« 楫取素彦読本 第七回  | トップページ | 人生意気に感ず「中学生の自殺。北方領土。尖閣国有化」 »

2012年7月 8日 (日)

楫取素彦読本 第8回

吉田松陰は、大海原を越えてきた蒸気船に驚き、その工業力を生んだアメリカという国を是非自らの目で確かめたいという思いに駆られていたのです。日本を守るためには、まず敵を知ることが第一であるという兵法の原則が吉田松陰の胸にありました。それは、松下村塾で教えたことでもありました。

黒船のアメリカ人は、吉田松陰と対面して立派な若者であることをすぐに悟りました。これは、真心をもって当たれば言葉は不自由でも人を動かすことができるという松陰の信念の実現でした。艦長・ペリーは、その目的を知り、その勇気に心打たれました。吉田松陰は必死で頼みました。しかし、願いは遂に聞き入れられませんでした。

当時の日本は前記のように、鎖国政策をとり日本人の海外渡航を固く禁じていました。だから、これから日本と大切な交渉を始めるアメリカとして、日本人の法律違反を助けるわけにいかなかったのです。しかし、黒船を指揮したペリーは、こんな立派な青年をきびしく処罰しないようにと、自ら幕府に申し入れました。

※土日祝日は「楫取素彦読本」を連載しています。

|

« 楫取素彦読本 第七回  | トップページ | 人生意気に感ず「中学生の自殺。北方領土。尖閣国有化」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 楫取素彦読本 第8回:

« 楫取素彦読本 第七回  | トップページ | 人生意気に感ず「中学生の自殺。北方領土。尖閣国有化」 »