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2013年10月31日 (木)

人生意気に感ず「日展の八百長。総括質疑で。川上哲治逝く」

◇私は群馬県書道協会の顧問なので権威ある「日展」の不正報道に驚いた。日展入選は大変な名誉。その入選数が事前に有力「会派」に割り振られる慣行だった。「会派」に属さぬ人は一人も入選しない。1万円を払って公募した人を裏切り、日展の権威を傷つけ「書」に汚点をつけた。書は日本の文化で日本人の心を表すと常に挨拶で語ってきた私。

 日展は明日(1日)から国立新美術館で開かれる。審査に関わった人々の心境は如何。不正を仕切ったのは書道界重鎮で日本芸術院会員(89)。内閣府は徹底した調査を求めると言っているからこの「重鎮」は恐らく責任を取るだろう。最近の謝罪の構図である。

 たまたま書道界で発覚したが日展の他の部門、また日展以外の公募展にも同様な陋習(ろうしゅう)があるのではないか。日本の文化を蝕む白アリである。

◇この日展顧問の力は絶大。入選の推薦が直前に顧問の指示で差し替えられた事も。「天の声」にさからえないという。顧問に気に入られなければ会派の入選数は減ると信じられている。

 日展入選は大変なもの。弟子が入選するとその会派の代表には50万~150万円の謝礼が支払われる。

◇内部告発が始まっているらしい。ある洋画家は「審査員の絵を買わないと入選出来ない」、「審査員の先生のところは手ぶらでは駄目」と語っている。

 今後の予想だが、各メディアが競って取り上げるだろう。週刊誌などにとっては絶好のターゲット。今後の動きに注目するばかりだ。

◇昨日の決算特別委の総括質疑で私は30分の割当時間で登壇。災害対策、クラブ活動などいくつかの項目を取り上げた。災害対策では具体的避難計画を作れと迫った。桜島を視察したとき群馬もと強く示唆された。連日吹き上げる噴煙の下で、どの町のどの部落はどの企業と組んでどの船で逃げると細かな具体的計画が出来ていた。全国110の活火山中具体的避難計画を持つのは鹿児島の2つのみ。

 本県も高齢化の下災害弱者が増える。どの沢の部落はどの道をどの車でと具体的計画がなければ大島の二の舞となる。安全神話を乗り越えてと訴えた。

◇川上逝く。93歳。ボールが止まって見えた、王や長嶋にバントをさせた、ひそかに東大の物理の教授からバットスウイングの力学を学んだ。努力と執念を貫いた人。(読者に感謝)

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2013年10月30日 (水)

人生意気に感ず「天安門炎上。秘密保護法。10キロ近し。妻とステーキ」

◇天安門は中国を象徴する建造物。毛沢東が中華人民共和国を宣言した。以来、共産党一一党独裁の権力の象徴でもある。反対勢力にとっては圧政と怨みの象徴でもある。

 ここに少数民族のものと見られる四駆が突っ込み炎上した。北京市の公安当局は、内部通知で「重大な事件」と報じ、容疑者として新疆ウイグル自治区出身の男をあげた。中国で事件を伝えるNHKのテレビは29日突然真暗に。当局の規制だ。テロの可能性が報じられている。

 政治的テロだとすれば、中国の深刻な少数民族問題を現している。ウイグル族、チベット族の暴動は絶えない。人権、文化、宗教等を抑圧することに対する反対である。中国は国内問題への批判を尖閣に向けようとしている。その意味で少数民族問題も日本に関わる。獅子身中の虫の侵食は想像以上に進んでいるらしい。

◇秘密保護法案に学者が大挙反対声明を出した。28日国会内で記者会見した。呼び掛け人は47人が名を連ね、声明に賛成する学者は265人。憲法の「知る権利」、「国民主権」と真向から衝突し侵害するとしている。学者のこのような反対声明は昔の「安保反対」を思い出させる。安保の時は現首相の祖父岸さんの時だった。

 声明の中心点は、特定秘密を第三者の点検なしで政府が指定し、これを漏らした者を罰すること。国民が情報を得られなくなる。国民にとって情報は政治判断の基礎、情報を得る権利つまり知る権利は憲法上のもの、これを法案は侵害するというのだ。

 日本はスパイ天国とも言われ、情報が筒抜けの国だ。国を守るために秘密保護法は必要である。しかし、人権、知る権利への配慮は必要。法案は修正されて成立するだろう。ここで思い出すのはかつての大学の光景だ。このような法案が出る時、学園内は騒然となったものだが今は音もなく静かだろう。社会問題に立ち上がる若者がいなくなった現れだ。

◇今日、私の誕生日。満73歳を迎えた。一日早く昨夜ステーキを食べた。おめでとうという妻の言葉が素直に胸に入る。4日後、11月3日、県民マラソンで10キロを走る。昨年のこの日以来一日も欠かさず、朝、ある長い英文を唱えながら走ってきた。人生を振り返る。胸の憤りは衰えていない。走りは胸の火をかき立てる。(読者に感謝)

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2013年10月29日 (火)

人生意気に感ず「群馬の小中一貫校。五輪と原発。みずほは氷山の一角。愛子様東大へ」

◇藤岡市の「小中一貫校」導入に注目。公立の小中一貫校は全国で急増し既に100校が実施。藤岡市教委は28日、導入を発表。本県初。

 小中にまたがるか課題は多いのに現在は分断状態。一貫校にして、連携することの効果は大きい筈だ。教科の多くは小中で内容がつながっているから、役割を分担してコミュニケーションを蜜にすれば、学力の向上に資するだろう。

 これ迄北関東では茨城県で2校が実施しているだけだった。国の6・3制には問題もあり、長期的には見直しが迫られる。藤岡市の今後に注目すると共に、他市でも検討に入るべき。県教委の考えを知りたい。

◇最近、小学生のスポーツ大会のこと。走りで優勝した女の子がオリンピックを語っているのを聞いた。「出られないかも知れないけど頑張ります」と、思わず微笑んだ。日本人の心にオリンピックが力を与えている現われである。

 そこで考えることは原発の事故処理だ。首相は五輪決定の重要な場面で「汚染は完全ブロック」と語った。この発言は決定に影響を与えたと思うし、世界の目は今や前より増して事故処理に注がれている。

 3年が近づくのにまだ処理が終わらない。誰もが東電任せではダメと思っている。世界からは、日本の技術とやる気が疑われる。税金でという問題はあるが、国が責任をもって断行すべきだ。周辺被災地の住民のことを思えば待ったなし。何をモタモタと言いたい。

◇みずほが暴力団融資問題で幹部の責任の取り方を発表した。暴力団問題に対する認識の甘さが底流にあった。暴力団の存在を許している国も問題がある。犯罪集団の存在自体をなぜ禁止できないのかと常に思う。

 みずほの問題は氷山の一角に違いない。現に保険業団でも出始めている。あらゆる金融機関が冷や汗をかいているのではないか。

◇雅子妃の御病状に同情してきた私だが、最近の表情に明るさが伺えほっとする。愛子さまの明るい運動姿が報じられているが、関係するものと推察する。幼少の子と母は一体だ。

このところ愛子様の成績がよくなって学年トップとか。宮内庁関係では将来東大へとみているとか。それで不合格になったら大変だという意見には、近く推薦制が始まるからそれでいけばとか、外野は騒がしい。こんな噂も、皇室の未来に光がさしたようで嬉しい気持だ。(読者に感謝)

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2013年10月28日 (月)

人生意気に感ず「女子大で楫取を。福田家のお別れ会。もんたと三太」

◇県立女子大のシンポジウムで楫取素彦について基調講演をした(26日)。台風26号と27号の影響が懸念されたが無事に行われた。風雲急を告げる幕末の話にはふさわしい雰囲気ともいえた。

 名県令楫取を知るにはルーツである前半生を知らなければならない。そこで先ず幕末の吉田松陰との関係を語り、次いで群馬での業績に及んだ。松陰と楫取の共通点は学者であり志士、そして学の実践者。松陰は斬首されたが楫取も投獄され妻に遺書を書いた。

 その実践を継続させた姿が県令楫取である。私は「行動する教育者」として業績を語った。楫取は教育、産業、人権等につき重要な「種」をまいた。中でも人権の問題と位置付けられる「廃娼」で示した決断は重要。楫取がまいた種をその後生かせなかったことを反省しなければならない。楫取の種は生きている。今こそ、これを甦らせる時。こういう思いで語った。

◇その前日(25日)、福田家の「お別れ会」に出た。101歳で亡くなった三枝さんと別れを偲ぶ人で会場はあふれ、私は最後列で立っては話を聴いた。元総理赳夫さんの妻として夫を支えた母を元総理康夫さんは懐かしそうに語った。選挙をやる運命を、父と結婚したことが「運の尽き」だったとユーモアで振り返った。

 康夫氏は9月17日の虎の門文化センターの文化事業に私の頼みを聞いて出席してくれたが、三枝さんが亡くなった大変な時だった。後で知って大変恐縮した。遺影に手を合せながら肝っ玉母さんが福田家を支えていると改めて思った。

◇朝早い私は時々文を書きながら「みのもんた」を見た。「女子アナの尻を触った」から始まって息子の窃盗事件が起きた。週刊誌などは、それっとばかりにかみついた。記者会見で「馬鹿息子、責任は父である私に」と語る姿はあわれだった。

◇痴漢被害の女子高生と三重県警の女性が連携で男を逮捕。満員電車で男の下半身をいつも触らされた。「髪を耳にかき上げる」と合図を打ち合わせその通りに運んだ。女子高生の勇気と現代社会に於ける女子警官の役割に注目した。

◇三太が成長し外に出る時が来た。書斎の前の柿の木の下。一定のスペースを走りまわっている。窓の下にいたナナの息づかいを思い出す。代わって若いクンクンが。もんたが退場し三太登場。友情をはぐくもう。(読者に感謝)

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2013年10月27日 (日)

随筆『甦る楫取素彦』第19回

 そこで、昨年5月の県議会で楫取素彦を重視すべきことを訴えました。大沢知事は、「楫取素彦が維新後の混乱期に県民から慕われ、新しく生れた群馬県の進む方向をしっかりと定めて、県令として約0年間群馬のかじ取りを続け、大きな功績を残したことに感謝の心を忘れてはいけません、そして、このことをしっかり顕彰すべきだと思っております。没後百年を契機に県として何が出来るかしっかり検討していきたいと思っています」と表明しました。県議会で楫取を取り上げたことは、県議会の歴史で恐らく初めてだと思われます。私の胸には、これを機に、楫取を現代に甦らせたいという秘かな思いがありました。

 その第一歩として、昨年、同志と力を合せて楫取素彦顕彰会をつくり、その事業の一つとして、「楫取素彦読本」を刊行しました。これは、多くの人が読めるようにと、一般市民の目線と感覚で書くことを心がけました。また、子どもたちに是非読んで欲しいという思いも込められています。

 近・現代の歴史教育は今日の社会を知る上で非常に重要ですが、学校の実情は、この点が疎かになっています。また、心の問題を考えるとき、道徳教育の意義は大であります。子どもの心に道徳が自然に入るには偉人の物語が有効です。「読本」の作成にはこの思いもあるのです。

※土日祝日は中村紀雄著「甦る楫取素彦」を連載しています。

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2013年10月26日 (土)

随筆 『甦る楫取素彦』 第18回

「史都萩を愛する会入会に当り   楫取県令の群馬より」

 楫取素彦が県令として群馬に赴任したのは明治9年のことです。県庁を前橋に決定することには楫取の強い力が働きました。前橋城の跡に立つ庁舎からは美しい上毛の山々が一望できます。庁舎西の利根の岸に、流れを見下ろすように立派な楫取素彦顕彰碑が立っています。楫取が赴任した頃は、坂東太郎の名にふさわしく激流が渦を巻いていましたが、今は、上流に多くのダムが出来たため勢いのない小さな流れになっています。利根の変化は群馬県人の心のパワーが落ちたことを示すようで淋しく感じます。

 内憂外患の今日は、幕末とよく似ていると思われます。この難局を乗り切るには幕末の日本人の心に学ばねばなりません。私は、楫取素彦が初代群馬県令であるにもかかわらず、県民にほとんど知られていないことに一種の憤りを感じたのです。

☆土・日・祝日は、中村紀雄著「甦る楫取素彦」を連載しています。

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2013年10月25日 (金)

人生意気に感ず「総括質疑通告の期限。県女子大の講演。汚染水ブロック。受動喫煙」

◇30日、決算特別委員会の総括質疑が行われる。今日正午が質問通告の期限である。私の質問項目には災害対策や部活の指導の在り方に関するものがある。

 災害対策の核心は具体的避難計画を作れというもの。どの地域の人は、誰がどういう方法でどこへ逃げるかということだ。群馬は安全神話に支配されているだけにのんびりと構えていられない。27号、28号の接近のニュースを聞きながら心は逸る。

 体罰はクラブ活動で最も多い。殴ったり蹴ったりでは真の力を引き出せない。スポーツ嫌いを生み、教育の目的である生きる力を育てることも出来ない。学校外の地域の支えが必要だ。地域関係者から成る「部活動検討委員会」の推進を取り上げ、この問題に取り組む教育長の決意を聞くつもりだ。

◇明日、県立女子大で記念講演を行う。題は、「楫取素彦に学び受け継ぐべき事」。続いてパネルディスカッションが行われる。

 群馬県民の日、群馬学連続シンポジウムである。台風の動向が気になる。嵐の中の講演は、風雲急を告げる動乱の中を生きた楫取を語るにはふさわしいかもしれないが、参加者が少なくなるだろう。

 楫取は松陰から託された「至誠」の言葉を胸に難治の県に登場した。人々が心の指針を失った現代、私たちが受け継ぐべきことは、これではないか。このようなことを胸に話すつもりだ。この文を読んだ方に参加をお願いしたいと思う。明日午後1時県立女子大講堂で。

◇国会の論戦に耳を傾けて思うことは、日本が嵐の中にいることだ。様々な課題が飛び出すが、汚染水問題は深刻だ。日本の技術と力でなぜ早急に解決出来ないか。首相は、五輪誘致演説で「完全にブロックされている」と発言。

 ブロックという表現は抽象的だから、その実を早急に示さないと風評被害が広がる。首相の発言は世界に対する公約だから実現出来ないと詐欺と言われる。六本指の奇形で風刺したフランスの漫画を非難出来なくなる。

◇前神奈川県知事が禁煙法を作れと迫った。受動喫煙の害を訴えていた。吸う人は吸わされる人の不愉快を理解しない。迎える客にとっては最悪のもてなしだ。

 オリンピックでは、「おもてなし」が最重要ポイントだろう。肺がんの原因物質が放置されているようでは日本の文化が笑われる。(読者に感謝)

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2013年10月24日 (木)

人生意気に感ず「中国人強制連行の事実。暴力団と保険協会。大島は災害対策の縮図」

◇昨日、中国人強制連行事件に関する件で私を訪ねた人たちがいた。私も見たNHKが報じた記録は訴訟資料として法廷で放映されたという。

 慰安婦強制連行の確たる証拠は不明だが中国人の連行については確たる証拠があった。群馬では、月夜野町に連行され発電所建設の強制労働に従事させられた事実がある。

 訪問者の要件は国に対する救済の請願を採択して欲しいというもの。実は賠償を求める訴訟で原告は敗訴した。それは、国としての賠償請求権を放棄したからだ。最高裁は一方で実態を認めた上で被害の救済に努力することを提言した。

 現在の尖閣で見せる中国政府の姿勢と比べ、当時(昭和47年)の周恩来首相らの大きな腹に驚く。私は出来ることなら過去の過ちに誠意を示すことに協力したいと思う。

◇訪問者中のH弁護士は余談で意外な話を持ち出した。友人のN弁護士のこと。「同じ教室で勉強したそうですね」そう言われて昔の懐かしい思い出が甦った。N君とは駒場時代ドイツ語で同じクラスだった。1・2年は外国語でクラスを編成したのだ。

 N君との懐かしい思い出は他にもある。寮はにぎやかなので夜は本館に忍び込んでその一室で本を読んだが、一角に同じように明かりがつく部屋があった。その占拠者がN君。守衛も大目に見ていたようだ。長い月日が経った。

◇暴力団の存在を認めていること自体がおかしいことだ。現状は認めた上で規制している。違法行為、犯罪行為を行う暴力団の存在自体を否定するのが正論だと思う。憲法上の「自由」を理由に否定出来ないとするのが現状。

 そのかわり、ジワジワと締め付ける波が広まっている。当然だ。暴力団への融資で社会的に強く非難されたみずほ銀行が対策に乗り出した。それに続いて保険協会も暴力団組員らとの取引を防ぐ検討を始めた。その為、警察庁から暴力団情報を提供してもらう。

 県下の公営住宅には暴力団員の入居を制限する条例が成立しているが、実効あるものにするため警察から情報を得ている。県で条例を作るとき暴力団にも生存権があるとして反対する行政の意見があったことが思い出される。

◇伊豆大島は今後の災害対策の縮図。高齢者など災害弱者は日本中どこにもあふれているからだ。群馬は大丈夫と言っていられない時代になった。30日の本会議ではこれを取り上げる。(読者に感謝)

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2013年10月23日 (水)

人生意気に感ず「中国非常事態と群馬の医療。土地が外国に。ザスパの万引き」

◇最近中国から帰った友人が大気汚染の凄さを語った。人の住める状態ではなく病気が増えている。群大の重粒子線を説明すると中国人は強い関心を示したという。中国人は中国の医療を信用していないと言われる。これは自分の国を信じないということで中国の国家と国民の関係を象徴する事態だろう。県が打ち出している医工連携は対中国でも重要だ。

◇大気汚染の異常が最近中国東北部で著しくなったのは寒期の石炭燃焼と関係あるらしい。黒竜江省の省郡ハルビンの最悪状況が21日に報じられたが、20日石炭による集中暖房が始まったことと関連するらしい。東北は南から北に、遼寧省、吉林省、黒竜江省と連なる。遼寧省(省都瀋陽)、吉林省(長春)も同様らしい。大気汚染がエネルギー事情と関係している。北京市は、11月に石炭暖房が始まる。風下の日本にどう影響するかが関心事である。

◇国会審議を車中で聞いていたがメモの必要を感じて車を止めた。日本維新の会が外国人に土地を買われる問題を取り上げていた。北海道から離島にまで及んでいる。

 北海道などの森林は中国系資本が水を目的に買っているらしい。中国の水は飲めないが日本の水の美味しさは格別だ。対島などの離島は別のややこしい問題が絡む。所有者にとっては価値のないものでも、中国や韓国系のものになったら、尖閣が示すように難しい問題が生じ得る。インターネットでは小さな島が数億円で売りに出しているとか。売国奴という声が聞こえるようだ。

 法規制の難しさがある。アメリカなどには特別の定めがある。県は条例で間接的な規制を設けた。外国人に売る場合の届出制などである。国の法律で基本的な解決策を設けて欲しい。

◇ザスパの後藤選手の万引き逮捕に驚く。15万3千円相当のブランドブーツを盗んだ疑い。他店に転売されていた。後藤選手が転売したとすれば、その心情は深刻だ。ザスパの名に汚点。ファンの少年たちの夢を傷つける。残念。育英高出身ということも気になるところ。

◇核不使用の国連共同声明に日本が初賛同。「ついに」と同時に、「いままでなぜ」の感しきり。これ迄参加しなかったのは日米安保で日米がアメリカの核に頼るため。しかし、両立出来ないことではないし、アメリカも理解した筈だ。人類初の広島、長崎の被曝の国だ。慎太郎議員が国会で外務省は腰抜けと言った。(読者に感謝)

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2013年10月22日 (火)

人生意気に感ず「県の借金1兆円。中国の昼は真暗。学力調査発表。完全ブロックか」

◇決算特別委員会の分科会が昨日(21日)で終わった。後は30日、本会議場で総括質疑を行う。私の持時間は30分

昨日の分科会で県税の不納欠損額が23億6千万円という説明に驚いて質すと、18億円は企業の倒産による徴収不能額という。巨額を簡単に欠損扱いにするとすれば問題だ。
一般の人は驚くだろうが、県債残額、つまり県の借金の累計は1兆円を超えた。国の借金は1千兆円を超える。景気がよくなって税収が増えること、行財政改革によって支出を少なくすることが、国、地方とも喫緊の課題。
 この借金に関し最大の課題は高齢少子化だ。カジ取りを間違えればデトロイトや夕張市になる。

中国の大気汚染は凄まじい。最近、上海、重慶、北京などの視界ゼロに近い状況が報じられていたが今度は東北のロシアに近い大都市ハルピンである。まるで夜のようで、全ての小中高校は休校、全部の高速道路は閉鎖だという。計測器は振り切れ、6段階の最悪レベル「爆表」とか。人が住める状態ではない。金儲けに狂奔した結果だ。
 中国では経済活動を導く倫理が確立されてないと見える。一党独裁政治がもたらした現状に対し、民衆はやがて立ち上がるのではないか。毛沢東が天上で、昔の社会主義に戻れと呼びかけているような気がする。

◇今、教育界で問題となっている重要課題の1つは、全国学力調査の学校別結果を公表するかどうかだ。現行は公表を禁じている。

 不当な序列化や過度な競争になる恐れがあるからだ。公表すれば、刺激となって全体の学力は上がるだろう。しかし、マイナス面も大きい。学校の名誉にかけてと対策が横行する恐れがある。序列化が定着すれば教育を歪めることになる。

 私は受験戦争とまで言われた深刻な事態を見てきた。偏差値教育を乗り越えて来た歩みを無にしてはならない。しかし、現状で良いとはいえない。全国調査の結果をもっと有効に生かすことは必要。公表の有り方をぎりぎり検討すべきである。群馬が直面する課題。

◇汚染水は完全にブロックされているのか。連日の大量流出が気がかりだ。昨日の国会答弁で首相のトーンが変わった。五輪招致演説では「完全ブロック」だったが、完全がなくなった。要は国を挙げて「完」の結果を示すこと。(読者に感謝)

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2013年10月21日 (月)

人生意気に感ず「チビッ子柔道大会。育英50周年。猛烈台風。三太」

◇市民スポーツ祭の小中学生柔道大会(20日)。武道館の開会式では小1からの、多くの児童生徒が参加。始まる前に県柔連の先生が、正座の仕方、帯の締め方などを丁寧に指導。こうして基礎から身につける事の大切さを見ていて感じた。私は挨拶で「スポーツの夜明けです。育英の甲子園優勝は力を合わせれば何でも出来ることを教えました。又7年後の東京オリンピックは新しい皆さんの目標です。柔道には日本人の心の歴史が流れています」と話した。

 選手宣誓に出た小6男子の声が小さい。元気を出せと口に出しそうになった。後で聞けばいじめられっ子で強くなるために柔道を始めたという。なるほどと納得。先生は考えがあって選んだのだろう。良い経験になったことだろう。

◇前日19日は育英の50周年記念式典。創設時のトラブルを私は振り返った。組合運動のリーダーには私も知っている妙な人物がいた。校長の挨拶に中村有三氏の蛮勇を誉める言葉があった。

 私は挨拶で語った。「試練を乗り越えことで育英は成長し立派な伝統を築いた。蛮勇という言葉があったが、それは、有三氏が決断し実行する姿を現すもの。甲子園の全国制覇は50年の伝統が支えて実現した」

 私は50年前に有三氏に出会った。彼は育英創設に情熱を傾け、私は夜間から大学を目指した。昼間の労働と夜の勉学の両立は限界に近く少年のエネルギーが支えた。久し振りに甲子園の少年たちの限界に臨む姿と少年時の自分の姿を重ねた。

◇先日のブログで群馬が台風の新たな通り道になるかもと書いたが27号は再びそれを思わせる。「猛烈」、「非常に強い」という表現が使われ、瞬間風速は75m。これが常態化するのだろう。群馬には崩れ易い崖や斜面が多い。これらの自然は長い歴史の風雪に耐えてきた。彼ら自然にとって想定外のことが起きようとしている。人間の想定より遥か上のランク。群馬を支配する安全神話を破らねば大変だ。

◇秋田犬のナナが去って柴の三太が登場。僅かの間に三倍の大きさに。ナナは超美人だったが頭はゆっくり。三太はやんちゃで賢い。娘が持ち上げてオチンチンが大きくなったヤーネと言った。私は疲れたり落ち込んだりした時大いに勇気をもらう。やたらとトコがすり寄るのは焼きもちか。人間と共通の心理か。(読者に感謝)

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2013年10月20日 (日)

随筆「甦る楫取素彦」第17回

()、史都萩を愛する会に入会 楫取素彦に関しては、萩市はいわば本家。楫取の復活のために、萩市との交流は今後益々重要である。そこで私は「史都萩を愛する会」に入会を希望し認められた。同会はその名に示されるように、萩の歴史を愛する会で、その機関誌には毎号萩の歴史が載せられている。顕彰会のメッセージや論文を載せてもらえば、資料の交流を通して、萩と私たちとの絆を深めることが出来ると考えたのである。

 第46号には、楫取家五代目当主楫取能彦氏が「楫取素彦没後百年の至誠」と題して一文を書きその中で私たちの顕彰会及び「楫取素彦読本」にも触れておられる。私は入会を機に、「史都萩を愛する会入会に当り」として、群馬の楫取について書き寄稿した。萩市との新たな絆形成の一助と願ったものなので、ここに全文を紹介する。

※土日祝日は中村紀雄著「甦る楫取素彦」を連載しています。

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2013年10月19日 (土)

随筆『甦る楫取素彦』 第16回

 この本は現在、煥乎堂、県庁生協、県・県民サービスセンター、その他若干の書店で販売しているが、その他に、多くの方が10冊20冊と事務所から直接買って読者を広げてくれる。又、寺や企業など100冊単位で引き受けるところがあり、これらが五刷まで到達した一因になっている。

 私は県内各地に出かけて楫取の講演を続けている。遠い所では最近(平成25年6月26日)上野村の中学で行った。マスコミで取り上げられる回数も増え、楫取の認知度がやや高まったかと思われるが、まだ圧倒的多数の人が楫取の存在を知らない。いわば、未開拓の原野が限りなく広がっている。

 顕彰会では、この運動を一時的なもので終わらせず継続していくことにしている。今年も各地の講演が予定されているが、現時点(7月)で重視しているものとして、県庁ビジターセンター(8月20日)、前橋テルサホール(9月6日)、県立女子大(10月26日)などがある。

☆土・日・祝日は、中村紀雄著「甦る楫取素彦」を連載しています。

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2013年10月18日 (金)

人生意気に感ず「育英に県民栄誉。死者22人。名張再審ならず」

◇17日、育英野球部に県民栄誉賞が贈られた。県庁県民ホールには多くの県民が詰めかけた。高校創立者・中村有三さんは、「50年記念と重なった。信じられん」と嬉しそうだった。明日は創立50周年記念式典の日。灼熱の太陽の下で戦いぬいた球児たちはピアノ線のような体で壇上に並んだ。彼らは、力を合わせれば奇跡を起こせることを改めて示した。県民に勇気と希望を与えた。今年の県10大ニュースに入るだろう。

◇遂に死者22人に、そして27人が行方不明。そして早くも南の海上で次の台風が発生。温暖化の影響で狂い始めた海、日本列島を狙うように次々と台風が。永い間、日本の風土に慣れてきた自然にとって最近の状況は想定外なのだ。このことを計算に入れて災害対策を立てねばならない。本県だって将来、台風の通り道にならないとは限らない。心の問題とすれば、最近の台風状況は本県の「安全神話」の否定を迫る。

◇アメリカ議会の対立がやっとひと先ずの決着をつけた。日本の経済にも大きく響くことなのでハラハラ見ていた。デフォルト(債務不履行)回避と予算の成立である。

 債務上限引き上げが認められなければ、これ以上の借金(国債発行)が出来ないから、米国は債務不履行に陥る。ドルの信用が落ち円高になる。あの円高はもう沢山だ。

 又、予算不成立で政府機関の一部が閉鎖という異常が生じていた。血流が止まったような状況だった。民主党のオバマの政策に反対した共和党が世論の強い批判を浴びて矛を収めた形。イギリスの新聞は「ドル優位とアメリカンパワーの日没」と書いていた。つまり、外からの批判も強かったのだ。

◇名張毒ブドウ酒事件の再審請求に注目していたが7度目も駄目だった。事件から50年以上、死刑確定から37年経つ。第二の帝銀事件と呼ばれる。奥西死刑囚は83歳になる。昭和36年、三重と奈良両県にまたがる山間の小さな集落。公民館の総会で女たちが飲んだブドウ酒に農薬が。5人の女性が死亡。一審は無罪、二審は死刑、これが確定した。冤罪の可能性が指摘され大規模な弁護団が。毒入りの酒が残っていない点が大きいと言われる。生きて社会に戻るのは難しい。

◇あの太った女性でもてることが不思議がられた3人不審死に関わる木嶋佳苗被告の控訴審が昨日あった。無罪を主張。謎の女である。(読者に感謝)

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2013年10月17日 (木)

人生意気に感ず「伊豆大島の惨状。秘密保護法案の課題」

◇死者17人、行方不明43人、途方もない被害。台風26号に襲われた伊豆大島の惨状は酷い。特別警報も避難勧告も出なかった。異常気象が常態化するなかで避難情報の在り方が問われる。今後の台風対策の教訓とすべきではないか。群馬は被害は少なかったが崖崩れや土石流発生の危険箇所は多い。こういう所に異常な集中豪雨が襲えば大きな被害が生じる恐れがある。いつかは必ず来ると見なければならない。

◇伊豆大島の集中豪雨で特別警報が出されなかったのはなぜか。雨量は「50年に一度」をはるかに超えるが、その範囲が狭かった。府県地域の広がりが基準だとされる。

 今回を反省して、基準を変えるべきだ。なお、今回気象庁は大島町に特別警報級の警戒を求めたという。町長が避難勧告を出さなかったことは大いに問題ではないか。

 温暖化によって海水温が上がれば、そこに近づく台風に大きなエネルギーを与える。そして上昇気流によって大量な水分が供給される。従って滝のような豪雨は今後も続くだろう。山の斜面や崖は長い年月風雨に耐えてきたが、その歴史にない現象に対しては限界がある。そこを予測するのが防災対策ではないか。

◇秘密保護法案が今国会で通ることは確実の情勢だ。民主主義にとって重要な課題がある。日本はスパイ天国などと言われる。国の秘密を守る友好な規則がないからだ。しかし、規制を強めると民主主義の危機と言われる状況も生れる。それは、「知る権利」「取材の自由」が侵される恐れがあるからだ。

 秘密保護法案は、政府が「特定秘密」と定めたものを漏らせば10年以下の懲役となる。この秘密に近づくこと、つまり取材の自由が制約されれば、情報が私たちに届かない。即ち「知る権利」が侵される。

◇9月県議会で新聞に対する消費税を緩和することを求める意見書を採択したが、これも国民の「知る権利」に奉仕する新聞の役割を重視したからである。

 そこで、今回の秘密保護法に対して、知る権利に資する報道と取材に配慮することが求められる。

◇消費税増税と県立病院の運営が問題になっている。やっと経営が改善してきたところだ。購入医薬品に対する消費税によりコストが増える。特許期間後の薬(ジェネリック)を有効に使用することが求められるだろう。(読者に感謝)

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2013年10月16日 (水)

人生意気に感ず「食えない弁護士。巨大な地震雲が。臨時国会の目玉」

◇昨日、群馬県弁護士会の幹部と自民党役員との懇談会があった。弁護士会からの提案によるもので初めてのことであった。私は挨拶で、「このような試みはもっと早くすべきだった、県政の諸課題は全て法律に基づいている、県民の間で日々起こる問題も法律に関わることだ、法律の専門家がどう考えているか、また皆さんのアドバイスなどは非常に大切である」と述べた。

 弁護士会からの要請として、法曹養成問題や取調べの可視化に関することがあった。可視化の問題は取調べの全過程を録音録画することの当否を巡る議論で、私も委員会で度々取り上げてきた。警察の取調室に実際に入る体験もした。

◇法曹養成問題の深刻さは説明を聞いて再認識した。弁護士が増え過ぎて食えない人が急増している。だから司法試験に合格しても弁護士未登録者が毎年驚く程多い。その数の推移は次の通り。32人(平成19年)、214人(同22年)、400人(同23年)、546人(同24年)。また、弁護士への魅力が薄くなった結果として、司法試験受験数が現在激減している。正に法曹界の危機。懇談の中で、冤罪のこと、DNA鑑の問題なども話しが出た。

◇今月24日迄にM7.5、震度6か7の規模の地震が首都圏を襲うと緊急警告する人がいる。地震雲研究の第一人者と言われる人でよく警告を発信している。今回も巨大な地震雲を観測したという。この人は、スマトラ沖地震(04年・M9.4)四川地震(08年・M8.0)を予知した。今年はこれ迄に31回中24回的中させた。マスコミはほとんど取り上げないが、ダメもとで注意しようではないか。

 地震雲の大きさと方角から、かなり高確率で東京湾から福島沖の範囲でM7.5)の地震が起きる可能性があるというのだ。

◇臨時国会が昨15日始まった。目玉は、「国家安全保障会議設置法案(日本版NSC)」とその前提となる「特定秘密保護法案」である。

 後者は、政府が決めた特定秘密を漏らせば10年以下の懲役で罰せられる。政府が秘密を特定する点で人権(知る権利)侵害が生じ得るとして弁護士会などは反対。政府案は公明党の要求を入れて「知る権利」を明記。民主党は更に知る権利を担保するため秘密特定を司法にチェックさせようとする。日本は秘密が筒抜けの国。(読者に感謝)

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2013年10月15日 (火)

人生意気に感ず「スカート盗撮とマルコポーロ。医院火災で10人の死。前園の暴行」

◇スカート内の盗撮が過去最高と県警が発表。「摘発は氷山の一角」といわれる。女性のスカート内に関心があるのは分かるが、社会的地位のある、教員、警察官、裁判官などまでが手を下し、その地位を失っていることは本当に理解に苦しむ。

 ここで思い出すのはマルコポーロの東方見聞録にある話だ。キリスト教が大嫌いなイスラムのカリフがキリスト教徒を一掃するために難題を出した。聖書には祈りによって山を動かすとあるが、ではあの山を動かしてみよ。出来ねば皆死刑だと。ここで、この上なく善良なキリスト教徒の盲目の靴屋が登場する。あるときこの店に美人が靴を求めにきた。その脚の美しさはどこを捜してもない程。靴屋は誘惑に負け目を注いで快楽を貪ってしまった。靴屋は自分の目をくりぬいて反省した。この靴屋は両手を天に上げ祈ると山は崩れて移動したという。

 巷にはひざ上何十センチの挑発的美脚があふれている。しかも、それを盗み見る魔法の道具もあふれている。誘惑に負けると目をくりぬかれるのと同様な制裁を受ける。見聞録には1225年にバウダックで起きた山の大奇跡とある。

◇福岡市の医院火災で10人が死んだ。亡くなったのは全て高齢者。死因は煙を吸いこんだこと。

平成21年3月に本県で起きた「静養ホームたまゆら」の火災でも10人が焼死した。こちらは高齢者の施設であるが両者には共通性がある。医院にも足が弱く逃げられない高齢者が多いからだ。

 安部医院長は葬儀の会場で土下座して遺族に謝罪した。防火扉が開いていたとか、避難訓練を実施しなかった等が指摘されているが、一度び火災が起きればどこでもあり得る事件である。冬が近づく。また、同様な事件は不思議に続く。医療施設も福祉施設も十分注意しなければならない。

◇元サッカー日本代表の前園が酔って暴行したことを記者会見で詫びた。泥酔で覚えていないという。そこまで酔えるのかと驚く。前にも酒のトラブルがあるというから泥酔は初めてではないだろう。酔えば分からなくなって何か仕出かすことを承知で飲んだとすればその原因行為が避難されるだろう。

 フランスには法の格言として「原因において自由な行為」という言葉があると聞く。原因時に問題行為を避ける自由があったということだ。自由あるところに責任があるということ。(読者に感謝)

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2013年10月14日 (月)

随筆『甦る楫取素彦』第15回

(4)「楫取素彦読本」出版事業

 楫取素彦復活には一般県民の協力が必要でそのためには先ず人物像を広く知ってもらわねばならない。そこで顕彰会は楫取素彦読本を出版することにした。読み易さ、分かり易さ、求め易さ、の三つの「易さ」を第一に、漢字には思い切ってルビをふり、字を大きくした。求め易さは、定価300円に現れている。

 又、下段を設け、知って欲しい関連事項や、顕彰会として伝えたい思いなどを書いた。103頁の小冊子。執筆は私(中村紀雄)が担当した。平成24年(2012)8月14日に第一刷を出して以来、版を重ね今年(平成25年)6月、第五刷を出すに到った。

 この第五刷には、萩市長・野村興兒氏が「推薦の言葉」を寄せて下さった。野村市長は、その文を次のように結んでおられる。「楫取素彦がどんな人物で、幕末から明治に至る激動の時代をどのように生きたか、またいかにして群馬県発展の礎を築いたか、この本を読んできっと多くのものを学びとることができると思います。この楫取素彦読本が、群馬県内の小中学生をはじめ、多くの方々に広く読まれることを祈念して、推薦のことばといたします」

※土日祝日は中村紀雄著「甦る楫取素彦」を連載しています。

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2013年10月13日 (日)

随筆『甦る楫取素彦』第14回

(3)百回忌法要 ここで、記念事業の一つである百回忌法要を取り上げる。楫取復活にとって、重要な意味があるからである。会場は浄土真宗清光寺。当日(8月14日)、門扉の上の掲示板には、「至誠にして動かざる者は未だこれ有らざるなり吉田松陰」とあった。松陰が最期に楫取に送った言葉である。この寺は、松陰の妹で楫取素彦の妻・寿子と縁(ゆかり)が深い。清光寺が法要の場と選ばれた理由である。

 楫取が群馬県令として赴任した時、難治の県と言われた。功徳碑には県民性として、「剽悍軽佻(ひょうかんけいちょう)にして、事に臨んでは躁急(そうきゅう)、老成持久の実無し」とある。妻寿子は、仏法不毛の地であることに一因があると考え、西本願寺の門主に頼んで、浄土真宗の説教所を開いてもらった。これが清光寺の開基である。寿子は熱心な信者で明光人と言われた。寺門を入ると二つの白い板が立てられ、その一つには寺の由来として、県令楫取、吉田松陰、寿子、この3人のつながりと上記開基の由来が書かれている。もう一枚は英文のものである。

 寿子の存在は、楫取を理解する上で大きい。その烈婦と称された細面の風貌は松陰に似る。楫取は明治の男としては珍しい程に妻への愛情を隠さなかった。43歳で亡くなった時の状況には松陰の最期を想起させるものがある。その思想的な面も含めて、後に取り上げることになるだろう。

 法要には、前記の楫取家の人々、ティム・新井夫妻、知事等が参列して、楫取を偲んだ。

※土日祝日は中村紀雄著「甦る楫取素彦」を連載しています。

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2013年10月12日 (土)

随筆「甦る楫取素彦」 第13回

 

功徳碑の文は名文ながら漢文調でありこの種の碑文の例にもれず一般の人にはほとんど分からない。権威を示し記録を伝える意義は大としても、一般大衆には伝わらない。楫取復活には一般県民の理解が前提となる。説明板はこれを狙ったものだ。説明板の前には除幕式の日、2年程前萩から送られたナツミカンの苗木が成長し、たわわな青い実をつけていた。青い実は、幕末の萩を語りつつ、楫取が甦って広がることを秘かに期待しているように見えた。

 平成23年の講演の折、萩の城下町を歩いた。そして、どの武家屋敷跡にも夏みかんが植えられていることに気付いた。萩市史には次のようにある。「藩政時代萩地方各所に夏みかんが散在していた。当時はダイダイとかナツダイダイなどと呼ばれた。維新になり、経済栽培することで、生計の途を失った萩士族の救済策となり、苗木の改良も行われ、明治10年代には萩の町村はほとんどナツミカンで埋まるようになり、又、県内各地にも多く植えられた。そして、ナツミカンは、明治初年に全国で初めてこの地で本格的に栽植され長く萩住民の経済を支えてきた。今日もなお市街と郊外一円に植えられ、史跡の町の風景を彩っているが、その香り高い白い花は『山口県の花』に選ばれ、県のシンボルの一つになっている」説明板と功徳碑の前に根付いたナツミカンの木は、萩と群馬を結ぶ絆である。

☆土・日・祝日は、中村紀雄著「甦る楫取素彦」を連載しています。

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2013年10月11日 (金)

人生意気に感ず「デトロイトの悲劇を活かせ。TPP。核廃絶。ストーカー」

◇先日自動車のまちデトロイトの破綻が大きく報じられ衝撃を受けた。そして、夕張市などの日本の破綻自治の姿を想像し行政の無策が進めば日本でも同様なことが今後起こり得ると思った。

 最新記事のデトロイト潜入記を読んだ。住民が逃げだした町は廃墟のようになっている。窓は割られ、ドアが破られ、庭は草だらけ、歴史的建造物も売りに出されている。デトロイトの象徴GMは世界一の自動車会社だった。破綻したGMは国の支援で復活したが、市にとっての悲劇は社員が市内に住まないから税収が上がらないこと。公務員なども郊外に逃げた。デトロイト市内の人口の8割は黒人で治安が悪く教育環境が悪い。人口減に合わせて都市を小さくすることを怠った。人口減で税収が減り警察、消防、道路整備が行き届かず益益環境は悪化。悪環境なのだ。

 デトロイトは都市破綻の見本であり日本も教訓としなければならない。日本では高齢少子化が猛スピードで進む。税を納める住民がいなくなるデトロイトと構図は似ているからだ。そして、国の借金は雪だるまのように増える。

◇TPPが大詰めで、農業などは大変な状況に追い込まれている感。コメなどの聖域を守るとの公約をかかげてきたが、その聖域が揺らいできた感じだ。群馬の農業は壊滅的打撃を受けると心配してきた。安倍人気で押し切ろうとするのか。

 各国首脳が年内妥結を確認。あと2か月。「重要品目を含み精査」といっている。重要品目にコメなどが含まれるなら「精査」は聖域に踏み込むことになる。世論の雰囲気は止むを得ないという方向にあるようだ。自民は公約に掲げた旗をどう説明するのか。

◇人類唯一の被爆国でありながら、国連の核兵器廃絶に日本は署名しなかった。その理由は、アメリカの核の傘に頼るためだ。おかしいと思う。「核の傘」と「核廃絶」は矛盾しない。なぜなら核廃絶は目標なのだから。

 安倍政権は方針を変えて廃絶を求める国連の共同声明に署名するといわれる。「広島」、「長崎」の悲劇を世界に訴える上で説得力が問われる問題である。

◇女子高生のストーカー被害は警察の対応で防げたケースだったろう。ここまでいってしまうのが現代社会。県警も他山の石とすべき。(読者に感謝)

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2013年10月10日 (木)

人生意気に感ず「高校女子、ストーカー殺人。水銀条約と水俣病」

◇欲望が渦巻く社会で自分を抑制できない個人。そんな社会の構図から悲惨な事件があとを絶たない。三鷹市で起きた高3女子ストーカー殺人事件はどこでも起こり得るケースだ。犯人はすぐ逮捕された。女子生徒は女優志望で成績もよい。交際を断られた恨みらしい。

 恋心が恨みに変わり何も見えなくなって犯罪に走る。今日の社会の身近な事件である。

 ストーカー規制法の改正法が今月3日に施行された。加害者への警告や禁止命令を出すのは従来被害者の住所地の警察署長等に限られていたが改正後は加害者の住所地やストーカー行為があった地を管轄する警察署長も出せるようになった。

 生徒の自宅は三鷹市、相談は杉並署に。そして、杉並署は「三鷹署に相談して」と答え、三鷹署にとりつながった。警察の対応の適不適が問われそうだ。

◇「水銀に関する水俣条約」が今日熊本市で採択される。水俣病は日本が通ってきた深刻な公害病である。熊本県水俣市の化学工場の廃液中の水銀が神経を侵す水俣病を引き起こした。日本にはこの病気に向き合ってきた技術がある。

 今、世界の発展途上国で同じ病気が大問題になっている。水銀が使われるのは金の精練である。又、石炭の排出によっても生じる。

 アマゾン川流域では金の採掘が盛んで大量の水銀が使われる。ブラジルでは日本の技術が学ばれているが、金に従事する労働者の多くは水銀の恐ろしさを知らないという。途上国の貧困と無知が問われる。

 石炭を燃やすと微量の水銀が大気中に出る。中国やインドは石炭火力発電が多い。中国の内陸を走ると至る所に発電所の太い煙突を見る。条約では、石炭火力発電所に最良な技術の導入が義務づけられる。日本が世界に貢献すべき分野である。

 排出された微量の水銀は水中の微生物、小魚へと食物連鎖をたどって上位の大型動物に蓄積される。クジラやマグロなどが指摘されている。デンマークのある島では、高濃度の水銀が蓄積されるクジラを食べたことが原因と考えられる体調の異変が子どもたちに出ている。又、中国東北部では、化学工場から出る排水の水銀で漁業に従事する住民に水銀中毒が発生しているといわれる。途上国のこれらの公害は政治の問題でもある。日本が通ってきた道だ。(読者に感謝)

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2013年10月 9日 (水)

人生意気に感ず「みずほと暴力団。成人の学力は日本が1位。死刑判決」

◇9月議会前期の終了日。昨日は委員長報告、新教育委員の紹介、決算特別委員会委員の選任などがあった。決算委員長互選の職務が私が行うことになり、越塚誠委員を選んだ。

◇中国人の友人が「日本は暴力団を法律で認めている。中国では信じられないこと」と言った。暴力団の存在を法で禁止できないのだからこう言われるのも無理はない。進んだ法治国日本は、暴力団という反社会的存在を封じ込めなくてはならない。みずほ銀行の問題はこの点に関係する。

 お金の流れは社会の血液である。だから金融をになう銀行の社会的責任は極めて大きい。みずほが大きく騒がれるのは、結果的に暴力団を助けているからである。頭取のウソがばれて平身低頭している。暴力団への融資が分かってから長く回収せず放置し、頭取まで報告は上がっていなかったと釈明していたがそれはウソであることが明らかになった。巨大銀行の責任は限りなく大きい。

 今日、暴力団に対する締め付けが強いから、その存在は益々巧妙化している。法律上の企業の衣をまとった企業舎弟が多いと聞く。暴力団の融資に甘い銀行は、このような企業への融資も同様に甘いのではないか。そう思われても仕方ない。必死で生きようとする零細企業への融資チェックが厳しく行われるのと対比して矛盾を感じる人は多いだろう。

OECDの国際成人力調査で日本が好成績を示した。読解力・数的思考力で日本が一位とは驚き。社会生活で求められる能力の習熟度のレベル。学校教育のレベルはそれほど良くないこととの関係はどうなっているのか。

 先日、大学間の国際比較では、東大など日本の大学が上位に上がってきている。小中高の教育改革が進めば日本は全体としてもっとレベルアップが進むのだろう。今回の調査結果をきちんと分析して役立てるべきである。

◇裁判員裁判の死刑を高裁が破棄して無期懲役にした。千葉大生(当時)を殺し5千円を奪った。死刑の相場は2人以上の殺人が通常。市民感覚を尊重する裁判員裁判を職業裁判官が覆した点に批判も向けられる。私は死刑制度をどう見るかという視点も重要だと思う。

 死刑については制度の存続自体に問題がある。出来るだけ制限的に適用すべきだ。市民感覚尊重にも限界がある。最高裁が過去の判例を重視する理由もそこにあると考えるべきだ。(読者に感謝)

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2013年10月 8日 (火)

人生意気に感ず「中国の大気汚染。みずほと暴力団。ヘイトスピーチ判決。北方領土」

◇中国の大気汚染は異常である。先日から、北京などで視界10m、高速道封鎖と報じられてきたが、国慶節の大型連休の中で、一層の深刻な状況となっている。国速道1キロに40分かかる所がある。PM2.5が最悪となっている。風下の日本への影響も深刻化しつつある。

 原因には、自動車の排ガスや石炭の使用があげられる。中国は新エネルギー導入を迫られ、原発の増加を目指している。原発事故に悩む日本として、中国の原発は大きな不安材料である。

◇大銀行「みずほ」と暴力団のつながりは重大だ。暴力団関係者との取引(融資)は230件、2億円にのぼる。事実を把握しながら2年以上も放置。本来なら反社会団体への融資はせず、分かったらすぐ回収するところを放置。これは暴力団関係法が禁ずる利益供与に当たる可能性もある。

 実態はグループ企業の信販会社オリコとの提携ローン。バブル時に横行した暴力団関係者への迂回融資と同じ構図だと指摘される。

 銀行は市民の経済生活の基盤。それが白アリに侵されているようなものだ。オレオレ詐欺も銀行を利用する。みずほの社会的責任は暴力団を切り離して社会を守ることにある。

◇ヘイトは憎しみを意味する。ヘイトスピーチとは増悪表現のこと。在日韓国人に対して、「ゴキブリ」、「たたき出せ」、「朝鮮半島に帰れ」といったヘイトスピーチが繰り返されてきた。

 京都地裁は7日、ヘイトスピーチを繰り返す団体に、朝鮮学園に対する街宣車のスピーチ禁止と賠償を命じた。

 在日韓国人に特権を認めることの当否は、韓国との歴史問題を抜きにしては語れない。仮に、それを切り離して考えるとしても、民族の差別は、日本国憲法の精神から許されない。高裁でどうなるか分からないが、今回の判決は日本国の良識を示すものだ。

◇安倍首相の外交姿勢が目立っている。映りが良いことも有利な点だ。インドネシアの会議でプーチン大統領と会談した。先日、「ふるさと塾」でプーチンを取り上げたこともあり、親近感をもって注目した。「北方領土」が進展するといい。両首脳はその方向での協議継続を確認した。プーチンは東京五輪決定を祝した。安倍さんは山口県の地酒と萩焼きをプレゼントした。私の目の前にも白い萩焼茶碗がある。一個の萩焼きが北方領土返還につながればいい。(読者に感謝)

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2013年10月 7日 (月)

人生意気に感ず「江原当主の葬儀。奈津恵さんの通夜。ノーベル賞。慰安婦」

◇江原家当主江原毅さんの葬儀に出た(6日)。弔辞は江戸中期から続く江原家を語り、前橋の歴史を聞くようであった。楫取素彦顕彰賛助会の顧問をされていた。71歳の死を新聞で知って私は大変驚いた。楫取の会顧問をお願いしたのは祖先の江原芳平が楫取と深く関わったからである。芳平は下村善太郎等と共に、県庁の前橋移転に大いに尽くした。江原や下村の協力がなければ前橋市は県都にならなかったと言われる。楫取が初代県令として赴任した時芳平は29歳の青年実業家だった。

◇村田奈津恵さんの勇気を讃える輪が広がっている。迫る列車から線路内の老人を救い自らは命を落とした。通夜で菅義偉官房長官が安倍首相の書状を代読した。「人命を尊んずる勇気のある行為を心から讃える」というもの。

 閣議では、紅綬褒章の授与を決めた。きれいな笑顔を見たが殺伐とした社会を吹き抜ける涼風である。

◇ノーベル賞発表の時期になった。今日からノーベル週間である。このところの上昇日本にまたビッグニュースはあるのだろうか。平和賞候補に16歳のアラブの少女マララさんの名があがる。女子教育を訴えてタリバーン兵士から頭と首に銃弾を受けた。

 彼女は銃撃されても信念を曲げず、国連で、子どもの教育を受ける権利を訴え活動を続けると世界にアピールした。その勇気に頭が下がる。今時女子教育を否定する時代錯誤は信じ難いことだがイスラム世界の女性差別は酷い。少女の勇気がアラーに時代の変化を気付かせればよいと思う。ノーベル賞はそのきっかけになるだろう。国連で演説する薄いピンクをまとった姿は銃を構える男より勇敢に見えた。

◇医学生理学賞、物理学賞の分野で日本の天才がとりざたされている。日本の

文化度、教育度、技術度は素晴らしいと思う。上昇気流に乗ろうとする日本に、昨年の山中教授に続く受賞者が出ることを期待したい。楽しみだ。

◇戦争中、慰安婦問題に軍は関与したか。私は関与はあったと思う。これを認めたのが河野談話だ。自虐だとして軽々に否定する向きがある。

 今回、国立公文書館から、河野談話の基となった資料が開示された。インドネシアの捕虜収容所からオランダ人女性を強制連行して慰安婦としたとの記載がある公的資料。軍法会議の資料である。関わった日本軍の少佐は死刑となった。(読者に感謝)

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2013年10月 6日 (日)

随筆「甦る楫取素彦」第12回

楫取が手がけた生糸業は、その後、物づくり県群馬の基盤となりました。楫取は、生糸直輸出の道を拓くべく、青年実業家新井領一郎(あらいりょういちろう)の渡米を助けましたが、その渡米にあたり楫取の妻寿子(ひさこ)が、「兄の形見です。兄の魂は太平洋を渡ることで救われます」と言って松陰が遺した短刀を渡した話は有名です。

 また、官営富岡製糸場の払い下げ問題に関し、閉場の危機が生じたとき、政府に対して存続の意義を熱烈に訴えました。楫取のこの行為がなければ、富岡製糸場世界遺産登録の問題も生じなかったかもしれないのです。

 楫取素彦は、吉田松陰と共に培った人間尊重の信念に基づき、県会と力を合わせ日本で最初の廃娼県(はいしょうけん)への道を切り開きました。今日では、人権の尊重は当然の事ですが、明治という時代に虐げられた女性の解放に尽くした事は特筆に値することであり、正に金字塔を打ち建てたといえます。

平成二十四年(二〇一二年)は楫取没後一〇〇年に当たります。この変化と混乱の中で、群馬県が大きく飛躍を期するとき、近代群馬の基礎を築いた楫取素彦を人間として、また、政治家として改めて顕彰し模範としたいものです。

平成二十四年 八月十四日 楫取素彦顕彰会

(撰文・群馬県議会議員第七十九代議長 中村紀雄)

※土日祝日は中村紀雄著「甦る楫取素彦」を連載しています。

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2013年10月 5日 (土)

随筆 「甦る楫取素彦」 第11回

(2)顕彰説明板の設置 この年、8月14日、県庁隣接の高浜公園で楫取素彦顕彰説明板の除幕式が行われた。楫取素彦功徳碑に並んで立つ説明板は、前年、萩市今魚店町(いまうおのたなまち)に中原正男さんたちが立てたものに習って作られた。楫取の県令としての事跡を表わし、エピソードとして、新井領一郎の渡米を添えた。末尾には文章作成者第79代議長、楫取素彦顕彰会会長中村紀雄の名がある。その分を次に紹介する。

「説明板の文」

第二次群馬県初代県令(知事)楫取素彦(かとりもとひこ)は一八二九年(文政十二年)、長州・萩の今魚店町で藩医の子として生まれました。

幼名は、小田村伊之助で、楫取素彦は、後に、時代のかじとりにと藩主から与えられた名です。幼少より学に秀でやがて藩主に抜擢され幕末の藩政中枢で活躍しました。吉田松陰(よしだしょういん)との関わりが深く、その妹を妻とし、松陰亡き後の松下村塾(しょうかそんじゅく)を任された人物です。また、薩長同盟実現にも大きな役割を果したと言われます。

 「難治(なんち)」といわれた群馬を明治の新政府から託された楫取は人づくりと新産業で群馬を興そうと決意します。人づくりに於いては道徳教育を基本とした諸施策を実行し、新産業では生糸業の発展に心血を注ぎました。

☆土・日・祝日は、中村紀雄著「甦る楫取素彦」を連載しています。

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2013年10月 4日 (金)

人生意気に感ず「特別委で障害者を。東国文化を知らない。遷宮。春画展」

◇昨日は特別委員会の日。私は「障害者・子育て対策特別委の委員長。冒頭の挨拶で次のように述べた。「障害者の支援は人権を尊重し、真の福祉を実現する基礎づくりです。この委員会の役割を果たしたいと思います」

 企業は障害者の採用を義務づけられているがなかなか進まない。県も高等養護学校卒業生を採用。それを広げようとしている。

 支援の一環として県は、障害者就労施設から県の機関が優先的に物品を購入する方針を定めた。これらのことが説明され議論された。

◇我が委員会(総務)で25年度県民意識アンケート結果が発表された。私の注目点をあげる。乳がん検診率は約3割、各種検診を全く受けない人が約4割。まわり中ががんの時代なのに。

「東国文化」という言葉。「知らない」、「聞いたことはあるが内容はよく知らない」。これらが合わせて約9割とは驚き。県の重要施策だが文化・歴史への関心の低さを示す。

◇20年ごとに繰り返す伊勢神宮の「遷宮」は神話の世界と結びつく壮大な文化的歴史的行事。神殿や橋など全て造り替える。かつて現地を訪れて古い木材はと聞いたら1本も無駄にせず全国の神社で使われるとのことだ。2日夜、神体を新しい神殿に移す儀式が行われ、安倍首相が参列した。1300年以上続く儀式。

 首相は個人として参列。宗教的儀式なので、憲法の政教分離が問題となるからだ。神道という特定の宗教を助けるものではない。日本の文化と伝統を尊重するものである。古事記や日本書記も神話とて民族の文化として学校で教えることに問題はないと思う。首相の参拝も、長い歴史の過程で日本の文化に昇華している行事への参加と考えられる。

◇20年ごとに造り替えることには、伝統の職人の技術を綿綿と伝える意義がある。古代の技術には、現代建築学が学ぶべき勝れた点が多々あると言われる。法隆寺五重の塔の耐震の工夫がスカイツリーに活かされたことはそれを物語る。神宮はかつて権威の象徴であっただけに神秘の工夫が隠されているのでは。

◇江戸の春画は大胆でリアルでおおらかだ。芸術かワイセツか両面とも。いずれにしても日本の文化である。大英博物館で春画展が始まった。「日本美術における性とたのしみ」と題している。16歳未満は保護者の同伴が必要。同博物館の年齢制限は初めてだ。昔春画を見た外人は、日本人の男根は巨大と驚いたという。(読者に感謝)

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2013年10月 3日 (木)

人生意気に感ず「八ツ場審議。アメリカの異変。消費税。中国の変化」

◇昨日は「八ツ場ダム」の集中審議。ダム反対派の女性4人程傍聴。4人もの傍聴は珍しい。ダム問題が解決に向け終局に近づいた。群馬県及び下流都県にとって極めて重要かつ政治とは何かが問われる問題なので要点を記す。

 半世紀以上積み重ねたダムの歩みに対し、前原国交相(当時)はいきなり中止を決め日本中が騒然となった。中止を含めた基本計画変更には法律上「知事の意見」を聞くことを要し、知事の意見には「議会の議決」を経なければならない。大変な経過を経てダム本体の着工が決まったが、基本計画で定めた工期を延長せざるを得ない。知事は、地元住民の意向尊重などの「意見」を付けて同意することになった。昨日の会議はこの「意見」についての審議であった。

 私が先頭に立って主なる質問。委員会では知事の提案を認めるべきものと可決した。八ツ場の歴史的瞬間と言えた。

◇アメリカで大変なことが起きている。予算不成立のため、連邦政府の業務中停止されるものが出ている。国立公園の閉鎖、NASA職員のほとんどが自宅待機など。自由の女神も閉鎖だ。民主党のオバマが苦境に立たされている。

 原因はオバマの公約・国民皆保険に共和党が反対していることに。背景には議会のねじれの他シリア問題でアメリカの威信を落とした大統領の指導力低下がある。ねじれ、皆保険、トップの指導力等、日本が抱える問題と似ている。

◇消費税で日本中が騒然である。自民大勝、首相の高支持率、最近の景状が決断を支える。私が注目する首相の記者会見のポイントを摘出しておく。「社会保障を安定させ厳しい財政を再建するために財源の確保は待ったなし」、「日本経済の縮みマインドは変化しつつある。大胆な経済対策で経済再生と財政健全化は両立する」、「従業員に還元しなければ企業が損をする時代に変える。収益の増加を給与に反映させることで良い循環に入ると経営者に理解させる」

 世論調査では53%が賛成。しかし同時に国会議員数削減など身を切る改革を91%が求めている。改革と経済対策をセットで進めるべきだ。

◇過日の建国祝賀式で日中改善の兆しを感じた。経済の交流に変化を見せ始めたのだ。投資セミナー開催の打診、大手企業トップの東京訪問などがある。日本の投資を必要としているのだ。(読者に感謝)

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2013年10月 2日 (水)

人生意気に感ず「列車から助けた女性。人材登用、全法人の開示。小泉氏脱原発」

◇昨日のニュースで驚いたことは迫る列車から身を捨てて人を救った女性のことである。40歳の会社員村田奈津恵さんとはどんな方か知りたいと思う。

 1日の昼頃、横浜の踏切りで電車の通過を待っていた。父の助手席にいた奈津恵さんは線路上に倒れている人を見て「助けなきゃ」と叫んだ。父親が「間に合わないから駄目だ」と止めるのを振り切り遮断機をくぐって走った。助けられたのは74歳の男性、村田さんは逃げ切れず亡くなった。

 当今、このような若い女性の存在は驚きである以上に救いである。日本人の心に勇気を与えるもの。彼女の霊を大いに讃えたい。大災害の時、多くの人がボランティアに動く。日本人の心の底には熱いものが流れている。村田さんの姿はその熱いものの象徴。ご冥福を祈る。

◇昨日の委員会では、行政改革に於ける人材の有効活用と県出資法人の経営状況につき質問した。

 行政を支えるものは人。適材適所は行政改革の要だが大きな組織ほど硬直する。「今日は国難の時。幕末で、長州や薩摩は若手の下級武士を登用した。それにならって若いエネルギーを活用すべきだ」私はこう発言した。

 県出資の法人について当局は27法人につき経営状況を説明した。これは、県が25%出資する法人だ。出資割合がそれ以下の法人でも議会のチェックは必要である。外部の目によって、無駄があるか、経営の在り方は適切か等を見なければならない。そこで、「県が出資する全法人の状況を公表して下さい」と迫り、そうすることになった。

◇夕刻、この委員会関係の懇談会が行われた。県職幹部と議員、合わせて約60名。乾杯に立った私は「政策で火花を散らす関係にありますが、根底には信頼関係が必要です。力を合せましょう」と挨拶した。県職との懇談の中で、県会議員も変化したことを感じた。かつては、はったり、虚勢を振りまく面々も多かった。

◇小泉元首相が脱原発を主張し始めたことに注目。自民党中枢からの発信には影響力があるだろう。「放射性廃棄物の最終処分場もないのに進めるのは無責任」と述べている。

 県も新エネルギーを進めているが手ぬるい。中央が大きくカーブを切ればずっと違った展開になるだろう。日本の技術力を世界に示す新分野なのだ。危機感をチャンスに転じる時だ。(読者に感謝)

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2013年10月 1日 (火)

人生意気に感ず「世界遺産の価値。橋下維新敗北。消費増税。萩ツアー」

◇昨日の委員会では世界遺産登録に向けた施策が問題になった。世界遺産推進課は世界遺産としての価値を伝えるための事業を企画している。この「価値」が重要なのだ。

 イコモスの調査が終わり登録が近づいている。世界遺産となるためには限られた価値ではなく「普遍的価値」、つまり、全ての人に関わる価値が認められねばならない。推進課はこの価値を伝えるためのカイドブック、小学生向け副読本をつくる。

 そこで私は質問した。この「価値」を伝えることは難しいから、「人物や事実を通して」分かるように工夫すべきではないかと。これ迄、教育委員会等が作った副読本はうまくいかないものが多かったことも指摘した。

◇維新大敗のニュースが走った。大阪都構想に争点を絞った堺市長選で、維新に反対の現職が大差で勝利した。破竹の勢いで「不敗神話」を築いた橋下城の落城を思わせる。大阪都が実現すれば堺市は消える。「中世以来の自治都市をなくすな」と現職は訴えた。戦国時代、宣教師ヴィレラは、堺の自治の様子を「ヴェニス市の如く」と報告書に書いている。

 大阪の有権者は民主党政権下の出口の見えない混迷の中で改革者橋下に期待したが安倍政権の上昇気運の中で、橋下に魅力を感じなくなったのであろう。

◇今日、消費税増税が発表される。来年4月から3%上がり現行の5%から8%になる。経済再生にマイナスの影響が出ないよう6兆円規模の経済対策を行うとしている。

 高齢化の進行に伴い社会保障費が増え続けているから止むを得ない施策だと思う。全国知事のアンケートで、多くの知事は賛成。岩手だけが「復興の妨げとなる」として反対。オリンピック招致決定は景気にとって大きなプラス要因だから消費増税策にとって好条件である。

◇「萩との交流会ツアー」の企画が進んでいる。前橋市と楫取素彦顕彰会が協力して実施。毛利博物館で交流会を行い、世界遺産厳島神社の参拝も。交流会では前橋・萩の両市長挨拶、楫取素彦の紙芝居などが予定されている。

 紙芝居の絵は、脳梗塞で右手が使えない漫画家が左手で描き、ナレーションは私。何度か実施したが好評である。「デジタル紙芝居」だが、いずれどこかの街角でやってみたい。11月20日~22日。申込は楫取素彦事務局(027‐269‐3954)。(読者に感謝)

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