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2013年5月31日 (金)

人生意気に感ず「国民をなめるな参院選。五輪レスリングの行方。ランプの下のアイバンホー」

◇参院選は7月4日公示、21日投票が確定的。自民党県議団で候補者の担当を割り振る中で、ドッグトレーナーまでいることが話しに上がった。

 議席を増やすために名の売れた人物を候補に立てることは国民を馬鹿にし、政治不信を招き、結果として自らの首を締めることだ。

 職業に貴賤はないが毎度首を傾げ憤慨してしまう。参議院は理性の府であるべきなのに数が集まればよいというのでは「参院不要論」を助けることになる。「維新」も民主もひどい。自民党なら誰でも勝てるという戦略だとすれば浅はかだ。数の論理は国家の命運がかかる憲改正ともつながっている。

 緊縛ヘアヌードの元女優、居酒屋チェーンの会長など週刊誌の指摘も馬鹿にならない。

◇オリンピックの種目から消えるか否かは重大だ。1個のメダルの背景には何百万人とも知れないファンがいる。又、厳しい練習に耐えている多くの若者がいる。

 3つの金メダルを首に下げて存続を訴える女子レスリングのメダリスト吉田沙保里の姿が大きく報じられた。IOCの理事会は20年の夏季五輪で実施する残り1競技について、候補8協議の中から3つを絞り込んだ。その第一がレスリングで、「野球・ソフト」とスカッシュが続いた。レスリングは日本のお家芸である。

 9月の総会で正式競技が決まる。日本の競技スポーツは、体罰問題で大きな曲り角に立つ。次の五輪でどのような成果を上げるか。レスリングの動向から目が離せない。

◇古書店で懐かしい本を見つけた。アイバンホー物語。60年も前に出会ったこの本がずっと頭にあったのは母の思い出と結びついているからだ。眠りにつく前の短い時間をつないであっという間に引き込まれて読んだ。

 イギリスの騎士の物語で、父に勘当されたアイバンホーは覆面の騎士として現れて悪と戦う。二人の美しい女性、ローエナ姫とユダヤの娘レベッカが登場する。試合に勝って「愛と美の女王」にローエネを選ぶ、魔女裁判で焼かれようとするレベッカを助ける。謎の黒い騎士の正体はライオン王と言われた国王リチャードだった。血わき肉おどる物語である。

 小学校4・5年生のころ、宮城村の奥地で母と声を出して読んだ。小さなランプの下で、身を寄せ合って疲れると交替した。読み終わった時、うっすらと夜明けが近付いていた。議会で「ノーテレビデー」を提案した私の頭には、アイバンホーと共に亡き母の姿が甦っていた。(読者に感謝)

「楫取素彦読本」現在煥乎堂1F郷土誌コーナー、県庁地下 生協書籍コーナーで好評発売中です。(1冊300円)

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2013年5月30日 (木)

人生意気に感ず「議会質問を振り返る。萩市長の推薦文届く。史都萩のこと」

◇私の議会質問が終わった。65分は短かった。議会事務局の私の担当・津久井さんと質問通告について何度も打ち合わせをした。前日火曜日の正午が通告の期限で、直前に土日があったこともあって忙しかった。

 津久井さんは時間が足りないかもと心配。そこで、浅間山に関する火山対策は外したのである。それでも最後の項目、「新型インフルエンザ対策」は残り時間2分となってしまい要望することで終わった。

◇4年前の「新型」は弱毒性であったがパニックが生じた。迫る「新型」は強毒性と推定される。前回の教訓をいかに生かすか、対策の前提となる想定被害はどの位か等を中心に質問する予定だった。当局からは、日本の被害の上限として入院患者200万人、死者64万人などの数値が本県の推定値と合わせて述べられたことだろう。

◇時間が不足したのは「教育」に力を入れたからだ。体罰は部活に集中している。勝利至上主義を改め体育が教育であることを認識せよと訴えた。「ノーテレビデー」の提案に対して教育長は、市町村教委と相談しながら進めると答えた。

◇いじめ対策として道徳教育は重要である。初めは質問項目に入れようとしたが断念した。教材として郷土の偉人の熱い生き様を使うべきだ。県教委は新しく作った道徳の副読本、小学生用、中学生用それぞれの中で初代県令楫取素彦を取り上げている。

◇「楫取素彦読本」第5刷に萩市長野村興兒氏の「推薦のことば」を載せることになった。昨日(29日)の朝原稿が届き早速印刷会社と打ち合わせをした。

 野村市長は、幕末の思想家で優れた教育者、そして吉田松陰と互いに深く尊敬し合う間柄だったと、楫取の姿を的確に描き、次のように結んでいる。「楫取素彦がどんな人物で、幕末から明治に至る激動の時代をどのように生きたか、またいかにして群馬県発展の礎を築いたか、この本を読んできっと多くのものを学びとることができると思います。この楫取素彦読本が、群馬県内の小中学生をはじめ、多くの方々に広く読まれることを祈念して推薦のことばといたします」市長の確かな思いを受け取った。

◇「史都萩」の7月15日号に私の投稿文が載るとの連絡があった。秋の訪萩の折「史都萩」の会員さんたちとの交流を実現したいと思う。(読者に感謝)

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2013年5月29日 (水)

人生意気に感ず「私の質問登壇。人類進化の仮説。橋下氏の場合」

◇今日(29日)午後1時頃私は質問者として登壇する。65分間GTVが放映。女房に言われて床屋も済ませた。かつて議長経験者は質問しないという妙な慣例があったが、私は無視して登壇、現在は平等の新慣例が出来たようだ。

 次の順序で質問する。①教育問題(いじめ、体罰、ノーテレビデー)、②中国問題、③地震対策(赤城南麓、弘仁の大地震)、④放射能対策、⑤新型インフルエンザ対策等である。

 原稿を読むことはしないが、冒頭、壇上の発言は2分以内で次のように構想している。

「大変な時局にあってこの議会の役割が大きくなっている時、貴重な質問の機会を得たことを重く受け止めています。世界情勢はグローバル化の中で激変し、その波は地方を巻き込んでいます。特に「3・11」後私たちの社会は一変しました。その中で県政の重要な諸課題が生じています。長い県議生活を振り返って今期は私にとって特別の意味があります。以上のことを踏まえて質問に臨む決意であります。」

◇人類の進化を説明する通説に異を唱える仮説が現れた。二足歩行から急速に進化したとする点は同じだが、二足歩行を始めた原因が異なる。通説は気候変動で木が少なくなったため木から下りたことをあげるが、新説は敵から逃れるに適した岩場で生活することになり、よじ登りながら歩く必要から二足歩行を始めるようになったことだと主張する。

 その後の進化の過程は通説と同じ。二足歩行により開放された手で道具を作る、直立歩行で頭が発達、手で食物を食べることからアゴの構造が変化して言葉を話せるようになった等である。

 数百万年前人類の祖先はアフリカにのみ生息していた。アフリカは人類発生の地であった。人類発展の壮大なドラマは地球史を尺度とすればほんの瞬間の出来事である。二足歩行から発達させた脳は科学を発達させ究極の火・核まで手に入れた。重くなり過ぎた脳を二足で支えきれず潰れようとしているのが現代の人類の姿である。

◇人類の「脳」は文化を生み理想を目指す。一方で数百万年の間変わらぬ本質も持つ。これが現実だと主張して開き直ったのが橋下大阪市長だ。世界から袋だたきにあって大阪維新は絶滅の危機にある。7月の参院選が審判を下すだろう。脳の進化の到達度を示すものだ。(読者に感謝)

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2013年5月28日 (火)

人生意気に感ず「アフリカ・インドへの進出。人材育成。女性活用。体罰」

◇「ふるさと塾」で、アフリカ(3月)・インド(5月)を取り上げたのは、これらの国と日本との交流が今後大きく進展するからだ。安倍政権下でこれらの国への経済を中心とした進出の動きが強まっている。この動きを支えるのは人材育成である。これらの動きや課題は地方社会とも連動する。

 政府は6月初頭横浜でアフリカ開発会議を、又、今月29日には、東京でインドとの首脳会議を開く。いずれも貿易や投資に関わることだ。アフリカは人口が増え、資源が豊かな「10億人の成長市場」である。「3.11」後、エネルギー問題が深刻化する中で資源大陸アフリカの存在は重要だ。過日、アルジェリアで日本企業、「日揮」がテロに襲われたがアフリカは広い。アジアの先進国、平和憲法は大きな売りである。日本国憲法は列強の侵略を受けたアジア・アフリカの諸国にとって大きな安心感を与える存在である。

 インド政府との間では、新明和工業の1機100億円の飛行艇15機の輸出が協議される。これに続いて三菱重工や川崎重工なども動きを強め、インドに向けて航空宇宙関連の輸出が一気に広がるらしい。

◇政府の「教育再生会議」の提案は世界で活躍できる人材の輩出を目指す。その一環として外国語教育に熱心な高校を5年で100校「スーパー・グローバル・ハイスクール」に指定する。又、提案は、小学校での英語教科化も求めている。

 最近、韓国の小学校を視察し、英語教育に力を注いでいる実情に触れて刺激を受けた。群馬では太田の「アカデミー」の存在がある。当時の小寺知事との間で、この学院の実現に向けて大いにもめたことが今では不思議に思える程だ。

◇数日前参院選候補予定のある女性国会議員が自民党控室を訪れ、女性の活躍の意義を訴えた。少子化、労働人口の減少する中で、女性の活用は重要である。政府は女性活用を成長戦略の柱に位置づける。その概要が26日示された。

 女性による起業件数を倍増の16万件にする、日本人女性のノーベル賞受賞者の誕生を目指す、「子育て援助者」を20万人養成する、など。高齢少子社会における活性化のカギは、女性の活用と共に高齢者のパワーを生かすことだ。

◇文科省の有識者会議は27日、中高の部活に関する体罰のガイドラインを示した。私は、明日(29日)の本会議の質問で本県の事を取り上げる。(読者に感謝)

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2013年5月27日 (月)

人生意気に感ず「神秘の国インド。東海村放射能漏れ。ゴキブリのしたたかさ」

◇25日の「ふるさと未来塾」は、「神秘の国インド」と題して、ヒンドゥ教、植民地闘争、ガンジー、ネール、パール判事等を話した。

 ヒンドゥ教はインド人の81%が信者で教義の根幹に関して差別制度カーストがあり、カースト外に不可触賎民がいる。この身分差別は、かつての士農工商・えた・非人に似る。憲法で禁止したにも関わらずインド社会に深く根を下ろしている。

 イギリスの植民地から脱け出すためのガンジーがとった「非暴力・不服従」は凄かった。イギリスは、塩を独占して製塩を禁じた。ガンジーは海へ出て塩を作ろうと呼びかけた。行進には多くの国民が参加し、抵抗運動を大衆化した。

 ネールは通産10年も獄中にいて「父が子に語る世界の歴史」を書いた。その中で少年の頃日本がロシアを破ったことに熱狂したが、日本はその後列強の仲間になってしまったと語る。

 パール判事は東京裁判で唯一A級戦犯に無罪の判決書を書いた人。その論理(事後法の禁止等)をかいつまんで話した。処刑された東条英機は「百年の後の世かとぞ思いしに今このふみを眼のあたりに見る」と詠んだ。

◇東海村の加速器実験施設で放射性物質が施設外に漏れ6人が被曝した。施設の安全対策が十分でなかったこと及び国への通報が1日半も遅れたことが指摘されている。

 周辺自治体は「市民感覚で情報提供に当たって欲しい」と批判。市民の不安を生み大切な施設への信頼が損なわれ、研究に支障が生ずる。加速器に対する安全基準は原子炉と比べ緩い。群大の重粒子線センターでも加速器が稼動している。保安規定の検証は大丈夫なのか。

◇東海村加速器事故に関する近の情報では新たに24人の内部被曝が判明し、計30人の被曝が確認された。27日に残り6人の検査を行う。健康に影響がないレベルだというが、放射能が外部に漏れたこと自体が問題。福島第一原発の事故であれだけのパニックが生じた。風評被害を生むと大変である。

◇ゴキブリのニュースに興味。米の大学の日本人研究者の発表。最近、好物の甘い物を食べないゴキブリが現れたという。駆除剤から生き残るための彼らの戦略らしい。食いつきを良くするため駆除剤をブドウ糖で包むが、効果が落ちていた。数億年も生きているこの種族のしたたかさには頭が下がる。放射能などものの数ではないのかも知れない。(読者に感謝)

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2013年5月26日 (日)

『炎の山河』第五章 地獄の満州 第59回

日本での生活は、見るもの、聞くこと、みな彼女にとって驚きであった。姉は、松井かずのために一着のブラウスを用意してくれたが、彼女はどうしてもそれを着ることができなかった。それは色鮮やかな柄のものであった。中国では、女は、冬は黒、夏は白地の無地の服装をするのが常であったから、柄ものを着るには大きな抵抗感があったのである。同級生はみな、色鮮やかな柄ものを身につけている。それは、彼女の目には奇異に映った。

 松井かずは、兄弟たちと買い物に行くが、そこでも、日本人の行動は彼女にとって目を見張るものであった。中国では、お金を盗られないようにと、あっちこっちのポケットに隠して入れる。日本人は、財布を手に持ったり、お金を外から見えるポケットに入れて平気で歩き回っている。それでも事件が起きないということが不思議であった。買った物を自転車につけて外に置いても盗られることがない。日本は本当に平和で豊かな国なのだなと彼女は思った。

あるとき、一人の同級生が訪ねてきた。

※土日祝日は中村紀雄著「炎の山河」を連載しています。

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2013年5月25日 (土)

『炎の山河』第五章 地獄の満州 第58回

 姉の家で一泊した後、松井かずは、母の待つ生家へと向かった。生家は姉の家から、車でさほどかからぬ所にあった。懐かしい生家も昔のおもかげはとどめていなかった。

「かず、よくかえったね。ずい分苦労したろうね」

年老いた母は、しきりと涙をぬぐっている。握り合う母に手の上に、松井かずの涙が落ちた。中国でいつも頭に描いていた母も、すっかり年をとっていた。体が小さくなり、白髪としわが目立つ母の姿を彼女は痛々しく思った。松井かずは、母の姿のよって戦後豊かな日本が作られるまでに、日本人は大変な苦労をしたのだということを知らされた思いであった。

松井かずにとって、とても悲しいことがひとつあった。それは、松井かずとの再会を何よりの楽しみにしていた父が、彼女の帰国を待たずに世を去ったことである。彼は、松井かずの写真をいつも身につけ、病床にあっても離さず、いつも写真を見ては、帰りを待っていたという。松井かずは、母と共に父の墓をもうで、30年を振り返りつつ花を供した。

☆土・日・祝日は、中村紀雄著「炎の山河」を連載しています。

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2013年5月24日 (金)

人生意気に感ず「80歳のエベレスト。県会私の質問。動物愛護センター」

◇80歳の三浦さんが遂にやった。エベレスト登頂である。史上最高齢で世界最高峰征服。「世界最高の気分。人生でこれ以上ない気分」と喜びを語った。骨折をリハビリで克服、持病の不整脈を手術で抑えて臨んだという。不屈の根性はエベレストを見上げる思いだ。高齢社会に於ける高齢者による快挙は世の高齢者に大きな勇気を与えた。頂上から電話ということも昔は想像できぬことだった。

 山の天気は一瞬で変わる。自然の好条件にも恵まれたのだろう。地上の異常気象は大丈夫なのか、はらはらする。魔の山に臨んだ緻密な計画性に敬服。今年は、身近な登山でも多くの人が遭難した。

◇今日から県議会が始まる。29日に質問する私は、今日、質問項目を通告する。明日(25日)は「ふるさと塾」なのでその準備もある。徹夜に近い超多忙。質問は、知事の世界戦略、危機管理(地震と火山)、教育(いじめ、体罰)、新型インフルエンザ、東国文化等である。午後1時頃から65分間GTVで生中継される。

◇質問中の「体罰」は熱心な指導との境界が難しい。成作中の「ガイドライン」を取り上げるが形式的に解決できることではない。23日公表の都内の教員の調査は深刻で生々しい。教委が体罰と認定したケースの多くにつき、教員の多くは「正当」と主張したという。

 教員の主張で注目される理由として、「信頼関係があった事を理由に厳しい指導も許されると思った」、「好成績を上げる事へのプレッシャー」、「成果を求める高い期待に応えたかった」等である。体罰例として40キロ「罰走」、「至近キョリのボール当て」「炎天下のプールサイドの正座」など。

 群馬の調査でも、勝利至上主義が指摘されているが、大会等の好成績が教員の「評価」につながっている。県教委は、部活の改革にどこまで迫れるか、質問を工夫したいと思う。

◇また、真の学力を育てるために、テレビやゲームの弊害が指摘されている。「ノーテレビデー」を設け読書の時間を増やすことは重要だ。このことを提案したい。

◇国際戦略は、県が上海事務所を設けたことに関し、知事に、中国情勢の認識、今後の事務所活用、開所式のタイミング、日中友好協会の活用などを聞こうと思う。

◇県は動物愛護センターを玉村に作る。私は動物愛護協会顧問。殺処分の犬猫を救う道が少し開く事に。(読者に感謝)

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2013年5月23日 (木)

人生意気に感ず「死刑囚の精神鑑定書。コロナウィルスの恐怖。新型の被害想定」

◇平成13年の8人殺害大阪池田小事件は記憶に生々しい。この事件を機に全国の学校は門を閉ざし警備を強化させた。犯人の宅間守は取り押さえられた際「もうしんどい」「死刑にして欲しい」と叫んだ。死刑確定後早期に執行された。

 この度、犯人の精神鑑定書を掲載した書物が出版されるというので話題になっている。伝えられるところでは、特異な精神状況と人格が現れている。「自分の命は何十万人の命より重い」、「8人程度で死刑は割りに合わない」、「人を殺すことを考えたらモリモリと元気が出てきた」(計画時)、「国家の命令で戦争しているような感じ」(実行時)など。

社会には、このような特異な人が少なからず存在することを考えさせられる。なお、個人情報や守秘義務が論じられているが、故人(犯人)には個人情報保護法は適用されない。医師の守秘義務(刑法135条)は、「正当な理由がないとき」罰せられる。果たして?

◇コウモリ由来の新種ウィルス(コロナウィルス)の恐怖が広がり始めた。サウジなど中東中心の感染で、41人の感染者中20人が死亡。フランス、ドイツ、英国に波及。

 患者急増の原因の1つに医療機関での集団感染があげられている。03年のSARSも医療機関の集団感染から広がった。WHOは、限定的としながらも、人から人への感染を指摘した。国立感染症研究所は、中東全域の蔓延の可能性と患者が出ていない地域への拡大の可能性を警告している。

 中国の鳥インフルに続き、中東のコウモリインフルの脅威。海外へ出ることが日常のことになった今日、私たちは目に見えない微生物にも備えねばならない。正しい情報は最大の武器である。

◇中国の鳥インフルの動向は不気味である。公表の数字は氷山の一角に違いない。日本は皆保険制度であるから直ぐに診察を受けるが、中国はこのような制度がないから診察を受ける人は少ないだろう。だとすれば、膨大な感染者存在の可能性がある。従って「ヒトからヒト」の「新型」出現の可能性も高まるに違いない。それにも関わらず、今、下火と見られるのは熱い季節故だ。秋に勢いを盛り返し日本に襲来する可能性がある。そう想定して対策を立てねばならない。

◇今度、「新型」が流行した場合、県は、外来患者26万4千人、入院6700人、死亡者推計1700人と想定している。時間的な余裕はない。県民の命は早急な対策にかかっている。(読者に感謝)

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2013年5月22日 (水)

人生意気に感ず「ロシア大使と語る。柔道の事故。馬が飛ぶ竜巻。80歳エベレストに」

◇ロシア大使夫妻と知事室で会った(21日)。山本龍市長も同席。私は群馬県日ロ友好協会の顧問代表である。アファナシエフ・ロシア連邦大使は、「今、日ロ友好を進める時、群馬は初めて来たが素晴しい所です。群馬とロシアとの姉妹関係をつくりたい」等語った。

 大沢知事はこれに対し、「大賛成、新潟と力を合わせロシアとの関係を深めたい」とこたえ群馬の農産物や重粒子線がん治療などを説明した。私はハバロフスクを訪ねて対日感情が非常に良いのに驚いたと発言。日本人はロシアが嫌いなのにと言いたかった。私の胸にはシベリア強制抑留や北方領土等の問題が頭をもたげていた。

 国との関係は険悪でも個々の人間はいい。これは中国関係と同様だ。民間の友好協会の役割は良好な「個」のつながりを広げる点にある。隣席の山本市長がロシアに行きましょうと私にささやいた。

◇ケータイに大竜巻のニュースが飛び込んだ。米オクラホマ州で発生、死者は24人を超えなお行方不明者が多くいるという。直系0.8キロ、秒速90mの黒い怪物は、最近の世界的異常気象が生んだものか。

 馬の牧場主は「馬も何もかもが飛んでいた、映画のようだった」と語る。何十頭もの馬が黒い雲の中を飛ぶ光景は凄い。これが海上なら空を飛ぶのは何か。自然の力は想像を超える。

◇柔道整復師が柔道指導中の事故で強制起訴された事件は考えさせられる点が多い。私は県柔連の顧問、中学での武道必修化の中で柔道を選ぶ生徒は多く、事故が最も多いのも柔道だ。子どもの脳は揺さぶられて硬膜下血腫を起こした。これを予見出来たかが争点で、長野地検は予見可能性を否定して不起訴にしたが、検察審査会の判断の結果強制起訴となった。

 柔道界の衝撃は大きい。体罰問題にも微妙な影響を与えるだろう。今議会の質問で私は、「体罰」を取り上げる。

◇80歳の三浦さんがエベレストに挑戦、7500mまで達した。人間の身体能力に驚く。若い頃からの生活習慣の成果だろう。体力だけでなく、精神力がないとこういう事は不可能だ。三浦さんは「高齢社会」という超高峰の頂点にいる。私も毎朝のランニングを続けている。遥か上の三浦さんを仰ぎながら。

◇25日、ふるさと塾は「インド」を取り上げ、29日は県会の一般質問(GTV)に登壇。(読者に感謝)

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2013年5月21日 (火)

人生意気に感ず「役員選考・議長決まる。安部支持65%。新型恐怖。農業に希望」

◇25年度の自民党役員、ならびに議会役員候補の決定が行われた(20日)。幹事長の須藤昭男氏は既に先日決定されていたので、須藤氏を中心に選考は進められ午後2時頃迄には全てが決まった。議長候補は久保田順一郎氏である。私は総務企画常任委員会及び障がい者子育て対策特別委員会に所属、特別委のほうは委員長候補となった。「候補」は近く開かれる本会議で審査されるが、自民が多数なので当選は確実なのだ。かつて、福田、中曽根の派閥の対立が激しかったころ、幹事長、議長などの重要ポストをめぐって両派一歩も引かず、深夜になることもあった。時代は大きく変化した。

◇新政調会長新井雅博氏の下で5月議会の自民党質問者の日程等も決まった。5期以上から1人質問する私は、29日の午後一番で、持ち時間は65分。テレビ放映される。

◇県議会にも景気の上昇を反映した高揚感が流れる。自民には安倍人気も刺激となっている。政権発足6ヶ月経過して支持率65%以上は例がない程だ。

 アメリカの安倍評価も好転の感がある。企業業績も軒並み良くなっている。円安、株高は停滞した個人および企業のマインドを一変させている。いままでが悪すぎた。巨大な歯車が回転し始めたのだ。しかし、物事は良い方向に動く時要注意である。歯車の前に立ちはだかる障害物は多い。内憂外患は変わらない。

◇このところ、警戒感が薄れているのが「新型インフル」問題である。今度の質問で取り上げる予定の1つ。中国における公表感染者は死者36人を含む、132人だが氷山の一角ではないか。日本と医療制度が根本から異なるから医者に行かない人が多い。最近の中国当局の発表は、発症していない多数の感染者の存在に言及している。日本に飛び火していないと言い切れない。「新型」出現は時間の問題ではないか。

◇地域の農業者の会合で人々の表情に活気がうかがえた。1人の若者は、農業も段々ですねと言った。安倍首相が農家所得倍増を掲げ大胆な改革を打ち出したからだ。農業は遅れた分野だが大きな可能性を秘めている。農林水産業強化のため首相を本部長とする関係閣僚会議を新設する。地方の農政は連動すべきだ。高質の農産物を中国の富裕層は求めている。日本の技術と心を農業面で活かす時なのだ。(読者に感謝)

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2013年5月20日 (月)

人生意気に感ず「ラスプーチン飯島氏。桜島噴火。春画展。」

◇訪朝した飯島氏のことが注目されている。国民を外国が拉致すること程あからさまな主権侵害は珍しい。県会でも拉致議連の動きがある。北朝鮮をめぐる駆け引きは、何百年も昔の戦乱の時代を思わせる。飯島氏の隠密行動は、首相が「ノーコメント」としていたにもかかわらず、「北」の意思で表に出た。日米韓の対北朝鮮連携を分断する狙いが北朝鮮にあるとの見方が行われている。

 安倍首相は、自分の政権で解決と強い意志を示し、飯島氏はそれを伝えた。飯島氏は特異な人らしい。サラリーマンを経て、初当選時の小泉元首相の秘書となり、5年半の小泉政権を裏で支えた。情報収集にたけ、組閣時の閣僚候補者のスキャンダル調査で辣腕をふるった。

 時にラスプーチンと呼ばれる。ラスプーチンとはロシアの宮廷で絶大な権力をふるった怪僧で、第一次大戦中ドイツに通じて反対派に暗殺された。平成のラスプーチンが持ち帰った成果が知りたい。

◇桜島が激しい活動を始めた。18日未明、5回の爆発的噴火。今年に入って、331回目である。鹿児島だけのことか、活動期に入ったといわれる日本列島の地下活動の動きに連動しているのか気にかかる。幕末の尊攘の志士平野国臣は、「わが胸の燃ゆる思いに比ぶれば煙は薄し桜島」と詠んだ。今の桜島は何を訴えようとしているのか。

◇今日のカネと欲望を象徴するニュース。歓楽街歌舞伎町の韓国クラブを経営する女は、一億超の年商をあげながら、収入がないといって生活保護を受けた。低所得者用の都営住宅に住みタクシーで通勤。「お金をたくさん貯めたかった」と言っている。歌舞伎町の無法ぶりがよく報じられる。きらびやかなネオンと闇の底で何がうごめいているのか測り知れない。韓国クラブの例はたまたま浮き上がった一例だろう。

◇春画の本格的展示会が大英博物館で開かれ、その巡回が日本でも計画されているが、日本の美術館はみな断っているという。

 私の書斎にも北斎や歌麿の春画集がある。大胆な構図、部分の描写、二人の表情は美しい。江戸の町人のおおらかさが想像できる。見方によってはワイセツ物である。その定義と規制は国によって違う。日本の美術館が心配する本音はこの点にあるかも知れない。(読者に感謝)

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2013年5月19日 (日)

『炎の山河』第五章 地獄の満州 第57回

「かずちゃん、本当に、浦島太郎になってしまったのね」

言われて、松井かずは、自分は本当に浦島太郎だと思った。

「かずちゃん、ずいぶん、若いんね、全然苦労してないじゃない」

別の同級生が言った。

「ああ、そうなの。苦労してないんだよね。鈍感だから何も考えないの」

松井かずはこう答えながら、自分がなぜ若いと言われるのか不思議であった。憧れの祖国にたどりついて、念願がかなった彼女は、夢の世界にいるようであった。町中の人が自分を歓迎している。こんなことは、今までの人生で一度もないことであった。彼女は幸せだった。ふわふわと夢の中を漂うような気分の中にも充実感があった。

一筋に祖国を求め続け、日本人だと注目される中で、日本人としての誇りをもって子どもを育て、自らも行動してきた。松井かずは、勝利の快感に似た気分に浸りながら、中国に残してきた5人の子供たちの顔を一人一人思い出していた。<全然苦労していないじゃない>という同級生の言葉は、むしろ彼女の幸福感をくすぐった。苦労を他人に分かってもらえなくても、自分は十分に幸せだと思った。また、<全然苦労していない>と言われたことは、中国大陸の血生臭い海を泳ぎ抜いて、今、子ども達と共に明るい日差しの中にいることを評価されたように思えて、彼女はむしろ嬉しかった。

☆土・日・祝日は、中村紀雄著『炎の山河』を連載しています。

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2013年5月18日 (土)

『炎の山河』第五章 地獄の満州 第56回

 松井かずは、朝日に照らされる町並を見た。太陽の下で、日本で初めて見る光景であった。松井かずは、中国にあって、いつも、頭の中のカンバスに古里のまちを描いていた。一軒一軒の家、小川の流れ、流れに沿ってたつ柿の木や杉の木、町の間をぬう何本かの道、そして、辻の地蔵。今、朝日に照らされて、前の前に広がる景色は、彼女が何度となく頭に描いた光景とは違っていた。彼女がいつも描いていたワラ屋根は一軒もなく、土の道は舗装され、小川の流れもコンクリートの中に埋め込まれていた。ああ、この町もすっかり変わった。彼女は、昔の景色を求めて辺りを見回した。30年の歳月は、この山奥の町まで変えていたのだった。

朝の8時、松井かずを歓迎するため、町の人たちが大勢集まっていた。同級生も集まっていた。

「かずちゃん」

同級生の片山ちょうが声をかけた。

「私のこと、分かる。」

顔は忘れていない。昔懐かしい同級生だということはよく分かるのだが、片山ちょうという名が思い出せないのだ。松井かずがきょとんとしていると、片山ちょうは面白そうに笑って言った。

☆土・日・祝日は、中村紀雄著「炎の山河」を連載しています。

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『炎の山河』第五章 地獄の満州 第56回

 松井かずは、朝日に照らされる町並を見た。太陽の下で、日本で初めて見る光景であった。松井かずは、中国にあって、いつも、頭の中のカンバスに古里のまちを描いていた。一軒一軒の家、小川の流れ、流れに沿ってたつ柿の木や杉の木、町の間をぬう何本かの道、そして、辻の地蔵。今、朝日に照らされて、前の前に広がる景色は、彼女が何度となく頭に描いた光景とは違っていた。彼女がいつも描いていたワラ屋根は一軒もなく、土の道は舗装され、小川の流れもコンクリートの中に埋め込まれていた。ああ、この町もすっかり変わった。彼女は、昔の景色を求めて辺りを見回した。30年の歳月は、この山奥の町まで変えていたのだった。

朝の8時、松井かずを歓迎するため、町の人たちが大勢集まっていた。同級生も集まっていた。

「かずちゃん」

同級生の片山ちょうが声をかけた。

「私のこと、分かる。」

顔は忘れていない。昔懐かしい同級生だということはよく分かるのだが、片山ちょうという名が思い出せないのだ。松井かずがきょとんとしていると、片山ちょうは面白そうに笑って言った。

☆土・日・祝日は、中村紀雄著「炎の山河」を連載しています。

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2013年5月17日 (金)

人生意気に感ず「敦賀原発廃炉。ヒトクローン細胞。安中の歴史」

◇原電敦賀原発2号機直下の断層が活断層だと断定され、廃炉の公算となった。原電は徹底抗戦すると表明。「3.11」の福島第一原発事故の反省が活かされ国民の信頼が得られるかが問われる第一歩となる。

 「3.11」後に新に出来た「原子力規制委員会」の専門家チームは、原発直下の断層を活断層と断定する報告書をまとめた。国は活断層の上に原発の重要施設を造ることを認めていない。

 規制委員会に反対する立場の論拠は、この委員会は「3・11」以前の専門家を全て排除している、断層のずれは工学的に吸収緩和する方法も可能、福島の事故は活断層によるものでないのに活断層ばかりが取り上げられている等である。

 しかし、「規制委員会」の使命は、まず第一に「原発安全神話」にあぐらをかいた過去の審査を反省し原発に対する国民の理解を得ることにある。従って深刻な事態につながる可能性がある活断層問題を厳しい基準で取り上げることは当然である。今後、原発は、中国などで激増が予想される。日本の原発再生は世界の見本となるべきだ。苦しい産みの苦しみは避けて通れない。

◇ある難病友の会で、人々の再生医療に寄せる切な思いに接したことがある。アメリカの日本人研究者らが、ヒトのクローンES細胞作製に成功した。女性から提供された卵子に「別の人」の皮膚細胞の核を入れてつくる。これが難病の組織に分化する。ここで「別の人」とは病気の人だ。遺伝子が同じだから、他の人の臓器と違い、臓器移植の時拒絶反応が起きない。将来、人間のあらゆる部分が再生できる時代が実現するかも知れない。

 なお、「クローン胚」は子宮に戻す事が禁じられている。クローン人間に育つ可能性があるからだ。作製は難病治療などに限定して認められる。医療工学産業には無限の可能性があり、日本が目指すべき分野で、群馬も力を入れる。

◇資料「安中市史」購入と新島襄展を目的に安中市の学習館を訪ねた(16日)。襄が明君板倉勝明の抜擢で蘭語を学びその事が西洋への関心を高めたであろうことを知った。安中線に皇女和宮降嫁の碑があった。大井川に橋がなく反対派の妨害を恐れ宮は京から碓井峠を経て江戸に入った。安中は歴史が豊かだった。(読者に感謝)

「楫取素彦読本」現在煥乎堂1F郷土誌コーナー、県庁地下 生協書籍コーナーで好評発売中です。(1冊300円)

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2013年5月16日 (木)

人生意気に感ず「侵略の歴史認識。林健太郎東大総長。飯島訪朝。巡査の性的質問」

◇韓国、中国に対する侵略があったか等について、安倍首相の発言が微妙に変化している。15日の参院予算委で首相は、過去の植民地支配と侵略を謝罪した「村山談話」を政権として、全体として受け継ぐと述べた。

 その中で、中国との関係につき「侵略しなかったと言ったことは一度もない」とも強調し、「過去に中国には大きな被害、苦しみを与えた事には痛惜の念をもっている」と説明した。

 韓国や中国にしては、植民地支配や侵略を歴史的事実として認めた上で毅然とした姿勢を貫いて欲しい。歴史的事実を認めることが即「自虐」であるかのような国調が一部にある。

 国会議員にしろ、県会議員にしろ、歴史を学ばない中学生がそのまま大人になった観がある。政治家にとって歴史の素養は激しいグローバル社会の中で益々重要になった。

◇県議生活を振り返って今思い出されることは県民会館に於ける林健太郎先生の言葉である。元東大総長である高名な歴史学者は、初出馬の私に手弁当で駆けつけ「政治家にとって歴史は不可欠、東大で歴史を学んだ者として立派な政治家になるように」と励ましてくれた。私は林先生のゼミ生であった。

◇拉致等を巡る北朝鮮との関係が動き出す気配である。ミサイルを握って振り上げたこぶしを北はそっと降ろそうとしているかのようだ。追い詰められた深刻な国内事情があるのだろう。「圧力と対話」を活かして拉致被害者を救い出さねばならない。

 北を訪問している飯島内閣官房参与は、小泉内閣で政務秘書官を務めた人物。小泉元首相は拉致問題で初めて北朝鮮を訪れた人だ。安倍さんはその時内閣官房副長官として重要な役割を果たした。「拉致」に対する思いは強いに違いない。

 飯島訪朝につき首相は「ノーコメント」と表明するが、一方で金正恩との対話の可能性に言及している。又、政府与党関係者による情報では、首相は早くから飯島訪朝を周到に準備してきたと言われる。糸口が見つかることを祈る。

◇30代の女性は、内縁の夫との日頃の性的関係をしつこく巡査から質問され心的外傷後ストレス障害(PTSD)になったと特別公務員暴行陵虐罪で大阪地裁に告訴した。

 内縁の夫はホステスの体を触ったことで強制ワイセツ容疑で逮捕され、女性は参考人で聴取された。場面を想像すると複雑な思いだ。女性警官を立ち会わせるべきだった。(読者に感謝)

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2013年5月15日 (水)

人生意気に感ず「新井領一郎に福沢諭吉の支援。慰安婦発言。南海トラフ」

◇先日、桐生市黒保根町下田沢の新井領一郎ゆかりの地を訪ねた。生家跡には領一郎の名をつけた文化センターが出来、近くには明治の国会議員新井毫を継ぐ家があり、当主の新井聖氏から領一郎の事など聞くことが出来た。その中で、新井氏は、囲りの山々を指して、百町歩に及ぶこの山々はアメリカにいる領一郎の子孫が受け継いでいると話してくれた。

 総社町の楫取後援会で、昨年、楫取素彦顕彰会の行事の時の、楫取素彦の子孫と新井領一郎の子孫が前橋で対面し写真を披露すると、会場から「ほう」という声が聞かれた、この時、カリフォルニアから来日した領一郎の子孫ティム新井氏は、黒保根に所有する広大な森林を訪れた。

◇新井領一郎は明治9年、生糸直輸出の道を開くために、県令楫取の支援を得てアメリカに渡った。出発前、挨拶に来た領一郎に、楫取の妻寿子は、兄の形見ですと言って吉田松陰の短刀を渡して励ました。あの時代の渡米だ、どんなに勇気づけられたことか。

◇黒保根村誌には、「新井領一郎渡米につき餞別覚」の資料がある(尾池キク家文書)。そこには、福沢諭吉を筆頭に、初代議長宮崎有敬、楫取素彦、日銀頭取宮田鉄之助、農商務大臣・黒田清隆等々56名の寄贈者が並ぶ。

 餞別項目には高額の金から、ハンケチ1ダース、ビール6本、ビスケット1箱等に至る迄ある。この渡米がいかに注目されていたか、また、当時の洋行がいかに大変な出来事であったかが分かる。

◇維新共同代表の石原氏は「軍と売春はつきもの」と言って橋下氏の慰安婦に関する発言を擁護した。参院選前なので「日本維新」の一種の公約のようなもの。維新が伸びれば世論が認めたとも取られかねない。日本の文化度が問われ国益に大きく関わる。

 激しい批判の中で重要な点がる。橋本氏が、風俗活用をすすめたことに対するものの1つは、「沖縄女性を侮辱する」との指摘。これは、「風俗」の女性も沖縄の女性であり、それを性の対象とするのは侮辱だというもの。2つは、米国民が「侮辱」と受け止める点。誇り高い海兵隊に売春をすすめることになるからだ。日本維新との連携を考える自民にとりこのままだと非常に不利になる。安倍政権にも大きなマイナスだ。

◇南海トラフ型が近い中、都は14日、伊豆諸島、小笠原諸島で1774人の死者想定を発表した。都心の液状化の被害域予想は9・2平方キロ。群馬は避難者受け入れ対策を考えねばならない。(読者に感謝)

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2013年5月14日 (火)

人生意気に感ず「幹事長選。楫取素彦講演。橋本暴論。明子さん自殺裁判」

◇幹事長選考委員会で委員長を務めた(13日)。今月、9日、10日2日間の立候補受付期間に立候補者は前幹事長須藤明男県議1人だった。

 1人の場合は選挙しない取り決めなので、選考委員会は須藤氏を平成25年度自民党県連幹事長と決定。控えていた本人を呼び入れてその旨を告知した。

 続いて開いた県議団総会で、私は、選考経過と結果を報告し新幹事長に就任の挨拶を求め須藤幹事長は抱負と決意を述べた。

 新幹事長を中心に党及び議会の役員選考等が20日に行われる。また、5月議会の一般質問者が決められ、5期以上からは私が一般質問することになった。

◇この日、午後7時から総社町公民館で楫取素彦の講演をした。熱心な聴講者の視線に励まされ疲れを忘れた。話は「廃娼」にも及んだが、性の観点からの「女性解放」は、今日的課題とも関連するためか熱心に耳を傾けてくれた。

◇橋下徹氏の変な発言が話題となっている。従軍慰安婦は必要だったとか、性的エネルギーを解消するために海兵隊の猛者には「風俗」を活用して欲しいと語った。米軍司令官は「禁止している」と言って、この話を打ち切ったという。

 こういう本音の発言は一部に受けられるが政治家が公の場でいうことではない。軽率で品がない。多くの国民は国の将来を任せられないと思うだろう。

 従軍慰安婦「必要」発言は、戦争の恥部を公に認める意味をもつ。古来、戦争は極限状態のもので大変だった。信長は京に軍を進める時、「犯す者は殺す」と高札を立てたという。戦争は何でもありだった。証拠がないから強制的な慰安婦はなかったなどと、加害者の日本が軽々に言うべきではない。裁判になれば証拠主義だから証拠がなければなかった事にもなる。しかし、政府の発言となれば別である。「風俗活用」発言に対し、米国の識者は、「同盟国である米国の母はこんな認識をもつ国のために息子を兵士として派遣しようとは思わない」と言っている。

◇2010年に、私は、本会議で明子さんの自殺を取り上げ、「連鎖」を止めねばと訴えた。マスコミも大変だった。訴訟は続く。教育行政の無力を感じる。弁護士が、当時の同級生に謝罪と300万円の慰謝料を求めたことが報じられている。訴訟に持ち込まないで解決する事の重要さを痛感する。教育で、訴訟は最後の手段だ。(読者に感謝)

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2013年5月13日 (月)

人生意気に感ず「原発テロ対策。楫取の役員会。母さん助けて詐欺」

◇福島第2原発で警察と海上保安庁による対テロ訓練が行われた(11日)。「3・11」の原発事故は津波で起きた。テロでも同様な事態が起こり得る。世界でテロが多発している中、原発が狙われたら大変なことになる。

 群馬にとり、隣県新潟の刈羽が心配の存在だ。この原発に関する情報提供に関し、東電と協定が結ばれた。そして、異常時の複数回線、特に衛星を使ったシステムも現在検討されている。しかし、このようなことではテロ対策にならないから心配していた。

◇最近アメリカの民間調査期間が北朝鮮の軍事行動に関し、衝撃のリポートを発表した。それによれば、北朝鮮はミサイルの一発目を日本に打ちこむという。原発が攻撃されることを想定しなければならない。

◇最近のアルジュリア・「日揮」の日本人人質事件では、内部にテロの仲間、「内通者」がいた。日本では、原発構内の作業員は運転免許などによる本人確認で作業に従事できる。それ以上は、個人情報保護法によって出来ない。主要国で、日本だけだといわれる。

◇楫取素彦顕彰会の役員会が行われた(11日)。事業案として、顕彰会成立一周年記念事業を実施することが決まった。その主なものとして、前橋テルサで行われる記念講演(96日)、萩市への研修ツアー等がある。

 また、「楫取素彦読本」が予想以上に広く読まれ、代四版を重ねたことや、中国の大学で日本語の教材として使用され始めたことなども報告された。

◇浄土真宗の清光寺で「楫取素彦と吉田松陰」について話をする機会を得た(11日)。同寺の発端には、楫取の妻・寿子(松陰の妹)の尽力がある。彼女は母の影響で熱心な浄土真宗の信者だった。松陰たちが育った家庭が信者だったのだ。松陰や楫取の行動を支えた信念には、浄土真宗の人間尊重の思想があったことだろうと、自論を語った。

◇「母さん助けて詐欺」になった。「振り込め詐欺」のネーミング変更である。最近はATMの監視が厳しく振り込ませる手段が使いづらくなり、名称と実態が合わなくなっていた。応募作1万4千点の中の最優秀作品だという。この詐欺は社会に巣くう白アリである。新名称に効果はあるか。犯罪の深刻度を表現していないようにもとれる。

◇教員の不祥事対策に小中校長の研修が行われる。学校に倫理を回復するには小手先ではだめだ。(読者に感謝)

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2013年5月12日 (日)

『炎の山河』第五章 地獄の満州 第55回

 松井かずを乗せて、車は空港を離れ、夜の東京を走り出した。窓の外に展開される光景は、彼女の想像をはるかに超えていた。近代的な高層ビルが立ち並び、ビルの窓はどこも明かりがつき、屋上のネオンと共に街は昼のように輝いている。中国では、滅多に見られないような高級車が、引きも切らず行き交っている。ネオンとビルの明かりと車のライトで、街はまさに火の海のように見えた。松井かずは、言葉を忘れ、ただ見とれるばかりであった。これが、原爆を落とされ、無条件降伏をさせられた日本なのであろうか。

一体、どうなっているのだろう。この30年の間に、祖国日本では何があったのだろうか。彼女の驚きは尽きることがなかった。彼女は、緊張と興奮に包まれ、旅の疲れも忘れ、また、時の経つのも分からなかった。

 午前3時、彼女の車は、吾妻郡原町に着いた。駅前の山田洋品店、そこが姉の家であった。日本の第一夜は、姉の家である。姉は、中国のことを聞きたがった。松井かずは、日本のことを姉に聞きたがった。それは、お互いに、いくら話しても、またいくら聞いても尽きることがなかった。午前5時ごろ寝て、うとうとする間もなく、7時少し過ぎ、松井かずは早くも揺り起こされた。朝8時に、町の人々が歓迎のために集まることになっていたのである。

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2013年5月11日 (土)

『炎の山河』第五章 地獄の満州 第54回

「かず、よく帰ったな」

長男の宣男がかけ寄ってきた。

「かずちゃん、よく・・・」

姉のいくは、目に涙を浮かべ、声をつまらせている。

「かずです。とうとう帰ってきました」

松井かずは、震える声でそう言って、兄と姉の手を握りしめた。空港には、兄、姉、妹、その家族たち9人が出迎えていた。松井かずは、夢を見ているような気持ちで人々の顔を見た。兄と姉の他は、顔を見てもよく分からない。末の妹は、彼女が日本を離れるときは、母の背にあった。あの赤ん坊は、目の前のどの人だろう。彼女は、紹介される一人一人の顔を見ながら、30年の歳月を必死で遡り、その空白を埋めようとしていた。

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2013年5月10日 (金)

人生意気に感ず「参院選の後援会。自民党の傲り。地震予知の特許。楫取の役員会」

◇羽入田たかし氏、前橋医師会後援会発会式で挨拶した(9日)。自民は上げ潮だが油断は禁物、参議院の役割を果すとき、医療の大切さなどを語った。自民の勝利は確実だが不安要素もある。憲法改正や歴史認識で、安倍首相の教養と哲学が問われ出した。近く世論調査があるだろうが、ポイントは下がるだろう。

 国家的な大問題に理性と冷静さで対応する事が参院の役割である。羽入田氏は皆保険制度は世界に誇る日本の文化、これを守ることが自分の使命だと決意を語っていた。

◇日本国憲法が戦後アメリカの強い影響下で成立したことは間違いない。しかし問題はその中味である。基本的には素晴しい人類の理想を掲げた立派な基本法であるから、軽々しく進駐軍から押しつけられたと一国の首相が発言することには反対だ。テレビでよく自民党の幹部が、「前文は読むに耐えない」などと発言している。確かに文章はまずい、おかしなところがある。しかし、それに流れる素晴しさを見ないで表面だけを軽々しく批判してはならない。自民は三年前・大敗し地獄を見たが、それは傲慢さを国民から批判されたからだ。大勝した時こそ、堅実さと謙虚さでカブトの緒を締めねばならない。参院選はそれが試される。

◇これだけ科学技術が発達しながら、多くの命がかかる地震予知が出来ないのはおかしい。河口湖の異変など前兆らしきものは多い。こんな中、GPSのデータから地震を予測する方法をつかみ特許を取得した東大名誉教授がいる。

 測量学の世界的権威村井俊治氏である。この人は「大地震には必ず前兆現象がある」と考え地震予測を発表している。東日本大震災の3週間前にも、GPSデータの解析から大地震の可能性を指摘していた。ただ、地震学者でないため発言力が認められないという。専門家や学会のメンツや権威にこだわる問題ではない。前橋工科大の元教授・H氏と地震予知の勉強会をしていた時、H氏は、発表は禁止されていると語っていた。村井氏が気象庁に「地震予測をやりたい」と申し出たら「おおいにやって結構」との答を得た。「3・11」後、状況が変わったらしい。日本中の全ての力を首都直下と南海トラフに集中させねばならない。

◇今日は、楫取素彦顕彰会の役員会。少し広がったが次のステップを目指す。松陰や楫取のバトンを受け継ぐ心で。(読者に感謝)

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2013年5月 9日 (木)

「ぐんまちゃんちの盛況。富士山噴火。日本の歴史認識」

◇新装オープンの歌舞伎座は大変な盛況だ。順番待ちの人が長い列をつくり、演目の大看板を写真に納める人も多い。江戸の伝統文化にこれだけの関心が集まっていることは救いだ。

 歌舞伎座と共に生き返った感があるのが、向かいの「ぐんまちゃんち」。連動した人の流れが出来、こちらも客がいっぱいである。

 銀座の「ぐんまちゃんち」に「楫取素彦読本」を置くことになった。群馬を知ってもらう資料になるだろう。

 このアンテナショップの2階で人の波を見ながら大災害のことを思った。昔は江戸からきれいな富士が見えた。江戸の人々は大災害と共に生きた。首都直下型が近い。東京の人たちに備えはあるのか。最近の気象状況は不気味である。

◇富士山周辺がおかしい。河口湖では、水位が異常に下がり湖底が現れた。富士山三合目付近の滝沢林道では、300mにわたって道路が陥没し、浜松市の茶畑も大きく崩落した。見えない地下では何かが進行中なのだ。

 関東大震災の少し前も富士五湖に異変があった。これまでの最後の富士大噴火である宝永噴火の直前には、南海トラフ型の巨大地震が連動して起きた。富士山が危ないと言われて久しい。そういう時に東日本大震災が起きた。巨大な圧力がマグマに影響を与えぬ筈はない。

◇素人の感覚で、この巨大圧力は南海トラフ型にも影響していると思われる。近いといわれている南海トラフ型巨大地震は現代の日本民族にとって最大の課題である。

 1707年の宝永地震(この時富士山噴火)では、東海地震と南海地震の震源域が同時に動いたと見られ、1854年の安政地震では、32時間の間隔で発生した。この二つに東南海地震を加えた3つの連動型が近い将来起こると学者は警告する。息を呑む瞬間が近づいている。世界が注目する中で日本人の心と技術が試されている。

◇朴大統領が米会議で「日本の歴史認識」を語った。朴氏の発言内容はともかく、日本が韓国を侵略し、併合したことは歴史的事実である。中国に対する侵略についても同様である。歴史的事実を見ないで、「自虐史観」ということを簡単に使う傾向が県議会にもある。

◇沖縄は日本の領土でないというとんでもないことを中国が言い出した。毅然とした日本の意思を示さないとおかしなことになる。(読者に感謝)

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2013年5月 8日 (水)

人生意気に感ず「原発のその後のいわき。事故の予言。とちおとめの力」

◇福島県のいわき市、及び広野町の復興状況を視察した。広野町の海に向けて開けた一帯には津波の爪あとが生々しく残っていた。町役場の一画では東電に対する賠償手続に来て書類に取り組む人々の姿があった。3月の広野町議会では、義援金の配分状況、適正な除染の実施、汚染廃棄物の保管方法などが質疑された。

 また、町民の放射線に対する不安に対応するため保健所内にホールボディカウンターを設置し内部被曝検査の充実を図ることや甲状腺検査の定期的実施が行われていた。

 東日本大震災から2年余りが過ぎ、私たちの原発事故に対する関心は薄らいでいるが、東北各地ではまだまだ現実の被災下にある事の一端を肌で感じることが出来た。

◇いわき市では、汚染水漏れなどの事故が起きている中で、最近また地震が多発していることが大きな不安だと話す人がいた。

 また、私の知人は、子どもの日を振り返って、子どもたちが外で思いきり遊ばないことを指摘していた。この人は、私に、二十数年前に亡くなった吉田信氏の「重い歳月」という詩を紹介した。それは、暗示的で予言であったことを思わせる。「原発はいつの日か必ず人間に牙をむく、この猛獣を曇りない目で看視するのが私たちだ、この怪物を絶えず否定するところに私たちの存在理由がある。私たちがそれを怠ればいつか孫たちが問うだろう、「あなたたちの世代は何をしていたのですか」

◇原発事故は、私たちが看視を怠り「安全神話」にあぐらをかいた結果である。茂木経産省は、3日、福島第一原発事故を踏まえ、「安全神話」から決別する仕組みづくりを発表した。

 電力業界が中心となって原発の安全性を検証する組織である。原子力規制委員会が作る新たな安全基準に満足せず、安全性を絶えず高めることを目的とする。「基準を満たせばリスクはない」、この考えが「安全神話」なのだ。

◇いわき市下大越のイチゴを売る民家に寄った。座敷を走る二匹のブルが私の手をなめる。「いわきいちご、とちおとめ」は実に美味い。古い建物にとけ込んだ奥さん・木田テイ子さんの笑顔は昔のおとめを想像させる。放射能のことなど忘れて1500円の1箱を買った。壁の「八重の桜」のポスターが目に入ったので、群馬の新島襄のことを話し、「楫取素彦読本」を一冊差し上げた。おばさんは歴史が好きだという。困難に向かう会津の力の一端を感じる一時だった。

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2013年5月 7日 (火)

人生意気に感ず「赤城神社の奉納試合。国民栄誉賞。憲法改正」

◇子どもの日は、毎年赤城神社の大祭と童謡作詩表彰式がある。珍しく穏やかな晴天で、竹刀の音と明るい声が神社の森に響いていた。5月の礼大祭では剣道、柔道、空手等の奉納試合が行われる。杉の古木の下で裸足のチビッ子たちの瞳が輝いていた。久しぶりに野性のエネルギーを全身で受け止めている姿だ。何よりの供物に見えた。

 神事の後のなおらいの席で宮司が言った。「今年は参道のつつじがまだよく咲かない。村の長老はこんなことは初めてだと言っています」と。私は、挨拶の中で、不安の時代が続く中で赤城神社は心の支えですと述べた。

 私はこの村の小学校で学んだ。この日、昔を思い出す懐かしい出来事があった。「疎開」で5年まで村にいたⅠ君が私を待っていた。「覚えていますか」、「お弁当にうどんを持ってきたでしょう」、「そう、皆に注目されたんだ」。貧しい故のうどんだった。昭和20年代にタイムスリップした一コマであった。

◇童謡の作詩コンテスト表彰が子どもの日に合わせて行われる。殺伐とした世相の中の小さな救い。湧き出る泉の存在だ。受賞者の中に前橋市会議員O氏のいつもの姿があった。政治家の参加も一種の救いである。

◇この日、長嶋、松井に国民栄誉賞が送られた。脳梗塞で倒れたミスターが懸命にリハビリに打ち込む姿と千本ノックに挑戦した姿を重ねて心を打たれた。

 受彰式は安倍総理の舞台でもあった。上昇気流に乗る総理にとって誠にグットタイミング。背番号の「96」を憲法96条と重ねて見て批判する向きもある。真意はともかく、そう思わせることは軽率ではないか。憲法改正を軽くすると取られかねない。

◇5月3日は憲法記念日。96条が参院選の公約と争点になる。極めて厳しい改正のハードルを下げること。先ず、「三分の二」という外堀を埋める作業で、目的の中心は憲法9条だ。

 同条は戦争の放棄を定める。国権の発動たる戦争を武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては永久にこれを放棄する(一項)。前項の目的を達するため陸海空軍その他の戦力は保持しない。国の交戦権は認めない(二項)。

 これが自衛隊の現実と一致しないことは中学生でも分かる。その上で、このままでおくか、いかに改めるかが問われる。地方議員でも憲法を議論する時が来たことを感じる。(読者に感謝)

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2013年5月 6日 (月)

『炎の山河』第五章 地獄の満州 第53回

飛行機は、東京の上空にかかった。窓の外は、光の海に色とりどりのネオンが輝いていた。これが日本なのだろうか。松井かずにとって、それは何とも言えない世界に見えた。飛行機は降下を続け、やがて、ズンと身体に直接伝わる重い震動があって、飛行機は着陸した。<ああ、日本に着いた>車輪が大地をすべる音を聞きながら、松井かずは心の中で叫んだ。

 バスに乗って飛行場の建物に着くと、そこには昼よりも明るい照明の下、広い広い近代的な設備が広がっている。これが、本当に日本なのだろうか。空から見たネオンの光景を思い浮かべながら、松井かずは何度もそう思った。

手続きを済ませて、前方へ進むと、出迎えの人々が集まっている。松井かずは、手に持つ荷物の重さも忘れ、浮き立つ思いで人々の所へ走った。彼女の目に“松井かず様歓迎”という横断幕が飛び込んだ。彼女がそちらに向けて走り出すと、一団の人々が手を振っている。

「かずちゃーん」

「かずー」

「ねーちゃん」

それはまぎれもない、30年間夢にまで見て待った肉親の声であった。

☆土・日・祝日は、中村紀雄著『炎の山河』を連載しています。

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2013年5月 5日 (日)

『炎の山河』第五章 地獄の満州 第52回

 昭和51年、ロッキード事件が問題化し、田中角栄が逮捕される。この年、日本の自動車保有台数は三千万台を突破した。

⑪北京を離れるー翼よ、あれが祖国日本の灯だ。再会―

 これが、松井かずが一時帰国するころの日本の姿であった。松井かずたち里帰りの大勢の人々を乗せて、飛行機は北京空港を離陸した。この日をどんなに待ち望んだことか。この日のことを何度夢に見たことであろうか。彼女は、眼下に次第に遠ざかる中国大陸を万感の思いで見つめていた。

 日本から中国に渡るときは船で丸2日もかかった日本海を、今は、飛行機で3時間かそこらで飛び越してしまう。ここにも、彼女は、30年の時のへだたりと時代の変化を感じた。

飛行機は、日本の夜の上空にかかった。時々、窓から光が見える。あれが日本の光だ。とうとう日本に来たのだ。松井かずの胸に、過ぎた日のことが浮かぶ。逃避行の中で手をつなぎあって必死で川を渡ったこと、避難所の生活、ロシア兵の姿、撫順炭坑のこと、一つ一つが瞼に焼きついている光景であった。松井かずは、自分が生きていて、今、日本の上空にいることが不思議に思えた。

☆土・日・祝日は、中村紀雄著『炎の山河』を連載しています。

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2013年5月 4日 (土)

『炎の山河』第五章 地獄の満州 第51回

昭和47年。この年は、戦後の後始末という点で重要な出来ごとがあった。それは、沖縄の返還と日中国交回復である。佐藤内閣の下で念願の沖縄復帰が実現し、続いて、佐藤内閣に代わって、「日本列島改造」をかかげた田中内閣が登場する。この年、田中内閣によって日中国交正常化が実現した。列島改造ブームが起こり、田中角栄の「日本列島改造論」は、発行部数88万部に達した。この動きは地価の暴騰を起こし、当時進んでいたインフレを加速することになった。このようなときに、石油危機・オイルショックが襲う。

 昭和48年。この年、秋、石油危機が起こり、日本の高度成長に急ブレーキが掛けられる。この年、中東戦争が始まり、アラブ諸国は、石油を有力な武器に使った。つまり、石油の生産を削減したため、世界の原油価格は暴騰した。日本は、この石油ショックにより折からのインフレに拍車がかかり、経済は深刻な危機に直面した。町からはネオンが消え、NHKは午後11時で放送を終え、ガソリンスタンドでは休日は休業する有様であった。また、石油製品の品不足が起き、人々は、トイレットペーパーや洗剤を求めてスーパーの前に早朝から列をつくった。

☆土・日・祝日は、中村紀雄著「炎の山河」を連載しています。

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2013年5月 3日 (金)

『炎の山河』第五章 地獄の満州 第50回

また、東海道新幹線の開通は、高速交通時代の幕開けを告げるものであった。高度成長が続くなか、人々は、カラーテレビ、カー、クーラーのいわゆる3Cを求め、これらは新三種の神器とされた。

 昭和43年は、全国の大学で学園闘争が吹き荒れた。私も、東大紛争の渦中にあった年である。この年、日本の国民総生産は、資本主義国の中で世界第二位となる。経済の繁栄と平和の中で人々は消費生活を楽しみ、昭和元禄といわれる世相が出現していた。

 昭和45年には、大阪で日本万国博覧会が開かれた。この万博は、東京オリンピックに続いて、日本経済の繁栄を内外に示すものであった。万博は、世界の77カ国が参加して開かれた。そして、開催期間に入場者数が6千万人を超え、1日平均35万人が詰めかけた。実に、日本の人口の6割強の人が入場したのであった。この万博の盛況ぶりは、日本が戦後の復興を果たし、経済大国となったことを世界に示すものでもあった。

☆土・日・祝日は、中村紀雄著『炎の山河』を連載しています。

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2013年5月 2日 (木)

人生意気に感ず「憲法改正96条。サウジで洪水・河口湖異変。面白い人物」

◇安倍首相は憲法96条改正を参院選の公約にすると明言した。96条は、日本国憲法の改正を慎重に、そして困難にするためのカギともいえる意味をもつ。これまで改正が叫ばれながら出来なかった大きな理由の一つは、この条文にある。96条は、改正の発議には、国会「各議院」の総議員の三分の二以上の賛成を求める。衆院の三分の二以上、及び参院の三分の二以上ということで、どちらか一方で三分の一が反対すれば改正は出来ないのである。

 そこで、首相は、96条の厳格な要件を緩和しようとする。これに対しては、本体をどのように改めるかの議論が先決だという批判がある。1946年(昭和21年11月3日)公布以来、およそ67年間一度も改正されていない。この間の社会の変化は激しく、憲法の規定の中には現実と合わないものもある。

 改正は必要であるが、「どこをどのように」という基本的な議論を詰めることが肝要だ。最近の安倍首相の言動には危うさが感じられる。憲法は国の基本法であるが、私たちの日常生活にも密接に関わる。地方議会でも議論が必要だ。

 「アメリカから押し付けられた」という点は、強調すべきことではないし、改正には限界があって、どのようにでも改正できるとの考えは間違いである。だから、一部で言う「破棄すべし」というのは無視すべき極論なのだ。

 ◇安倍首相の発言は、1日、サウジアラビアのジッダで行われた。衆参同日選の可能性にも言及した。砂漠の国サウジで25年ぶりの豪雨があり13人が死亡し4人が行方不明だという。天変地異は世界的規模である。

 富士山の世界遺産登録で沸く中で、河口湖に異変が生じている。水位が3mも低下し船で近づいた六角堂に歩いて渡れる。何かの前兆か。関東大震災の数ヶ月前、山中湖の水が全面的に濁り精進湖の水面は6mも下がったという。今度は、大地震か大噴火か。

◇面白い人物と会う。S氏は定年後、言葉も分からぬ上海で半年部屋を借りて生活した。言葉を覚えるには、現地で生活するのが第一。このような方法があるかと心を動かされる。

 大学の授業を申し込むと年齢制限で断られるが、「年ではなくやる気だ」と頑張って認められる。若い人に爪のアカをなめさせたい。

 吉田松陰が黒船に乗り込んだ気概、新井領一郎が楫取の支援でアメリカに渡った壮挙を思い出す。日本人の心を甦らせる時。(読者に感謝)

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2013年5月 1日 (水)

人生意気に感ず「5月議会に向けて、大改革は。楫取と積善会。楫取を人間塾で」

◇5月議会は役員選考がメインである。開会に備え、打ち合わせ会議があった(30日)。党及び議会の役員選任の要は県連幹事長である。幹事長選任は立候補になった。かつては一部の幹部の意見で決まった時代もあった。5月9日、10日が立候補受付期間で、13日に選考委員会、選挙が行われる。委員長に私が就くことになった。

 昨日は、常任役員会、次いで県議団総会が開かれ重要事項が協議されたが、常任役員会で議会史の流れを変えるような発言があった。議長の任期を変えるべきだというもの。地方自治法上4年であるが、自民党圧倒優勢の中で、1年で1身上の都合を理由に退任し次に回す慣例が続いてきた。順番で誰でもなれるということは議長の権威をおとし議会を軽くする一因だった。K氏の提案に対し、私は、「議会改革の最大のテーマだ」と賛成した。反対者はいなかった。次の県議選以後にという雰囲気であった。批判される議会の形骸化が一挙に変化する契機になる。市町村議会も続くだろう。

◇ある寺の住職と楫取を語った。住職は楫取素彦のことを広めたいという私の意見に賛成し、「楫取素彦読本」を100冊購入してくれた。この時、意外な史実を知った。明治13年に仏教関係者が中心となって始まった貧困者救済を目的とする前橋積善会の事である。今日の前橋積善会・厩橋病院の前身である。

 当時、明治維新後の混乱の中で世間から身捨てられる貧しい人々が増加の一途であった。県令楫取素彦や下村善太郎が参加するに及んで会員は千人余に達したという。

 楫取が人道の観点からこのような社会の動きを支援することは極く自然と思った。群馬県史に前橋の遠藤海象らが貧困者救済のため積善会を設立するとある。この度、「前橋積善会無縁精霊合祀塔」が完成した。楫取との関係を始め、この会のことを勉強したいと思う。

◇群馬に日本語を学ぶ留学生が増えている。この人たちに日本の伝統や文化を知ってもらうことを目的とする「人間塾」が出来、私が塾長になる。開塾記念として小読本「吉田松陰と楫取素彦、そして群馬が出した5人の宰相」を作る。5人とは鈴木貫太郎を加えるからだ。

 留学生の心に届くことを願って執筆は私が担当した。四百字、20枚程を熱い心を抑えて書いた。中国語と英語にも翻訳し、一万部程出す。松陰や楫取を通して近代日本と群馬を知って欲しい。(読者に感謝)

☆「楫取素彦読本」現在煥乎堂1F郷土誌コーナー、県庁地下 生協書籍コーナーで好評発売中です。(1冊300円)

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