人生意気に感ず「国民をなめるな参院選。五輪レスリングの行方。ランプの下のアイバンホー」
◇参院選は7月4日公示、21日投票が確定的。自民党県議団で候補者の担当を割り振る中で、ドッグトレーナーまでいることが話しに上がった。
議席を増やすために名の売れた人物を候補に立てることは国民を馬鹿にし、政治不信を招き、結果として自らの首を締めることだ。
職業に貴賤はないが毎度首を傾げ憤慨してしまう。参議院は理性の府であるべきなのに数が集まればよいというのでは「参院不要論」を助けることになる。「維新」も民主もひどい。自民党なら誰でも勝てるという戦略だとすれば浅はかだ。数の論理は国家の命運がかかる憲改正ともつながっている。
緊縛ヘアヌードの元女優、居酒屋チェーンの会長など週刊誌の指摘も馬鹿にならない。
◇オリンピックの種目から消えるか否かは重大だ。1個のメダルの背景には何百万人とも知れないファンがいる。又、厳しい練習に耐えている多くの若者がいる。
3つの金メダルを首に下げて存続を訴える女子レスリングのメダリスト吉田沙保里の姿が大きく報じられた。IOCの理事会は20年の夏季五輪で実施する残り1競技について、候補8協議の中から3つを絞り込んだ。その第一がレスリングで、「野球・ソフト」とスカッシュが続いた。レスリングは日本のお家芸である。
9月の総会で正式競技が決まる。日本の競技スポーツは、体罰問題で大きな曲り角に立つ。次の五輪でどのような成果を上げるか。レスリングの動向から目が離せない。
◇古書店で懐かしい本を見つけた。アイバンホー物語。60年も前に出会ったこの本がずっと頭にあったのは母の思い出と結びついているからだ。眠りにつく前の短い時間をつないであっという間に引き込まれて読んだ。
イギリスの騎士の物語で、父に勘当されたアイバンホーは覆面の騎士として現れて悪と戦う。二人の美しい女性、ローエナ姫とユダヤの娘レベッカが登場する。試合に勝って「愛と美の女王」にローエネを選ぶ、魔女裁判で焼かれようとするレベッカを助ける。謎の黒い騎士の正体はライオン王と言われた国王リチャードだった。血わき肉おどる物語である。
小学校4・5年生のころ、宮城村の奥地で母と声を出して読んだ。小さなランプの下で、身を寄せ合って疲れると交替した。読み終わった時、うっすらと夜明けが近付いていた。議会で「ノーテレビデー」を提案した私の頭には、アイバンホーと共に亡き母の姿が甦っていた。(読者に感謝)
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