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2013年6月29日 (土)

『炎の山河』第五章 地獄の満州 第68回

⑬日本のテレビに映る中国の悲劇 ―天安門事件、また内乱かー

 北京の広い天安門を埋め尽くした民衆の中に、戦車が突入したのだ。パンパンという乾いた銃声。暗い中にオレンジ色の光が走る。人々の絶叫、黒いかたまりとなってにげまどう群集。テレビは、夜の天安門広場の、まさかと思える場面を写し出していた。

別の場面では、戦車に駆け登った若者たちの姿、炎上する装甲車、北京の街路を進む戦車の列、戦車の前に立ちはだかる若者など、ショッキングな映像が次々に飛び込んでくる。映画の場面なのか、これが現実なのかと、私は身を固くしてテレビを見詰めていた。映像に交じって、戦車にひかれてペチャンコになった市民のこと、ガソリンで焼かれ橋げたから吊るされた兵士のことなど、信じられぬような情報が伝わってくる。戒厳部隊の兵士約10万が、戦車と装甲車を先頭にして天安門広場に突入したのは、1989年、平成元年6月4日未明のことであった。

※土日祝日は中村紀雄著「炎の山河」を連載しています。

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