« 人生意気に感ず「中学生の自殺。北方領土。尖閣国有化」 | トップページ | 人生意気に感ず「南海トラフ3連動。国会事故調。幼児虐待。胆管がん」 »

2012年7月10日 (火)

人生意気に感ず「いじめ自殺。いじめ敗訴。自殺者の減少」

◇「いじめはなかった」から始まり、次に、学校側は「いじめはあったが因果関係はない」と主張して争いになる。マスコミに大きく取り上げられてパニックになり、舞台は訴訟の場に移る。同じようなパターンが何度となく繰り返えされてきた。平成22年の本県桐生市の上村明子ちゃんの自殺と昨年10月の大津市中2男子の自殺を比較しながらそう思う。

◇教育界の課題として重要なことは先ず訴訟に持ち込ませないこと、止むを得ず訴訟になっても、それとは別に本質に迫った解決策を探り再発にベストを尽くすことだ。

 大津市の自殺した男子生徒は「担任に泣きながら電話した」と言われる。その他アンケートにはいろいろあるらしい。子ども達の世界ではいじめも楽しいふざけもやり過ぎも不可分に混ざっている。その中に死を選ぶ程の切迫した事情が隠されている。現場の教師にそれを見つける嗅覚がとぼしいことが問題だ。

 「生きる力」を目的とする教育が生きる力の根源である命を救えない。命の大切さをいじめ問題の中心に据えて現場をたて直すべきだ。

◇埼玉の中1自殺訴訟で東京地裁は9日いじめが自殺の原因ではなかったと判断。原告両親は控訴する。裁判は攻防の場であり論理を闘わせて一刀両断の解決をする。判決が出れば解決したと扱われるが、本質はわきに置かれたままだ。裁判以外の解決法が重要なのだ。いじめの自殺がまたマスコミに躍るようになった。報道が刺激を与えるということも。連鎖が心配だ。本県もいじめと真剣に取り組まねばならない。

◇自殺者が減っていることに注目する。日本は世界的な自殺大国で年間自殺者は昨年まで14年連続3万人超という異常ぶりだ。それが今年上半期の数は大きく減少。この分では3万人を下回るかも知れない。

 自殺の原因については就職に失敗した若い層が増えていることは深刻な社会問題だが、全体的に減っていることは嬉しい。自殺減少の原因の1つに東日本大震災があるかも知れない。私は昨年4月22日のブログで次のように書いた。「世の中はこれを機に変化する。自殺者の数が減少するのではないか。巨大津波は多くの人命を木の葉のように奪い去った。大量の命の消滅の中でかえって命の大切さが自覚される。死を選ぼうとする人は必死で生きる被災者の姿を見て死ぬ理由を失うだろう」と。被災地の生きる姿を教材として活かすべきだ。(読者に感謝)

☆土・日・祝日は、「楫取素彦読本」を連載しています。

|

« 人生意気に感ず「中学生の自殺。北方領土。尖閣国有化」 | トップページ | 人生意気に感ず「南海トラフ3連動。国会事故調。幼児虐待。胆管がん」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 人生意気に感ず「いじめ自殺。いじめ敗訴。自殺者の減少」:

« 人生意気に感ず「中学生の自殺。北方領土。尖閣国有化」 | トップページ | 人生意気に感ず「南海トラフ3連動。国会事故調。幼児虐待。胆管がん」 »