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2013年6月16日 (日)

『炎の山河』第五章 地獄の満州 第65回

⑫ 松井かずが見た日本

 日本では、昭和64年1月7日、昭和天皇が世を去った。衝撃は、日本中を走り、人々の反応は大変なものであった。7日、皇居に弔問に訪れ記帳する人は、27万9470人に達した。新聞は、上田馬之助という87才の老人が、“お供をする”という遺書を残して自殺したニュースを伝える。また、テレビは、雨の皇居前広場で石のように土下座する人の姿を映す。私は、この興奮ぶりを見ながら、50年前、敗戦を迎えた人々の皇居前の様子もかくやと思った。一つの時代が終わり、歴史の幕が降ろされたという思いと、50年前の日本が今も続いているという思いが交差して、私の心は複雑だった。

※土日祝日は中村紀雄著「炎の山河」を連載しています。

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