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2013年8月31日 (土)

『炎の山河』第五章 地獄の満州 第87回

「今年は、参議院の選挙があったでしょ。そして、テレビで名を知られたタレントが何人も出たでしょ。自民党がいつもああいうことをやっている。俺は、国民を馬鹿にしていることだと思う。モリとか何とかいう幹事長だったと思うんですが、このことで、テレビで弁解しているんです。タレントだからということで出すのではない。タレントであっても中身が立派だから出すんだというような説明なんです。理屈は通っているけれど、何かすっきりしない。やはりうまいこと言って欺していると思っちゃうんです。タレントが出れば、多くの人は、その中身なんかに関係なく、ああ、あの人だ、テレビのあの人だということで入れちゃう。出す方だって、それが狙いなんでしょ。こんなことずっとやっている。それが現在の参議院ですよ。昔、中村塾で公民の時間に、参議院の役割というのを習ったけど、こんな状態で参議院が衆議院と違った役割を果たせるわけがないでしょ。政治改革、政治改革っていいながら、こういうことをやっているんです。衆議院の方だって、やっと小選挙区制になっても、政治家は自分の選挙の都合ばかり考えて、特に群馬県自民党は、全然、調整が進んでいないというじゃないですか。これでは、政治不信はますますですよ。これでは、先生、また血盟団ですよ。そして、今、松岡洋右がまた群馬会館で同じような演説をしたら、昔と同じように、皆拍手するんじゃないですか」(読者に感謝)

☆「炎の山河」は間もなく終わり、その後は、「甦る楫取素彦」を土・日・祝日に連載します。ご期待下さい。

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2013年8月30日 (金)

人生意気に感ず「シリア攻撃迫る。原発汚染水。少女殺害。」

◇「シリアに手を出すな」イギリスのデモのプラカードの文字が目に飛び込む。デモの人々の胸にはかつてのイラク攻撃があるに違いない。理由となった大量破壊兵器は遂に発見出来なかった。イギリスの国会は、国連の調査団の結果を待ってという態度をとる。アメリカは独自の調査で結論づけ攻撃に踏み切る決意を見せる。デモ参加者は「他国の内乱に踏み込むな」と語っていた。

◇非人道の化学兵器で大量の人間を殺すことは一つの国内問題に止まらない。人類の問題である。だからこれに歯止めをかけなければならない。しかし状況を見極めた上、慎重に行わねばならない。オバマの発言で気になることは、米国の安全保障に関わることを一つの理由に挙げている点だ。一国の利益を優先して他国を攻撃してはならない。国連の決議を要するとするのはこの点に理由がある。

◇歴史は進歩して人命尊重の世界になった。昔は人命を奪うこと麦を刈る如しといった時代もあった。今日でもそういう国がある。簡単に毒ガスを使う国はそれだ。ここ数日はアメリカから目を離せない。日本の憲法問題もかかわっている。

◇原発汚染水漏れが深刻化している。2年前原発事故を天を仰いで嘆いたのに汚染水の海洋流出を防げぬとは何としたことか。

 東電では手に負えないことを見抜いて国が早く対応すべきだった。海は世界とつながるから当然国際問題となる。隣りの韓国では魚介類への不安が広がり、ソウルの環境保護団体は「日本の水産物の全面禁輸」を求める声明を出した。一番心配すべきは日本国内だろう。国内各地の国民の健康を守る防波堤は自治体の政策である。県は、研究機関を最大限有効に使って魚介類の安全性に関する情報を県民に伝えるべきだ。「防波堤」の使命は、情報発信力にかかっている。

◇中3女子と見られる裸の遺体が見つかった。最近報道されるワイセツ事件はおびただしい。今回もその一環ではないか。この種の事件があとを絶たない。栃木県との県境で起きたいくつもの未解決事件を思い出す。

 この種の事件が多く未解決なのは、犯人が普通の市民の顔をして普通の生活を送っているからだ。最大の防犯対策は、犯人逮捕である。「天網恢恢(てんもうかいかい)疎(そ)にして漏らさず」を示さねばならない。(読者に感謝)

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2013年8月29日 (木)

人生意気に感ず「八ツ場着工。学力テストの行方。イプシロン」

◇八ツ場ダム本体工事着手が見えてきた。本体工事の事業費として50億円の予算計上が行われた。これまで関連工事の大半は終わり、本体が残されていた。半世紀にわたる地元民の闘争と苦しみ。止まっていた歴史の歯車がやっと動き出した。

 八ツ場ダム議連会長として賛否の動きに関わってきた。最近の超異常気象の状況は、ダムの必要性を示す。昨日の知事との予算折衝でもこのダム問題の対応が議論された。9月9日には八ツ場ダム推進全体協議会が衆院第一議院会館で行われる。

◇全国学力調査の結果が公表された。かつて、学テ反対闘争が渦巻き、最高裁まで争われたことが思い出される。小6と中3の全生徒が対象。成績上位は秋田県福井県で変わらない。下位県には、沖縄、北海道、大阪などがある。

 本県の成績は、小学校は全国平均を下回り、中学校は上まわった。小学校の状況は、それが上の学年に関わっていくのでより重要である。

 本県小学校の全国順位は、国語A・34位、国語B・37位、算数A・31位、算数B・45位。Aは知識をBは活用を問うもの。算数国語ともに活用問題、つまり応用力が弱いことが分かる。

 学力テストの弊害は、成績を争い学校の序列化につながることだ。かつて、過度な競争が起こり受験地獄といわれる深刻な事態が生じた。本来の目的は「個々の児童生徒の指導改善に生かす」ことである。

 問題は公開によって生じる。保護者の学校と教育に関する関心が高まるという利点もある。確かに、競い合う気持も大事である。群馬の教育委員会は、しっかりとした方針を示して、学力向上を目指すべきだ。堂々とした教育の目標を掲げ、その下で地域と学校が力を合わせれば成績と順位はついてくる。

◇シリアの毒ガス使用による住民殺傷に対し空爆が迫っている。イラクやアフガンの時のように混乱が拡大し深刻化する恐れがある。既にガソリンが上がり株が下がった。シリアにはイランなどの同盟国があり、対立するイスラエルがある。中東は絶えず世界の火薬庫である。

◇イプシロンの中止はコンピューターの誤作動が原因だった。先月現場を見たので期待していた。24m90tの人口知能を備えたロケット。惑星観測衛星の打ち上げだ。日本の技術力を国民に、そして世界に示して欲しい。(読者に感謝)

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2013年8月28日 (水)

人生意気に感ず「育英報告会。中国人強制連行。毒ガスと空爆」

◇27日、育英野球部優勝報告会が県議会で行われた。迎える選手たちの印象は細かった。それは、我々と違ってムダ肉のないハガネの体格を示していた。日焼けの肌が甲子園の熱闘の激しさを語っていた。

 紹介された選手は1人1人が感想を語った。「最高の仲間と最高の夏でした」、「一番いい夏」、「一番熱い夏」、「最高の思い出を作った夏」と、少年たちはそれぞれの甲子園を振り返っていた。平凡な少年たちが最難関に挑戦し偉業を達成。力を合わせれば不可能を可能にすることを実践した意義は限りなく大きい。

 県議会の前で知事の所で報告会を行ったが、1階ホールには多くの県民が詰めかけ、県民一般の関心の高さを示していた。育英の快挙は、県民の心に勇気を与えた。祝のムードに酔うことなく、貴重な経験を今後につなげて欲しい。

◇「中国人強制連行の記録」(NHKスペシャル)のビデオを見た。見て欲しいと私の所に送られたもので、育英報告会を挟んで、自民党控室で見た。話に聞いたことはあるが、「事実」を知って驚いた。メモを取りながら一つ一つの場面を凝視した。

 外務省はGHQの追求に備えて急遽資料を作った。作成にあたった人は「正しくこれ。絶対秘密、漏らすなと言われた。人の目に触れるとは思わなかった」と振り返る。資料は段ボール10個。その資料の中に足尾鉱山に連行された劉忠堂さんの記録が。取材班は、77歳となった劉さんを中国華北省の農村に訪ねその証言を得ている。これら資料は全部焼却したことになっていた。

 戦争激化で労働力が不足。鉱山で働く人がなければ戦争に負ける。閣議決定で中国からの強制連行が始まった。現場の担当者は、中国人を物(戦利品)として扱ったと証言。米・麦は食べさせない。工業所の死亡率は最高で52%。多くは栄養失調。約2年間で38,935人を連行しそのうち6,830人が死んだ。

 分配された工業所は135。戦犯の摘発は花岡(北海道)と大阪のみ。冷戦勃発で、日本の協力が必要となり追求は終わったのだ。北京では、「花岡展」を行った。冷戦構造の中で侵略の事実から目をそらしたとも言える。過去の事実をすっきりさせないと健全なナショナリズムも育たない。

◇シリアで毒ガスが使われ大量の死者が。オバマが言う「越えてはならない一線」を越えたか。米欧の北爆が近いと見る。正当性は人道を守ることに。限界の判断は難しい。(読者に感謝)

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2013年8月27日 (火)

人生意気に感ず「上海の客。代行の情報。古紙回収にGPS」

◇上海から見えた「防災防犯訪日団」と交流した。純和風の宿、そして、日本料理での設定は日中交流の場として適切だった。上海市及び上海市各区の防災と防犯の担当者、また、上海市対外友好協会の理事等がメンバーだった。こちらは、県国際戦略室と日中友好協会が対応した。

 群馬県日中友好協会会長として、最初の挨拶を指名された私は、「中国は偉大な国で私は小さいときから中国の文化や歴史を学んできました。現在、日中の関係は増々重要です。私は皆さんと交流し、中国を理解し、力を合わせて両国の発展に尽くしたいと考えます」と中国語で語った。

 国と国となれば花火を散らすが、人と人となれば和やかな空気が流れる。プレゼントの交換で、私は個人として、シベリヤ強制抑留を描いた「望郷の叫び」及び「楫取素彦読本」を渡した。

 民防弁公室の人は、日本と防災の交流をしたい、日本にならって上海の地域に防災センターを作りたい、9月から上海の小学校では安全を学ぶ授業も始める等語っていた。中国で、今、社会の基礎として「安全」が重要なテーマとなっていることが伝わってきた。

◇帰途、前橋駅から乗った「代行」の運転士からまさかの話を聞き驚いた。18日の深夜、これこれの所であった大きな事故を知っているかと問うと、直後に通り、人が倒れ、車の主がケータイしている姿を見たというのだ。目撃者がいたことが分かった。

 実は私の親友で横断歩道上ではねられ、10日になるが意識が戻らない。話を聞いて私の娘は涙をこぼした。男気で大変な生き方をしている人物。回復は神に祈るより外はない。

◇古紙の行方をGPSで追跡する時代になった。不正持ち去りへの対策である。背景に中国事情がある。紙の需要はその国の文化度を現すと言われてきた。教育、産業その他あらゆる分野で文字による情報を伝える手段が紙である。電波の時代になっても紙の需要は変わらない。世界の工場となった中国で古紙の需要は増えるばかり。

 自治体が集めた古紙の所有権は自治体にあり、持ち去りは窃盗罪にあたる。最高裁で有罪となった例も。大量に中国に流れている。追跡にGPSを利用する所が増えているという。古紙問屋の協力が不可欠。あらゆるものが中国に流れまた国内に還流される時代となった。(読者に感謝)

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2013年8月26日 (月)

人生意気に感ず「ふりこめサギの現実。イプシロン打上げ。いじめ自殺」

◇ふりこめ詐欺は現代社会の病理現象の1つだ。倫理感が希薄になった社会で人を騙して利を得ることを何とも思わぬ人が増えその風潮が若者の世界に迄広がっている。

 今年上半期、ふりこめ詐欺関係で起訴された582人中約2割の116人が未成年。彼らは巧妙な犯罪組織の末端で「出し子」、「受け子」として使い捨てられる。バイト感覚の彼らに罪の意識はほとんどない。昨年の「ふりこめ」の被害総額は160億円で前年を33億上まわった。何とかしなければ。厳罰化を検討すべきだ。

 映画のような手口が報じられている。駅のロッカーからケータイとキャッシュカードを受け取るとそのケータイに指示がある、金を出してデパートの個室に入り、隣の個室に現金を投げて仲間に渡す。1回4~5万円になり小遣いにするという。

◇明日27日新型ロケットイプシロンが打ち上げられる。先月23日、鹿児島県の内之浦を訪ね打ち上げの準備が進む現場とイプシロンの特性を視察した。光る海に囲まれた山の上の発射台に立つとここが宇宙の窓口かという不思議な実感が湧いた。

 準備に一か月以上かかったのがわずか6日で十分なのは人口知能によって自ら点検するから。そして打ち上げの管制はパソコンで済む。海外からパソコンをたたくだけで行えるようになるという。日本の技術の凄さを知り、「はやぶさ」に関わった群馬の中小企業との関係も実感出来て胸がふくらんだ。明日の成功を祈りたい。

◇いじめに耐えられず14歳で自殺した篠原真也君。その死に至る経過を再現したテレビを見た。親友の小島萩司君は何度も出ていたSOSのシグナルを見逃したことを後悔している。パンツまで脱がされている姿。遊んでいるのかいじめているのか、その境に気付かない子どもたち。気付いても何もしない生徒たちが浮き彫りにされる。

 「高学年になるほど止める生徒は少なくなり、傍観者は増える」いじめについての傾向といわれる。ここには根の深い根本的な問題があるに違いない。他人の不幸を見て見ぬ振りをするというのは公徳心の欠如、社会正義に無関心で自分の小さい殻に閉じこもるという今日の日本人の共通した精神構造の現われではなかろうか。「いじめ」の根っこに日本の危機が潜む。(読者に感謝)

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2013年8月25日 (日)

『炎の山河』第五章 地獄の満州 第86回

「冗談でなく、歴史を振り返って、現在の世の中を考えるということは大切なんですね。今の世の中、豊かな点を別にすれば、昭和の初めと似ているような気がする。政治不信は今、すごいですよ。若い連中、政治家など信用してないですよ。豊かだから余計なんじゃないですか。何か金もうけをしているという感じ。血盟団の井上日召が今生きていたら、ターゲットにされる政治家がうんといるんじゃないですか」

 木村誠は興奮している。そして、驚くほど雄弁になって話しを続ける。

☆「炎の山河」は間もなく終わり、その後は、「甦る楫取素彦」を土・日・祝日に連載します。ご期待下さい。

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2013年8月24日 (土)

『炎の山河』第五章 地獄の満州 第85回

 中国帰国者の忘年会があってからしばらくした12月のある夜、木村誠、李沢民、そして私は、久しぶりに会食のテーブルを囲んでいた。前橋市のロイヤルホテルの地下のレストランは、この日も相変わらずにぎやかであった。

「先生、先生の原稿、おもしろかったよ。いろいろなことが出てきて、整理しないと頭の中が混乱しちゃうけど、歴史が分かってきたという感じです。というより、歴史に、前よりずっと興味がわいてきて、もっと勉強したいという感じです。受験と関係ない勉強ってすごく楽しいことが初めて分かったみたい。受験と関係のない中村塾を始めてくださいよ、先生」

「うん、それはおもしろいかもしれないね」

「そしたら、私も入る。日本人に話したい中国のことがいっぱいあるよ。その時は、私、塾長よ。ハハハ」李沢民は楽しそうに笑った。(読者に感謝)

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2013年8月23日 (金)

人生意気に感ず「育英の快挙。イチローの4千本。原発汚染。シリアの毒ガス」

◇甲子園は初めてである。11時半、キップを求める人の長い列があり、中は満席で騒然、スコアボード上の旗が翩翻(へんぽん)とひるがえっていた。一塁側の応援席に座る。一球一打毎に大観衆のどよめきが球場を震わす。対岸の赤の斜面が鳴りを静めたかと思うと次の瞬間どっと湧き立つ。3点先取され、これまでかと思い、同点に追いつき勢いづく、1点を勝ち越した時、黄色いメガホンと声援は最高潮に達した。頭上の太陽は燃え汗が滝のようで、後ろの席で倒れた人が運ばれる。お祭り男の山本龍市長が目を丸くして私の所へ飛んでくること2度。最終回の要所、人々は総立ちでその瞬間を待つ。入魂の一球が投ぜられ遂に育英は甲子園を制した。

 球児たちが心を合わせて作ったドラマは県民の心に勇気と希望を与えた。監督は、日頃、選手たちとゴミを拾うという。信頼関係と心をつくる積み重ねは昨今の体罰によるしごきの対極の姿。育英の快挙を教育界はしっかり受け止めるべきである。

◇21日、イチローが4000安打を達成した。異国に渡り、孤独に耐え厳しい自己管理をしての偉業に頭が下がる。グローバル時代、頑張る若者の象徴である。瞬間ヤンキースタジアムは総立ちになって祝福した。日米の心の絆を進める姿でもある。イチローのバットの一振りを見てサムライの一刀を重ねるアメリカ人も多いだろう。

◇原発汚染水が海に出ている可能性があるという。漁協は福島沖の漁業を中断した。東電の試算ではこれ迄海に漏れた総量はストロンチウムが最大10兆ベクレル、セシウム137は20兆ベクレルだという。魚介類への蓄積はどうなっているだろうか。

 福島沖の海底には放射性物質汚染のホットスポットもあると指摘されている。心理的影響、風評被害も含め、海は無限と言っていられない。いつ迄続くのか。原発事故は一度起こるとこのように大変だということは、東電など原発関係者が一番よく知っているだろう。

◇シリアやエジプトの状況は人命がゴミのように扱われていると思わせる。今度はシリアでサリンなどの猛毒ガスが使用され、死傷者数千人という情報がある。どうしてこのようなことをなし得るのか。我々の想像の域を遥かに超えるが、これが異質な世界の現実である。一体化した世界の中で無視することは許されない。(読者に感謝)

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2013年8月22日 (木)

人生意気に感ず「汚染水300トン。大群衆を怒鳴り返した日。カタール。育英の奇跡」

◇高濃度汚染水が300トンも漏れ「レベル3」と発表された。原発事故はまだ収束していない。300トンに含まれる放射性物質は24兆ベクレル。直ちに懸念されることは、原発が海岸にあることから海の汚染だが、今のところ海には漏れていないらしい。先日、東大の調査で近くの海底に放射能汚染のホットスポットがあることがわかった。海の汚染は魚介類の汚染につながり食の安全を脅かす。

◇原子力事故の尺度は0から8段階あり、福島第一原発はチェルノブイリと共に最高レベル7。今回のレベル3は上から5番目。一度原発事故が起きるといかに大変かを示す。脱原発依存は不可避。可能にするのは日本の技術と政治の決断である。

◇2012年3月11日、高崎城跡公園の「さよなら原発アクション」を思い出す。赤旗林立の会場から自民党の私に怒号が浴びせられたのだ。私は大群衆を壇上から怒鳴り返した。「脱原発はあなたがたの専売特許ではない」という思いだった。「現実直視」、「段階的に」、「新エネルギー推進と連動」等、私が訴えるこれらの言葉に、意外にも会場から「そうだ」の声と共に拍手が沸いた。貴重な体験となった。

◇日本の技術は凄い。日本が技術で世界をリードすることが実現しつつある。最先端の再生医療をペルシャ湾岸の産油国カタールに提供することになった。心臓の筋肉を再生する技術などである。太ももの筋肉細胞から培養したものをシート状に貼って心臓の力を取り戻す。

 安倍政権は成長戦略で日本発の医療拠点を多くの新興国に開設する。既にアラブ首長国連邦での粒子線治療の病院設置が決まっている。かつて軍靴で世界に進出した日本は今や先端技術で世界の人々の健康に奉仕する。掲げる旗は平和憲法である。憲法を借り物とか押し付けられたと軽々しく発言する声が皮相に響く。

 群馬県も群大の「重粒子線」を中心に医工連携を重要施策に定める。高齢少子・人口減少は技術と心意気で乗り越えることが出来る。

◇思わぬ出来事が進行しつつある。育英が予想を超えた快進撃を続け遂に決勝戦に挑む。

 今や前橋の育英は群馬の育英となり、日本の育英になりつつある。県民の心を鼓舞する効果は大。創立50周年に当たる時。創立者中村有三氏の蛮勇を私は見守ってきた。今朝は、この文を書き終え、5時前に走り、甲子園に向う。歴史的瞬間に立ち会えるかも知れない。(読者に感謝)

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2013年8月21日 (水)

人生意気に感ず「県庁の楫取講演。101歳の講演。中国大使館で。博物館略奪」

◇県・市職員を対象にした楫取素彦の講演は与えられた時間が短か過ぎた。実質50分。救いは私の話しが伝わっていることを示す職員の真剣な表情だった。

 楫取の人生の前半は幕末の長州にあった。これを基礎にして群馬の楫取がある。それぞれのポイントを話す形になったが私の思いの一半は分かってもらえたと思う。県・市の教育委員会が行事と重なって一部しか出席できなかったのは残念。改めて、両教委を対象にした講演をしたいと願う。

◇101歳の現役医師として注目される日野原さんが今秋「ナースのための高級診断術」と題した連続講義にチャレンジするという。

90歳迄は講演活動を続けたいと考えている私にとって、日野原医師は注目の存在である。人生は継続だ。理想と目的を掲げ、それに向けて体力と気力を管理する。これらは、良い習慣が出来たとき成果を発揮する。

 日野原さんの持論は、「医療の向上は看護師の資質の向上から」。「これからの日本は、看護師にもっと幅広い仕事をしてもらわないと」と語る。その通りだと思う。

◇先日中国大使館で汪大使夫人と話せたことは有益だった。夫人は安倍さんを鋭く批判し、私が「日本は成熟した民主主義で、国民の世論、地方の役割が重要です」と述べると、「中国は民主主義ではないが政府は世論を重視しています。安倍さんの刺激的な発言が世論を悪化させているのです。」と語っていた。私は歴史認識と靖国、尖閣問題にも触れた。

 私は群馬県日中友好協会の会長として、この時期、民間の役割、地方の役割は重要だと思う。日本人としての誇りを堅持しなければならない。それにはしっかりとした歴史認識が必要で、それがないと軽率な愛国心となる。ヘイト・ナショナリズムはそれである。歴史問題が、靖国や尖閣、国防問題にまで利用されている面がある。私たちは満州国建国と日中戦争の歴史をもう一度学ばねばならない。私は、これを「炎の山河」で書いた。

◇博物館丸ごと略奪のニュースに驚く。エジプトの騒ぎでは、民衆を武力で鎮圧する姿が民主主義の行方と絡んで大問題なのだが、人類共通の宝というべき収蔵品がごっそり略奪されたという。もし、民主革命を叫ぶデモ隊の行為だとしたら、民主運動そのものの汚点となる。民衆のレベルが問われる。弾圧側もどっちもどっちか。(読者に感謝)

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2013年8月20日 (火)

人生意気に感ず「中国大使館の厳しさ。奇跡の育英。部活と体罰」

◇中国大使館の警備は物々しかった。高い塀の中は太い木が繁りセミの声がしきりだった。ホールには壁の一角を埋めるように万里の長城の大きな油絵がかけられていた。

 私たちの目的は日中友好協会総会に於ける大使の講演依頼であった。大使夫人の対応は礼儀正しく謙虚さを感じたが安倍首相を批判する厳しい言葉には驚いた。

 次のような発言があった。首相は中国をストレートに刺激し過ぎる、それが中国の国民感情を悪くしている、歴代の総理の中で軽い、等々。しかし、来訪の目的は達し、夫人は私たちを玄関まで見送った。中国国民の日本に対するマイナス感情の高さを伝えた最近の世論調査を突きつけられた思いだった。

◇大使館にいる頃、甲子園では育英の対常総戦が行われていた。タクシーの中で、2回に2点を取られたまま回を重ねていることを知りこれは負けるなと思った。ところが、東京駅で意外な事実を知り仰天。前橋でテレビを見ている知人に電話したら、「いま、延長で奇跡の逆転勝利だ」と興奮ぎみ。「本当ですか」と信じ難い思いだった。

 どえらいことになった。育英は夏の甲子園に始めて出ていきなりベスト4に入った。甲子園は不思議な所である。「甲子園で化ける」という表現が使われる。それは、若者の力を異常に引き出す事実を物語る。人間、特に若者の潜在力は測り知れない。あの大観衆の中で心を1つにしたときそれが発揮されるのだ。甲子園は教育の偉大な実験場でもある。

◇4強には日大山形と花巻東が残った。東北勢には東日本大震災への思いが、心を奪い立たせる要素になっているかも知れない。

 今年は体罰と部活が問題となった。精神主義、スパルタ主義でなく、科学的方法と信頼関係によって力を引き出す時代となった。甲子園で勝つチームには、監督と生徒の間に信頼に基づく絆が感じられる。全てのスポーツで問題になることだが、甲子園はスポーツの在り方の象徴的存在である。育英は明日、日大山形と対戦する。上昇気流に向かう上州の刺激になって欲しい。

◇中国大使館へ行く前に「ぐんまちゃんち」で待ち合わせた。相変わらずの賑わい。ぐんま発信の一助にと「楫取素彦読本」が置かれているが売り切れになっていた。今日は県庁で、9月6日はテルサで、10月26日は県立女子大で、楫取の講演が行われる。(読者に感謝)

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2013年8月19日 (月)

人生意気に感ず「首相と吉田松陰。育英の熱闘。もう一人の母がゆく」

◇安倍首相は、13日、松陰神社を参拝し、墓に手を合わせたと報じられた。そして「松陰は国家の危急存亡の時に大変困難な決断をされた」、「これから秋にかけ様々な難しい判断をする。間違いない正しい判断をするとの誓いを新たにした」と語ったという。

 松陰の「困難な決断」の1つは国禁を犯してアメリカ行きを決意し黒船に乗り込んだことだ。首相の「秋の難しい判断」を要するものには、TPO、消費税、尖閣、憲法などが山積みしている。

 首相が松陰にならおいうとするのは良く分かる。山口県の人は小さい時から「松陰先生」といって尊敬する環境で育っている。恐らく、松陰は、安倍さんのバックボーンを成しているに違いない。

 しかし、大切なことは松陰を真に活かすには、深い教養と純粋な精神が必要だということだ。松陰と深い絆で結ばれた楫取素彦を研究しながらこのことを感じる。

◇9月6日、前橋テルサで、「楫取素彦と吉田松陰」に関する講演と鼎談が行われる。講演は松蔭大学客員教授長谷川勤氏が担当し鼎談は、楫取家当主楫取能彦氏、長谷川氏、私が行う。午後6時半、入場無料、多くの人に参加して欲しいと願っている。

◇前橋育英の快走が続く。高校野球には、若者のパワー、生きる力、郷土の誇りなどがドラマとなって胸を打つ。しかし、今年の育英は特別の思いで見ている。創立50年を迎える同校の歴史を見てきた。また理事として関わってきたからだ。

 苦難の歴史を乗り越えて文武の実績を築いてきた。伝統は一朝には出来ない。強豪横浜によく勝てた。冷静沈着と渋さを感じさせる監督は現代っ子の心を掴んで良いチームを作ったと思う。育英の歴史に新たなページが出来る。今日、常総学院と準々決勝に臨む。

◇92歳の義母が静かに世を去った。育英の応援に出ようとした16日の朝だった。昨日、18日は葬儀に合せるように対横浜戦だった。印象的な死に顔だった。内に秘めた激しさが気品となってにじんでいた。我が子を不注意から囲炉裏に落としたことを心にかけた人生だった。妻の涙には様々な思いがあったのだろう。短歌や文の趣味があった。棺に「望郷の叫び」、「炎の山河」、「楫取素彦読本」を入れた。がんの痛みや人間界の悩みから解放されて、今ごろ私の本を読んでいるかも知れない。今日は中国大使館へ行く。(読者に感謝)

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2013年8月18日 (日)

『炎の山河』第五章 地獄の満州 第84回

平成7年11月19日、高崎市の小高い丘の上にあるしずかレストランで、中国帰国者が集まって忘年会が行われ、私も参加した。日本の演歌や中国語の歌もうたわれ、また、語らいの輪があちこちにでき、楽しいひとときであった。

松井かずの一族も多くの人が参加していた。

「私の子供やその相手が、みな、日本に来て良かったと言っていることが、私は本当に嬉しいです」

娘たちやその夫が楽しげに語らう様子を見ながら、彼女は言った。

「日本のどういう点が好きですか」

「日本は、政府のことが何でもテレビで見られる。中国は一生懸命隠そうとするのに、日本は隠さずに見せる。このことが一番良いと思います。日本は、今、オウムの事件などがあって揺れていますが、それでも、日本は、一番穏やかな国だと思います」

私の質問に答える彼女の表情は、ほんのり上気して若やいで見えた。

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2013年8月17日 (土)

『炎の山河』第五章 地獄の満州 第83回

 ところが、意外なことに、翌年、平成2年4月に書類はパスし、12人の人たちが日本に来られるようになったとの報が入った。松井かずは嬉しかった。本当に夢かと思った。振り返れば、昭和20年に日本を離れてから40数年がたっている。この間、想像もできなかったかずかずの出来事があった。それを思えば、今、自分がここに生きているのが不思議であった。日本を離れるとき一人であったのが、この40数年の間に中国大陸で10人を超える人々と固い絆をつくり、その人たちとこの前橋で新しい一歩を踏み出そうとしている。彼女は運命の不思議さを感じた。

中国の人々は、かねてから準備を進めていたので、出国の許可が降りてからの行動は早かった。平和2年5月30日に、12人の人々は中国を出発し、松井かず念願の大家族の日本呼び寄せが、ここに実現したのだった。人々は、現在、前橋市広瀬団地の県営住宅に済み、大人はそれぞれの職場で、子どもたちは、あるいは幼稚園、あるいは小、中、高校と、みな日本の社会に溶け込んで逞しく、生きている。

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2013年8月16日 (金)

人生意気に感ず「太田市長の追悼文。義母の死。靖国参拝。エジプトの乱」

◇戦没者追悼式で1分間の黙祷が行われた。私はこの間、地獄の戦場と言われたニューギニア戦を想像した。三千数百名の日本兵を呑み込んだダンピール海峡、約二千二百名が命を落としたサラワケット山。極限の飢えと死屍累々(ししるいるい)の戦場は正に地獄だった。

 今日の繁栄はあなたたちのお陰ですという追悼の弁が空しく響く。そんな中、太田市長の追悼の辞は印象的だった。心がこもった自分で書いたことが分かる内容で、清水さんは、ガダルカナルの戦いを東日本大震災、核廃絶と結びつけて語っていた。ガダルカナルは、ニューギニアの先にあり、共に、アメリカとオーストラリアを分断し、日本を防衛する役割を担っていた。ガ島は「餓島」と言われたように、食糧を絶たれた兵士は飢餓で倒れた。

 清水さんが、東日本大震災の関係で「代償」という表現を使ったのは、過酷な犠牲を忘れて享楽に耽る現代人を批判したものに違いない。

◇アリーナの近くに義母が入院している。まだ生きたいと口にする妻の母は92歳の命の炎を懸命に守っていた。追悼式の後見舞うと、私の手を握る手に力があった。しかし、その晩息を引き取った。人の命、人の死とはかくなるものか。死亡時刻は16日午前0時6分だった。実は、16日の甲子園第3試合、育英の応援に行く予定だった。

◇新藤、古屋、稲田の3閣僚が靖国を参拝した。官房長官は、3人を私人の立場と説明した。超党派議連の102人も参拝した。

◇15日、韓国の国会議員が靖国神社で、安倍政権を批判する声明を発表しようとして騒然となった。右翼、機動隊、群集、韓国のマスコミ。「帰れ、帰れ」のシュプレヒコール。右翼と機動隊のもみ合い。結局、韓国の国会議員は神社から離れた所で声明文を読んだ。韓国と日本の歴史問題が象徴的に噴出した場面であった。右翼や群集は感情に動かされている者が多いのだろう。

◇エジプトが大変だ。「天安門」を思わせる。デモに治安部隊が実力行使をし、520人以上の死者が出た。国連事務総長は、「(政府の)暴力を最も強い言葉で非難する」と表明した。民主主義の実現は、それを支える国民の民度が熟さないと、定着しないことを見せつける出来事。日本の民主主義の大切さを思う。(読者に感謝)

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2013年8月15日 (木)

人生意気に感ず「敗戦の日。歴史認識と憲法。焦熱地獄の先」

◇68年前の8月15日正午、終戦を告げる天皇の声は日本列島ばかりか中国満州にも響き全ての日本人の心に衝撃を与えた。唯一点、勝つことを見つめて命がけの戦いを続けてきた国民は様々な思いで天皇の声と終戦を受け止めた。私は4歳であった。

 あの日に、歴史の新しい一頁が開かれた。新たな希望と混乱、改革と復興のための闘いが始まった。占領政策は意外なほど寛大で日本は奇跡の復興を遂げた。戦場で戦った人の大半は世を去り戦争を知らない人々の時代となった。

 今、日本人がなすべき事は何か。あの戦争を正しく検証し、教訓として生かすことだ。中国や韓国が「歴史認識」を厳しく口にするのはあの戦争が過去のものになっていないことを物語る。靖国参拝も憲法改正もあの戦争との関連なくして語れない。今日、群馬アリーナで慰霊祭が行われる。若者の参加は非常に重要である。私は多くの若者の参加を訴えているが行政は動かない。

◇首相が靖国神社参拝を見送ったのは正解である。問題点はA級戦犯が合祀されていること。この問題は被害国の立場を考えないと分からない。彼らには、自分の国を犯した責任者を首相が8月15日に参拝することは反省の念がないことと写る。

◇連日の暑さは異常であり焦熱地獄が近づいているかという感を抱く。高温注意情報が絶えず出され、熱中症の搬送者と死者がしきりに伝えられる。ギラギラ燃える太陽は地球から1・5億キロ。宇宙ではほんのわずかな距離。我々の命は太陽次第である。

 日本は島国だから異常気象の影響は少ない方だろう。中国や韓国では暑さが原因で暴動が起き、家畜百万匹が死ぬ等の騒ぎが起きている。

 過去の記録はカリフォルニアの砂漠の56・7度だという。ロサンゼルスタイムズによると、6月30日、54度以上になり、CNNは「運動靴が溶けた」という住民の声を紹介。又、フライパンで目玉焼きをつくる実演がYouTubeで報じられると、真似する人が増え公園局はタマゴの殻の清掃に追われたという。イラクのバスラでは47度を記録し「41度は過ごしやすい」と言っているとか。

 この暑さと直結するのは電力である。将来原発は使えなくなることを覚悟して対策を立てねば。日本の技術に焦熱の世界の運命がかかる。(読者に感謝)

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2013年8月14日 (水)

人生意気に感ず「かつての同志の墓に。運命の御前会議。TPP。安政の不平等条約」

◇12日、御巣鷹の惨劇の跡を見て人間の運命と生死を考えさせられた。13日、お盆である。1年に1度となった墓参りをした。かつての人生の同志は40そこそこで熱い人生の幕を閉じた。手を合わせると、激しい生き方に付き合わせた日々が浮かぶ。「限りなく熱き墓なり妹よ」と詠んだこの人の兄も最近世を去った。「自分の道を押し通すあなたの姿を見ています」墓石が静かに型っているように思えた。息を引き取ったのは◇68年前の8月14日、宮中では、日本の運命を決する大変な会議が行われていた。

 14日午前10時45分第二回の御前会議(天皇臨席の会議)が開かれた。第一回は9日から10日にかけて行われ、ポツダム宣言受諾と本士決戦に議論は分かれて決まらない状況であった。鈴木貫太郎首相は、天皇の前に出て、まことに異例だが天皇の意見を聞いて結論としたいと発言。天皇はポツダム宣言受諾に賛成すると述べた。なぜ2回目が開かれたかというと、天皇の地位に変更がないことを条件にポツダム宣言を受諾するとの日本の結論が連合国に拒否されたからである。

 この第二回の御前会議で、天皇は以下のように述べた。「私の考えは前に申したことと変わらない。これ以上戦争を続けることは無理と考える。自分はいかになろうとも万民の生命を助けたい。この際なすべきことがあれば何でもいとわない。国民に呼びかけることがよければマイクの前に立つ」そして、翌15日正午、いわゆる玉音放送となった。国民は開闢(かいびゃく)以来初めて天皇の生の声を聞いた。皇居前広場では腹を切る者、手をついて努力が足りなかったと詫びる人々など未曽有の光景が現出した。明日15日正午、群馬アリーナで戦没者慰霊祭がとり行われる。

◇当面の大問題の一つはTPPである。関税が撤廃されれば安い品がどっと入り国産は大

打撃を受ける。特に農業は壊滅的影響を受けるということで県議会でも大問題になってきた。日本は、米国を除く10カ国との間で2国間協議を行う調整に入った。関税撤廃に応じる品目を提示するが農業の5品目は含めない。この5品目をどこまで守れるか政権の交渉力が問われる。

◇安政の通商条約では、日本に関税自主権がなかったため、先進国で大量生産された商品がどっと流れ込んだ。相手国の承認なしに日本は関税を決められなかった。歴史の授業が思い出される。(読者に感謝)

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2013年8月13日 (火)

人生意気に感ず「御巣鷹に並ぶ墓標。育英の初勝利。靖国参拝の意味」

◇日航機墜落の御巣鷹の尾根に登った。麓迄深山幽谷が続く。そして墜落の現場は更に山深だった。こんな山にどうして激突したかと思う一方、住宅地だったら被害は想像を超えたものになったろうと考えた。

 急な斜面を登ると至るところに墓標が立てられていた。「大島九」と書かれたものがあった。坂本九ちゃんだ。案内の人が県議団を急斜面の一角に導いた。この人は当時捜索隊のメンバーだった地元の人で、「ここに多数の遺体が重なっていました。その中に川上恵子さんがいました」と説明した。4人の奇跡的生存者の1人で、ヘリコプターで助けられる姿に全国の人が注目した。あたりは異臭で満ち、木々の枝には内臓が垂れ下がってこの世の光景ではなかったと言う。線香をあげている外人家族の姿があった。小さな机を並べて水をサービスする人たちがいて、きくと日航の社員だという。28年を経たが、世紀の大事故は生々しく当時を訴えている。今日からおぼんだ。

◇四国四万十市で41度を観測した。観測史上最高温度。どこまで上がるか、どこまで耐えられるか。熱中症の急増、電力、水の問題等々社会的影響は測り知れない。四万十では、「炎の中にいるようだ」と語る人がいた。

 千葉県では小6の女児が暑さでイライラしてふすまに火を付け住宅が全焼した事件が報じられた。詳しい事情は分からぬが、この暑さが人々に与えるストレスは大変なものだ。なお館林は、この日、40.01度だった。

◇御巣鷹へ向う車中で育英、岩国商戦を聞いた。ラジオは想像力をかき立てる。高橋投手の好投、グラウンドの声援が伝わる。4回に1点を先取した時、高速道で思わずやったと叫んだ。スクイズの失敗、ダブルプレー、連続奪三振などハラハラドキドキの光景を頭に描きつつ、上野村の山々が見える頃、育英の初戦突破を知る。

 13奪三振で一点を守り抜いた快挙は創立50周年を飾るにふさわしい。次戦は16日鹿児島の樟南と対戦する。勢いに乗ってあと一勝したい。私は育英の名誉理事。私学の危機が言われる中甲子園の活躍は重要。単に育英だけでなく、県民の心を高揚させる効果は大きい。

◇終戦の日が近づく。国民の多くは靖国参拝の意味を理解しない。A級戦犯の合祀と政教文理が論点。A級は別に祭るべきだ。靖国は宗教施設。政治が関われば憲法の原則に触れる。(読者に感謝)

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2013年8月12日 (月)

人生意気に感ず「御巣鷹の事故は何を語る。異常の夏。甲子園の熱闘」

◇今日、御巣鷹に登る。昭和60年(1985)8月12日の大事故から28年。史上最悪の空機事故は尽きることなく生と死の問題を突き付ける。乗員は524人。奇跡的な生存者4人は全て女性。藤岡に駆けつけた遺族は約3千人、派遣された日航社員は1100人。

 現場で身元確認を指揮した飯塚訓氏の「墜落遺体」を読んだ。富士見のお宅を訪ねた時頂いた。狂気のように叫びのたうちまわる母親、土下座して謝る日航職員、どうしようもない死臭、体育館内は地獄絵だった。戦争中の戦場の出来事と違って平和な社会で突如起きた惨状ということが人々を最大のパニックに陥れた。

 5通の遺書が見つかっている。「もう飛行機には乗りたくない、どうか神様たすけて下さい、子供たちをたのむ」、「死ぬかもしれない、みんな元気でくらして下さい。さようなら」

 遺体の確認は困難を極め最大の努力が払われた。日本人の習慣である。宗教観といえるかも知れない。外国人犠牲者は22人。総じて外国人は「魂は天に召され、あとは物体だからまとめて焼いてくれ」という感覚らしい。

 外国の航空機の事故に関してこんな話がある。航空会社の人が遺族のホテルに来て、まず謝罪し直ぐに慰謝料の交渉に入った、遺族は何の抵抗もなく提示を聞いたというのだ。

 どこかで、絶えず航空機事故は起きている。人命尊重度は国によって違う。そんな中で値引き競争が起きている。人命の値引きになってはたまらない。

◇最高気温が40度を超える時代になった。雨量も凄い。「経験したことがない」状態が日常化する恐れがある。温度はどこまで上がるのか。人はどこまで耐えられるのか。

 そんな中で甲子園が続く。浦和学院と仙台育英の熱闘を見た。熱さを跳ね返す若さと根性。スタンドと一体となってドラマが進む。今の子どもは・・という悲観の声の中、甲子園の熱狂は若者世界の健全さを示す。思わず沖縄尚学を応援した。沖縄戦、基地、長い差別の歴史なども彼らの心のどこかにあって支えているかもしれない。彼らの姿は本土と沖縄を結ぶ絆である。

◇今日の第一戦は山口の岩国商と前橋育英が戦う。山口といえば長州、長州といえば、吉田松陰やその義弟楫取素彦の出身地。初代群馬県令の楫取は天国からこの試合を興味深く見詰めるだろう。私は育英の理事である。(読者に感謝)

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2013年8月11日 (日)

『炎の山河』第五章 地獄の満州 第82回

 松井かずは、保証人のこと、住宅や職場の見通しなどの問題点を解決し、役所に提出する書類の準備も、時間はかかったが、あと一歩というところまで進んでいた。そのような時、天安門事件が起きたのである。

 急がなければ、内乱が広がって、中国の家族は日本に来られなくなるかも知れない、そう思うと、もっと早く手続きを進めるべきであったと悔やまれる。

 松井かずは、必死で書類を整え、平成元年の秋、役所に提出した。天安門事件は、どうなっているのだろうか。内乱は中国東北部まで広がっているかもしれない。もしそうなら、家族を日本へ呼び寄せることは不可能だろう。長年の夢は水の泡になってしまうのか。松井かずは、毎日、気をもんでいた。

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2013年8月10日 (土)

『炎の山河』第五章 地獄の満州 第81回

⑭1族12人を日本へ呼ぶ

 松井かずは、テレビや新聞を通して伝わる天安門事件の報道から、また、中国で文化大革命より恐ろしい内乱が始まったと思った。そして、中国にいる家族のことが心配になった。文化大革命では、多くの日本人がいわれのない迫害を受けた。今度も、事態はどのように発展するか分からない。家族を何しても早く日本へ呼び寄せなければならないと思った。

 松井かずは、彼女の夫、長男の家族(妻と2人の子ども)、長女の家族(夫と2人の子ども)次女の家族(夫と1人の子ども)、合計12人を一度に呼び寄せようと、長いことかけて準備をしていた。彼女は、前橋に落ち着いて日本の生活に慣れるにつれ、日本の良さがますます分かるようになった。この日本の素晴らしさを夫や子供たちに見せてやりたい、この自由で便利で豊かな日本の生活を皆に味あわせてやりたいと思った。中国の12人は強い絆で結ばれている人たちだから、一部だけ日本に呼ぶわけにはいかない。全部一度に呼んで、この前橋で仲良く助け合って生活できたらどんなに素晴しいことだろうと思った。すでに日本に帰っている三女と四女も全く同感だった。

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2013年8月 9日 (金)

人生意気に感ず「緊急地震速報。ナガサキの朝、集団的自衛権。浅間山」

◇緊急地震速報が誤報とは何たることか。午後6時が過ぎていた。車を走らせていたらケータイがけたたましく鳴った。「関西、奈良県で発生、関東も強い揺れ、落ち着いて車を止めて等々」言っている。てっきり、来るべきものが来たかと思った。南海トラフ型巨大地震が近いと警告されている時なのである。帰宅時と重なった。特に関西の人たちは、雑踏の中でケータイ音が一斉に鳴り出したらパニックになるだろう。

 この情報は無数の人々の命に関わる。情報の信頼性が最も重要である。気象庁は信頼を傷つけたことを詫びていた。原因を突き止めて、この情報提供システムの使命を守る決意を国民に示して欲しい。

◇今日はナガサキの日である。ヒロシマの陰で存在が小さくなりがちだが、日本は二発の原爆を投下された。その惨禍は変わらない。

 ナガサキの原爆はプルトニウム型でファット・マン(太った男)と呼ばれた。(ヒロシマは、ウラン型、細長く、リトルボーイと)

 投下の目標は小倉市だったが雲でおおわれていたため機は長崎に向かった。長崎も雲だったが切れ間を見つけて落とした。午前11時2分。ちょっとした雲の状況が2市の運命を分けた。爆心地の浦上地区には浦上天主堂がある。

 長崎はカトリックのまちである。キリスト教の長い歴史と遺産がある。この遺産群は群馬と同時に世界文化遺産に仮登録されたが達せられなかった。受難のまちに悪魔は追い打ちをかけた。

◇原爆被爆者の写真と絵を改めて見た。焼かれて溶かされた人の群。戦争とはいえ一般人をここまですることの正当化の理論はない。究極のテロである。日米保安は不可欠だが分けて考えねばならない。

◇「集団的自衛権」が激しく動いている。議論の筋を見つめよう。憲法9条は、自衛のための最少の戦力を認める。最少とはどこまでか。集団的自衛権は他国を助けることだから自衛権の行使は国外に出て戦争することになり得る。解釈でここまで可能か。解釈で実質を変えるのは邪道だ。「知らないうちに」憲法改正が行われてはならない。

◇浅間火山防災対策連絡会議が開かれた。大規模噴火に備える新たな広域連携体制の強化である。天明の大噴火は1783年。最近の静けさは不気味だ。東日本大地震の影響は。富士山もそろそろだと言われる。大自然のふところは測り難い。災害のない県の最大の課題。(読者に感謝)

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2013年8月 8日 (木)

人生意気に感ず「最悪国民感情。集団的自衛権。海底のホットスポット。長崎の日」

◇尖閣だけでなく、中国の西太平洋、そして南シナ海進出の動きは著しい。北朝鮮の動きと合わせ日本への外圧と緊張が高まっている。この情勢が最近の「憲法の問題」とも関わっている。

 日本と中国の間の相手国に対する国民感情調査が発表された。過去最悪で、日本人の中国に対する感情、中国人の日本に対するそれ、いずれもマイナス感情が9割を超えた。

 注目すべきは、中国人の感情として、軍事紛争が起きると思っている人が非常に多いことだ。中国は民主主義の国ではないが政府は国民世論を重視するから国民の感情は政策に影響を与える。中国の挑発行為は続く。今、危険な状態にあると思う。

◇今の憲法の問題とは集団的自衛権である。同盟国が武力攻撃を受けた場合、日本が攻撃されていなくてもこれを阻止する権利である。北朝鮮のアメリカへの攻撃を想定すれば分かりよい。

 これが認められるか否かのポイントは憲法9条である。9条は「自衛の為の最小限の武力」を認めると解釈されている。この解釈の枠の中に集団的自衛権が入るかということだ。政府は、認める方向で動き出している。国を守り平和を維持する問題だから「8月15日」を機に皆で考えるべきだ。

◇福島第一原発の汚染水が毎日300トン流出している問題は海の汚染、そして、魚介類の汚染、食の安全に関わるだけに重大事である。首相は「喫緊の課題、国として対策を講じる」として国費を投入する方向だ。東電の手に負えない以上当然だ。事故直後から流出が続いているとの見解もある。対策は遅きに失した感がある。

◇東大が海底汚染のホットスポットを調べている。ホットスポットとは、局所的に放射性物質の濃度が高い場所のこと。地上では既にそのマップを作り対策に使われているが、海のホットスポットは、盲点だった。

 東大生産技術研究所の調査ではセシウムの濃度が非常に高いスポットが、第一原発沖合などで40ヶ所見つかった。魚介類への影響調査、海底の除染などにつながる。

◇千葉県高3少女の行方不明が心配されている。栃木、群馬にまたがるいくつもの少女の未解決事件が甦る。直後の基礎捜査が重要である。

◇明日9日は長崎の原爆記念日。広島が細長いウラン型だったのに対し、長崎は太っちょのプルトニウム型だった。ある被爆者は最悪のテロと発言。(読者に感謝

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2013年8月 7日 (水)

人生意気に感ず「広島市長の平和宣言。鈴木貫太郎。八ッ場の完成時期」

◇原爆の残虐性と非人道性を自民党が先に立って訴えねばならないといつも思う。一瞬にして骨や肉を焼き尽くすだけでなく、放射線の恐怖はいつ迄も続く。

 昨日の平和宣言で訴えた広島市長の言葉は被曝の現実を踏まえたものだけに胸に響く。そのいくつかをここに取り上げる。

 「原爆は非人道兵器の極みであり絶対悪です」、「ヒロシマは、日本国憲法が掲げる崇高な平和主義を体現する地であると同時に人類の進むべき道を示す地でもあります」、「日本政府が国民の暮らしと安全を最優先にした責任あるエネルギー政策を早期に構築し実行することを強く求めます」等。

  「3.11」の原発事故は、忘れかけていた原爆の悲惨さと課題を改めて今日的問題として私たちに突きつけた。市長の言葉はこのことを訴えていると思う。

◇68年前の日本の運命を決定付けた出来事を確認したい。「8月6日、広島に原爆投下、9日、長崎に投下、14日、ポツダム宣言受諾回答、15日、天皇、終戦の詔書放送」

 特に、ポツダム宣言受諾に示した、我が鈴木貫太郎の機智と決断は重要である。鈴木は桃井小、前中(現前高)を経て海軍兵学校に進んだ。昭和20年4月7日内閣総理大臣に就く。78歳。組閣当夜、ラジオで「国民よ我が屍を越えて行け」と語った。これは殺されることを覚悟して終戦を成し遂げる決意を示したもの。御前会議で本土決戦を主張する人々は譲らず会議は結論が出ない。この時鈴木は、かくなる上は天皇のご意見に従おうと行動に出た。天皇は自分はどうなってもいい、戦争を止めて国民を救いたいと発言。これが会議の結論となった。軍人鈴木の戦略的機智の見事な成果であった。日本を救った宰相なのだ。群馬県は、群馬の宰相として4人を掲げるが、鈴木の姿はそこにない。鈴木も特設コーナーを設けて写真を掲示すべきではないか。

◇鈴木貫太郎が桃井小学校に転校したのは明治10年。父親が群馬県庁を職場に選んだのは群馬の教育が優れているという理由であったらしい。初代県令楫取素彦の赴任が明治9年のことであった。

◇八ツ場ダムの完成時期は2015年度とされていたが19年度に変更されて決定した。初めて完成年度が正式に示された。政治に振り回された八ツ場。治水・利水の大問題と結びつく。(読者に感謝)

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2013年8月 6日 (火)

人生意気に感ず「8時15分原爆投下。ナチスに対抗して始まった。沖縄ヘリ墜落」

◇68年前の8月6日8時15分のことだった。重さ4トンのウラン型原爆は広島上空から投下された。爆発の瞬間、爆心は数百万度、爆心地付近は3千度から4千度になり半径1km内の瓦の表面があわ状に火ぶくれを起こした。肉体はひとたまりもない。皮膚が焼かれて手首のところでたれ下がる。人々は皆手を前に突き出して幽霊のように歩いた。正に生の地獄。小学生の時、映画教室で見たピカドンの衝撃はいまも焼きついている。

◇麻生氏の発言でナチスがタイムリーに話題になっているが、原爆理論の元である核分裂を発見したのはドイツの科学者だった。ドイツに先を越されたら大変ということで始めたのがアメリカの原爆計画だった。完成時、ナチスドイツは既に無条件降伏しており、投下目標は日本になった。

◇原爆投下候補地が絞られる過程で京都にこだわる意見があった。木造住宅と人口の密集地で、原爆の威力を見る上で最適という考えだった。文化遺産を亡ぼすことは民族の恨みを生むということで外されたという。

◇原子核分裂の発見は更に分裂時に莫大なエネルギーが生ずることの発見に至った。ウランに中性子を当てると分裂し、分裂の際2つの中性子が飛び出し、この中性子が別のウランの分裂を起こし、核分裂の連鎖反応となる。

 核分裂から生ずるエネルギーで蒸気をつくり発電気を動かす仕組みが原発である。平和利用と言っても本来が悪魔のエネルギーである。広島の恐怖が「3.11」で甦った。原発事故が日本で起きたことで、世界は、原爆と原発を結びつけて考えた。大きな権力を得た自民党は、平和と技術力を示して、脱原発依存に踏み出し、世界の世論をリードする時なのだ。

◇沖縄で米軍ヘリがまた墜落した。基地内だが一歩間違えれば住宅密集地で、その可能性は常にあるのだから、沖縄県民の恐怖は深刻で怒るのは当然だ。

 米軍基地を抱える市町村長が集まり、オスプレイ強行配備への抗議について話し合っている最中だったオスプレイ配備への反対が強まるのは必至だろう。

 米軍機墜落は本土復帰後44件起きている。その中には、04年の沖縄国際大学構内の大型へり墜落がある。台頭する中国に対抗するためには沖縄県民の支持が大前提。米国は謙虚に受け止め最大限の防止策を立てるべきだ。(読者に感謝)

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2013年8月 5日 (月)

人生意気に感ず「書道展と松陰。麻生氏の歴史認識。東京五輪再び。前橋大空襲」

◇教育書道展授賞式が文化会館大ホールで開かれた(4日)。約2万3千点の応募は昨年を上回る数。呼ばれて登壇する小学1年生の姿はなんともほほえましい。小さな手で賞状を受ける目が輝いている。

 来賓代表の挨拶で黒船に乗り込む吉田松陰の話をした。松陰の文を見て、黒船の人々は清楚で輪郭の鋭い筆跡に心を打たれたというもの。次のような内容である。「意味は分からなくも、書は松陰の高い志をアメリカ人に伝えることが出来たのです。書には民族を超えて心を伝える力があります。精神文化が崩れよとしている時、多くの人が書に打ち込むことは大きな救いであり意義のあることです」私の胸には、小さな姿が背筋を伸ばし、筆を立てる様が描かれていた。

◇新聞の川柳に、「歴史認識 アソーござんす」、「副総理気づかぬうちに副総統」というのがあり笑ってしまった。「ナチスの手口に学んだらどうか」という発言は、歴史認識のアサイどころの問題ではない。質の問題であって根本的に間違った歴史認識をもっていることを暴露した。世界に誇る人間尊重の憲法を持つ日本である。この国の元宰相の発言は恥ずべきものだ。

 民主主義で立候補は自由とは言え、現実には選挙にでるのは難しい。そういう民主主義の矛盾の隙間から変な政治家が現われ、民主主義を形骸にする。ヒットラーが正にそうだった。 自民党は勝って兜の緒を締めなくてはならぬが、それは、良い政治家を育てるための政治改革である。自民党のための苦言である。

◇2020年オリンピックは1か月後に決まるが東京が最有力らしい。一部報道によれば確定的だと言われる。ライバルはトルコとスペインだが、それぞれ、政情不安、財政危機などを抱えるので、消去法で東京が浮上するらしい。

 東京決定となれば、建設ラッシュと観光ブームが景気を刺激することになるだろう。アベノミクスの成果と重なれば大変なことになるとの見方も。そこで心配なのは大災害である。首都直下型や南海トラフ型の大地震、あるいは富士山大噴火だ。

◇68年前の8月5日の夜前橋大空襲があった。約2時間に及ぶ猛爆で、535人の死者が出た。4歳だった私は母に手をひかれ、東照宮裏、現幸の池の崖にあった防空壕に入り、B29の音を聞いた。カトリック教会から東は全て焼かれた。(読者に感謝)

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2013年8月 4日 (日)

『炎の山河』第五章 地獄の満州 第80回

  人々が政治に無関心となり、投票所に行かないというのは、民主主義を支える重要な権利の放棄である。民主主義は、確かに効率の悪い制度である。しかも、自分の利益ばかりを追求するかに映る政治家を見れば、民主主義に対して失望感を抱くのも無理はない。

しかし、この書で触れてきた血盟団のテロや、民主主義を否定しムッソリーニを賞賛した松岡洋右の群馬会館における演説を、今、思い出すべきである。松岡洋右の演説に熱狂した数千の人が、現在生きていたら、その多くは、歴史を振り返って、あれは誤っていた、我々は、敗戦という大変な犠牲を払ってそのことに気付いた、そして、民主主義の大切さを知ったと考えるに違いない。

 日本が戦争に入っていった過程を辿り、また、戦争で命を失った多くの人たちや満州開拓民の悲しい出来事などを振り返れば、私たちは、民主主義を育てることが私たちの幸せと社会の発展にとって唯一の正しい方向だと気付く。また、現在、私たちは、大きな時代の節目に立って新しい一歩を踏み出そうとしているが、戦争を振り返り、そこから正しい教えを学びとらなければ、私たちの21世紀は開けないと思われる。

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2013年8月 3日 (土)

『炎の山河』第五章 地獄の満州 第79回

 最近の選挙に示される投票率の低さは、その端的な表れだ。特に、若者の政治的無関心が指摘される。中国の若者たちが血を流してまで手に入れようとする権利の大切さに日本の若者たちは気付かず、物の豊かさのなかにどっぷりつかっている。彼らを待つ21世紀の日本はどうなるのだろうか。

 平成7年は、オウム真理教に関する事件で終始した。この事件の中心は、人の命があまりに軽く扱われ、簡単に奪われていることである。オウムの事件だけでなく、人の命を軽く奪う事件は新聞やテレビで毎日のように報じられ、この種の事件に対する私たちの感覚は麻痺しているとすら思える。オウムに関する事件は、これら無数の事件の典型である。

 オウムに関する事件は、物の豊かさに目を奪われて人命の尊さを軽視した世相に対する警鐘として受けとらなければならない。人命の尊重は、多くの基本的人権の中で最も貴重な権利である。従って、人命の尊さを忘れた社会は、当然、その他の人権の尊さも忘れる。政治への無関心はその現われと言える。

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2013年8月 2日 (金)

人生意気に感ず「原爆投下。原発汚染水。堀内繰り上当選。麻生氏のナチス失言」

◇遂に8月。68年前の敗戦の8月は原爆投下の月だ。今注目されることは、オバマ大統領が来日の際、広島、長崎を訪問するかどうかだ。来春の訪日が実現しそうだが、「核兵器なき世界」を提唱している米大統領の被爆地訪問の意義は大きい。実現すれば、原爆と原発の放射能を改めて真剣に考える機会にもなる。

◇原爆の完成時から投下までの驚くべきスピードを改めて認識したい。この間、1ヵ月足らず。ここに、人類と日本民族の運命が関わる歴史的事実が凝縮されている。

 昭和22年(1945)、7月16日、ニューメキシコの砂漠で人類初の核実験が成功し、7月26日には原爆運搬船で太平洋のテニアン島に運ばれ、翌月、8月6日広島に、9日には長崎に投下された。それぞれ、ウラン爆弾、プルトニウム爆弾である。日本人の多くは、ウラン、プラトニウムという原子に無関心に過ごしてきて、「3.11」の原発事故でにわかにその存在と威力を突きつけられた。

 原子核の分裂により生れる驚くべきエネルギー。これを兵器に使えば原爆となり、分裂をコントロールして発電に使えば原発となる。2つは同根なのだ。「3.11」後、小中学校で放射能を初めて教えることになった。せっかくの機会を生かして、教室では、放射能の真実を教えるべきである。

◇福島第一原発の放射能汚染水の漏れが2年間も放置されていたことが報じられている。

 汚染水流出元の原子炉建屋の漏れ口をふさがずに放置したため汚染水が海に漏れていたことが判明した。対応の遅れはひどい。2年間にどのような物質がいかなる量、放出されたのか。魚介類への影響が心配だ。原発事故はまだまだ終息していないことを知る。

◇自民党参議院議員が死去し、元巨人監督の堀内が繰り上げ当選するという。今回の参院選では元プロレスラーのアントニオ猪木が当選した。猪木や堀内は、この国難の時、国政の最高機関で何をしどんな役割を果たすのか。

◇麻生氏のナチスの失言は重大だ。憲法改正につきナチスの「手口」を学ぶのが良いととれる発言。政権の重鎮がナチス肯定ともとれる発言。世界から袋だたきになるのは当然だ。安倍政権の右傾化や歴史認識が問われている時だけに、「それ正体を現した」ととられかねない。これまでも見せたいかにも底の浅い麻生氏の本質が伺える。(読者に感謝)

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人生意気に感ず「原爆投下。原発汚染水。堀内繰り上当選。麻生氏のナチス失言」

◇遂に8月。68年前の敗戦の8月は原爆投下の月だ。今注目されることは、オバマ大統領が来日の際、広島、長崎を訪問するかどうかだ。来春の訪日が実現しそうだが、「核兵器なき世界」を提唱している米大統領の被爆地訪問の意義は大きい。実現すれば、原爆と原発の放射能を改めて真剣に考える機会にもなる。

◇原爆の完成時から投下までの驚くべきスピードを改めて認識したい。この間、1ヵ月足らず。ここに、人類と日本民族の運命が関わる歴史的事実が凝縮されている。

 昭和22年(1945)、7月16日、ニューメキシコの砂漠で人類初の核実験が成功し、7月26日には原爆運搬船で太平洋のテニアン島に運ばれ、翌月、8月6日広島に、9日には長崎に投下された。それぞれ、ウラン爆弾、プルトニウム爆弾である。日本人の多くは、ウラン、プラトニウムという原子に無関心に過ごしてきて、「3.11」の原発事故でにわかにその存在と威力を突きつけられた。

 原子核の分裂により生れる驚くべきエネルギー。これを兵器に使えば原爆となり、分裂をコントロールして発電に使えば原発となる。2つは同根なのだ。「3.11」後、小中学校で放射能を初めて教えることになった。せっかくの機会を生かして、教室では、放射能の真実を教えるべきである。

◇福島第一原発の放射能汚染水の漏れが2年間も放置されていたことが報じられている。

 汚染水流出元の原子炉建屋の漏れ口をふさがずに放置したため汚染水が海に漏れていたことが判明した。対応の遅れはひどい。2年間にどのような物質がいかなる量、放出されたのか。魚介類への影響が心配だ。原発事故はまだまだ終息していないことを知る。

◇自民党参議院議員が死去し、元巨人監督の堀内が繰り上げ当選するという。今回の参院選では元プロレスラーのアントニオ猪木が当選した。猪木や堀内は、この国難の時、国政の最高機関で何をしどんな役割を果たすのか。

◇麻生氏のナチスの失言は重大だ。憲法改正につきナチスの「手口」を学ぶのが良いととれる発言。政権の重鎮がナチス肯定ともとれる発言。世界から袋だたきになるのは当然だ。安倍政権の右傾化や歴史認識が問われている時だけに、「それ正体を現した」ととられかねない。これまでも見せたいかにも底の浅い麻生氏の本質が伺える。(読者に感謝)

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2013年8月 1日 (木)

人生意気に感ず「おらぁ三太だ。オバマとケネディ・キロライン。メガソーラーの海」「

「おらぁ三太だ。ある日のことだ。かあちゃんに別れを告げて、おれは変な家に連れてこられたんだ。初めに驚いたことは、やたらに本が多い家で、不思議なおっさんが早朝くから起きだして走ったりぶら下がったりするんだ。お前はこの家の家族だぞとおっさんに言われたが不安でいっぱいだ。おらぁ、かあちゃんが恋しくて一晩ないてしまった。三太、辛抱しておじさんに気に入られるように頑張れとかあちゃんの声が聞こえるようだ。かあちゃん、おらぁ頑張るぞ」

 三太とは昨日もらわれてきた柴犬のこと。昭和25年頃、ラジオの人気番組となった「三太物語」の主人公からとった名である。「おらぁ三太だ、ある日のことだ」で始まる物語では、きれいでヘビが大嫌いな花萩先生が登場する。三太は先生が好きだった。わが事務所にも花萩先生のような女性がいる。

◇来春、オバマが来日する。これは日本にとって重要な意味がある。安定政権が生れたから実現することである。政権が流動的でぐらぐらしていては、長期的な重要な課題を話し合うことは出来ないからだ。その中には、日米同盟関係の確認がある。中国の最近の太平洋進出に対して、日本の存在はアメリカにとって重要である。民主党の弱腰外交は強(したた)かな中国の術中にますます陥るところだった。

 JFケネディの娘キャロラインが駐日大使に決まったことは、タイムリーで明るいニュースだと思う。外交の経験はないというが、学ぶ姿勢と志が重要なのだ。伝説と悲劇のケネディ家を貫く「光」は人権である。黒人大統領オバマの誕生は、故ケネディ大統領が進めた公民権運動の成果でもある。キャロラインが日本に登場することは、憲法改正にも微妙な影響を与えると思う。

◇先日の県外視察で、桜島火山を背景として海のように広がる太陽光パネルを見た。そしてパネルのコストが下がれば、この「海」は全国に広がるに違いないと思った。

 政府は太陽光発電のコストを半減する目標を打ち出した(昨日31日の総合科学技術会議)。現在、メガソーラーが、1キロワットの出力で1時間電気を作るコストは30円。これを14円にまで下げ、長期的には7円にする。

 コストが下がれば、電力会社の買い取り価格が下がり、価格転嫁される企業や家計の負担が減る。何より重要なことは、脱原発依存の潮流の中で、一つの希望の光となることである。(読者に感謝)

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