベル上げなどの筋トレもやり、やるべきことはすべてやったと語る。銀の背後に限界に挑戦した努力があることを知る。

 浅田真央は転倒し16位。「自分の気持をうまく動かせなかった」と美しい顔に微かな憂いが。明暗を分けた2人の姿に学ぶべきことは多い。(読者に感謝)

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2014年2月19日 (水)

人生意気に感ず「豪雪をこえて。自衛隊の将来。葛西・銅に泣く」

◇百何十年ぶりといわれる豪雪は平穏だった地域社会を容赦なく打ちのめしている。閉じ込められた一人暮らしの高齢者、畜舎や野菜のハウスを潰された農家、一歩外に出ればいつ迄も溶けない雪の中の大渋滞、コンビニの食品棚はガラガラであった。

 私たちは被災者の苦痛を味わった。それでも津波で命や全財産を失った東北の人たちと比べたら万分の1にもならない。政府は昨日、本県に現地対策室を設置した。多数の孤立集落が出ていることから人命の救助等に当たるためだ。内閣府、国交省、防衛省などの職員を派遣し対応に当たる。

 地域住民と企業と行政の懸命の努力によって事態は改善に向っている。270台が立往生した碓氷バイパスも開通した。

◇復旧作業の中で、自衛隊の存在が頼もしく思えることを改めて感じた。自衛隊の本来の目的は戦うことである。弾丸を撃たない戦いだから一層頼もしく感じる。命をかけることに組織的に訓練されたこれ以上の力はない。戦争をしない原則に立つ平和憲法の下で異端視され、ままこ扱いされた自衛隊が広く国民に認知されるようになったきっかけは災害救助である。

 その歴史を重ねて国民との絆が強固になった。自衛隊は、その名前と建て前にもかかわらず実質は軍隊である。たとえ憲法が改正され第9条が変化しても、平和憲法の基盤の上で国民との絆を維持できるものでなければならない。大小の災害に出動する姿を見るたびに思うことである。

◇自分の銀メダル獲得では涙を見せなかった葛西が団体で銅を得たインタビューで泣いていた。人間は社会的存在である。心を合せることによって個々の熱いものを共有しそれが共鳴し合ってボルテージが上がるのだと思う。

 葛西は語った「4人で力を合せてメダルを取られたことが嬉しい。メダルの色は関係ない」。葛西が今回の団体でのメダル獲得がひとしお嬉しいのには長野五輪の時の悔しさがあるらしい。史上初の団体金の舞台に葛西は立てなかったのだ。足のケガがあって交代していたからだ。放火で母を亡くしたこともあり、立ち直って出場した大会であった。いろいろな過去の思いが彼の胸の底にたまっていたに違いない。

「燃え尽きてない、体力の衰えも感じない、次の平昌五輪までに結婚し、家族を連れて行きたい」と語る。多くの日本人に勇気を与える言葉だ。

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2014年2月18日 (火)

人生意気に感ず「歴史的豪雪の実態。自衛隊出動。安倍発言」

◇昨日は大変な議会初日で、後世、議会史に残るだろう。2月議会の初日を飾る群響の演奏は中止になった。朝の異常な渋滞を見てそれも納得がいった。前橋駅に至る千代田の交差点から煥乎堂の17号交差迄20分もかかった。片側2車線が雪のため事実上1車線になっている。11時半の本会議に数分遅れてしまった。

 本会議場に飛び込むと知事が予算案の説明等につき発言中であった。知事は「歴史的豪雪」と表現し、唯氷バイパスで多くの人が車中に閉じ込められた状況に対して災害救助法を適用したと述べた。

◇本会議は役30分で終わり、自民党控室で、執行部担当者によって雪害の状況報告とその対策が説明された。

 県下全体の状況を聞くと改めて歴史的豪雪であることが分かる。県は15日、災害対策本部を設置、22の市町村も警戒本部、対策本部を設置。車に閉じ込められた人、孤立化した施設への物資支援、透析患者搬送(上野村)、孤立住民救出(南牧村)等6ヵ所に自衛隊に派遣要請したこと、最大停電件数は3万7千2百件(15530分現在)などが報告された。雪に閉ざされて連絡が取れない高齢者、特に過疎の山村の人々で、生命の危険に晒されている人がいるかも知れない。今こそ行政が使命を果たす時だ。議員からは孤立のところが他にもたくさんある筈だという声が上がった。

◇県下の農業被害は甚大である。ハウスは全滅との声もある。近寄れない状況もあり被害の詳細は不明と報告された。キュウリ、トマト、イチゴ、シュンギク、ホウレンソウ、ニラ、チンゲンサイなどは収穫最盛期となっており今後の収穫が殆ど不可能になると予想される。このような状況は直ちに品不足、価格上昇となって消費者の台所を直撃することになる。災害に慣れない群馬は未曾有の災害に対策がない。今後、こうした状況は多発すると考えねばならない。

 県内各市場は駐車場の除雪が進んでいないためトラック等が入れず荷受が困難。道路状況が深刻なため生鮮食料品の流通が大変な状況となっている。青果物、水産物が延着、未着となっている。沼田魚菜市場では金曜到着予定の水産物が月曜に着きほとんど廃棄となった。買受人の来場もない。県民の胃袋が危機になる。

◇安倍首相が衆院で、群馬など降雪被害地と連携をとってさらなる被害が出ないよう万全を期すと発言。県は国に支援を求めようとしている。

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2014年2月17日 (月)

人生意気に感ず「雪国と化す。群響も中止。ハウス全滅。涙の金と銀」

◇正に雪国であった。前橋の平野部で80センチ近い積雪は前代未聞。夜が明けると各地で農家の野菜ハウスが倒壊しているというニュースが入る。1万件以上の停電も発生している。国道17号などでは立往生の車が続出、車の中の人々には飢えや寒さの不安も迫る。異常気象の一形態だが、群馬に災害はないという「安全神話」が今後通用しなくなることを示す事実だろう。群馬県では16日までに7人が死亡した。

◇中止や延期の行事などが相次ぐ。16日に予定されていた私の楫取素彦講演も延期になった。今日から県議会が始まるが、初日慣例の自民党朝食会も中止になり、議会関係行事は時間を大幅に遅らせることになった。いつもは10時から始まる群響演奏は中止となり、本会議は1時半に開始となった。

 ハウス倒壊の農家の悲鳴が聞こえてくる。今議会では、農家の救済、孤立する高齢者や集落への災害対策が問われるだろう。

◇氷のソチが熱い。「金」と「銀」が実現した。それぞれの物語が胸を打つ。今季五輪初の金を得た仙台出身の羽入結弦(はにゅうゆずる)は19歳。「3.11」の巨大地震の時は練習中だった。精神的ダメージが大きく立ち上がるのに時間がかかったという。コーチは「震災後人間的にものすごく大きくなったと感じる」と語った。

 安倍首相は「被災地に大きな勇気を与えた」と記者団に語り、又、羽入への電話で「最後まで諦めない演技は本当にすごかった」と祝福した。少年は、波に呑まれた人、そして肉親や財産を失った人の事を思って頑張ったのだろう。

◇41歳の銀も凄い。冬季五輪の日本勢で史上最年長、五輪のジャンプ史上でも最年長だという。「努力は応えてくれる」、「あきらめなければできることを証明できた」と語る。会心の笑みに闘いを重ねた男の人生を感じる。

 欧州ではレジェンド(伝説)と称えられる。7大会連続出場の41歳は、伝説の男なのだ。「4年後、8年後も体力、技術はもっと向上する。あきらめないでいけるところまでいく」と決意を述べる。体力、気力が下り坂の人々はもちろん、多くの若い人に限りない勇気と希望を与える言葉である。

◇農地の状況を見て驚いた。ハウスはほぼ全滅。県は国に「激甚災害」への指定要請を検討する。そうすれば国庫補助が受けられる。「首を吊りたい」と訴える人がいた。行政の迅速対応が求められる。議会で発言するつもりだ。

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2014年2月16日 (日)

随筆「甦る楫取素彦」59回

◇安政6年(1859)、楫取31歳。ついにこの年、幕府は、徳川斉昭に国元永蟄居、徳川慶喜に隠居謹慎を命ずる。橋本左内、頼三樹三郎、吉田松陰を処刑。大獄の真ただ中である。

 松蔭の処刑は10月27日だった。松陰は5月14日、兄から江戸送りの命を聞く。これを伝え聞いた楫取は翌15日の夜松陰を訪ねた。松陰は16日、東行前日記に記す(東行とは処罰で江戸へ行くこと)「朝、肖像の自賛を作る。像は松洞の写す所、これに賛するは士毅の言うに従うなり」(士毅は楫取のこと。自賛とは肖像画に自ら言葉を書くこと)

 自賛は楫取の勧めに従ったとあるがそれを裏づける楫取の書簡がある。「()情には候えども、貴皃(きぼう)松浦改写し伝え度く候。落成に候はば、御目にかけ御自讃を上位に願いたく、御案じ置き下さるべく候」

 つまり、癡情(愚かなこと)であるが、貴皃(あなたの姿)を松浦(村塾生)に写させ、落成(完成)したら上部に自讃を書いて欲しいので考えて欲しいというものだ。

 また、更に、松陰は、この「東行前日記」の5月18日のところに、楫取に次の言葉を送っている。有名な文であり、その後の楫取に影響を与えたと考えられる。「小田村伊之助に与ふ」と題する文である。

「至誠にして動かざる者未だ之れあらざるなり。吾れ学問二十年、齢亦而立(よれいまたじりつ)なり。然(しか)れども未だ能くこの一語を解する能はず。今ここに関左の行、願わくは身を以て之を験さん。(中略)この語、他日、験(しるし)あらばこれを世に伝え湮滅致すことなかれ、もしこれ索然として蹟なくば、これを焚き醜を友朋にのこすことなかれ。すべて老兄の処分を仰ぐ」

而立(じりつ)は30歳のこと。論語に、三十にして立つとあることから。関左とは、中国の函谷関より東の地方の意味で、ここでは関東地方の意味、関左の行とは、江戸へ行くに際してということ。

而立つまり、論語で三十にして立つといわれる年齢になったがまだこの一語を理解できない。今江戸へ行くことになったので自ら実際に確かめてみたい。後日、効果があるようなら世に伝えて埋もれないようにして欲しい、そうでなければ焼いて醜態を友人に晒すことのないようにして欲しい。全て老兄(楫取のこと)の判断にお任せする。このような意味である。松陰はこれから対決する幕府の役人に対してこの「至誠」で臨む決意であったに違いない。

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2014年2月15日 (土)

随筆「甦る楫取素彦」58回

6月、ハリスは英仏連合軍の対清国の勝利を報じその来航に先だち条約に調印することを促す。

幕府は、勅許なしで日米修好通商条約に調印した。孝明天皇は激しい攘夷論者だった。西洋人とその文化を穢(けが)らわしいと考えていたのだ。「開港・開市の事、堅く許容これなきよう、愚身(天皇)においては承知しがたく、異人の輩(やから)、それを聞き入れずそうらばわ(聞き入れないならば)、その時は打ち払い然るべきや(打ち払うのも当然)。とまでも愚身においては決心」と、幕府への対応につき関白への書面で決意を表している。

 そこで当然、孝明天皇は幕府の勅許要請を拒絶した。この事態に対して大老となった井伊直弼は反対を押しきって、通商条約に踏み切ったのだ。これに激怒した天皇は退位まで考えたといわれる。井伊が天皇の意志に逆らって敢えて調印したのは迫る危機を前に国を救うため止むなしと考えたからであった。

 この違勅問題(天皇に逆らったこと)に松陰は大いに怒り、また時勢を憂い、松下村塾でも激しい議論を展開した。村塾の状況はというとこの時、極盛期に達していた。風雲急を告げる時代の風が若者の心を駆り立てたのだろう。楫取もこのような渦中にあった。井伊大老の行為に憤激した志士たちの反幕運動は一気に激しくなり、幕府はこれを抑えるために安政の大獄を起こした。松陰の身に危機が迫った。

 楫取については、この年次男久米次郎生まれ、明倫館助教授になる。また、松下村塾で実際指導にあたる。

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2014年2月14日 (金)

人生意気に感ず「暁斗の銀。佐村河内の聴力。中国大使館の新年会」

◇複合個人ノーマルヒル、渡辺暁斗の銀はすごい。5大会ぶり、20年ぶりのメダル。実家は長野県白馬村でジャンプ会場に近い。小3で日本の「金」を心に焼きつけた。小4でジャンプを始め中1から複合に取り組んだ。25歳の表彰台上の笑顔に、白馬村の幼い時の天空を仰ぐ姿が重なる。少年時の心の底にある純粋な可能性の力に今更ながら驚く。静かな男萩原健司の指導者としての姿も久し振りに見た。

 近年ノルディックの複合の予算は減り続け長野五輪の約半分。ノルディックの本場北欧では複合の勝利をキング・オブ・スキーと称える。瞬発力が必要な前半のジャンプ、持久力が問われる後半のクロスカントリー、これら相反する能力が問われる奥深い競技だからだ。

「キング・オブ・スキー」と呼ばれた荻原の指導には注目すべきものがある。トイレが3つある時は真中を使うことをすすめたという。表彰台の中央に立つことを常に意識させるためだ。「日常の中で勝者になる気持ちを忘れない。四六時中そのことばかり考えて欲しい」と荻原は語る。

五輪で表彰台に立つのはそれ程難しいことなのだと改めて知る。私は兵法者武蔵を思い出してしまった。オリンピック競技を結果だけ見て一喜一憂してはならない。選手を背後で支える力、そして選手の心の世界に注目したい。そして7年後の東京五輪を迎えたい。

◇佐村河内氏の「聴力」問題が広がりを見せている。「エセ作曲家」、「墓穴を掘った」などの声も聞こえる。事実とすれば障害者の世界に詐欺を持ち込むことではないか。

「3年前から回復してきた」とは医学的にはほぼあり得ないと専門家は言う。障害者手帳をもらって障害年金を受給してきたことを厚労省は捜査を始めたという。日本列島総だまし合いの時代はここまで来たかと思わせる。

 佐村河内氏は2級で、これは一般には電車が通るガードでも音が聞こえない状態だという。

◇昨日、中国大使館主催、日中友好団体との新年会に出た。午後6時半オープン。程大使の発言に耳を傾けた。「如何に打開できるか努力してきた」、「各分野で改善の兆しが出てきたが、それを靖国参拝が壊した」、「日中友好は貴重な財産」、「政治が難しい時民間の交流は貴重」等語った。

 加藤紘一・日中友好の会長は助けられて檀上に上がった。山形の自宅は靖国参拝に反対したため右翼に焼かれた、昔の右翼は中国を助けた、現代史を考えないと日中友好は出来ないなどと語った。(読者に感謝)

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2014年2月13日 (木)

人生意気に感ず「ソチの光と影。鳥になった若者。女性県議市長選に」

◇ソチ五輪、氷の世界で熱い戦いが展開されている。日本勢はメダル3個を得た。銀2個と銅一個。ノーマルヒルの渡辺が銀、スノーボードでは15歳の平野が銀、18歳の平岡が銅だ。白銀の世界で鳥のように舞う若者たちの姿は後進の子どもたちに大きな夢と勇気を与える。民間のスノーボード教室で見事な技を見せた小1の子どもが将来五輪を目指すと事も無げに話していた。

 ソチはテロの脅威に晒されている。ロシアは国の威信をかけてテロに備えている。観客までが顔写真などのデータを登録し観客者パスを必要とする。近くの黒海沿岸には最新兵器が並び、ソチには警察官や保安庁職員など7万人が動員されている。空前の警備はテロ脅威が深刻であることを物語る。アメリカは万一に備えソチ沖黒海に医療設備完備の艦船2隻を展開という凄まじさだ。

 ソチは黒海から近く比較的温かいのでロシアは雪不足を心配した。ここで面白い裏話として伝えられるのが、雪乞い。アルタイ山脈から多くのシャーマン(呪術師)を呼んで祈らせた。祈祷後、ソチに寒波が訪れ大雪が降った。21世紀の超科学の時代だが、苦しい時にワラにもすがる人間の究極の心は変わらないのだろう。

 同性愛者差別法の人権問題に抗議して米仏の大統領は開会式不参加。安倍さんは出席。不参加ならプーチンの今後の日本訪問はどうなったか。これには北方領土の問題がからむ。7日は北方領土の日であった。これをクリアしなくては日ロ平和条約はない。条約締結にはロシアの極東発展がかかる。日本の経済発展もかかる。様々な要素が結びついた薄氷を踏むソチ五輪の無事終了を祈るばかり。

◇無風といわれていた安中市長選が一転して選挙戦になりそうだ。爽風の県議茂木英子氏が出馬の意向を固めたらしい。現職の岡田氏も県議から出た人。女性県議が市長選に臨むのは初めて。激戦になるだろう。県内の多くの市長は県議出身である。館林市、みどり市、桐生市、太田市、伊勢崎市、沼田市、前橋市、安中市である。そうでないのは高崎、富岡、藤岡の3市だが、富岡市の前市長は県議出身の岩井市だった。こうした状況は何を物語るのか。県政と市政は密接に結びついているから、県会議員は出身の市政の課題について自分ならこうするという思いがつのるのも事実であろうが県政のやり残した課題はないか。(読者に感謝)

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2014年2月12日 (水)

人生意気に感ず「茶会のこと。戦国の武将と茶。憲法記念日に。雪の中を走る」

◇昨日、高崎市の料亭・暢神荘で行われた初茶会に出た。福田元首相夫妻も参加。会の長・森田宗均さんの語り口はその場の雰囲気に巧みに溶け殺伐とした外の世界をしばし忘れさせるものだった。森田さんは弁護士で、また楫取素彦顕彰会の副会長。あるトラブルで一方を代理する私と相対したことが縁で親しくなった。それ迄は言葉を交わしたこともなかったのである。

 緑の濃茶を飲み茶器を見詰めると2日前のNHK大河、「黒田勘兵衛」のある場面が思い出された。信長は饅頭に刀を突き刺し食えと差し出す。荒木村重はそれを口で受けた。有名な場面。その荒木が別の場面で茶を煎じながらこの茶碗で一国が買える、誰にも渡さぬと豪語した。血で血を洗う戦国の世で茶は心をいやす格別な意味をもった。今日とて変わらないと思う。今、日本の文化を見詰め直し世界に広める時。東京五輪はその絶好の場面である。

◇茶会からの帰途、県庁周辺に日の丸をつけた勇ましい街宣車の列に出会った。車には靖国神社国家護持と大書。憲法記念日のデモンストレーションなのだろう。

 日の丸をすぐ右翼と結びつけるのは日本の悲しい現実である。ソチ五輪で日の丸が揚がるのを誰もが待っている。これこそ正しい現実である。国家の基盤は憲法である。現憲法にはフランス革命以来の人類の歴史が流れている。そのことを含め多くの政治家は、この憲法を学んでいないと思われる。平和憲法擁護を主張することが共産党の専売特許のように思われる風潮があるのも日本の悲劇の一面である。憲法の易しい「読本」を、今日、大人たちが読むべきである。誰かがきっかけを作れば運動として広がるに違いない。

◇私は大雪の朝も走った。別の世界に踏み込んだ緊張がザクザクと足から伝わる。生きることの実感を味わう瞬間。英文を誦じながら走る。走る時間を有効に使おうと思って始めたが習慣になった。「日本国民は正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し」で始まる憲法前文の英文とケネディの大統領就任演説文10章迄を終えると家に着く。近づく私を垣根の隙間から鼻を突き出して待つのはサン太。「おらあサン太だ、ある日のことだ」で始まる昔のラジオドラマからとった名。サン太は「おらあの主人は妙な人だ」と思っているだろう。かつては、この位置から秋田県のナナが上品な鼻先を突き出していたっけ。(読者に感謝)

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2014年2月11日 (火)

随筆「甦る楫取素彦」57回

 ハリスの江戸城に於ける大演説は人々の心を動かした。

ハリスは訴えた。

 「私は外国がアヘンを持ち込むことを禁止するようにしたい。私の使命はあらゆる点で友好的なもので一切の威嚇を用いない。日本に迫っている危難を知らせてそれを回避させたい。アメリカと通商条約を結ばなければイギリスによって過酷な条約を突きつけられるだろう。アメリカと早く条約を結べば諸外国もそれを認めることになる。武力に屈して不利な条約を結ぶのは愚かなことだ。」ハリスは、このような事を挙げて一世一代の熱弁をふるった。当時の世界情勢にはハリスがあげたイギリスの脅威の外、ロシアが日本の北辺を侵略しようとする動きがありこれに対抗してイギリスも北海道の占領を企図しているという情報があった。幕府はハリスの要求につき諸大名に諮問した。そして幕府は通商条約に調印すべき旨を朝廷に伝えた。翌年(1858)の井伊大老の動きもこのような情勢を踏まえてのことであった。

◇安政5年(1858)、楫取、遂に30歳。政局の波は一気に高まる。幕府はハリスに60日以内に条約の調印を告げる。3月、孝明天皇は条約調印拒否を告げる。4月、井伊直弼大老となる。6月、ハリスは英仏連合軍の対清国の勝利を報じその来航に先だち条約に調印することを促す。

※土日祝日は中村紀雄著「甦る楫取素彦」を連載しています。

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2014年2月10日 (月)

人生意気に感ず「舛添氏雪の中の大勝。日中友好パーティー。佐村河内氏の嘘」

◇都知事選は舛添氏がおよそ211万3千票を得て空前の勝利を納めた。首都は46年ぶりの大雪に見舞われ、投票率は34%余という低さ。昔から大事件は多く大雪の日に起きた。猪瀬氏の失脚という異例事態で始まった首都決戦は記録的な雪で幕を閉じた。首都の前途に波乱を感じる。首都直下地震、オリンピック、高齢少子化、原発とエネルギー等々、難題が山積している。舛添氏は、これらを乗り越えて素晴らしい東京、素晴らしい五輪を実現すると抱負を語っている。

 国際政治学者の東大助教授から転身して政界に飛び込んだ。妖怪変化もすむ生臭い政治のジャングルには戸惑ったであろうが厚労相として実績を上げた。様々な候補者が並んだ今回の選挙、都民は比較して都の顔を選んだ。面白さという点では慎太郎が上かも知れないが危うさがあった。舛添氏は実務型の知事になるだろう。

 細川氏が舛添氏の半分に届かなかったことに驚いた。年齢の点、反原発に絞り過ぎたことがマイナスになったか。小泉氏の影響力が低下するだろう安倍政権には有利な結果となった。

◇7日、群馬県日中友好協会の新春交流パーティーが前橋のホテルで行われた。直前になって大使夫人汪婉氏が出席することになった。北京生まれで東大大学院の博士号を得た人で上海華東師範大学歴史学部教授でもある。

 汪婉さんは、反日教育のことが言われるが、中国の若者は皆日本のアニメが大好きでアニメで育った。中国へ帰るといつも日本のアニメを語るが、現在それが出来なくなったと語っていた。又、夫人が遠くの他人より近くの隣人という諺をあげて日中関係の重要さを語った点が注目された。

 交流の中で日中の情勢が変化していることを感じた。多くの中国人は日本が好きである、そして最近は日本訪問の中国人が増えている。次の東京五輪には多くの中国人が参加するに違いない。誰が都知事になるか気にかかった。

◇「現代のベートーベン」から転落した佐村河内氏は世間を欺き続けた。多くのコンサートは中止となり損害賠償のラッシュになるか。

 広島市は「広島市民賞」を取り消し被表彰者としての面目を汚すものと表明した。ソチ五輪の高橋選手にも関わる。「耳は聞こえているか」も問われている。全聾までも偽装とすれば大がかりな詐欺行為。聾の方々に影響も。

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2014年2月 9日 (日)

随筆「甦る楫取素彦」56回

ハリスはこのような手段に反対で、平和的な外交手段で実現しようと決意していた。ハリスは生い立ちの環境もあって民主主義の熱烈な実践者だった。民主主義は政治の理念であるが、それは国際間の平和を求める。そこで彼は国家間の通商は相互の友愛と信頼に基づかねばならないと信じていた、だから中国にアヘンと戦争を持ち込んで強引に貿易を勝ちとったイギリスの政策を増悪していた。このような政策を掲げるイギリスの黒い影が日本に迫っていた。

 当時中国はアロー号事件に関してイギリス、フランスと戦っていた。そして、イギリスはこの戦争が終わり次第、戦勝の余威をかつて日本に迫り武力で通商を強要すると公言していた。イギリスの企図は日本の運命に関わる重大事であったし、新興国として東洋へ進出してきたアメリカの貿易にとっても脅威だった。当時、アロー号事件に関する戦争はイギリス、フランスの勝利のうちに進んでいた。

 ハリスは殉教者の精神で江戸城に乗り込み世界の情勢、日本の危機、そして通商条約の必要性を訴えた。当時の日本国内では外国人を襲う事件が頻発しておりハリスにも生命の危機は常にあった。ハリスの江戸城に於ける大演説は人々の心を動かした。

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2014年2月 8日 (土)

随筆「甦る楫取素彦」第55回

 更にこの文では、2人の信頼関係を示す次の箇所が注目される。「余、屏居以来、絶えて世と聞(ぶん)せず、独り士毅、しばしば来り、論説を交じふるを得たり」つまり、自分は幽因の身となって以来、世間と交流を絶っていたが、楫取だけがしばしば面会し、議論を交わすことが出来たというもの。これは吉田松陰全集第四巻にある。松陰がいかに厚い信頼を寄せていたかを示すもの。

 この年、日米和親条約に基づきアメリカの初代駐日総領事ハリスが着任。ハリスは下田の玉泉寺を領事館としてアメリカ領事館旗を掲げる。この敬虔な新教徒は強固な意志で幕府に迫り「日本の通商開国」を成し遂げる。また、この年、長州藩は蟄居中の松陰に軍学教授のため松下村塾の再興を許した。

◇安政4年(1857)、楫取は29歳に。ハリスは将軍に謁見し大統領ピアースの親書を呈した。通商条約の要求である。幕府はアメリカとの通商条約に調印すべき旨を朝廷につたえた。

 ハリスはペリーの和親条約を改訂して通商条約を結ぶ全権委員の任務も与えられていた。西洋の資本主義が発達した下で、日本を通商の道に導き国際市場の一環とすることは、19世紀の世界外交の最大の課題の一つとなっていた。当時、これを実現するには、中国に対して行ったのと同様、大艦隊による威嚇、あるいは戦争で屈服させる他ないと考えられていた。

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2014年2月 7日 (金)

人生意気に感ず「日中友好協会に大使夫人が。米は中国を批判。女児遺棄、懲役7年」

◇今日は群馬県日中友好協会の新春交流会が開かれる(ロイヤルホテル午後2時)。中国大使館からは汪婉大使夫人が出席する。私は会長として挨拶する。同会は昨年3月27日、尖閣問題による最悪の状況下でスタートした。以来政府間は一向に好転していない。日中友好協会は必要なのか、そしてその役割は何かが問われている。

 私はこのような状況だからこそ、民間団体で友好の努力を重ねる必要が大きいと考える。日本は、13億の人口を抱える隣国と離れてどこかへ引越すことは出来ない。中国は日本を必要としているし日本にとっても中国は不可欠だ。先日、中国の友人は中国人は日本に来ていい空気を吸いたがっていると語った。中国国民の間には徐々に変化が現れている。訪日の観光客が増えているのだ。ショッピングをする中国人が「質がいい、日本人は優しい」と発言する姿が印象的だ。日中の交流の歴史は極めて古いが、かつては一部の文化人の交流であったり、特殊な付き合いであったが、国民同志の交流の時代になった。新しい交流の時代が進もうとしている。政府は変わっても国民は変わらない。大河のような民間交流は止めることが出来ない。その流れは多くの細流が流れ込んで作る。その一つが群馬県日中友好協会である。

◇米国が中国批判を強めている。日本領海への侵入、南シナ海への強引な動きに対してだ。米国のラッセル国務次官補は1月に訪中した時「脅しや威圧、力による領有権主張に強く反対するという明確な立場をとる」と主張したという。訪問先の国でも言うべきことをはっきり発言することに感心する。米国ではアジア太平洋地域における中国の急速な拡大政策に警戒感を高めている。

 米国の議会では、外交の責任ある立場の人が、「中国が誤った方向に向かっている」、「隣国を犠牲にして地域の優位性を高めようとしている」と主張している。毅然とした態度を貫かねば既成事実が出来てしまう。民主党の弱腰外交、小沢一郎が多くのチルドレンを率いて訪中した事実は美味しい餌にされた感がある。真の友好にはプライドを保つことが前提である。

◇前橋地裁は、フィリピン国籍の母親の3歳の女児に対する保護責任者遺棄致死の故意を認め懲役7年を下した。被告人は、発育不良の女児を中2の長女に任せて帰国。「暗くて冷たい洗面所で息を引きとった女児の気持は哀れ」と裁判長。事件の詳しい背景を知りたい。

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2014年2月 6日 (木)

人生意気に感ず「予算委の安倍首相。エンディングノート」

◇参院予算委員会の論戦で思うことは安倍首相はなかなかよくやっているということだ。右よりということは言えると思うが、戦争を好んでいるなどの見方は全く当たらない。積極的平和主義・教育論・防衛・秘密保護法などが議論された。

 私は首相の内外政策に於ける積極的な姿勢は中国の歴史的な台頭を抜きにしては語れないと思う。中国の現在の姿はその五千年の歴史上にない変化を示している。中国は権謀術数の国と言われることがある。異民族との攻防、三国志の世界などを見れば頷けることだ。近代に入って、眠れる獅子と言われた清朝はアヘン戦争で敗れて以来西欧列強に侵略され屈辱を味わってきた。最近の中国は世界第二の経済大国となり集めた金で軍備を増強し世界に覇を唱えようとしている。それは眠りから醒めた巨龍のようだ。公害を巻き起こし汚れた大気の中で暴れる姿は怪獣にも見える。この巨龍にして怪獣は海へ向おうとしている。そこに立ちはだかるのが日本である。海でつながる東南アジアの国々も戦々恐々としている。有効に立ち向かえるのは日本だけである。今、この状況に立つのが安倍首相である。

 かつてアジアを侵略した日本の再現はあり得ない。その保証人は平和憲法である。憲法改正の動きがあるが、平和主義は不変である。これに基づいて、文化と技術と経済の総合力で中国と対峙する。そのためには毅然とした姿勢で臨まねばならず国を守るための武力も必要である。世界を飛び回る安倍首相の姿に私は久しぶりに日本の首相らしさを感じる。首相の動きは国民の心に勇気を与える。日本国民は優秀である。日本人の眠っている力を甦らせる時である。

◇「終活」という言葉が聞かれ「エンディング」に関する本が売れているという。いずれも人生の終わりをいかに迎えるかに関する。超高齢社会の特色といえる。さて、このことに関し自治体が「エンディングノート」の配布を始めた。群馬県では、この度南牧村で。長野の須坂市、新潟の見附市では既に行っている。最期を迎える前にお年寄りが医療措置・葬儀・財産の配分などを書いておくノート。南牧では65歳以上で一人暮らしの村民に配布。受け取った人は複雑な気持だろう。死との対面が近づいたと思うに違いない。認知症は死の恐怖を救う神の恵みという人もいる。クリアな人は死生観を育てねばならない。ノートは心構えを築く心の旅路ノートにすればいい。(読者に感謝)

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2014年2月 5日 (水)

人生意気に感ず「雪の国津南町。死刑囚生への執着。NHK会長のお粗末」

◇トンネルを抜けると雪だった。関越トンネルを出ると別世界が広がっていた。県境の山がこんなにも気候を分けるかと驚く。目的は中魚沼郡津南町役場。上村町長が待つ。深い雪をかぶった周囲の山々は白銀の砦を連ねたようである。自然環境は地域の文化や人間性をつくる要素である。豊かな陽光とからっ風の上州と比べながら雪の道を走り役場についた。

 上村憲司氏は広く深い知識の持主で、全国有数の降雪地津南の歴史、文化、産業を語った。津南の先に原発の柏崎があり、日本海の拠点新潟市がある。私は日中友好協会の会長として日中の交流で新潟の存在は重要だと思う。

 今後の連携協力をさぐりたいと思った。上村氏は吹雪の夜中国の客を迎えたことを語った。遠来の客は横なぐりの雪が吹きつけるガラスに向かい総立ちになって雪に煙る光景に息を呑んだという。美味しい津南の水を売り出していること、雪が深いほど野菜が美味いことを語った。雪室本格焼酎・「雪美人」を頂いた。私は群馬のことを話したがその中で初代県令楫取素彦という人が来年のNHK大河ドラマに登場することに触れ私の「読本」を差し上げた。今後交流を深めることを約束して帰途についた。群馬は観光と医・農を連携させて中国の客をもてなそうとしているが新潟を結びつけることで一層魅力ある企画が出来ると思った。

◇オウム元幹部の死刑囚の証人発言に哀れを感じた。女性裁判員の質問に感情の高ぶりを見せ声を震わせたというのだ。平田被告のことを「刑に服した後必ず生きて社会に戻れるのだから二度と事件を起こさないように出来る限り尽くしてほしいと切に願います」と語ったという。ロープでつるされる死刑囚の生への執着は格別なのだろう。

 また井上死刑囚は地下鉄サリン事件につき「麻原の宗教的信念でイチかバチかでやった。当時は『神々の指示』と考えていた」と述べた。宗教とはこういうものか。盲信するとはこういうものかと思う。指導者が良い方向を示せば絶大な効果を発揮する。

NHKの会長はどうもお粗末だ。放送法は放送による表現の自由の確保、放送が健全な民主主義の発達に資することを目的に掲げる。一連の発言はこの目的に照らし品格に欠ける。NHKの元記者が、会長は「日本の宝」を壊したと語っている。素晴らしい企画とそれを生み出す体制は日本の宝。ふさわしい人が上に立つべきだ。(読者に感謝)

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2014年2月 4日 (火)

人生意気に感ず「都知事選。死刑囚の証言。女児監禁」

◇早朝、原稿を書きながらふとテレビをつけると政見放送をやっている。改めていろいろな人が出ていると思った。少しボケていると思われる人、初めから当選を度外視しているような人まで多彩である。選挙というものの特殊性がさせるものだ。とにかくこの舞台に登場したいという人がいるのだ。選挙期間が長いから体力をうまく使い選挙区を効率よく動くことが必要だがマンモス選挙はそれだけでは勝てない。ルールにのった戦略が求められる。さもないと大海に小舟で漕ぎ出すようなもの。テレビの政見放送は最大限有効に使わねばならない。見た限りでは、判断の対象候補はごく少数のようだ。

◇オウム・井上死刑囚の証言は衝撃的だった。「中川死刑囚から『ポア(殺害)できる薬物を試したら死亡した』と聞いた」と殺意の存在を認めるもの。死刑が確定している証人から新たな証言が出た。このことは、死刑囚が真実を隠したまま墓場に入ることも有り得ることを示す。井上死刑囚は涙を流して証言台の前で泣き崩れた。教祖麻原を終始「麻原」と呼び捨てにした。本当に後悔しているのだろう。法の裁きは峻厳だから改悛した死刑囚も処刑される。この訴訟が終った時、その場面が待っている。

 今回の法廷は図らずも公開の法廷に死刑囚が生身の姿を現した。世の人は死刑というものの過酷さを改めて見詰めることになった。死刑に冤罪があってはならないと強く思う。死刑が確定し、再審で死の渕から生還した人がある。死刑執行後の再審もある。死刑制度を考える大切な材料が提供されていることをつくづくと思う。

◇9歳の女児が6日ぶりに保護された事件は世の親に深刻な問題を投げかけている。容疑者はごく近くに住む26歳の無職の男だった。女児に外傷や衰弱はなかった。発見時イスに座り折り紙のようなものをハサミで切っていたという。不思議な光景だと思う。男については責任能力の有無について慎重に調べるという。女児は「全身を粘着テープで巻かれた」と話している。謎の多い事件で、報じられていないことも多いのだろう。

 かつて新潟県で閉じ込められた女性が犯人と何年もの長い間生活していたという事件を思い出した。(読者に感謝)

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2014年2月 3日 (月)

人生意気に感ず「舛添優勢。橋下市長の今後は。万能細胞。女児保護」

◇都知事選は終盤戦に入った。群馬の自民県連は県会議員に対し、都の知人に舛添支持を呼び掛けるよう要請した。新聞の世論調査では舛添陣営が大きくリードしている。細川は3位のようだ。脱原発は大きな争点だが唯一の武器とするには都知事選としては無理のようだ。選挙戦は候補者にとって神経戦の面がある。勝利が信じられる時は疲れも飛ぶ。情勢不利の中76歳の精神力は輝きを維持できるのか気にかかる。

 舛添氏は「東京を世界一の福祉都市にする」と強調、細川氏は「自然エネルギーだけで五輪が出来れば世界中がびっくりする」と訴えた。

 仮に都知事選で細川大敗となれば脱原発の小泉旋風も失速する恐れがある。

◇橋下知事がまた妙な動きを始めた。行き詰った大阪都構想を打開するため市長を辞職しその上で再出馬、出直し選挙をやるという。「民主主義の下では、権力闘争は選挙という形をとるという理屈はその通りだと思うが、選挙の理想論の空回りにならないか。選挙らしい選挙が行われなければ選挙をもて遊ぶことになる。選挙らしい選挙とは4つに組む対立候補がいる場合の選挙である。今回、出馬は共産党が出馬する位ではないか。当選しても解決にはならないだろう。選挙には6億円も金がかかるという。「大阪市民は都構想だけで4年の任期を託したわけではない」という批判があてはまる。一般受けがする特異なキャラクターは選挙を手段として登場したが選挙によって墓穴を掘ることになるかもしれない。

◇30歳の日本女性が簡単に作製に成功した万能才能に世界の目が集まっている。再生医療などの分野への応用が期待されているが、既にアメリカではサルの治療実験が行われ、ヒトへの臨床に向けた動きも加速していると言われる。

 クローン人間を簡単に作れる可能性も秘めている。神の領域に容易に踏み込むことにもなる。科学の扉は一度開かれるとどこまでも奥へと進む。それをコントロールする哲学も法律もなければ人類の未来はどうなるのだろう。この動きを利益追求のコマーシャリズムが加速させる。特許合戦が始まっている。日本は負けられないが未来には不安も感じられる。

◇札幌の9歳の不明女児が近くの住宅で保護された。謎の7日間。26歳の容疑者は何者で監禁の実態は何か。男は否認しているという。警察は女児のけがの有無を確認しているというがそこには微妙な問題があるのだろう。(読者に感謝)

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2014年2月 2日 (日)

随筆「甦る楫取素彦」第54回

◇安政3年(1856)、楫取28歳。時代はいよいよ風雲急を告げる。楫取は外国に対する警衛の任で相模(神奈川県)に赴くことになった。松陰は、「小田村士毅(楫取のこと)の相模に役するを送る序」と題する文を送った。士毅は楫取の字(あざな)である。松陰はその中で、「相模は江戸の咽喉(のどのこと)なり、故をもって幕府特にその守を厳にす」、つまり重要な役目だから頑張るようにと励ます。また、松陰の文にはこの任務を説明する次の箇所がある。「藩が派遣する士卒若干、毎歳交番す、毎番(毎回)儒官一員を随わしむ。蓋(けだ)し士をして義を聞き教を承(う)け勇ありて方を知らしめんと欲すればなり。今年2月、小田村士毅(楫取)その選にあたる。是れより先、士毅明倫館舎長たり。館中の諸生、皆其の遠く去るを惜しみ書をたてまつって懇留す」

 その意は次の通りである。派遣チームには儒学者を一人つけた、それはこの任務の意義を教え勇気づけ任務を果す方法を分からせるためだ、楫取が選ばれたとき明倫館の生徒たちは彼が去っていくことを惜しんで留まることを願ったというもの。この事実は、後に楫取が明治17年に群馬の県令を去る時、多くの県民が止まることを願ったという出来事を想起させる。

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2014年2月 1日 (土)

随筆「甦る楫取素彦」第53回

 松陰は獄内の人が教育によって変わっていくのを見て獄制改革を提唱した。楫取もその一環に関わっているのでここに記す。

 罪人を長く獄舎に置けば反省して正しい人間になるという当時の考えは間違いだと松陰は断じた。自らの在獄体験の成果であった。長く獄舎に置けば人間は心がすさみかえって悪くなる。長く獄に繋ぐのなら教育を与え改善しなければ意味がない。彼は教育刑を導入して悪人を矯正することを主張したのだ。

 松陰は在獄中同囚の釈放運動に積極的に取組み、楫取(当時は小田村伊之助)に手紙を出して協力を求めた。その中で、河野数馬という人物につき十分使える才能を持ち、道理をわきまえ、正道に導きやすい性質であり、大切にすべき人材だと評しながら一刻も早く出獄できるように動いてくれと頼んでいる。松陰の運動によって在獄者12人中7人が出獄した。

 この年、5月26日、薩摩の島津斉彬と並び称せられた村田清風が73歳で没した。楫取は清風の死を悲しんで漢詩を作り、松陰はこれに対し、「村田翁を哭する詩、雄編大作甚だ観るべし」と評した。又、楫取への手紙で、「翁は近代の人物、物故いたし候事、実に大慟すべきことなり、ただ伝うべきはその行実なり」と書き、清風の伝記をまとめるよう、楫取に求めた。楫取としては、資料不足と身辺の忙しさで責任を果せず苦しんだらしい。苦衷(くちゅう)を訴える書簡を出すと、直ちに再度、松陰は、時間があればぜひとも成し遂げて欲しいという激励の書を送っている。

 このことから松陰の楫取に対する厚い信頼が伺える。とくに文学、教育面での信頼感を感じとることが出来る。

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