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2012年8月21日 (火)

人生意気に感ず「尖閣反日デモ。成都・瀋陽・長春。50万人の熱狂」

◇尖閣をめぐる中国の反日デモが激化している。浙江省の杭州四川省の成都などでは若者中心の約3千人が、「日本に宣戦」「日本製品ボイコット」などと叫んだ。19日の反日デモは、東北部の瀋陽、長春にも及んだ。成都は昨年末に訪れ、瀋陽、長春は来月に予定しているところなどで関心をもっている。

 中国の民衆が広い国土の中で瞬時に情報を交換し合いデモに立ち上がるようになったことは最近の注目すべき現象である。中国は多くの政治的、社会的矛盾を抱えている。一党独裁への不満、平等を建前とする社会主義の国なのに拡大する格差などだ。

 反日デモの姿は、これらの矛盾に対しても民衆が直ちに反応する可能性を示している。中国政府が最も恐れている事だ。一九八九年(平成元年)の天安門事件の衝撃は今でも中国社会へ影響を与え続けている。また、一昨年、アフリカのチュニジアで始まった民衆の反政府デモ(「アラブの春」・ジャスミン革命)はリビヤ、エジプトなど各国に波及し世界の独裁国は飛び火を恐れている。中国政府が反日デモの対応に慎重な理由はここにある。一歩間違うと矛先は政府に向かう恐れがあるのだ。

◇昨年暮れの日中議連による四川省成都訪問の目的は08年の四川大地震に関する視察だった。死者行方不明は9万人を超えた。北京五輪直前の大参事だった。中国政府は初めて外国の救援チームを受け入れた。四川省人民政府の黄功元氏は、日本の救援チームは一番早く駆けつけたと感激していた。感情的な反日デモは一過性だが、人道上の貢献は永く中国人の心に残る。

◇今年は日中国交回復40周年に当たる。9月7日から3泊4日、中国残留帰国者協会中心の訪中団が瀋陽と長春を訪ねる。瀋陽は遼寧省の省都でかつては奉天と呼ばれた。郊外の柳条湖は満州時変の勃発地。長春は吉林省の省都で満州国の時代は新京であった。

 これらの都市はかつて満州国があったところ。反日デモの背景にはかつての日本の支配に対する歴史的感情があるかも知れない。帰国者協会の人にとっては故郷の地。40周年を機に、歴史と現状を学ぶ。県の国際戦略にも役立てたい。

◇メダリストのパレードに50万人のファンが熱狂した。これだけの人が自発的に心を燃えたたせ笑顔をそろえることが凄い。この新鮮なパワーを線香花火にせず、リオにつなげ、教育の活性化と日本人のパワーにつなげたい。(読者に感謝)

☆土・日・祝日は、「楫取素彦読本」を連載しています。

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