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2012年7月 6日 (金)

人生意気に感ず「パンダ誕生の熱狂。国会事故調、人災を指摘」

◇約150gの、手の平に乗る程の動物の赤ちゃんの出産に号外が出た。幼児からお年寄までの明るい笑顔がまちにあふれる。パンダ出産を喜ぶ光景である。巨体のパンダがネズミ位の子どもを抱いて愛情を示している。親子の姿は奇異にして神秘的ですらある。あんな小さいのを笹の葉の間に落としたら潰してしまうのではないかと気になる。巨体に似合わずメンタルな動物なのか相性が難しく自然交配での出産は奇跡的とか。

 地震、原発事故、通り魔、消費増税等々、暗く重苦しい雰囲気をパンダの出産は一瞬吹き飛ばす効果があった。中国に対する暗いイメージを幾分変化させる効果があったかも知れない。それは、親善大使珍獣パンダの役割でもある。

◇国会事故調査委員会の報告書が出た(5日)。先ず、原発事故は自然災害でなく明らかに人災だったと指摘している点が衝撃的である。

空然の大被害に対して為すべき最も重要なことは真実を明らかにして教訓を引き出すことだ。さもなければ多くの犠牲者は全く浮かばれない。教訓を引き出すために厳正な調査報告が必要だ。

 私は3月に出された独立検証委員会報告書を入手して読んだ。そこでは、政府や東電が安全神話に陥っていたこと、国民がパニックになるからという理由で情報を隠すという操作がなされた等の厳しい指摘がなされた。これは民間事故調査委員会の報告だったが今回のは国会事故調査委員会の報告である。異なる立場から光をあてて分析することが重要なのだ。

 報道によれば、国会事故調査委員会は、東電や当局が為すべき安全対策を指摘され、かつ、それを為しえるにもかかわらず、対策を怠ったとし、この故に明らかに人災だと報告した。また、東電の主張は原子炉の破壊の原因は津波だとするのに対し、事故調は地震の可能性があると指摘する。この点は他の原子炉の安全対策を考える上に非常に重要である。

 「事故調」は延べ千人以上から聴取した。応じた1人である原子力安全委員長は「日本は国際的な安全基準に全く追いついていない。30年前の技術で安全審査が行われている」と述べた。

 技術大国、そして人命尊重大国だと思っていたが、実態はこんなものだったのかと衝撃を受けた。直後に備蓄していたヨウ素剤を活かさなかった事も指摘。初期被曝の問題である。(読者に感謝)

☆土・日・祝日は、「楫取素彦読本」を連載しています。

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