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2012年10月31日 (水)

人生意気に感ず「アメリカ獄中の郷隼人。岡山県立図書館。福島原発」

◇「郷隼人さん、久々に掲載されましたよ」と匿名のメールが寄せられた(30日)。私がこの獄中歌人のファンで何度かブログで取り上げたことを知るファン仲間に違いない。前日の新聞の歌壇にアメリカからの歌は確かにあった。

○わが詠みし短歌(うた)を待つ人居てくれる

何て幸運(ラッキー)な奴なのだ俺

昨年4月以来のもの。獄死かと気にしていた。

この人の事は短歌を通して知るのみである。書きとめたいくつかを味わいたい。

○くろぐろとしたもののみが横たわる

無期懲役の吾が前途には

○年毎(ごと)にその希望(のぞみ)すら否定され

二度と逢えぬか桜島山

○老い母が独力で書きし封筒の

歪(ゆが)んだ英字に感極まりぬ

○獄に読む老母(はは)の文(ふみ)こそ哀(かな)しけれ

父の介護に疲れ果てしと

○「生きとればいつか逢える」とわが出所

信ずる母が不憫(ふびん)でならぬ

○「卯の花……」の歌を突然口遊(くちずさ)む

塀の中にもはや夏は来ぬ

○人間の命(いのち)奪いし吾が手なり

その手が今は短歌(うた)綴りいる

○「仮釈放を拒絶さる」とは老い母へ

手紙に書けずふた月経ちぬ

◇私はシベリヤ強制抑留の過酷さを「望郷の叫び」で書いた。狂うような淋しさを酷寒の収容所で味わった日本人。それにもまさる望郷の思いが絶望の獄窓から伝わる。

 郷隼人の歌から命と自由の大切さが伝わる。アメリカの無期懲役は日本と比べ仮釈放が非常に困難だという。十分に更生したと思われる郷隼人になんとか仮釈放を与えられないものか。嘆願書が有効なら署名したい思いだ。

◇11月は、図書広報委員会(1日、2日)と放射能対策特別委員会(7日~9日)の県外調査がある。明日からの図書広報委は、岡山県立図書館、岡山議会、滋賀県議会を訪ねる。

 岡山県立図書館は来館者、貸出数共に長年全国都道府県立図書館中トップ。私は昔から県立図書館をよく利用する。県民の文化の拠点を少しでも魅力あるものにしたいのでよく見て来たいと思う。

◇放射能特別委は、福島第二原子力発電所と青森県六ケ所村の日本原燃・低レベル放射性廃棄物埋設センターを調査する。

 日本が抱える最大の問題の一つは原発である。勉強の新しいスタートラインに立つ思いで調べてくるつもりだ。(読者に感謝

☆土・日・祝日は、「楫取素彦読本」を連載しています。

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2012年10月30日 (火)

人生意気に感ず「放射能飛散。異常国会。東電OL殺人。処刑後再審。巨大ハリケーン」

◇原子力規制委員会は、先日発表の放射性物質拡散予測の誤りを公表し謝罪した。隣県刈羽の事故では魚沼市まで飛散すると私もこのブログで書いた。魚沼までは来ないと分かった。

 防災重点区域を拡大することに対する資料提供だった。県の防災計画にもかかわる。原発事故への一般の関心が薄くなっている。長期の闘いを覚悟すべきだ。学校では放射能教育が新たに始まった。国民が一から学ぶとき。私が属する放射能特別委は11月7日、8日、9日と原発現地を視察する。報告するつもり。

◇異例な臨時国会だ。参院は首相の所信表明を拒否、代表質問もしない。何やかやと理屈を言っているが、国民には政治不在、参院軽視、何も決められない政治と映る。

 野田総理は、一票の格差是正を目指す選挙制度改革や特例公債法案の成立を訴えた。それぞれ、人間の平等(憲法14条)、地方の財政に関わること。また、経済再生の原動力の1つとして再生可能エネルギーの導入拡大を挙げた。これは「原発ゼロ」と結びつく問題で国民は大いに重視すべきこと。

◇東電社員殺害再審無罪が確実となり、検察は謝罪した。ネパール人の被告人ゴビンダさん欠席のまま法廷は間もなく無罪判決を出す。超エリートと言うべき東電OLは勤務時間後娼婦に変身しノルマをこなすように街に立った。ゴビンダさんも相手をした男の1人だった。

 検察は、決めての鑑定につき、科学技術の進歩によって可能になったと語る。24年版警察白書は、DNA型鑑定等科学技術を活用した捜査など取調べ技術の高度化施策取組みを表明している。警察の威信を回復して欲しい。

◇足利事件の菅家さんを無罪にしたDNA鑑定技術は全人類中から1人を識別できる超科学、正に神の目だ。神の目からすれば、これ迄人間が犯した誤りも表に出る。最も怖いのが死刑執行後の無罪判明。その可能性がある事件が飯塚事件である。福岡県飯塚市で起きた女児2名誘拐殺人で死刑判決。久間氏は一貫して無実を訴えていた。判決後異例の早さで死刑執行。死後再審の裁判が進行中。弁護団は有罪の根拠となったDNA型鑑定の写真とネガを解析、25日、真犯人は別人と公表した。再審無罪となれば死刑制度の根幹を揺るがす出来事となる。

◇超大型ハリケーンが米東部に接近。ニューヨークは37万人に避難命令が出て死の町のよう。昨年東北の津波襲来を思わせる。(読者に感謝)

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2012年10月29日 (月)

人生意気に感ず「前橋がれき受入れ。収穫祭。文化祭。マラソン。大地震発生」

◇昨年3月11日から1年7か月以上が過ぎ放射能に対する一時のパニックは去ったがその深刻さは変わらない。セシウム137の半減期は30年で長いから食の安全やがれき処理に不安がつきまとう。

 前橋市は、27日、岩手県宮古市のがれきを試験焼却のために搬入開始。焼却の前後で放射線量を測定する。搬入時の値が安全なものを焼却し、更に焼却灰を測る。その安全を確認の上最終処理場に埋める。焼却は六供の清掃工場で、埋め立ては荻窪工場で行う。やっとここまできた。市民の信頼獲得が第一だから情報公開が大切。山本市長は目で見て確かめて欲しいと述べた。吾妻東部組合は6月から桐生市は先月から受け入れている。

 桐生市では自民党の市議が受け入れ反対の遊説活動を続け、県連の党規委員会で規約違反の処分を受けた(18日)。私は党規委員長である。

◇フラワーパークの収穫祭に出た(27日)。開会式は屋根だけの建物で寒い。いきなり出席県会議員を代表して挨拶をと言われた。私は、この村の小学校に通いこの辺りを裸足で飛び回っていた頃が懐かしい。昨年の3,11以来この地の安全な農作物を売り出す意義は誠に大。名山赤城山を売り出すことにも通じる。このような挨拶をした。

 旧宮城村の北部落合から鼻毛石の小学校へ舗装もない道を夏など裸足で歩いた。通学路の石垣には鳥の巣があり、また、よくヘビが出た。イチゴをとって叱られたこともあった。私の根性と足腰をつくった懐かしい場所。拙著「上州の山河と共に」であの少年時代を書いた。

◇27日はいくつかの文化祭に出た。地元芳賀のオープニングでは挨拶で文化について触れた。文化とは人間の心を形に現すものです、昨年の3・11以来一層不安な社会が続いています、心を豊かにし、絆を活かし、健全な地域の力を作ることが何よりで、ボランティアの文化活動の意義は誠に大きいです。このような内容だった。外のテントで七宝焼きのブローチを妻に買った。

◇新しい週が始まった。メインのスケジュールは図書広報委員会の岡山県議会調査(11月1日、2日)と、帰った翌日の県民マラソン。今回の「10キロ」は私の人生の一つの節目となる。

◇カナダで大地震(28日)、最大76センチの津波。太平洋を挟んで遠い彼方の出来事だが、私たちへの心理的影響は大。日本も近いのか。(読者に感謝)

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2012年10月28日 (日)

『楫取素彦読本』第43回

 奴隷解放ともいうべきこの運動の中心になった人物が県令楫取素彦と第二代県会議長湯浅治郎でした。湯浅は新島襄の影響でキリスト教徒となった人です。キリスト教の人間の平等の思想が彼を動かす力となりました。

 湯浅が県会で廃娼の建議をまとめ、楫取県令がそれを実行に移すために尽力しました。その後、曲折はありましたが、群馬県は日本で最初の廃娼県となり、「金字塔を打ち建てた」と全国から賞賛を受けることになりました。

【解説】

今日、日本の危機が叫ばれています。力を合わせることが道を切り開くカギです。人々が真に力を合わせるためには、平等の精神、とくに男女の平等が必要です。「女性の解放」には、社会の健全な力を生み出す、このような今日的意味も含まれていました。

明治十五年(一八八二)

楫取素彦は、六年の猶予をおいて、明治二十一年六月限りで廃娼を実施すると布告しました。

その後、予定通りには進まず、明治二十六年に至り、完全実施となり、廃娼県は完成となりました。

「金字塔」の意味は、現代に於いて益々重要です。

 人間尊重の日本国憲法の精神を体現するものだからです。

 ところが現実は、この「金字塔」も、歴史の彼方に葬られている感があります。楫取を顕彰することは、この「金字塔」に再び光を当てる意味があるのです。

※土日祝日は中村紀雄著「楫取素彦読本」を連載しています。

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2012年10月27日 (土)

『楫取素彦読本』 第42回

 遊郭の存在は人々の勤労精神を蝕み、子どもたちの教育環境を破壊しました。遊郭のあるところ市が立たず、子どもは廓ごっこをすると言われました。従って教育と産業の発展を目指す楫取素彦にとって、遊廓は許せない存在だったのです。

 今日の社会では、日本国憲法に人間の尊重が高く掲げられ、人間の尊厳を傷つけるような女性の扱いは許されないことですが、明治の初期には、古くからの悪い習慣が続いており、人々はそれを当然のように思っていました。

【解 説】

Photo

○湯浅治郎は安中の人で、アメリカから帰国した新島襄の導きでキリスト教徒になりました。県会議員となり第二代の県会議長となりました。新知識に対する意欲は強く福沢諭吉の著書を全部読破したといわれます。

 知識を 市民に広めるために、民間で初めての図書館といわれる便覧舎を安中に創設したのも湯浅です。彼を支えたものは、人間平等の思想と信念でした。

○明治十五年(一八八二)県会では廃娼をめぐり激しい議論がたたかわされました。この時、楫取素彦五十四歳でした。

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2012年10月26日 (金)

人生意気に感ず「石原慎太郎の衝撃波。尼崎変死事件の闇。堀越学園崩壊」

◇衝撃のニュースが走った。号外まで出た。石原慎太郎(80歳)が都知事を辞め新党を立ち上げるというのだ。来る衆院選に立候補するつもりだ。長い記者会見では蟻地獄に落ちたような日本が抱える諸問題を彼一流の切り口で語っていた。ドラマを見るより面白い。大劇場でとっておきの一幕が始まった感じだ。「太陽の季節」で芥川賞を取った時からの華やかな人生を見てきた。若い頃の彼はきざで軽薄に映った。政治家になった石原慎太郎も異質の世界の人に思いえ嫌いな存在だった。都知事になり八ッ場の問題で身近に接する機会が何度かあった。かつてのギラギラしたキャラクターは風雪に耐えて厚さと渋みを得て魅力的に見えた。

 何も決められず、教養のない政治家が多い中で、都知事として歯に衣着せぬ物言いは異彩を放っていた。都知事か彼のはまり役と思っていた。新党を結成して何が出来るのか。劇場の役者としては橋下と似ている。観衆は拍手喝采するだろうが自分たちの運命を託す結果を考えない。橋下と連携すれば危険度は増幅する。晩節を汚す結果になるのでは。都のためにも残念だ。

◇尼崎連続変死事件の特集記事を読んだ。いくつもの家族を飲み込んだ事件の全貌はどこまで広がるのか。前代未聞の劇場には様々な人物が登場する。主役は角田美代子という女性。少なくも4人が殺され多くの行方不明者が存在する。成績優秀な女の子、あるいは真面目に野球に打ち込んだ少年が呪縛にかかったように急変していく。支配される人々の姿は哀れで不思議だ。

 角田美代子の経歴は特異にして凄まじい。環境によってこのような人間が生れるのかと呆れる。進んだ法治国日本でなぜこのような事態が存在するのか分からない。病める社会の深みにこのような犯罪を生み出す病根があるに違いない。行き着く先は死刑判決か。日本のあちこちで病根がつくるウミが吹き出ている。

◇堀越学園が遂に解散させられる。法人は4年制の創造学園大、専門学校、幼稚園などを抱え約500人が在籍。多くの教職員もいる。混乱は大きく、学生たちの打撃は図りしれないだろう。

 文科省や県は支援策を打ち出しているが救済し切れるものではない。学生たちは、母校に誇りを持てず精神的打撃は深刻に違いない。

 私学経営者の責任の大きさが改めて問われるべきだ。少子化の中私学の危機が叫ばれている。規模拡大を求めず堅実な歩みが求められる。(読者に感謝)

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2012年10月25日 (木)

人生意気に感ず「地震学者に実刑。活断層の新定義。放射線拡散予測。法相。沖縄」

◇安全宣言の6日後に大地震。宣言に係った科学者に6年の実刑判決が。イタリアの事だが地震大国日本にとってひと事ではない。日本の科学者にも、また、報道の仕方にも事実上影響を与えると思えるからだ。

 イタリアのラクイラ。地震から3年半。当時数ヶ月に渡り群発地震が続き人々は不安に駆られていた。大地震を予測する学者もいた。パニックを恐れたための安全宣言だったのか。

 しかし、科学者への実刑判決は学問の自由を侵す恐れがある。その昔、同じイタリアの科学者ガリレオがその信念たる地動説を主張して宗教裁判にかけられた例が思い出される。

 科学者は信じる研究成果を提供すべきだ。それが罰せられるのはおかしい。それをどう発表するかは行政の責任である。役割を明確にすべき。今回の騒ぎはこのような事を教えている。

◇法により、活断層の上に原発設置は出来ない。だから活断層の定義の変化は原発の存在に直接関わる。原子力規制委員会は活断層の定義を拡大する方針。これまで12万年~13万年前以降に動いたものを活断層と定義した。それが40万年までさかのぼらせることにする。これまで活断層でないとされたものが新に活断層とされるものが出てくる。全ての原発で再点検されるだろう。「3・11」後の脱原発の潮流がもたらした。原発の存在条件は益々厳しくなる。

◇原子力規制委は、大規模原発事故による放射性物質拡散予測を公表。これまで原発から8~10キロを防災重点地域としていたが30キロに拡大した。新に多くの地域が、避難基準の被曝線量に達する。自治体は防災計画の見直しを迫られる。

 本県にとっても他人事ではない。隣県新潟の刈羽原発に関し、トラブルの場合の情報提供につき私は最近議会で質問したばかり。予測では最も広範囲に放射性物質が広がるのが刈羽。東南東に流れやすい。群馬の方向だ。関越道も走る。40・2キロ離れた魚沼市内も避難基準値に達する。活断層の定義拡大と放射能拡散予測は原発の再稼動を一層厳しくする。反原発の世論は更に高まるり、エネルギー政策の大転換は必至だ。

◇田中法相の辞任劇はお粗末だ。就任から23日目というのもさることながら辞任の記者会見もしない。法秩序の要なのに、全く無責任だ。国民の法に対する信頼が崩れる。

◇ペリーが浦賀に来る前、兵士は沖縄に上沖し女性に乱暴し住民に殺された。住民は逆に重く処罰された。今に通じる沖縄の歴史を沖縄の学者に聞いた。(読者に感謝)

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2012年10月24日 (水)

人生意気に感ず「10キロ走迫る。イエライシャン。福岡工藤会。暴力団の死刑」

◇遂に、県民マラソンのナンバーカード引換券が届けられた。ナンバーは30024。10キロ男子は3万代で、昨年は1番だったが今年は24番。11月3日、9時10分スタートである。平成9年の初参加以来毎年10キロを完走している。私にとって人生の一大事業ある。

 昨年の厳しさを思い出す。日中議連訪中団の帰国はマラソンの前日(112日)で帰宅は午後10時だった。マラソンへの格別な思い入れがある私は運動靴を持参してゆき朝の中国を走った。2日後に迫った日本での10キロ走を頭に描きながら西安市の長安路を走ったことが、今鮮明に甦える。朝6時、内陸の夜明けは遅いが闇の中で街は既に息づいていた。私は異国の刺激を肌で感じながら歴史の古都を走った。帰国翌日の完走ではいつにない達成感をかみ締めることが出来た。

◇今月30日、私は満72歳の誕生日を迎える。走ることは偽りなき自分との対話であり対決である。この日を目標に一年間体調をコントロールする。走ることは体力だけでなく気力を養う。周りの同年輩の多くが人生のマラソンから脱落していくのを見て走れることは替え難い財産だと思う。来る県民マラソンは、こんな気負いを払って完走しこの欄で報告したい。

◇千代田町のスナック・「イエライシャン」の銃撃事件はみかじめ料をめぐる暴力団の行為で、市民と暴力団排除条例に対する挑戦だった。前橋はこの一件で大変だった。これと比べると福岡の異常さは戦争のようだ。「暴力団禁止」の標識をつける飲食店が次々に襲われている。どうして撲滅不可なのか。

 私たちは平成21年10月、福岡県議会が全国初の暴力団排除条例を可決させた直後に同議会を視察した。担当者は、工藤会の撲滅が警察最大の目標でそのために条例を作ったと説明した。

 その時語られた実態は衝撃的だった。それが今も続き条例の改正に合わせるように攻撃がエスカレートしている。民主国、平和国の日本でこのような暴力団の存在が許されている事が不思議だ。群馬はこの視察を機に条例作りを進め、平成22年の9月議会で群馬県暴力団排除条例を成立させた。狂乱の社会で暴力団を許す余地はない。暴廃条例は安全安心な社会のための砦。福岡化を防ぐための防波堤である。

◇群馬で元暴力団の組長の死刑が確定した。安中市の路上で射殺するなど暴力団の冷酷な犯行。平和な地方の町を震撼させた。3人が死刑判決を受けた平成15年の三俣事件も忘れてはならない。(読者に感謝)

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2012年10月23日 (火)

人生意気に感ず「林活議連茨城へ。サイバー犯罪と警察。末期政権。巨大洋上風車」

◇森林林業等活性化促進議員連盟(以下、林活議連で表す)の研修で一行は、早朝8時45分議会を出て茨城県に向かった。総勢16名、中型バスは関越道、常磐道をひた走る。林産県を脱皮して林業県を目指す本県にとって重要な研修なので参加した。目的地は「中野きのこ園」と森林環境税を使った「みどり整備推進事業地」。

 きのこは放射能問題で大変。原木の除染に取り組む業者の苦労、原木生産源里山の荒廃問題などを学んだ。森林環境税は本県が条例化に取り組んでいる。林業県を実現する手段。先進県の実態は示唆に富んでいた。帰路は北関東を一路西進。真赤な夕日が美しかった。

◇サイバー犯罪として注目を集めるパソコン遠隔操作。誤認逮捕の5人に警察は謝罪した。一連の事件はハイテク機器の操作で容易に犯人にさせられる恐怖を見せつけた。

 しかし、この事件の重大さは他にもある。それは警察の取調べに問題があることを図らずも国民の前に晒した事だ。少年は否認した後自白した。自白の時、もっともらしい犯行の動機まで述べた。更に自筆の上申書まで書いた。自白の誘導・動機の陳述や上申書の作成は見本を示されて書かされた事は明らかだ。少なくも国民はそう思う。なぜなら、今回の場合、激しい攻防の末に任意性が否定されたのではなく、真犯人のパソコン遠隔操作が判明して無罪が明らかになったからだ。警察の実態はこのようなものかと思ってしまう。警察は問題を乗り越え信頼を回復して欲しい。

◇誰が見ても政権は末期。2割を切った支持率では何も出来ない。北朝鮮や中国も風前の灯の政権と交渉はしない。先日、北朝鮮と太いパイプを持つ知人と話した。北の経済は壊滅的で、拉致の交渉を早くして経済的援助を受けたがっていると現実を語っていた。パチンコ店を多数持ち北に親族や多くの知人を持つこの人の具体例を挙げての説明は妙に説得力があった。

 解散が近いことを肌で感じる。世論と無党派層の動きがカギとなる。エネルギーと原発問題に有権者は注目するのは必至だ。我が自民党はこの分野のアピールが下手である。

◇22日、千葉の沖合洋上に巨大風車が完成した。海面からの高さは126m、羽根の直径は92m。一般家庭1200戸分の電気を生産。近い将来このような洋上風車が林立する時代が来るだろ。国難を開く道は日本の技術と決意だ。(読者に感謝)

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2012年10月22日 (月)

人生意気に感ず「稲むらの火。小学生の柔道大会。大前田の祭り」

◇昨日は絶好の秋晴れで各地に市民の行事があった。印象的な2つを記す。それは、子ども柔道大会と大前田の祭り。

 市民スポーツ祭の一環として群馬武道館で行われた小中学生の柔道大会。印象的なのは小学生の柔道着姿。この会場で巨漢を見なれているせいか小学低学年生は豆粒のようだ。号令に応じて一斉に礼をし正座を組む光景がすがすがしい。女の子も目立った。

 私は弾む思いでマイクを握った。「今年のオリンピックで御覧の通り日本の柔道が世界に広がりました。しかし。日本の柔道を守らねばなりません。それは正しい心を鍛えることです。礼は心を表す動作です」

 柔道が必修の一つとなった。技を通して礼の根本を教えねばならない。教師の責任は重い。

◇旧宮城村の大前田。諏訪神社の祭りは大変な賑わい。山本市長と一緒に入った。私の小学校同級生田島君は大前田英五郎の直系でその生家は社から近い。市長の人気は高いが私もここは故郷なので知人が多い。十数人の同級生がこの地域にいる。祭りは時の流れを遡らせる。小学生時代に戻った気分を味わうことが出来た。

◇和歌山県広川町で「稲むらの火祭り」が行われた(20日)。安政南海大地震の時の史実の再現である。南海トラフの巨大地震が近づく中、たいまつをかざす人々は百数十年前の出来事を実感し防災の教えを噛みしめたであろう。

 稲むらとは刈り取った稲の束のこと。「稲むらの火」は、かつて昭和12年から戦後間もない昭和22年まで小学校の国語教科書(5年生用)に載った名教材だった。

 この物語は全国の子どもたちに感動を与えた。私も紙芝居で引き込まれて見た。津波の襲来を高台で知った五兵衛老人は自らの稲むらに火を放つ。多くの村人は高台に走り助かったという物語である。防災教育の不朽の教材であった。

 元となった史実は和歌山藩広村で1854年に起きた。物語の五兵衛は、実は浜口儀兵衛(梧陵)だった。第一波の津波で儀兵衛は八幡神社の丘で助かった。やがて第2波が来る。下の村には多くの村人がいてあたりは真っ暗。そこで儀兵衛は若者に命じて道筋の稲むらに火をつけさせ村人を誘導した。助かった者は数知らずと言われた。その後儀兵衛は莫大な私財を投じて大堤防を築いた。この堤防は92年後の南海大地震(1946年昭和21年)の時多大な防災効果を発揮した。防災の原点である。「3・11」が去って、次は南海トラフの3連動が予想される。「稲むらの火」を活かそう。(読者に感謝)

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人生意気に感ず「稲むらの火。小学生の柔道大会。大前田の祭り」

◇昨日は絶好の秋晴れで各地に市民の行事があった。印象的な2つを記す。それは、子ども柔道大会と大前田の祭り。

 市民スポーツ祭の一環として群馬武道館で行われた小中学生の柔道大会。印象的なのは小学生の柔道着姿。この会場で巨漢を見なれているせいか小学低学年生は豆粒のようだ。号令に応じて一斉に礼をし正座を組む光景がすがすがしい。女の子も目立った。

 私は弾む思いでマイクを握った。「今年のオリンピックで御覧の通り日本の柔道が世界に広がりました。しかし。日本の柔道を守らねばなりません。それは正しい心を鍛えることです。礼は心を表す動作です」

 柔道が必修の一つとなった。技を通して礼の根本を教えねばならない。教師の責任は重い。

◇旧宮城村の大前田。諏訪神社の祭りは大変な賑わい。山本市長と一緒に入った。私の小学校同級生田島君は大前田英五郎の直系でその生家は社から近い。市長の人気は高いが私もここは故郷なので知人が多い。十数人の同級生がこの地域にいる。祭りは時の流れを遡らせる。小学生時代に戻った気分を味わうことが出来た。

◇和歌山県広川町で「稲むらの火祭り」が行われた(20日)。安政南海大地震の時の史実の再現である。南海トラフの巨大地震が近づく中、たいまつをかざす人々は百数十年前の出来事を実感し防災の教えを噛みしめたであろう。

 稲むらとは刈り取った稲の束のこと。「稲むらの火」は、かつて昭和12年から戦後間もない昭和22年まで小学校の国語教科書(5年生用)に載った名教材だった。

 この物語は全国の子どもたちに感動を与えた。私も紙芝居で引き込まれて見た。津波の襲来を高台で知った五兵衛老人は自らの稲むらに火を放つ。多くの村人は高台に走り助かったという物語である。防災教育の不朽の教材であった。

 元となった史実は和歌山藩広村で1854年に起きた。物語の五兵衛は、実は浜口儀兵衛(梧陵)だった。第一波の津波で儀兵衛は八幡神社の丘で助かった。やがて第2波が来る。下の村には多くの村人がいてあたりは真っ暗。そこで儀兵衛は若者に命じて道筋の稲むらに火をつけさせ村人を誘導した。助かった者は数知らずと言われた。その後儀兵衛は莫大な私財を投じて大堤防を築いた。この堤防は92年後の南海大地震(1946年昭和21年)の時多大な防災効果を発揮した。防災の原点である。「3・11」が去って、次はトラフの3連動が予想される。「稲むらの火」を活かそう。(読者に感謝)

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2012年10月21日 (日)

『楫取素彦読本』第41回

十二、廃娼運動

楫取素彦は、吉田松陰と共に、人間の平等ということに強い信念を持っていました。

吉田松陰が士農工商という形式的身分で人間を差別することに反対だったことは前に述べました。楫取と松陰とは、心の友であり、共通の価値観を有し、互いに尊敬し合う仲でした。

 ここで、人間の平等という点から、楫取素彦の業績を述べたいと思います。それは、県会と力を合わせて廃娼県群馬への道を切り開いたことです。「廃娼運動」といいます。

 古来、群馬は、交通の要衝で、重要な街道がいくつも通過しておりました。街道には、宿場が存在し、そこには遊廓と呼ばれる不道徳なことが行われる場所がありました。

 宿場や遊廓には、娼婦と呼ばれた虐げられた不幸な女性たちが多く働いていました。「廃娼運動」とは、この女性たちを解放する運動のことです。

【解説】

○新島襄は、国禁を犯してアメリカに渡り、幸運にも恵まれ、素晴しい体験をします。キリスト教徒となって、帰国したのは、明治七年(一八七四)でした。早速、故郷安中に帰り、人々にアメリカの話をし、キリスト教を説きました。ここで湯浅治郎との出会いが実現しました。同志社大学の創設者です。

※土日祝日は中村紀雄著「楫取素彦読本」を連載しています

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2012年10月20日 (土)

『楫取素彦読本』 第40回

富岡製糸場は、その後、つまり、当分存続の決定から十年後、三井が払い下げを受け、更に原合名会社、片倉製糸紡績株式会社と移り、現在、建物等は富岡市の所有となっています。

 もし、楫取素彦の熱烈なる請願がなく、「閉場」となり、歴史的な建造物などが存続不可になったら、今日の世界遺産登録への道も消えていたかも知れません。

【解 説】

物づくり立県群馬

○お金を動かしてお金をもうけるマネーゲームの時代といわれますが、世の中に役立つ「物づくり」こそ堅実な社会の基礎です。

群馬は「物づくり立県」を特色としています。その原点が、明治の生糸業にありました。

○明治十五年(一八八二)

娼妓廃絶の建議が県会で可決されました。県会の中心は、第二代議長湯浅治郎でした。

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2012年10月19日 (金)

人生意気に感ず「党紀委で除名。パーキンソン病とips。萩で読本」

◇自民党の党紀委員会で党規違反の市議の行為を審議し除名等の判断を下した(18日)。私は自民党県連の党紀委員長。

 審議の対象は、桐生市市議の反党行動。東日本大震災に関する「ガレキの受入れ処理」は党是として全党挙げて取り組んでいるのに、同市議は、「受け入れ反対」の遊説活動を公然と行い、県連の停止要請にも従わなかった。

 党紀委員会は全会一致で同市議の党除名及び支部長を務める政党支部の解散を決定した。今後は、これを総務会に報告、ここで協議決定し、再度の党紀委員会で県連としての処分を確定し、党本部へ申請することになる。党が重要な政策を遂行している時、反党行動を看過することは党の目的達成の妨げとなる。それを防ぐための規約と手続に従った。「放置すべきでない」という多くの党員の声があった。

◇パーキンソン病友の会創立記念誌へ寄せる原稿の期限が過ぎていた。まだ可能との事で急いで2枚書いた(18日)。要点は2つ。第一は、力を合わせ助け合うことが何より重要であり、「友の会」は大きな役割を果たしていること。二つ目は、ips細胞の朗報である。

 山中教授のノーベル賞受賞はパーキンソン病という難病に苦しむ人々にとって大きな光明である。新薬と治療法に光が差し始めた。受賞はこの分野の研究を加速させる。民間企業ではips細胞自動培養装置を開発しコスト削減を目指している。このような事に触れて励ましのメッセージとした。私は同会の顧問。

◇今日(19日)は9月議会の最終日。午前7時半から臨時の県議団朝食会が行われる。報告及び、本会議に臨む党の方針などが話し合われる。審議される議案には、昨日、知事から議運に提出された公害審査委員15名の選任の件がある。

 最終日には各委員会委員長から審査の結果が報告される。私の仕事は、決算特別委員長として、各会計の決算について認定・可決すべきものと決定した旨を報告する。

◇萩市で「楫取素彦読本」が読まれている。萩の楫取素彦顕彰会が購入しそこから広がっている。先日は、萩博物館の学芸員がシンポジウムで紹介。また、観光ボランティアの人たちも読んでいるらしい。武家屋敷の一角にある青木周

弼旧宅を訪ねた伊勢崎市の女性がそこで説明員(大谷潤子さん)から紹介されたと言って求めてきた。本物の維新を知るきっかけにしたい。(読者に感謝)

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2012年10月18日 (木)

人生意気に感ず「選挙の違憲。米兵の強姦。尼崎の鬼女」

◇2年前の参院選につき最高裁大法廷は「違憲状態」と判断した。違憲状態とは1票の価値の不平等が著しいこと。それが長く続くと「違憲」、つまり憲法違反となる。これが最高裁の基本的考え。憲法14条・法の下の平等からすれば、国民の持つ一票の価値は本来平等であるべきだが選挙区の大きさ等現実の状況から完全な平等は不可能に近い。

 どこ迄が許される範囲かという事だ。今回、「一票の格差」5倍が違憲状態とされた。どういう計算か。24万人で一人の議員を選ぶ県と120万人で1人を選ぶ県を比べ、120を24で割ると5になる。一票の価値がこれだけ違うことを放置する国会の責任は大。

 間もなく衆院の解散総選挙がある。最高裁は衆院選でも違憲状態を指摘した。首相のもつ解散権はこの状態でも制限されないと言われるが、解散すべきなのか問われる。国民に信を問うといってもその基盤が崩れようとしている。

 違憲状態を見直すのは国会の仕事。最も重要な仕事を放置している。何も決められない国会の象徴だ。選挙運動に熱が入るだろうか。

◇米兵の強姦事件は深刻だ。仲井真知事は「正気の沙汰ではない」と発言。日本人は沖縄と一体となって怒るべきだ。米兵には占領地という感覚があるのか。アメリカの軍事政策に根本的疑問を持つ。限りない兵器の進歩の背後に人間の軽視がある。米兵の絶えない不祥事の原因はここにあるのではないか。

 古来、正義を伴わない兵隊は殺人集団であり目的を達せられない。厳しい軍律はこのためだ。中国の台頭、北朝鮮の脅威、国際的なテロリズムの存在、これらを前にチョロチョロする国会議員には国民を守るという気迫が感じられない。

◇遠隔操作ウイルスの事件は、パソコンが社会の隅々まで普及し日常生活に取り入れられている今日、身近な犯罪であり、社会の根幹を揺るがす出来事である。遠隔操作で他人になりすまして犯罪を実行する。知らない間に犯人にされる。新たな冤罪の危機だ。新たな犯罪に対して法は常に後追いである。今度は科学も対策に関して後追いだ。警察力も産学との連携が問われる時代となった。

◇現代の怪奇、尼崎の鬼女・角田美代子をマスコミが追い始めた。徐々に姿を現わすのは支配される人々の実態。人間とは悲しいものだ。殺して捨てたと遺言を書いて自殺しろと命じられた男は実際車で海に突っこもうとして逮捕された。(読者に感謝)

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2012年10月17日 (水)

人生意気に感ず「決算特別委点描。尼崎コンクリ殺人の怪。米軍の間抜けさ」

◇決算特別委員会終わる。5分科会の各報告に次いで8人が総括質疑し、その後採決が行われ、平成23年度の歳入歳出決算等の認定が決定した。後は議会終了日19日の委員長報告のみとなった。

 決算特別委員長として議員席に対面して一段高い委員長席に座る。前夜の睡眠時間が短かった私は一瞬の睡魔を警戒した。質疑は、私の目の下で質問者と答弁者が対面式で一問一答の攻防を行う。壇上から気付いたいくつかを紹介する。

 自民を代表した岩井均委員は代表監査人の指摘が前年度の文言と同じで形式的過ぎインパクトがない、視ているんだというところを示すべきだと迫った。筋の通った指摘であった。

 爽風の茂木英子委員の家庭内男女間暴力に関する発言にも注目。県が、面接による被害検査、2千人に対するアンケート調査等を行った事に関する。性的暴力含め深刻な実態が分かった。命の危険を感じた人も少なくない、そして、女性の多くは相談しないという事も。それでも10年前と比べ精神的暴力への関心が高まっている事も明らかになった。家庭内男女間暴力(DV)は微妙な問題を含む。社会の変化がにじんでいる。

 共産の伊藤祐司委員の米軍飛行の発言には、ここでやることかと野次が飛んだ。こういう批判も予期した上で許可した。知事もきちんと答えていた。防衛省に対する住民の苦情は群馬が突出、飛行空域が幾重にも重なっている、目撃情報の収集をせよなどが発言内容。

◇尼崎のドラム缶事件は複雑怪奇、どこまで広がるのか。別の一人もドラム缶にコンクリート詰めにされ岡山の海に沈めたと関係者が証言。行方不明者は数知れずという感じだ。世界有数の法治国である。人間は簡単にマインドコントロールされてしまうのか。角田美代子という女性の実態は?背景には病める日本社会に潜む底なし沼がある筈。新聞とテレビだけでは分らない。週刊誌の取材能力に期待する気持ちだ。

◇16日の沖縄米兵集団強姦事件は最悪のタイミングで起き「またか」と思わせる。08年の中学生に対する強姦は記憶に生々しいが列挙すれば性的事件は驚くばかり。世界最強と言われる海兵隊とはかくなるものか。

 延暦寺を焼打し魔王と恐れられた信長は、京に立てた立札に「犯す者は殺す、殺す者は殺す」と記した。兵に厳しい軍律を課し市民を安心させたのだ。沖縄を見る限り、米国は偉大な国だが間抜けなところがある。古来民の信を欠けば戦いに勝つ事は出来ない。孫子の兵法を学ぶべきだ。(読者に感謝)

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2012年10月16日 (火)

人生意気に感ず「決算特別委の私。ノーベル賞の陰で。怪奇な事件。松陰を読む」

◇今議会も終わりが近づいた。今日は、決算特別委員会の大詰め。本会議場で、各分科会の報告、総括質疑、採決等が行われる。税の使い方(予算)とそれが実際いかに使われたか(決算)は県政の最も重要な課題で、その審議、議決は県議会の最も重要な仕事である。私は決算特別委員長として長丁場を仕切る。

 最後に行う委員長発言は大要次のようになるだろう。「未曾有な国難の中で、様々な県政の課題の成否は県税の有効活用にかかっている。そこで予算がいかに実施されたかを審議しその結果を次の予算編成に活かすという決算の役割は極めて重大。各委員はこの使命をよく認識され十分な審査を尽くした。執行部はこの結果を今後に活かして欲しい」

◇輝かしいノーベル賞の陰で、おかしな出来事が世間を騒がしている。ips細胞を使った世界初の治療を6人に実施したと発表し、大部分はウソだと認めた。東大の特任研究員。ハーバード大学との係りも初め口にした。なぜバレルに決まっている事をするのか。一例は実施と言っているからある程度の事実は存在したのか。多くの論文で共著者と名を出された人にも問題はあるのか。いずれにしろ、森口という人はおかしいが、研究者の世界にもどろどろしたおかしな部分があるのかも知れない。

 これから各大学や研究機関で森口氏の論文等の調査が進む中で判明することもあるのだろう。人間は小さなウソを積み重ねると感覚が麻痺し習慣になってしまう。そんな例なのかも。

◇またまた異様で奇怪な事件が発覚し全容を現わしつつある。ドラムカンのコンクリート詰め遺体の発見に端を発し、別に、3人目の遺体が兵庫県尼崎市の民家からみつかった。

 関係者が「6人が殺され、うち3人の遺体が民家に埋められている」と証言していた。伝えられるところによれば、複雑極まりない多数の共同生活の中で暴力行為があった。住みづらい社会にあって、倫理観なき人々が自己的欲望をぶつけ合い制御出来なくなるとどこまでも落ちていく。そんな現象がどこでも見られるようになった。日本の崩壊をどこかで食い止めねばならない。

◇楫取素彦記念講演参加者の松陰研究者から進められ海原徹著吉田松陰を読んでいる。炎の如く生きた人生、特に今日に通じる教育者の姿が描かれている。いずれ紹介したい。

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2012年10月15日 (月)

人生意気に感ず「原発情報提供契約を。セシウム、ヨウ素対策。中国人の魚釣り大会」

◇12日の放射能対策特別委員会には珍しい事に数人の傍聴者があった。普段傍聴者はゼロが多い。放射能に対する関心の高さを示す。NHKTVカメラも入った。

 私は最初に質問に立った。世の中の関心が薄くなったが放射能の問題は続いている、今こそ、この特別委の使命が問われる、原発事故の反省を活かさねばならない、情報を隠したために、不信が広がりパニックが起こり風評被害が生じたと前置きし具体的な質問に入った。

 まず、原発事故に県境はない。放射性物質は風に乗ってどこへでも行く。隣県の原発トラブルの情報を常に得られるシステムを作るべきだ。例えば「刈羽」の情報取得の契約を結ぶべきではないかとただした。

 私の質問に対し、県は東電及び茨城県の東海原発との間で通報システムを作ると答えた。対象は福島原発、刈羽原発、東海原発。「3,11」では、福島第一原発事故に関し連絡体制がないため情報が得られず混乱した。

 提供される情報は、原発自体のトラブルの他発電所内のさまざまな事態を含む。全ての情報が得られオープンにすることが県民の安全安心のための大前提である。

◇山森に降った放射性セシウムの除染と放射性ヨウ素に関しても質問した。セシウムは山森を汚染し除染は容易でない。畑や湖沼河川に流れ出し食物に沈積する可能性がある。特別委員会の息の長い課題にしなければならない。

 放射性ヨウ素は半減期8日間であるが「3.11」から8日の間に、子どもたちは内部被曝を受けた可能性がある。県は健康上問題ないという立場だが、私の質問に対して福島県の調査を見守る中で対応すると答えた。甲状腺癌は被曝数年後の子どもたちに発生することが多い。

◇特別委と県が情報を共有することが重要なので、新たな情報を委員会に提供するよう求めた。なお11月7・8・9の3日間、特別委は福島第一原発・六か所村等を視察する。

◇日曜日は行動日和でいろいろな行事があった。中国帰国者協のマス釣り大会に出た。敷島公園の池には140キロが放たれた。中国人は釣り好きである。私は、日中が尖閣でもめ、日中関係が深刻な状況の時、日中の掛橋の役目を担う皆さんの役割は重要ですと挨拶した。先月この人たちと中国東北を訪ねた。(読者に感謝)

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2012年10月14日 (日)

『楫取素彦読本』 第39回

明治政府は、様々の理由から、官営の富岡製糸場を民間に払い下げることを決定しました。しかし、富岡製糸場は規模が大きすぎるため払い下げに応じる者がなく、遂に政府は閉場の方針を決定しました。

 この事態に楫取は意を決して動きました。農商務省(長官は、西郷隆盛の弟・西郷従道)に対して、富岡製糸場を当分の間、官営で存続させることを強く訴えたのです。政府は「当分の間、従来の通り施行すべし」という方針をとることにしました。

【解 説】

10141

長野県出身で富岡製糸場の一等工女として活躍。「富岡日記」を残しました。松代藩士の父から国のために尽くすべきこと、そして、国の名、家の名を汚さぬようにと言われ、それを必死で守り頑張りました。

明治女性の気概がその表情に現れています。

和田英と同じ長野県出身で努力して一等工女となりました。

両親にあてた二十数通の手紙は、当時を知る貴重な資料です。

和田英にしろ、春日蝶にしろ、若い女性が日本の近代化のために心血を注 いで頑張ったのです。

初期群馬の働く女性たちの姿は、今日の働く女性、かかあ天下の原点といえるかも知れません。

10142

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2012年10月13日 (土)

『楫取素彦読本』第38回

ともかく、日本中が注目する国を挙げての一大事でした。今日、改めて、この富岡製糸が日本中から注目されています。それは、ユネスコの世界文化遺産に登録される日が近づいているからです。(平成二十四年五月現在)

 明治の初めに国運をかけて建設した製糸工場が二十一世紀の現在形を変え、日本の文化の象徴として甦ることは何と素晴しいことでしょう。そして、このことに楫取素彦が関わっていたことに大きな驚きを覚えます。

さて、この明治政府が始めた富岡製糸場が、時代の変化の中で閉場かという事態に至りました。この時の楫取素彦の動きが今日の世界遺産登録問題につながる重要な意味を持っているのです。

富岡製糸場の建設計画、機械の発注・購入、フランス人技術者の雇用など一切を取り仕切ったフランス人です。生糸検査人として来日しました。

【解説】

○富岡製糸場の歩み

明治五年(一八七二)操業開始

明治六年(一八七三)英照、昭憲両宮行啓

明治十年(一八七七)大久保利通、伊藤博文等巡視。

明治十三年 (一八八〇)

政府から民間払い下げの意見が出る。

明治十四年 (一八八一)

政府、払下げ請願人なき場合閉場すべしとの意見を出す。

楫取素彦、官営存続の請願書を出す。

明治十五年 (一八八二)

政府、従前通り施行の指令出す。

明治二十六年 (一八九三)

官制廃止。三井家が営業開始

明治三十五年(一九〇二)

原合名会社が経営

昭和十三年(一九三八)

片倉製糸紡績株式会社が

経営を委託され、翌年、片倉製糸紡績株式会社富岡工場と改称

昭和六十二年(一九八七)

操業停止

平成十八年 (二〇〇六)

土地建物を冨岡市が取得

平成二四年 (二〇一二)

世界遺産推薦決定

Photo

ポール・ブリュナー

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2012年10月12日 (金)

人生意気に感ず「諸団体会議の珍事。中国の八つ当たり。ipsの倫理。放射能」

◇ある中小企業諸団体の会議でのこと(11日)。ちょっとした珍事があった。中小企業憲章を活かすべき時だが、これに対する認識が薄いという私の発言が、勉強不足の指摘だと受け取られた。いいかげんなことを言うなといわれ、私も後に引けず反論、会議の場は一瞬緊張した。後で握手し手打ちとなった。少し熱が入り過ぎた事に反省。

 私は中小企業家の努力を誉めるつもりで発言した。中小企業憲章成立に強く関わった者として、これに対する認識が一般に低く活かされていない事をかねて気にしていた。そんな思い入れが私をプッシュした。経済低迷の今こそ力を合わせてこの憲章を活かさねばならない。その事を表明する好機と考えたのだ。意外な波紋をうんだが、一定の効果はあったと思う。会議とはかくなるものか。

◇東京で開かれた重要な経済会議に中国のトップが欠席し、中国の特異性が改めて注目されている。「尖閣」に対する対抗措置だ。「国の未成熟さ鮮明」、「何ともこっけいだ」などの指摘が目立つ。私は八つ当たりだと思う。国はでかいが心はノミ。孔子の国はどこへ。先日の「中国ビジネスのリスク管理」を思い出す。中国への投資する国や企業にとって中国の政策は信頼できないという感を与えるからだ。

ips細胞の利用が既に進んでいたことが日本のノーベル賞で表面化していく感じ。難病を抱える人にとっては何ともいえない朗報だ。

 伝えられるのはハーバード大の日本人研究者のこと。重症の心臓病患者に細胞移植し患者は退院8か月で元気。自身の組織から作った細胞だから拒絶反応はない。心臓移植以外に方法がなかった人々は日本でも早くと訴える。日本では簡単な部位、目の治療からで、網膜の細胞移植が来年にも実施されるらしい。

◇再生医療には神の領域に踏み込むかという倫理的問題がある。種の区別には、生命の発生以来何十億年もの歴史がある。特に人類の誕生に至っては聖書や神話につながっている。これが神の領域にたとえられる理由。

 人間の皮膚を持つサルが出来るかも知れない。マウスとラットが合体した動物は既に生まれている。これが発展すれば人間と動物の境があいまいになることも。究極には人間をつくりかえることも可能かも知れない。これは人間の軽視につながる。倫理の問題は人権の問題でもある。

◇今日は特別委員会。私の所属は放射能対策特別委。関心が冷えているが山林のセシウムは沼や川に入り、土壌を汚染し海から魚へ入る。(読者に感謝)

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2012年10月11日 (木)

「中国リスクの講演。中国と付き合える国に。大王製紙実刑」

◇講演「最近の中国情勢と中国におけるリスクマネジメントについて」は、知事、副知事も出席して盛会だった(10日)。講師は、東京海上日動リスクコンサルティング株式会社の主席研究員。同社は中国に関する膨大な情報とリスクに対応するためのノウハウをもつ。主催は日中議連及び群馬県日中友好協会発起人会。2つの呼びかけ団体の代表は私である。よい集会が出来てほっとしている。

 この講演が非常にタイムリーなのは、言うまでもなく尖閣問題で日中の関係が危機にあるからであるが、他に、県が国際戦略に基づいて、間もなく上海に事務所を設ける事とも関係している。前日、アメリカから帰国したばかりの知事が最後迄熱心に耳を傾けていた姿に、知事の関心の高さがうかがえた。

 会は、私が主催者として、知事が来賓として、それぞれ挨拶して始まった。私は、こういう時こそ、中国を理解し友好を深める民間の努力が必要だと述べた。

◇話の内容の主なものは、中国反日デモの概要、中国における特徴的なリスクなど。配られた資料は50頁で中国問題を満載。ポイントを押えた明快な解説は満堂を飽きさせなかった。

 私が注目したことを1つをあげる。「中国は法律がスピーディにどんどん作られるが、誰も守らない、しかしあるとき急に適用される、これを地雷を踏むという人も」

 中国は法整備が遅れていると思っていたので意外だ。一党独裁の国なので法はすぐ出来るのだ。備えがないと日本叩きの時、狙い撃ちされるのだろう。それを防ぐ手段としてワイロが効くのだろうか。怖い国の実態に触れる思いだった。日本を建て直さないと中国に呑みこまれると感じた。

◇企業人が高い関心を示した背景は日本の経済が中国と切り離せない現実がある。正常化40周年だが、40年前日中貿易額は10億ドルだったが昨年は3400億ドル。人的交流は当時年1万人だったが昨年は550万人。マーケットが広く何よりも近いこと。3千年の治乱興亡の歴史を持つ国と付き合う為に日本は侮られない真の強国にならねばならない。

◇大王製紙前会長に4年の実刑。子会社にカジノで使うため55億円余の損害を与えた。創業者はリヤカーで紙を集めた。御曹司は飛行機で塾に通い東大へ。おぼっちゃまの天国と地獄だ。ある意味で日本の格差社会を示すものか。(読者に感謝)

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2012年10月10日 (水)

人生意気に感ず「ipsと日本の新しい未来。議会基本条例。日中友好協会」

◇「ips細胞」は「日本の新しい未来を切り開きつつある」という指摘は本当だと実感できる。私の理解は初歩的だが、まず、難病克服の可能性、ipsビジネスなど新産業ラッシュの予測、これらを踏まえた日本人と日本社会の自信回復だ。「日本の新しい未来」は急速に広がると思う。東日本大震災に続くと懸念される巨大地震、病める社会、政治の不信と混乱。絶望の黒い雲に包まれていると思ったら、その一角に明るい光が差し込み広がろうとしている。

ips細胞を作製し、神経、筋肉、心臓などの細胞に成長させて移植することで健康な状態に戻すことが可能。このような再生医療に現段階では11千万円近くかかる。これを克服するためにはips細胞の作製を効率化する技術が必要。

 この点で驚くべきは、川崎重工業などが、ips細胞をロボットを使って自動培養する装置を開発したということ。コスト削減や大量供給が可能になる。このような関連産業が現在着実に広がっている。

 山中教授が開発したips細胞の特許を京大はヨーロッパや米国など世界中で取得している。日本の知力が全世界に限りなく躍進する。その地平線が広がっていくのを見る思いだ。

◇日本は模倣が得意で欧米の基礎研究にただ乗りすると批判されてきた。今回の「受賞」は基礎研究に関するもので、この批判を吹き飛ばした。韓国や中国から羨ましいという声が聞こえて来そうだ。

 ここで問題なのは日本の科学技術政策。短期間に成果が出るものに金を出す。極めて危機的な状況にあると指摘されている。目先の実利にこだわり、国民の人気取りを狙った仕分けは問題だ。「1番でなくてもいいでしょう」と発言した薄っぺらな大臣の口元が思い出される。1番にこだわって予算をつけるものを見極めねばならない。

◇昨日は重要な研修会と会議があった。研修会は議会基本条例に関する。既に条例は成立させたが改善の要がある。国会には立法を支える法制局があるが議会はこれに対応するものがない。工夫の道はある。問題提起を狙って発言した。会議とは、日中友好協会設立に向けた第3回発起人会。日中関係が険悪な今こそ、民間の友好組織が必要と確認。県内のほぼ全ての団体が加盟。着々と進んでいる。先月の訪中のことも報告。座長は私が務めた。(読者に感謝)

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2012年10月 9日 (火)

人生意気に感ず「山中氏ノーベル賞。理科教育を。維新の風は止まった」

◇各紙に山中教授のノーベル賞受賞が躍る。皮膚などの細胞から心臓や神経などのあらゆる組織や臓器に変わり得るips細胞を作る事に成功。医学や創薬に大きな可能性を開く。医療のあり方そのものを変えるといわれる。「日本の新しい未来を切り開きつつある」とも。

 日本人の受賞は19人目。医学、物理学、化学では、21世紀になって米に次ぐ2位だ。尖閣問題などでいらいらしていた日本人にとっては日本列島を覆う黒い雲が割れて輝く晴天が現れたようだ。中国に対して圧倒的な存在感を示せた事が嬉しい。

◇今度の発明は医学、創薬という現実の日常に結びついている。新産業を開く点でも画期的だ。科学立国日本を打ち立てることが日本の生きる道である。そのきっかけとなるノーベル賞とみるべきだ。この流れを本物にするためには理科教育の充実が不可欠。小中で今、理科離れが進む。山中教授の受賞は、教育界への問題提起だ。受賞の前日田中真紀子文科相が山中氏を訪ね予算をつけて応援すると言っていた。偶然だろうがタイミングがよかった。田中文科相が功績を残せる機会は、理科教育で「蛮勇」を振るうことぐらいだろう。地方の教育委員会も真価が問われる。

ips細胞を使った世界初の臨床研究が目の治療で、来年度にも始まる。加齢に伴って網膜が傷つき視力が極端に低下する病気を再生医療で取り組む。山中教授によれば目は比較的簡単に取り組める対象なのだという。教授は、いくつかの病気は10年以内に臨床試験を始めたいと語る。素晴しい!こういう知の分野で、アジアをリードし、世界に存在感を示すことが平和国日本の目指す方向である。

◇地元の最後の敬老会(8日)に佐田代議士が出席した。前橋祭りでは後藤氏がタスキをかけて回っていた。内閣支持率は急落。民主党から離れる国会議員は跡を絶たない。ネズミが異変を察知して逃げ出す姿に似ている。逃げ出しても行先がない。こそこそとした政治屋はみじめ。群馬2区の石関氏は離党して「維新」に入り変わり身の早いところを見せたが、今、「維新」の急落現象が生じている。千両、大根の役者が入り乱れて登場する舞台が回る。本物を選ぶことが来る選挙の目的である。

◇ある新聞の調査。比例代表の投票先では北関東ブロックでは維新と答えた割合は1割を切った。維新へ合流した離党者について「批判的にみる」が61.0%。維新の風は止まった。止まっただけでは済まない。(読者に感謝)

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2012年10月 8日 (月)

『楫取素彦読本』第37回

十一、楫取素彦と富岡製糸場

 話は少し横道にそれましたが、楫取は群馬の生糸産業の発展に並々ならぬ努力を尽くしました。

 ここで話を戻して、もう一つ、楫取素彦の生糸に注ぐ情熱を示す出来事をお話ししたいと思います。

 先程、上毛かるたのことを話しました。「日本で最初の富岡製糸」です。明治政府は殖産興業の重要な一環として、群馬県に官営の製糸工場を作ることにしました。創業は明治五年のことでした。

 建設には、フランス人技術師ブリュナーが力を振いました。女工さんを募集したがなかなか集まりません。フランス人が赤いワインを飲むのを見て、日本人の娘の血をとって飲むという噂が広まったためと言われます。

【解説】               

平成二十四年現在、富岡製糸場の世界遺産登録がほぼ確実な状況です。歴史を振り返れば楫取素彦を初めとする先人たちの努力がここに結びついていることが分かります。

富岡製糸場を世界遺産にする意義は、日本の産業革命の糸口を作ったこと、及び、シルクを大衆の手の届くものにしたことを示す点にあると思います。

それまで、シルクは高級品で一部の限られた人のものでした。富岡製糸場は高い技術による大量生産で質の高い低価格のシルクを世の中に出すことを可能にしたのです。

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富岡製糸場

※土日祝日は中村紀雄著『楫取素彦読本』を連載しています。

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2012年10月 7日 (日)

『楫取素彦読本』第36回

二人の妹といえば、不思議に思うでしょうが、実は、新井領一郎に短刀を渡した寿子は残念なことに二人の子どもを残して四十二歳で病死したのです。

この子どもを不憫に思った、故松陰の母は、ちょうど夫を亡くしていた寿子の妹・美和子に楫取素彦の後ぞえになることを強く勧めたのです。そういうわけで、禁門の変で死んだ久坂玄瑞の妻・美和子は、姉の後を継いで楫取の妻となったのでした。

【解説】

〇県庁舎南の清光寺という寺は、寿子が西本願寺の門主に頼んで開設となった浄土真宗の説教所がその始まりです。

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清光寺

※土日祝日は中村紀雄著「楫取素彦読本」を連載しています。

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2012年10月 6日 (土)

「楫取素彦読本」 第35回

 前に触れましたが、吉田松陰は、江戸で罰を受けるため萩を去るとき、「至誠にして動かざるは未だあらざるなり」という彼の信条を示す言葉を楫取に送りました。

 また、私なき後の松下村塾は万事楫取素彦に任せてあるからと弟子たちに伝えました。

 更に、処刑の前夜、「我が友は、久保に久坂に小田村よ…」と歌に詠んで、大切なことを託そうとしました。小田村とは、前記のように、楫取素彦の元の名前です。

 これらは、言うまでもなく松陰と楫取の熱く深い関係の一端を示すものです。また、深い関係といえば、これ以上のものはないといえるものとして、楫取素彦が吉田松陰の二人の妹を妻にした事を付け加えましょう。

【解 説】

001

星野長太郎は新井領一郎の実の兄です。初代の県会副議長です。議会では楫取素彦と同時代でした。

前橋の藩営製糸場で洋式機械製糸法を学び水力を利用した水沼製糸場を創業しました。官立の富岡製糸場に対して民間模範工場として知られました。

弟の新井領一郎をアメリカに派遣し日本初の生糸直売に成功したのです。

○吉田松陰が江戸で処刑されたのは安政六年(一八五九)のことで、松陰、実に二十九歳、楫取素彦は三十歳でした。

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2012年10月 5日 (金)

人生意気に感ず「小5女児虐待死。新資源は心の火。人生最後の講演」

◇小5、11歳の女児真(ゆま)さんは、母親の虐待で死亡した。ゴルフのクラブで頭や全身を殴られたらしい。全身は古いあざだらけ。母親は、「嘘をつくのでしつけのため殴った」、「30分くらい部屋のいろんな場所で殴った」と供述。1人の少女の死はその背景と共に子育てをめぐる深刻な今日的課題を突きつけている。

 真さんは17歳の母親から生まれ、生後まもなく乳児院に預けられ4歳まで児童養護施設で育った。真さんは、施設の時も家に帰りたい、お母さんと暮らしたいと訴えた。母や祖母と暮らすようになって虐待が発覚。真さんは、「母親に顔や腹を殴られおばあちゃんにほうきでたたかれた」と陳述していた。祖母は県の調査に「しつけのため体罰をやって何が悪い」と話したという。病める社会を反映してか、いじめ、虐待、体罰に関する事件が頻発している。根本的な対策と議論が求められているのだ。

◇秋田県の「油ガス田」でシェールオイルの試験採取に成功したことは朗報であり大きな意味をもつ。脱原発が模索され新しいエネルギー源が真剣に求められている時だからだ。

 シェールオイルは深い地中の岩盤に含まれる石油。試掘成功は日本の高い技術が実現させた。1800mの地下の石灰岩を塩酸で溶かす。秋田県には1億バレルの埋蔵量があると推定される。他に、日本各地の「油ガス田」が確かめられている。

◇更に、海底の新型資源として注目されるのはメタンハイドレート。容器の白い塊が炎を上げて燃える映像を見た。成分は天然ガスである。日本近海には日本のガス使用量の130年分の推定埋蔵量があるとも。

沿岸10府県の知事は、3日、資源エネルギー庁に開発加速を訴えた。資源のない国で、かつて石油を止められた事が太平洋戦の一因ともなったことが思い出される。これら新エネルギー源に関する技術と取り組は日本が独走状態。政治と技術が手を握れば、新しい流れが加速する。メタンハイドレードから立ちのぼる炎は日本人の心を勇気づける希望の光に見えた。

◇久々に、ニューギニアの生還者岩田亀作さんの講演が実現する。昨日打ち合わせをした。94歳、人生最後の講演として引き受けてもらった。

 一片の木にすがって泳いだダンピール海峡、4千mを超えるサラワケット越え。倒れた兵士はウジに埋れた。戦争を知らぬ若者への遺産だと岩田さんは意気込む。来年3月1日ロイヤルホテルで。(読者に感謝)

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2012年10月 4日 (木)

人生意気に感ず「決算委点描。維新の会失速。堀越学園崩壊」

◇決算特別委員会が始まった(3日)。決算は議会が議決した予算が適正に執行されたかを審査することで極めて重要な議会の使命。決算がきちんとしなければ血税が無駄になる。

 県政は5つの常任委員会に分かれ、それぞれが予算を執行するから、その審査も委員会毎に行う。これが決算特別委員会の分科会。分科会の審査結果が本会議で審査される。ここでは私が仕切る。私は決算特別委員会の委員長だが、分科会(文教警察部会)では1委員として参加する。

◇決算に関する書類は400頁を超え、それには事業毎に予算額、支出済額、繰越額、不用額などの数字が記載されている。委員は10人で委員長以外はほとんどが質問するから時間がかかる。

 私の質問は警察関係では暴力団対策と暴力団からの市民の保護、犯罪死の見逃し防止(検死解剖)、教育委員会関係では、スクールカウンセラーの充実、給食と放射能、放射能教育等々であった。

◇自民党控室では、昼休み「橋下維新」の失速があちこちで話題になっていた。マスコミでは、「衆愚の王の風が止まった」という見方がある。日本中を巻き込んだ大型劇場の実態は民主主義の新たな舞台かそれとも単なる喜劇か。

 新聞やテレビの世論調査は衝撃的。朝日(9/8~9/9)、民主16%、自民15%、維新3%、約1週間後の読売(9/15~9/17)、民主15%、自民21%、維新2%、そしてフジテレビ(9/20)の結果は前の週の9.4%から約半減して4.8%。橋下自身「もっと下がる」と言っている。

 維新の会が掲げる政策は、首相公選、道州制、公務員改革、教育改革等壮大であるが、旗の下に集まった人々にこれを遂行する力があるとは思えない。本県で参加した現職議員も選挙目当てと映る。支持する世論の多くも現在の政党に対する不信の反映であるから自民や民主がしっかりしてくれば根のない人気は瓦解するだろう。民主主義と政治を考える生きた教材だった。ここに来て、日本維新の会内部で橋下代表と国会議員の主導権争いが顕著になっている。

◇高崎市にある学校法人堀越学園に解散命令が出される。この法人所属の創造学園大学には覚醒剤取締法違反で有罪となった酒井法子が入学して注目された。経営悪化で教職員への賃金未払いが常態化、経営陣も分裂。学生にとって大変な事態だ。人の一生に関わる教育の場の破綻につき、私学経営の責任は限りなく大。拡大路線への反省材料でもある。(読者に感謝)

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2012年10月 3日 (水)

人生意気に感ず「群馬の魅力度最低。田中真紀子。孤独死。山田邦子の癌」

◇先日の映画監督飯塚俊男の帰橋を祝う会(9/29・テルサ)で最初の挨拶に登場した話題は「群馬の魅力度最下位」だった。毎日のように耳にする。ランク最下位という心理的衝撃度は震度5位か。県イメージアップ推進室担当者は「悔しい」、「こんなもんじゃないぞ見てろ」と言っている。

 ディスティネーションキャンペーン(DC)をやったばかりなのにと思う。このランク度が群馬の観光等の実利に影響を及ぼすと考えると無視出来ない。更に重要なことは県民の志気を萎縮させる恐れだ。低ランクの中味のうち、「観光意欲度」45位及び「居住意欲度」44位は納得がいなかい。観光度45位では、豊富な観光資源を踏まえた観光立県の看板が泣く。後がないのだから、県当局は開き直って思い切った対策を打ち出して欲しい。県は対策室を組織的に充実させるべきだ。

◇田中真紀子氏が新内閣の注目点になっている。多くの国民は久々に登場した珍猛獣に半ば好奇の視線を注ぐ。文科相である。野田総理は何を狙っているのか。閣内不一致かと思わせるその発言は早くも波紋を生じている。

 いじめが渦巻く中、いじめに取り組むと息巻くが官僚と力を合わせられるかが見物。省内は戦々恐々とか。「子どもみたいに八つ当たりする人にいじめ対策が出来るのか」という声も。かつて、「指輪騒動」や「クリスマスカード事件」を起こした。外相の時指輪をデパートに買いに行かせイラン外相との会談に遅刻。科学技術庁長官時代、クリスマスカードを了解なしに各国に配った事に激高し回収させた。子どものような八ツ当りとはこれらを指す。教科書問題は野党がてぐすねをひく論点。どう答え、どう脱線するか面白いといえば面白い。劇薬という見方も。野田首相は短期政権を見越して劇薬を調合したのかも。

◇敬老と孤独死は真逆の関係だ。最近まで続いた各地の敬老会で、私は、長寿を支えるものは温かい地域社会だと述べた。現在、地域の連帯が崩れる中で、孤独死が跡を絶たない。憲法で生存権を保障する国で孤独死の頻発とはひどい。行政の役割は大。高崎市は、緊急通報装置、安否確認センサーを高齢者宅に設置、太田市は全職員による見守り隊を、前橋市はごみ回収と安否確認を結びつける。ゼロをと願う。

◇朝4時テレビの「視点論点」で山田邦子が自らの乳がんを語っていた。美人に多いので自分もと彼女らしいユーモア。明るく大きな声で免疫力を、今日泣いても明日笑えばいい、がんの芸能人で合唱団を作っているなど体験を語り、最後に「手のひらを太陽に」を歌った。よかったよ。(読者に感謝)

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2012年10月 2日 (火)

人生意気に感ず「映画監督飯塚さんの会。団体政調会。生活保護。田中真紀子」

◇映画監督飯塚俊男さんの「帰橋を祝う会」に出た(9/29・テルサ)。ドキュメンタリー映画製作で活躍している人で、前橋に活動拠点を移す。文化庁優秀映画作品賞、科学技術庁長官賞、文部科学大臣賞などを得ている。文化に関心を持つユニークな人たちの顔もあった。

 飯塚さんは、先日の楫取素彦の会(於テルサ・9/18)にも参加してくれたが、私と話す機会が十分なかった。司会の鈴木みどりさん(新日鉄会長三村さんの妹)は私のことをシネマまえばしの応援団長と紹介。私は、情報過の時代だが心に響く情報は少ない、飯塚さんのドキュメンタリーに期待する、楫取素彦のことで接点が出来れば嬉しいと挨拶。私の義理の息子が主宰する「シネマまえばし」は美術館工事のため休業中である。私は映画による前橋のまち興しに期待している。鈴木みどりさんは、私はシネマ前橋の副応援団長ですと綺麗な笑顔を作って言った。

◇各種団体の予算要望を聞く部会ごとの自民党政調会があった(1日)。私は文教警察部会。PTA、校長会、栄養士連盟、飲食業組合等々が参加。現場で生起する現実に接することは政策を進める上で大いに参考になると改めて思った。栄養士会の人からは、今の子どもたちに、野菜はどこで取れるかと聞くとスーパーと答えるとか、朝ご飯を食べさせようと提案すると炊飯器を買ってくれというお母さんの話などが出た。

 現実から遊離した子ども、その延長たる世の母の実態。教育環境は難題に囲まれている。PTAの代表とはPTAの役割ということで意見を交わした。

◇こんな話を聞いた。ある小学校で将来どんな仕事にと質問したら、ある生徒、ぼくは生活保護をもらうからと答えたという。事実とすれば笑えない。国民のモラルハザードが広がっている事の現われか。

 生活保護受給者の増加は異常だ。現在、211万5千人超。人気芸人の母の受給が社会問題化したことも。厚労省は生活保護の適正化案を打ち出した。扶養義務者に扶養できない理由の説明義務を課すこと、福祉事務所の調査権限の強化、出来るだけ就労を求めることなど。しかし、真に保護が必要な人を除外しないことが求められる。私の周辺でも受給に抵抗感を持たない人が増えている。

◇田中真紀子氏が文科相になり省内は変人振りを警戒し戦々恐々だという。本県の関心ごとは富岡製糸場世界遺産登録への影響である。

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2012年10月 1日 (月)

人生意気に感ず「議長就任の会に。私の時を振り返る。2人の死刑執行」

◇朝4時、台風一過の空には千切れた白い雲の上にきれいな満月が。昨夜の関越道新潟側の豪雨が嘘のようだ。名月は日本人の心も明るく照らす。10月が始まった。頑張るぞ。

◇完成した北関東道を走る。松本耕司氏の第86代議長就任報告会が館林文化会館で行われた(29日)。東北道に入り館林インターから会場へ。栃木県へ深く入り込む感じに戸惑いながら歴史の街へ。

 就任祝賀会は後援会の様子を物語る。松本さんの人柄を映してか、真面目で落ち着いた人々の顔が会場を埋めていた。松本氏は、日台議連の会長を務める。台湾から駆けつけた高齢の立法院最高顧問賴晩鐘氏が流暢な日本語で挨拶した。その姿に日台の歴史がにじんでいるように見えた。台湾は、日清戦争後から1945年まで日本領だった。

◇壇上にいてなぜか私の就任祝賀時のことが思い出された。会場の雰囲気が似ているせいか。

 私の就任は第79代で平成17年であった。母の死が重なって、通夜、就任祝賀会、告別式と連続したことが甦る。

 南米各地の群馬県人会の記念行事に出て帰国するとそれを待っていたように母が90歳で去った。葬儀は待ったなし。議長祝賀はグリーンドームを借りて予定していたこと。そんなわけで、9月16日通夜、17日祝賀会、18日告別式となった。いずれも多くの人が参加してくれ天国の母も喜んだと思う。グローバル化が進む中、南米県人会の人たちが頑張って日本人に対する評価を高めていることを、この日改めて思った。

◇2人の死刑執行(27日)に思う。私は死刑制度には反対だが、社会の現状を見ると複雑な思いだ。世論は圧倒的に制度を支持。執行には法相の署名が必要。本人の信念から署名しなかった法相が江田五月氏など4人続いた。鳩山邦夫氏は13人に署名し注目された。執行後の無罪(飯塚事件で死後再審の可能性)などがあれば制度に対する議論が沸くだろう。

◇今回の処刑は、信者4人を殺した女性祈祷師と2人を殺した39歳の強盗殺人犯の男。2人は再審請求をしていない。再審による冤罪を一応考慮するのだ。

 男は罪を深く反省し、臓器提供の申し出をし、償いは必要だとして死刑に賛成。また、仮釈放のない終身刑は死刑よりむごい刑だ、刑の告知は2週間前に、執行は薬物注射でと希望を記したという。現実は当日の朝に告知。死刑囚は、朝足音が扉の前で止まるか過ぎるかに全神経を集めるという。(読者に感謝)

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