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2012年7月31日 (火)

人生意気に感ず「オリンピックの状況。酷暑の打撃。少年犯罪の恐さ」

◇奇声を発して狂喜する外国選手の光景を見てウームと唸るのである。あの背景には4年間の苦闘と一国の期待があると思うからだ。その対極にあるのが敗者の姿だ。正に天国と地獄。勝てば凱旋将軍で迎えられ、負ければ落武者のように帰国する。敗者を温かく見詰める文化を育てたい。

◇ぎりぎりの差は精神力が作る。団体で戦う場合は、個々の精神の和以上の力が生めるか否かだ。ナデシコと男子サッカーを見てつくづくそう思う。男子サッカーは初戦スペインを制して波に乗った。破れたスペインは力を落として自滅。対モロッコでは、疲れもあった筈だが精神力で乗り切った感。イスラム教国モロッコはラマンダ(断食月)で力を出せなかったとか。

◇女子48キロ級で銀を得た三宅宏美の笑顔がいい。高校生スイマーで銀の萩野公介はプレッシャーなどどこ吹く風で新時代の到来を思わせる。女子柔道で五輪初金の松本薫はこれが女性かと思わせる阿修羅の如き姿で闘った。全体としてまだ序盤。

◇異常な暑さの中の夏祭りで熱中症が出ている。みこしを担ぐ人から救急車で運ばれる人が出た。こんな夏はかつてない。館林がすっかり有名になって、前橋も注目の高温都市になった。

 29日、全国で1300人超が救急車で運ばれ死者も出ている。異常な暑さは地球規模で、北半球が酷暑に見舞われている。そんな中、干ばつや洪水が相次いでいる。グリーンランドの氷河が割れ、山手線で囲まれる地域の2倍もの氷山となって漂っている。異常気象は力の弱い国に打撃を与える。

北朝鮮の大雨は田畑を流し多くの死傷者を出している。これ迄も、農業の不作が報じられ、餓死者のことが報じられてきた。異常気象は貧しい人々を容赦なく打ちすえている。これに対し、軍事に力を注ぐ政府は無策である。国民の不満は高まっている。天と地から北朝鮮は追い詰められている。

◇少年犯罪は早く手を打たないとエスカレートして大変な事になる。「呪う呪う呪う…」と書いて大阪府の少年が自殺した。警察が早く対応しなかったことが問われている。伝えられるところによれば、不良グループの手段は冷酷執拗で大人のプロ犯罪顔負けだ。集団心理が加速するととんでもない事が起こる。18歳の川岸君の命は救えたかも知れない。親とすればあだ討ちしたい気持ちだろう。類似の事件は連載する。警察も社会も気を付けよう。(読者に感謝)

☆土・日・祝日は、「楫取素彦読本」を連載いたします。

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2012年7月30日 (月)

人生意気に感ず「五輪開会式。反原発デモ。聴取会。オスプレイとクマタカ」

◇五輪開会式を見た。かつて7つの海を支配した国。元英国植民地だった小さな島国の人々が少人数で旗を揚げて行進する姿がいくつも見られた。イスラム教の国では、女性がスポーツに参加することを禁止し、顔や髪をみせることも禁止した歴史があった。そんなイスラム教の3つの国から初めての女子選手の参加があった。人類の進歩を示すもの。カタールの女性選挙は射撃に出場する。

将来、女性がほぼ全裸で活躍する陸上種目などに参加する事はあり得るだろうか。そんなことを想像しながら行進を見た。

◇私はかつて柔道少年だったことがあり、現在県柔連の顧問でもあるので柔道の試合に注目する。お家芸、本家の日本柔道も思うようにはいかない。各国の執念は凄い。そんな中で、60キロ級で平岡拓晃が銀、66キロ級で海老沼匡が同を得た。海老沼の豪快な一本技はおかしな判定を投げ飛ばし日本柔道の真髄と柔道日本の面目を示すものであった。

◇脱原発を訴える抗議のデモが増増大きくなっている。300人位から始まった毎週の国会周辺の人の輪は29日、主催者発表で20万人だという。政党色に染まらない一般の人が増えているのが特微で、60年代の反安保闘争以来の事。

 週ごとに増えている背景には政府・東電への不信がある。民間、国会、政府の3つの事故調査委員会の報告書はそろって実質「人災」であることを指摘した。国は国民に真実を語っていないとデモ参加は思っているし、それは国民の大半が同じだ。 連日の炎で焼かれるような暑さ。それでも電力は足りているという分析もある。電力会社の存在が大切か、経済と生命のどちらを優先するか、政治の手続きに任せておけるか等が論点。

◇「政治の手続き」とは現在の間接民主制の事。投票率40%位で良き代表が選ばれていないという批判が強い。デモは、直接民主制の論理に基づく。その増大には大きな危険も伴う。独裁待望論につながる面がある。橋下徹人気を支える要素でもある。衆院の解散が近い。

◇将来(2030年)の原発比率を議論する意見聴取会が各地で進んでいる。国民会議ともいうべき存在だが、それにしては参加者が限られる点が問題。29日広島と那覇で開かれた。どちらも特別な背景を持つ。14日からの8会場の集計は7割が原発0%。デモの動きと関連すると見る。

◇オスプレイの飛行ルートは群馬の北部にかかり、そこは国の天然記念物・イヌワシ・クマタカの生息地と重なる。オスプレイ反対の正当な根拠となる。県は事実を調べ抗議すべきだ。(読者に感謝)

☆土・日・祝日は、「楫取素彦読本」を連載しています。

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2012年7月29日 (日)

楫取素彦読本 第15回

明倫小学校を訪ねて感動したことがあります。それは、各学年の生徒が朝、姿勢を正して吉田松陰の教えを一斉に口に出して唱えることです。朗唱といい全国の教育界から注目されています。

伝統の習慣は、子どもたちの心に吉田松陰の考えを自然に植えつけ、この複雑な社会を生きる力を培んでいるように見受けられました。

そして視察団のメンバーは、楫取素彦もこの明倫小の歴史の源流に関わっていたことを知り、皆、熱いものが胸に込み上げるのを感じたのです。

五、県令楫取の登場

楫取素彦に近づくために回り道をした感がありますが、いよいよ県令楫取の登場です。

二六〇年近く続いた徳川の支配は終わり、明治の世となりました。薩摩藩(鹿児島県)と長州藩(山口県)が、同盟を結んだことが、幕府を倒す大きな力となったことは言うまでもありません。この薩長同盟締結にも楫取が重要な役割を果たしました。

■解説■

○安政四年(一八五七) 楫取素彦二十九歳、この年明倫館講師本役となります。

○生きる力が端的に現れるのは苦難に直面した時です。東日本大震災の中で必死で生きた人々の姿にそれを見ることが出来ます。いじめに耐えて乗り越える心の力も生きる力です。

土日祝日は中村紀雄著「楫取素彦読本」を連載しています。

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2012年7月28日 (土)

楫取素彦読本 第十四回

明倫館は、日本でも有数な藩校でした。江戸時代の日本は六十余州に別れていましたが、人材の育成はそれぞれの藩の存亡にかかわる重要な問題でしたから、各藩は藩校の充実に力を入れました。明治以降の日本の近代教育の基礎はこのようにして作られたのです。

吉田松陰、そして楫取素彦は明倫館で教える役目を務めました。奇兵隊の創設で有名な高杉晋作もここに入学し学んだのです。

【解説】

○人間の絆、日本人の美徳を重んじた楫取素彦。

 今日の社会は、人間不信、人と人とのつながりが稀薄な時代です。東日本大震災の時、助け合い、必死で立ち上がろうとする日本人の姿を、世界は、日本人の美徳とたたえました。

 日本人は、本来、このような心を持っていたのです。吉田松陰が「至誠而不動者末之有」を楫取素彦に残した意味は重要です。楫取素彦は人間関係を築く上で基礎となるこの言葉をしっかり受け止め。群馬の人づくり教育に活かそうとしたのです。

私たちは、混乱のこの時代に改めて、楫取の深慮をしっかりかみしめたいものです。

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明倫小学校

○藩校・明倫館が偲ばれる古い木造校舎です。

○楫取素彦は弘化元年(一八四四)十六歳の時、明倫館に入学しました。

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○右肩が下がっています。この像からは、わかものらしいりりしさが伝わってきます。

群馬の藩校

 上州の諸藩にもみな藩校がありました。例えば、前橋藩の講武所、高崎藩の文武館、安中藩の造士館など。漢学が主でしたが館林藩では洋学、オランダ医学なども教えました。

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2012年7月27日 (金)

人生意気に感ず「五輪始まる。男子サッカーの快挙。児童虐待」

◇ロンドンオリンピックがいよいよ始まる。前回の北京五輪の異常ずくめは記憶に新しい。鳥の巣と呼ばれた巨大な競技場を直前に視察した。新生中国は国の威信をかけていた。政治利用はあからさまだった。人権問題を非難する立場から聖火リレーを妨害する動きが各地であった。

 オリンピックの理念は「スポーツを通して人間の尊重を重視する平和な社会の創出」である。北京開催はこの点で反対論が強かった。「政治とは別」、「参加することに意義」は建て前となっている。世界中が集まりメディアで伝えられるから国力、政治的立場を伝える最大のチャンスなのだ。

 ナチスヒットラーの五輪は結果的にヒットラーの狂気を助ける事になった。ソウル五輪は特別の意味を持っていた。北朝鮮として南の韓国が五輪を開きこれに社会主義国が参加となれば、面目は丸つぶれとなる。狂気の「北」は何としても阻止しようとしてビルマ訪問中の全斗煥大統領暗殺計画を企てた。韓国高官17人が死亡したラングーン爆弾テロ事件である。テロの脅威はどこにもある。今回のロンドン五輪ではミサイルを配置したといわれる。平和の祭典が無事終了することを祈らずにはいられない。

◇今回のオリンピックは違うぞと思った。ナデシコに続いて男子が優勝候補のスペインを1-0で破った。2つの初戦勝利は奇跡の好発進である。

 メンタルな要素は勝負に大きな影響を与える。団体スポーツは特にそうだ。男子サッカーにとってナデシコの勝利は大きな刺激になったに違いない。東日本大震災によって日本が非常事態にあることも彼らの戦意を高揚させたことだろう。2つの日本チームの勝利は被災地の人々に大きな勇気と希望を与えたと思う。今回の日本選手たちの活躍は「立ち上がれ日本」を象徴する姿である。そして、日本は健在であることを世界に伝えるメッセージでもある。

◇児童虐待の急増は日本の基盤を揺るがす事態である。21年連続で過去最多を更新。10年前の2.6倍。亡くなった児童の加害者は実母が59%。哺乳類の母子の姿を見てそこには本能で結ばれた絆があるといつも思う。遊びの為に2人の幼児を放置し餓死させた事件があった。日本人の心が崩壊していく。かつて群馬の赤ちゃんポスト、駆け込み寺の理事をした時、どろどろした無気味な泥沼をのぞく思いをした事がある。沈んでいく子どもの命を救わねば。(読者に感謝)

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2012年7月26日 (木)

人生意気に感ず「ナデシコ勝利。イチローの挑戦。細川の野田批判。東電の刑事責任」

◇ロンドン五輪はサッカー女子で競技を開始した。ナデシコとカナダ。深夜午前1時開始ということで、昨夜はドキドキしながら床に就いた。一夜明けるとどの局もテレビは大騒ぎ。2対1で勝利した。大変な4年間だった。期待が大きいだけにプレッシャーは凄かったに違いない。彼女たちの躍動するプレー、勝利を得て輝く笑顔は日本をおおう暗雲を吹き払ってくれる。いじめも、反原発も、巨大地震のこともしばしお休みにして日本人の心を充電したいという気持ちである。

◇イチロー劇場に日米が沸いた。38歳のイチローは限界に近づいていると思われる中で、最強軍団のヤンキースに移った。電撃移籍の数時間後にそれまで居たマリナーズと対戦。こんなことが有るのかという舞台設定である。球場は総立ちでイチローを称え、送別ムード一色に染まった。黒バットを横に持ちファンに頭を下げる姿はサムライ日本を思わせる。

 イチローは記者会見で語った。「マリナーズの経験を誇りに思い胸に秘め前進したい」「環境を変えて刺激を求めたいと思っていた」試合に臨むイチローの姿を見て武蔵のような兵法家と思うことがある。ヤンキースという新しい戦場で、マンネリから抜け出し新しい血が甦ることを計算しているに違いない。

 今の大学生は海外に出て挑戦することに消極的だ。そんな若者に、イチローの姿は俺を見ろと訴えている。精進を重ねた末の新たな挑戦に期待し見守りたい。

◇細川元首相が自分の弟子といえる野田首相の原発対応に批判的である。まず佳代子夫人が「後藤新平賞」の受賞式で代読したメッセージの内容に首相批判があり会場が動揺したという。

 後藤新平は、小沢一郎の地元水沢出身で満鉄総裁、鉄道院総裁、内務大臣、東京市長等を務めた人。細川元首相は東日本大震災のガレキを活用した緑の防波堤を造る活動で今年の受賞者となった。

 細川さんは大量に残る使用済み燃料棒を心配している。東電は大丈夫と言っているが私は東電のいうことなど信用していない、野田首相の原発に対する考えは私とかなり違う、と発言した。

◇東京地検が原発事故捜査を始める。全国で告訴・告発が出ている。「人災」に対する業務上過失致死傷罪を問う。予見可能性、回避義務、被曝を傷害と言えるか等が論点。見守りたい。(読者に感謝)

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2012年7月25日 (水)

人生意気に感ず「死刑判断の基準。小沢一郎の真実。ストロンチウム本県にも。イチローの新たな挑戦」

◇最近亡くなった元最高裁判事、東大名誉教授の団藤重光さんは有名な死刑廃止論者だった。死刑判決に関わった法廷の傍聴席から投げられた「人殺し」の声が胸に刺さったという。また裁判員制度と死刑制度は両立しないとも語っていた。国家が人を殺す究極の刑。世界の大勢は廃止だが日本は死刑大国。世論は死刑を圧倒的に支持している。考えるべき重要点は、犯罪抑止力はあるか、誤判(冤罪)の可能性、判断基準など。

 人の命を何とも思わぬ事件が毎日のように起きる状況で廃止すれば凶悪殺人が増えるに違いない。しかし冤罪は避けられない。一般市民が死刑の判断に関わる裁判員制度の下ではなおさらだ。団藤さんの指摘はここにある。

 死刑に次ぐ重刑は無期だが差が余りに大。どの法廷かによって死刑になったりならなかったりでは公平性が守れない。素人の裁判員は判断の基準が欲しい。

◇最高裁は、過去の死刑求刑の346件を分析した。そして、殺した数、計画性、残虐性などをポイントにして過去の例とのバランスで判断すべきという基準を示した(23日)。分析の中で無期刑を受け仮釈放中の殺人犯には全員が死刑となっていた。オウムの13人の死刑確定も参考として重要。

◇人災による原発事故、オスプレイに象徴される基地問題、忍び寄る巨大地震、いじめなどなど、今日の日本は、未曾有の国難と混乱の渦中にある。強力な政治のリーダーシップが求められるのにそれがない。政治は絶望に近い状態である。妙な独裁待望論がある。民主主義が機能不全に陥っていることの現れだ。こんな思いで今月の「ふるさと塾」は小沢一郎と橋下徹を取り上げる。本物か否かを論じる。資料には「東大生の小沢に対する見方」もある。7月27日午後7時、日吉町の前橋総合福祉会館。無料。

◇原発事故による放射性ストロンチウム90が福島、宮城以外の10都県でも降っていたことが国の調査で明らかになった。群馬も含まれている。

 ストロンチウム90は食品に入りやすく、骨に蓄積しやすく、体内での半減期は50年。実は、去る6月25日放射線有識者会議を傍聴したとき、前橋でも利根川でストロンチウムが測定されたことが報告された。微量で、原発事故との関連は低いとのことだった。今回の国の発表でも健康への影響はまずないということだ。

 しかし、重要なことは、セシウムやヨウ素だけでなく、それ以外の放射性物質も広範囲に、そして群馬にまで飛来するという事だ。今回は健康に影響なしとはいえ油断できない。

◇38歳のイチローがヤンキーズに移り新たな挑戦を始める。その体力と精神力はサムライを思わせる。限界の姿を見守りたい。(読者に感謝)

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2012年7月24日 (火)

人生意気に感ず「反オスプレイ。原発報告書。市長祝勝。ふるさと塾」

◇日本中が騒がしくなった。反原発に加えて反オスプレイの動きである。共通項は国民の命の安全確保、そして市民の声で政府を動かすことだ。

ヘリコプターと飛行機の機能を合せ持つ新型輸送機。反対の理由は事故の危険性が大きいこと。今年、モロッコとフロリダで墜落した。06年からの5年間で大小含め全体で58件の事故があった。これ迄、防衛省は全体の事故件数を明らかにしなかった。これが、不信を増幅させ、原発事故と似た構図になる事を恐れる。

 市民は反原発のデモに慣れてきた。この動きは反オスプレイに連動する。岩国基地に12機が陸揚げされた。陸と海から市民の反対の声が燃え上がった。今の国際環境から日米安保は極めて重要だが、それも国民の信頼があって機能する。政府の説明責任が問われる。

◇原発事故の3つの報告が出揃った。民間、国会、そして今回は政府の調査報告書である。私たちにとって最も重要なことは原発事故から教訓を得て後世に伝えることだ。調査の目的もそこにある。故に報告書に注目すべきだ。

 先日出された国会事故調の報告書は可能な対策をとらなかった「人災」だと厳しく指摘。今回の政府事故調の報告は、根拠なき安全神話を前提とし、安全を最優先に考える「安全文化」が欠けていたと厳しく批判した。今年3月の民間の調査報告書も政府や東電が安全神話に縛られていたと指摘した。私は3つに共通するものは、「安全神話にあぐら」、そして「人災」だと思う。政府や電力業界ばかりでなく私たち国民も最大の反省材料にすべきだ。

◇山本前橋市長実現から100日が過ぎ、「選対解散式」が行われた(23日)。中曽根弘文氏を初めとする国会議員の他尾身幸次さんも出席。私は最初の挨拶に登壇し次のように述べた。「前橋に正義を実現するための戦いでした。3.11後の新しい社会を実現するための戦いでした。県と市の協力が必要なのにそれが行なわれませんでした。この勝利により県と市の強い絆が生まれたのです。選挙戦の勝利は到達点ではなく新しいスタートです」と。

◇今月の「ふるさと塾」は小沢一郎を取り上げる。月刊誌「文藝春秋」を調べたらほぼ毎号記事になっている。これ程評価が分かれる男はいない。田中角栄に育てられたといわれる。真の改革者かダーティな政治屋か。妻から離縁状を突きつけられた刑事被告人。あの神経は私にないもの。27日午後7時(前橋総合福祉会館)。(読者に感謝)

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2012年7月23日 (月)

人生意気に感ず「鉛で被曝隠し。いじめ自殺。楫取家の人々。聴取会」

◇原発事故現場作業員の被曝隠しが大問題になっている。危険ヵ所に入る際の命綱ともいえる線量計を鉛板で覆って正しく測れないよう細工した。被曝作業員の生命、健康が危険に晒された。後にがんが現れたら大変である。

 原発を中心に広範囲の住民が避難した。更に原発のない他県の人々も放射線に怯えている。この不安の核心点で働く作業員の放射線防護対策には最大の慎重さが求められる。線量計に鉛カバーの工作をすることは、防護服に穴をあけるようなもので、命綱を取り上げる事だ。

◇大津市中2男子いじめ自殺事件の衝撃が津波のように広がっている。一昨年本県の上村明子ちゃん自殺の時もそうだった。私は本会議で、繰り返される連鎖を群馬で断てと訴えたことから、またかという感と共に強い感心を抱く。

 文科省は、再発防止のため現場と連携して取り組む「支援チーム」を作ると発表した。いじめ問題は国の危機である。国と地方と関係機関が連携しなければ解決できない。ここに至っては警察との連携が重要である。

 新聞の「声」に元教員が、「いじめを助長しているのは大人の精神風土であり、子どもは大人の鏡」という意見を載せた。同感。対象療法でなく原因の根本に目を向けねば。教育の場で尊敬する人物の行き方などを教えるべきだ。教育委員会の役割は大。しかしその形骸化が叫ばれている。

◇楫取能彦氏(楫取素彦の五代目当主)と小田村四郎氏(素彦のひ孫)が20日、前橋に来て、清光寺、臨江閣、テルサを回り、私、前橋市長と共に記者会見した。9月18日の没後100年記念行事の打ち合わせである。小田村四郎氏は88歳ながらかくしゃくとし、特に頭脳が衰えていない事に驚かされた。長州出身の桂太郎元首相が創設した拓大の元総長。先祖の素彦が長州の人ということで小田村氏が総長になったのであろう。

 お二人の風貌と話し振りを見て楫取素彦が目の前にいるが如き感に打たれた。能彦氏の応接間には素彦の肖像画があった。9月18日はお二人がテルサで素彦を語る。両人は、私が会長を務める顕彰会の顧問である。

 ◇将来の原発エネルギーの比率を決める「聴取会」は国民会議の意味を持ち極めて重要。0%、15%、20~25%の3部に分かれて参加者は意見を述べる。原発0%に応募者が断突に多い。一会場計9人の発言者枠は少なすぎる。この枠に東電が入って批判を受けた。当然である。(読者に感謝)

 

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2012年7月22日 (日)

楫取素彦読本  第13回

松下村塾はみすぼらしい小さな小屋のような建物でしたが、ここから前述のように、近代日本を背負う立派な人物が多く育ちました。楫取素彦が吉田松陰との絆を通して松下村塾と深く関わっていたことは、後に述べるように群馬の教育を進める上で重要な意味を持っています。

四、明倫館と明倫小学校

平成23年(2011)、視察団は山口県萩市の明倫小学校を訪ね、ここでも吉田松陰と楫取素彦について新しい発見をしました。



明倫小学校は、長州藩の藩校・明倫館の精神を受け継いだ学校です。木造校舎の玄関を入ると、階段の登り口に吉田松陰の座像が置かれていました。右肩が少し下がって見えます。それは、吉田松陰がいつも右の腕でたくさんの本を抱えていたためにそのような姿になったのだと校長先生が説明してくれました。

■解説■

○楫取や松蔭の時代は生きる力がなければ日々を生きられない厳しい時代でした。

時を経て、二十一世紀の現代は一見平和で豊かですが根本は同じです。生きる力を身につけなければ生きられない、難しく、複雑な社会になりました。勉強の目的はこの力をつちかうことです。

○この小さな「読本」は、松陰と楫取の生き方を通して、現代に通じる人間の生き方を見つけようと試みております。

○吉田松陰は、自分と同じように学者でもある楫取素彦を他の志士たち以上に尊敬し心を通わせました。

※土日祝日は、中村紀雄著「楫取素彦読本」を連載しています。

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2012年7月21日 (土)

「楫取素彦読本」 第12回

松陰は江戸へ送られ首を切られることになりますが、出発の時、自分が最も大切にしてきたある言葉を楫取に送りました。それは「至誠にして動かざるは未だこれあらざるなり」で、人は真心をもってすればどんな人でも感動しないものはないという意味です。首を切られる人が、信じる人に送った最後の言葉として受けるとき、私たちの胸に熱く伝わるものがあります。

楫取素彦が吉田松陰の妹を妻に迎えたことは、松陰との深いつながりを意味するものです。楫取と松陰は、この結婚を機に更に絆を深めました。

また、松陰は、いよいよ去るにあたり、松下村塾のことは全て楫取に任せてあるから心配ないと門人たちに話しました。これらの事は、楫取がいかに松陰に信頼されていたかを物語ることです。

【解説】

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これは吉田松陰の書で「至誠にして動かざるは未だこれあらざるなり」と読みます。これは孟子の言葉です。

○「奇兵隊」

アメリカやフランスと戦い窮地に立たされた長州藩を救うために高杉晋作が提案し創設しました。

武士の他に戦う意思のある庶民も加わることが出来ました。武士だけが兵になるのが原則でしたから、「正兵」に対する「奇兵」でした。

戦うことを決意した民衆のエネルギーは、過去の一揆に現れたように凄まじいものでした。それを利用した高杉の知略には舌を巻きます。奇兵隊は幕府軍を破る程の大活躍をしました。

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2012年7月20日 (金)

人生意気に感ず「いじめ本県の対応。県幹部アダルト閲覧。たまゆら事件訴訟」

◇大津市中2いじめ自殺男子の父親が18日、暴行、恐喝、窃盗、強要、脅迫、器物損壊の6つの容疑で加害者とされる同級生3人を告訴した。既に警察は両手を鉢巻で縛った、口に粘着テープを貼ったなどの容疑で学校と教委を家宅捜索していた。

 いじめはどこでもあると思わねばならない。群馬県教育委員会も動いた。18日、県内小・中・高にいじめへの対応の再点検を求めるよう通知した。

 「通知」の要点は、危機感をもって実態を把握すること、情報を収集して説明責任を果たすこと、法を犯す行為は早期に警察の協力を求めること等である。それぞれのもつ重要な意味を学校関係者はどこまで自覚しているか。

 「危機感」とは、ことなかれを排し、生命の尊さを正しく受け止めるために必要な要素だ。また、「説明責任」は関係者間の信頼を維持し解決に向けて力をあわせるために不可欠である。

 そして、「早期に警察の協力を求めること」は、ある状況下では、ためらってはならない非常に重要な手段である。大津市の中2男子の自殺も、もっと早く警察が入っていたら避けられたかも知れない。学校側はメンツを気にして適切な対応をとれなかったのではないか。

◇文部科学大臣は7月13日付の談話「すべての学校・教育委員会関係者の皆様へ」の中で、「児童生徒等の生命又は身体の安全がおびやかされるような重大な事態に至るおそれがあると認めるときは、そのような事態に至る前に、すみやかに関係者で連携することが必要です」と指摘している。この関係者の中には警察も含まれるべきで、警察との連携は日頃から確認しておかねばならない。今回の事件は警察にも反省を迫っている。

◇地域の有力者が憤慨して抗議してきた。県企業局幹部が勤務中にアダルト画像を閲覧した事件である。一日平均30回、計1,000回、停職処分2ヵ月。民間でこんな軽い処分はあり得ないというのだ。アダルト閲覧とはいかにも品が悪い。行政に対する信頼を傷つける行為だ。

◇今をときめく橋本市長が不倫報道に晒されている。ものすごいペナルティが家で待っていると妻への説明を気にしている。どう切り抜けるか。これまで調子が良すぎた。

◇死者10人を出した「たまゆら」の事件から2年以上が経った。猛火の跡はすごかった。被告の元理事長は87歳になった。前橋地裁の公判も終局に近づいている。検察は予見可能性有りと強調。今秋にも地裁の判断が下る。(読者に感謝)

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2012年7月19日 (木)

人生意気に感ず「楫取家当主。異常降雨。いじめ自殺。私の健康管理」

◇初代県令楫取素彦の没後百年記念行事の準備が進んでいる。法要、偲ぶ会、シンポジウムなどが9月18日に行われるが、明日20日、楫取家の人たちが打ち合わせの為前橋に来られる。五代目当主楫取能彦氏と曾孫・小田村四郎氏である。小田村氏は元拓大総長。

 過日、狛江市の楫取能彦氏宅を訪ねた時、吉田松陰直筆の書類等が多く保存されている事を知って驚いた。20日は県会議長、副知事、市長等をまじえて昼食会を開き、記者会見も行う。

 5月議会で私は楫取素彦を取り上げた。混乱の現代において明治初期の新群馬建設の物語を甦らせる意義は大である。

◇天が裂けたかと思われる九州の大雨だった。観測史上最多の雨、死者行方不明者は30人超、そして36万人に避難指示・勧告が出た。このような異常は今後、毎年起き恒常化するだろう。群馬も備えなければならない。

 本県で大雨との関係で心配なのは土砂崩れである。県は多くの危険箇所を調べ地図に現し住民説明会を実施してきた。祖先の代から崖下で平穏に暮らしてきた所もいつ崩れるか分からない。九州の異常降雨はこの事を示している。県は最危険箇所を調べて対策を立てるべきだ。

◇大津のいじめ自殺は社会全体に衝撃を与えている。何度もこのような事が繰り返されてきた。今回もやがて騒ぎは治まる。そして何年かすると同じような事件が起きるに違いない。底流にある本質にメスが入らないからだ。

 それは、学校現場の無策ぶりに現れている。校長や担任の狼狽(ろうばい)はみじめだ。普段の事なかれ主義は子どもの命を大切にすることの自覚のなさを示す。学校、PTA、教育委員会は力を合わせるべきだ。そのために具体的な解決のマニュアルを作らねばならない。私は、本県の上村明子ちゃんの自殺の時、本会議で自殺の連鎖を断つための対策を訴えた。何か起きてから手を打つのでなく一見平穏な時に対策を考えることが教育行政の責務である。

◇先日胃カメラをやり、昨日は大腸をやった。2リットルの下剤を飲み、腸の最深部迄カメラを受け入れるのは苦しいが生きるための通過点である。近日中の脳ドックも予約した。健康長寿達成は自分との闘い。医学の進歩の一方で夥しい病死がある。医を活用する少しの勇気が命を救う。3人に1人ががん死の時代。県議会はがん対策基本条例を作った。情報は命を救う手段である。(読者に感謝)

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2012年7月18日 (水)

人生意気に感ず「群馬にも地震。原発と活断層。聴取会とやらせ」

◇私は朝が早い。16日、午前4時頃だった、突然、ガタ、ガターと衝撃音、かなり大きな地震だと思いテレビをつけると地震速報で前橋は震度4とある。前橋で震度4は珍しい。この出来事は群馬は大丈夫と考えている多くの県民に対する警鐘となったに違いない。昨年の「3.11」は、何でも起こり得ることを教えた。

 私は今年の5月議会で群馬の地震を取り上げた。県民の心に潜む安全神話を破りたいという願いがあった。その時、危機管理官は本県で想定される最大規模はM8.1と答えた。

◇原発敷地内の活断層らしきものが次々と指摘され大問題になりつつある。反原発デモを増増刺激する要因だ。保安院が17日開いた専門家会議で明らかになった。大飯原発(福井)、志賀原発(石川)などだ。

 志賀原発では、「典型的な活断層が炉心の下を通っている、よく審査を通ったとあきれる」と専門家は述べた。各原発で設置申請の時、同じ資料を出してパスしたのだから、規制する側の責任が問われるのは当然である。

 国会事故調査委員会が「虜(とりこ)」になっていたとして、規制する側が規制される側の下になっていた逆転現象を厳しく指摘したのはこのことかと思う。

 日本の原子力推進政策は取り返しのつかない過ちを犯した。脱原発の声は増増大きくなり選挙を左右する力になるだろう。 一年間続いた大規模地震対策特別委員会は提言案をまとめて終了した。提言には次の私の意見も入っている。「原発依存から脱却するための地方の努力として再生可能エネルギーの導入を推進すること」。政府と電力会社の自ら首を絞める如き失態がこの提言を不可避なものとして加速させる。新エネルギーの流れは日本の存亡にかかわる重大事である。

◇「聴取会」でやらせが問題になっている。政府は新エネルギー政策を8月末に決めるが、そこでは新エネルギーとの割合がカギとなる。原発で紛糾する時だから国民的議論が求められる。そのための国民の「意見聴取会」である。この会に電力会社の幹部社員が参加して原発推進の発言をしたことに批判が相次いだ。やらせではないかも知れないが、そう受けとられる事態なのだ。電力会社の行為は目先を考えた軽率なものだった。

◇館林、伊勢崎で39度を超えた。直射日光下では40度を遥かに越すだろう。生活習慣をかえねばならぬ。電力需要が増加するだろう。(読者に感謝)

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2012年7月17日 (火)

人生意気に感ず「ハンガリーの柔道。反原発集会・虜。首相いじめも語る」

◇群馬とハンガリーとのジュニア柔道大会が群馬アリーナで行われた。有坂中央学園70周年記念行事の一環として行なわれたもので群馬県柔道連盟が関わっている。連盟顧問の私は、前夜の歓迎会及び17日の国際親善大会に出席した。

 歓迎会では華龍太鼓の演出があり遠来の若者たちは異国の伝統文化に目を輝かせていた。

 ハンガリー側の挨拶に引き込まれた。ハンガリーの柔道の起源はヨーロッパで最も古く日ロ戦争に於ける日本の勝利と関係あるというのだ。勝因は武士道の精神にありと見てそれを体現する柔道を取り入れたとのことである。

 ロシアの脅威に苦しんでいたハンガリーは東洋の果ての小さな日本がロシアを破ったことに欣喜雀躍したに違いない。当時日本の勝利は世界を驚倒させた。特にロシアの隣国や列強の植民地支配に怯える国々を。

 私の書斎には東郷平八郎の姿を描いたラベルを貼った通称東郷ビールの小瓶がある。その昔スウェーデンが始めたものだ。日本を話題にしながらビールを飲む人々の姿が目に浮かぶ。獄中のネールも娘に送った手紙の中で少年の頃日本がロシアを破った事に大変感激したことを書いている。

 ハンガリーの人々は現代の日本をどう見たか興味あることだ。試合では育英や前商の生徒たちが予想以上に善戦した。サムライ日本の面目を辛くも守ったというべきか。

◇16日の反原発集会の人波はすごい。主催者発表で17万人とか。自主的に集まった人々が多い。反原発への感心の高さを示すものだがインターネットやツィートで人々がデモに参加する時代になったのだ。世の中が大きく変わる予感がする。既存の政治はこのままではおいてゆかれる。

◇国会事故調の報告書に、監督する側がされる側の虜(とりこ)になったという寸鉄人を刺す指摘がある。この逆転関係が監視機能を崩壊させたというもの。人類初の原爆被爆国でありながら原爆と同根の原発を軽く扱った。「人災」の責任は測り知れない。海のように広がる反原発の市民の姿はこのことを訴えている。

◇野田首相が大津市いじめ自殺につきテレビで発言した。「人間として大事なことは相手の立場に立って痛みを感じる心を持つことだ」と。この道徳の基本を家庭も学校も教えることが出来ない。最大の教材は東日本大震災の中の様々なドラマである。学校は教材として活かす工夫をすべきだと私は県会で主張している。(読者に感謝)

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2012年7月16日 (月)

楫取素彦読本  第11回

楫取素彦読本  第11回

吉田松陰は、この女性に理解を示し励ましました。また、夫を殺された差別部落の女性が長年苦労の末犯人をつきとめた出来事がありましたが、吉田松陰は、この女性をたたえ、尊敬し温かく接しました。吉田松陰はこのような信念で塾生を教えたのです。高杉晋作が、武士という身分にこだわらずに奇兵隊を作ったのも、このような師の影響があったものと思われます。

吉田松陰のこのような考え方を、楫取素彦は強く支持し、自分も受け入れていたのだと思います。

今日の学校は、当時と比べ学ぶ環境としては比較にならぬ程恵まれていますが、果たして生きた教育を行っていると言えるでしょうか。また、学校で学ぶ児童生徒たちは、勉強によって生きる力を身につけているでしょうか。吉田松陰の松下村塾は、このことを現代の私たちに問いかけているのです。

そして、楫取素彦は、群馬県の教育で、この生きる力を実践しようとしたのです。

■解説■

○登波という名の差別された部落の女性は、家族を殺した犯人を12年もかけて捜し出しました。松陰は感激して碑文をつくり、家にとめ、松下村塾に招待しました。

人間尊重の信念の実践です。後に群馬で「廃娼」という女性解放につとめた楫取素彦の胸には、この事実が甦っていたことでしょう。

○吉田松陰と楫取素彦が、時代をこえて光を放つわけは、このような人間尊重の信念をもち、それを、幾多の試練の中で貫いた点にあるのです。

○楫取素彦は、同志吉田松陰の思いを維新後の群馬で実現しようとしました。

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2012年7月15日 (日)

楫取素彦読本  第10回

ここで、吉田松陰が、差別に反対し、人間の平等に理解を示していたことを述べておきます。後に、楫取素彦が、群馬の県令として、虐げられた女性の解放に尽くしたことと深い関わりがあるからです。

当時は、士農工商という厳しい身分の差別があり、その下には更に人間扱いされない差別された人々がいました。人間の平等を憲法で保障し、それを空気や水のように当たり前と受け止めている今日の私たちには信じられないことです。

吉田松陰は、形の上だけで人の上下を決めたり差別することには反対でした。当時、長州藩でも、士農工商に属する人とその下の差別された人々が交わることは禁止されていました。

吉田松陰が、長州藩の牢屋に入れられた時、向かいの牢に、差別された部落の人と、平等につき合ったという理由で牢屋に入れられていた高須久子という女性がいました。吉田松陰は、この女性に理解を示し励ましました。また、夫を殺された差別部落の女性が長年苦労の末犯人をつきとめた出来事がありましたが、吉田松陰は、この女性をたたえ、尊敬し温かく接しました。吉田松陰はこのような信念で塾生を教えたのです。高杉晋作が、武士という身分にこだわらずに奇兵隊を作ったのも、このような師の影響があったものと思われます。

■解説■

○日本国憲法の人間平等の規定。

「すべて国民は、法のもとに平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的経済的又は社会的関係において、差別されない。(第十四条)」

○日本国憲法の、世界に誇る優れた点は、この十四条に現れた人間尊重にあります。

松陰や楫取は、遥か昔に、この精神を理解し実践しようとしました。

○当時は、士・農・工・商の四民の下に、更に差別された人々がいました。

これらの人々は、四民との結婚を禁じられ、住む場所も条件の悪い所に指定されました。幕府が支配を進めるために、庶民の間の分裂をはかったことがその起源といわれます。

○人間の「生まれながらの差別」は不平等の典型で日本国憲法の下では絶対に許されません。

※土日祝日は中村紀雄著「楫取素彦読本」を連載しています。

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2012年7月14日 (土)

楫取素彦 第九回

今日、飛行機で簡単にアメリカに行ける時代ですが、当時は全く状況が違いました。命の保障も帰れる見込みもなく、情報も全くない未知の世界です。正に命がけの冒険です。しかし、万一、吉田松陰のアメリカ渡航が許されていたらさぞかし立派な留学生になっていたことでしょう。命がけで学ぼうとする姿には時代を越えて胸を打つものがあります。

失敗した吉田松陰は、幕府に自首しました。その後、松陰は長州に送られ藩の牢屋にいれられました。吉田松陰は獄中で多くの本を読み猛勉強し、牢内の罪人たちを教えました。

吉田松陰が松下村塾で若者たちを教えるようになったのは、許されて藩の牢屋を出てから再び江戸へ処罰のため送られる迄の期間です。

この間、吉田松陰は生きた教育を行いました。それは、「学問は行動のために必要」という彼の信念の実行でした。今日の立場で言えば、「勉強は生きる力を養うため」ということになるでしょう。身分の差別が厳しかった時代ですが、差別せず個性を引き出して伸ばすことに心がけました。

○ペリーの「日本遠征記」には、吉田松陰のことを教養のある立派な若者と評価し、命をかけてまで外国の知識を得ようとする態度に感動したこと、そして、これは日本人の激しい好奇人を示すもので、この国の将来には大きな夢が広がっていると記述されています。

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○ペリーが、日本国の将来をこのように表現していることは驚くべきことです。彼の見方は的中したといえるでしょう。

(読者に感謝)

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2012年7月13日 (金)

人生意気に感ず「異常豪雨。いじめ自殺。刈羽原発訴訟。富岡世界遺産」

◇「これまで経験したことのないような大雨」気象庁はこう警戒を呼びかけた(12日)。15人が死亡し、11人が行方不明。熊本、大分の異常豪雨である。過去に例がないという。盛り上がった濁流が住宅街のすぐわきで荒れ狂っている。熊本県のある地域では1時間の雨量が108ミリに達した。

 地球が狂い出した。「気象的には何でもあり」の時代に突入した。国会でもこの事態に対する対策が議論された。東京0メートル地帯に北関東の雨が押し寄せたらどうなるか。私は八ッ場ダムの必要性を信じている。

◇大津市中2男子いじめ自殺をマスコミが連日大きく報じている様子は、平成22年の本県の明子ちゃん自殺の時とよく似ている。繰り返される光景である。県議会で、このような連鎖を群馬で断ち切ることが明子ちゃんの死を活かす道だと私は訴えた。根本の問題が解決されていないから暫くするとまた起こる。今度は学校に警察の捜査が入った。自殺した当時この生徒は自分の口座から10万円以上も引き出していた。アンケートには脅して金をとっていたという回答が計12あるという。

 昨日(12日)の学校説明会では学校に対する厳しい批判が出た。その中の「1人の子どもの死が学校には分かっていない」という発言は本質を衝くものだ。全国の教育委員会がこの事件から何を学びいかなる対策を立てるかが重要である。私の感じではまたいじめの大波が始まりつつある。

◇新潟刈羽原発への対応について私は県議会で取り上げている。活断層があり目が離せない。現在運転差し止め訴訟が起こされ、昨日(12日)第一回口頭弁論があった。

 原告は「東電は福島第一原発で過酷事故対策を取っておらず対応にもミスがあった」と主張。この点は、最近の国会事故調査委員会も認めている。調査委の結論は訴訟にも影響を与えるだろう。

 国会事故調査委員会は、福島第一原発事故につき「人災」と指摘した。規制(監督)する側と規制される東電との癒着、可能な対策をとらなかった等を理由とする。国会で、首相は、この点を認めながら「人災」は肯定しなかった。

 私は放射能対策特別委員会に属す。今後は国会事故調の報告を踏まえて発言するつもり。

◇富岡製糸場等をユネスコに推薦することが文化審議会で決まった(12日)。世界遺産登録に向けた大きな前進。物づくり立県群馬を文化面で基礎づける出来事を今後に活かそう。(読者に感謝)

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2012年7月12日 (木)

人生意気に感ず「パンダの死。いじめは刑事事件に。富岡製糸、世界遺産に」

◇パンダの赤ちゃんが死んだ。母親のジャンアントパンダ・シンシンはどう受け止めているのだろうか。あの漫画のような不思議な顔は笑っているようにも泣いているようにも見える。150gのネズミのような体を巨体が抱きしめる姿は奇異で神秘的ですらあった。キューキューという泣き声が本能という回路を経てシンシンの心に届いていた。暗い世相の中で一瞬広がり始めた明るい光が消えた。

◇ついに刑事事件に発展した。大津市中2男子自殺問題。既に民事訴訟は継続しており、市長は、10日いじめと自殺との因果関係を認め和解する方向を示している。

 刑事事件として問題となっているのは、同級生の3人が少年の両手を縛り、口に粘着テープを貼った行為だ。報道からは長期にわたりいろいろあった事が伝わってくる。死を選ぶ迄追い詰められた辛い思いをしていたことが想像できる。学校の対応は理解出来ない。問題が大きくなってから右往左往する。本県の明子ちゃん自殺問題もそうだ。明子ちゃんの民事訴訟はまだ続いている。今回の大津市の出来事が事実上影響を与えることはあるか気になる。

◇いじめの自殺が繰り返されている事を改めて痛感する。平成18年いじめ自殺が相次ぎ、平成19年文科省は「精神的苦痛」をいじめ定着の中心に据えた。福岡の中2自殺がきっかけだった。先生が生徒にイチゴの「あまおう」、「ジャムにもならない劣果」とランク付けした事件だ。群馬県教委は文科省の動きを受け教育長緊急アピールを発表、いじめを最大の課題として取り組むよう訴え、いじめ問題対策マニュアルを作った。それから3年余経過して平成22年明子ちゃん事件が起きた。

 いじめ問題は根本的に解決されていない。底流があるから頭をもたげて現れる。そして連鎖する。現在の動きをこう把えるべきだ。群馬県の教育界も緊張感をもって原点にたち返って取り組むべきである。

◇富岡製糸場等の世界文化遺産登録が確実に近づいた。今日(12日)、国内推薦が決まる見通し。「世界」の文化遺産と認められるためには地域を越えて時代を超えた普遍性が必要。それは高品質の絹を大衆化したこと及びそれを可能にした当時の工場群である。絹はかつて一部の上流階級のものだった。技術と大量製産がそれを民衆のものにした。背景には群馬の養蚕の歴史があった。物づくり立県の源流である。(読者に感謝)

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2012年7月11日 (水)

人生意気に感ず「南海トラフ3連動。国会事故調。幼児虐待。胆管がん」

◇参議院予算委員会で南海トラフの巨大地震が取り上げられていた(10日)東日本大地震に対して、西日本大地震である。最大規模の国民の生命財産の危機が迫っているのだから国会で対策を議論するのは当然だ。

 東海、東南海、南海の巨大地震。約100年間隔で起きている。そして、3回に1回はこれらが同時に起きる超弩級のもの。次回、南海トラフ沿いで起きるのはこの3回に1回の番だという。専門家は2040年迄にこの3連動が確実だと指摘する。

 これらは前から言われていた事だが、東日本大震災を経験した直後なのでその恐怖は現実的である。人口密集地帯が広がり、原発があり、富士山もある。対策を立てる上で最も重要なことは東日本大地震を教訓として活かすことだ。そのために政治の役割は極めて大きい。

◇最近出た「国会事故調」のダイジェスト版を読んだ。国会内に作られた権威のある調査機関である。政府と東電は原発の問題点が分かっており、その対策が可能なのに実施しなかったことを具体的に挙げ、「人災」だったと厳しく指摘する。

 規制と監督をする側の保安院等を「多頭一身の怪物」だと指摘する点は驚きだ。規制する側と規制される業界が癒着し国民を欺いた実態を抉(えぐ)り出している。ここで言われることは他の原発にもあてはまることだ。巨大地震を前に多くの原発は風前のともしび。そして、風前のともしびは一人一人の国民である。

◇幼児の虐待事件が相次いでいる。埼玉県警は5歳の男の子を殴って死なせた23歳の母親を逮捕した。前身10数箇所に傷があった。「息をしていない」と119番したという。また、里子に出されていた3歳の子を里親が傷害致死させた事件の裁判員裁判では10年の求刑がなされた。乳児を虐待した25歳の母親に大阪地裁は執行猶予の判決を下した。育児が出来ない母親に上野のパンダを見せてやりたい。子どもに対する愛情は本質的にもちながら複雑な社会環境が人間の心を歪めている。事件となって現れるのは氷山の一角かも。育児と虐待に対する社会的対策が求められる。

◇印刷会社従業員の間で胆管がん発症が増えているのは不気味だ。17人に発症し、うち8人が死んだ。3人に1人ががんで死ぬ時代である。発がん物質は社会のいたる所に充満しているにちがいない。化学物質を扱う工場を総点検する必要がある。地方行政の役割は重大である。(読者に感謝)

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2012年7月10日 (火)

人生意気に感ず「いじめ自殺。いじめ敗訴。自殺者の減少」

◇「いじめはなかった」から始まり、次に、学校側は「いじめはあったが因果関係はない」と主張して争いになる。マスコミに大きく取り上げられてパニックになり、舞台は訴訟の場に移る。同じようなパターンが何度となく繰り返えされてきた。平成22年の本県桐生市の上村明子ちゃんの自殺と昨年10月の大津市中2男子の自殺を比較しながらそう思う。

◇教育界の課題として重要なことは先ず訴訟に持ち込ませないこと、止むを得ず訴訟になっても、それとは別に本質に迫った解決策を探り再発にベストを尽くすことだ。

 大津市の自殺した男子生徒は「担任に泣きながら電話した」と言われる。その他アンケートにはいろいろあるらしい。子ども達の世界ではいじめも楽しいふざけもやり過ぎも不可分に混ざっている。その中に死を選ぶ程の切迫した事情が隠されている。現場の教師にそれを見つける嗅覚がとぼしいことが問題だ。

 「生きる力」を目的とする教育が生きる力の根源である命を救えない。命の大切さをいじめ問題の中心に据えて現場をたて直すべきだ。

◇埼玉の中1自殺訴訟で東京地裁は9日いじめが自殺の原因ではなかったと判断。原告両親は控訴する。裁判は攻防の場であり論理を闘わせて一刀両断の解決をする。判決が出れば解決したと扱われるが、本質はわきに置かれたままだ。裁判以外の解決法が重要なのだ。いじめの自殺がまたマスコミに躍るようになった。報道が刺激を与えるということも。連鎖が心配だ。本県もいじめと真剣に取り組まねばならない。

◇自殺者が減っていることに注目する。日本は世界的な自殺大国で年間自殺者は昨年まで14年連続3万人超という異常ぶりだ。それが今年上半期の数は大きく減少。この分では3万人を下回るかも知れない。

 自殺の原因については就職に失敗した若い層が増えていることは深刻な社会問題だが、全体的に減っていることは嬉しい。自殺減少の原因の1つに東日本大震災があるかも知れない。私は昨年4月22日のブログで次のように書いた。「世の中はこれを機に変化する。自殺者の数が減少するのではないか。巨大津波は多くの人命を木の葉のように奪い去った。大量の命の消滅の中でかえって命の大切さが自覚される。死を選ぼうとする人は必死で生きる被災者の姿を見て死ぬ理由を失うだろう」と。被災地の生きる姿を教材として活かすべきだ。(読者に感謝)

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2012年7月 9日 (月)

人生意気に感ず「中学生の自殺。北方領土。尖閣国有化」

◇大津市立中学2年の男子が昨年10月自殺した事件にまたかという感を抱く。平成22年に起きた桐生新里小6年の上村明子ちゃんの自殺の状況と共通点があると思える。

 私は明子ちゃん宅を訪ね両親に会って事情を聴き、平成22年の11月議会で取り上げた。私は次のように発言した。「なぜこの子を助けることが出来なかったのでしょうか。恐らく沢山出ていたに違いないシグナルをなぜ受け止める事が出来なかったのでしょうか、そこには根本的な問題が横たわるに違いないと思います。このような問題を再発させてはなりません。事件が起きると大騒ぎし、冷めるとまた繰り返される、この連鎖を群馬で食い止めることが明子ちゃんの死を生かす唯一の道だと信じます」

◇大津市の場合もいじめ信号が再三出ていたにも関わらず学校側は見逃してきたと見られる。生徒へのアンケートが語っている。生徒の間の複雑な人間関係とその変化に気づく力が教師に欠けていることが原因の一つだと思う。そして、明子ちゃんのケースと同様に訴訟になった。法廷での解決は、いじめの本質的な解決にならない。だからまた時が経つと繰り返される。明子ちゃんの訴訟は続いている。訴訟の経過とは別に、本県教育界は、いじめの問題に改めて目を向けるべきだ。大津市の事件は全国の教育界に対する警鐘である。

◇群馬県でも近く日ロ友好協会設立への動きが始まり、私も参加する。日本国民が最も嫌いな国はロシアだと言われる。その原因には、北方領土と強制抑留の問題がある。北方領土は日本国有の領土である。最近、メドベージェフ首相が国後島を訪ねた時のごう慢な態度は許せない。それでも、北方領土に無関心な日本人が多い事に根本的な問題がある。

「シベリア強制抑留」では、約60万人が騙されて連行され、酷寒の下、飢えと過酷な労働で約6万人が死んだ。私は、元抑留者と共に強制収容所跡を巡って「望郷の叫び」を書いた。

 日本の弱腰が悔やまれ、かつての日本ならとふと思う。しかし、強い武力でなく、平和な国日本の総合力で道を切り開かねばならない。今は正念場だ。それは国民の自覚にかかる。

◇尖閣諸島問題が石原知事の「一石」で大きく揺れ野田政権は国有化の方針を固めた。こちらは中国が領有権を主張しているが間違いなく日本の領土である。これ迄放置してきたために他国につけ込まれた。日本の意志を示せ。(読者に感謝)

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2012年7月 8日 (日)

楫取素彦読本 第8回

吉田松陰は、大海原を越えてきた蒸気船に驚き、その工業力を生んだアメリカという国を是非自らの目で確かめたいという思いに駆られていたのです。日本を守るためには、まず敵を知ることが第一であるという兵法の原則が吉田松陰の胸にありました。それは、松下村塾で教えたことでもありました。

黒船のアメリカ人は、吉田松陰と対面して立派な若者であることをすぐに悟りました。これは、真心をもって当たれば言葉は不自由でも人を動かすことができるという松陰の信念の実現でした。艦長・ペリーは、その目的を知り、その勇気に心打たれました。吉田松陰は必死で頼みました。しかし、願いは遂に聞き入れられませんでした。

当時の日本は前記のように、鎖国政策をとり日本人の海外渡航を固く禁じていました。だから、これから日本と大切な交渉を始めるアメリカとして、日本人の法律違反を助けるわけにいかなかったのです。しかし、黒船を指揮したペリーは、こんな立派な青年をきびしく処罰しないようにと、自ら幕府に申し入れました。

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2012年7月 7日 (土)

楫取素彦読本 第七回 

国の行く末を心配した吉田松陰は、後に、若者の教育を決意し、松下村塾という塾を主宰しました。吉田松陰の心のこもった教育は若者の心を打ち、ここで教えを受けた多くの若者は新しい時代を切り開き、やがて、明治のリーダーとして大きな役割を果たしました。

塾生の中には、若くして死んだ高杉晋作、久坂玄瑞がおり、また、明治の初代総理大臣となった伊藤博文もおりました。楫取素彦は松下村塾で指導にあたるなど格別の立場にありました。吉田松陰が松下村塾を始めた事情とその教育方針についてはまた、後で触れます。

 教育者吉田松陰の信念は、教えることと実行することは一致しなければならないということでした。国のことを心配する吉田松陰は、ある時、彼の運命を決することになる大胆なことを決行しました。先程お話した「黒船」に小舟で近づきアメリカに連れていってくれるように直談判したのです。

☆土・日・祝日は、「楫取素彦読本」を連載しています。

○日本で最初の総理大臣になった人です。もとの名は、俊輔。小さいころは人一倍いたずらなガキ大将でした。英語が得意で、岩倉使節団の一人としてアメリカに渡ったとき、英語で演説して人々を驚かせました。プロシア(後のドイツ)の憲法を参考にして、明治憲法(大日本帝国憲法)をつくりました

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こんなみすぼらしい小屋から新しい日本をつくった人物が多く出ました。教育の力の大切さとすごさを感じます。

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2012年7月 6日 (金)

人生意気に感ず「パンダ誕生の熱狂。国会事故調、人災を指摘」

◇約150gの、手の平に乗る程の動物の赤ちゃんの出産に号外が出た。幼児からお年寄までの明るい笑顔がまちにあふれる。パンダ出産を喜ぶ光景である。巨体のパンダがネズミ位の子どもを抱いて愛情を示している。親子の姿は奇異にして神秘的ですらある。あんな小さいのを笹の葉の間に落としたら潰してしまうのではないかと気になる。巨体に似合わずメンタルな動物なのか相性が難しく自然交配での出産は奇跡的とか。

 地震、原発事故、通り魔、消費増税等々、暗く重苦しい雰囲気をパンダの出産は一瞬吹き飛ばす効果があった。中国に対する暗いイメージを幾分変化させる効果があったかも知れない。それは、親善大使珍獣パンダの役割でもある。

◇国会事故調査委員会の報告書が出た(5日)。先ず、原発事故は自然災害でなく明らかに人災だったと指摘している点が衝撃的である。

空然の大被害に対して為すべき最も重要なことは真実を明らかにして教訓を引き出すことだ。さもなければ多くの犠牲者は全く浮かばれない。教訓を引き出すために厳正な調査報告が必要だ。

 私は3月に出された独立検証委員会報告書を入手して読んだ。そこでは、政府や東電が安全神話に陥っていたこと、国民がパニックになるからという理由で情報を隠すという操作がなされた等の厳しい指摘がなされた。これは民間事故調査委員会の報告だったが今回のは国会事故調査委員会の報告である。異なる立場から光をあてて分析することが重要なのだ。

 報道によれば、国会事故調査委員会は、東電や当局が為すべき安全対策を指摘され、かつ、それを為しえるにもかかわらず、対策を怠ったとし、この故に明らかに人災だと報告した。また、東電の主張は原子炉の破壊の原因は津波だとするのに対し、事故調は地震の可能性があると指摘する。この点は他の原子炉の安全対策を考える上に非常に重要である。

 「事故調」は延べ千人以上から聴取した。応じた1人である原子力安全委員長は「日本は国際的な安全基準に全く追いついていない。30年前の技術で安全審査が行われている」と述べた。

 技術大国、そして人命尊重大国だと思っていたが、実態はこんなものだったのかと衝撃を受けた。直後に備蓄していたヨウ素剤を活かさなかった事も指摘。初期被曝の問題である。(読者に感謝)

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2012年7月 5日 (木)

人生意気に感ず「活断層上の原発。国政に絶望。ヒッグス粒子。セシウムと魚」

◇薄氷を踏む思いというのが今日の日本の状況である。いろいろあるが第一が原発問題。大飯原発は敷地内を活断層が走る可能性が指摘されながら再起動に踏み切った。危ない断層の上にある原発はいくらもある。隣県新潟の刈羽原発もそうだ。

 原発の危険性に対する反応は、原発からの距離に関わっている。安全地帯では生命健康よりも経済の論理で考える傾向がある。日本が一つになれない理由はここにある。日本を一つにするためのリーダーシップをとるべき政治の混乱がこれに拍車をかけている。

国政の混乱は絶望的である。国政に期待できない以上地方が頑張る他ない。地方の可能性は限りない。同時に国の形を変える必要がある。一つの方向は道州制。北関東の数県が一つになることでこの地域の可能性は飛躍する。全体として日本の夢は大きく広がる。現実の問題なのだ。

◇ヒッグス粒子で世界が沸いている。40年前から理論として存在が予言されていた素粒子。存在の確からしさは99.9999%以上という。万物に質量(重さ)を与える起源となるもので、この粒子がなければ現在の宇宙も私たちの存在もない。

 東大を中心とした日本のチームも大きく貢献した。宇宙は137億年前、ビッグバンと言われる大爆発によって誕生した。直後に空間はヒッグス粒子で満たされた。これから宇宙誕生の謎が更に詳しく分かることになるだろう。

 膨大な税金が使われた巨大事業に対しては何の実益があるのかという意見も出るだろう。しかし、目先の利ばかり追ったのでは人類の進歩はなく、自分の首を締めることになる。

 宇宙のしくみ、物理学の根本の解明は科学の発展に結びつく。国民に分かり易く説明することは重要である。理科離れが進む中、子どもたちに夢と刺激を与えるチャンスである。

 先日県立図書館で教科書の展示を見た。理科の教科書で感じたことは、もっと宇宙のことに夢をもたせる内容にすべきだということ。勉強ぎらい、理科ぎらいの原因はわくわくする要素がないからだ。ビッグバン、宇宙の膨張、ヒッグス粒子などは子どもたちを宇宙にのめり込ませる好材料である。

◇セシウム汚染が川や沼の魚で高くなっている。福島や茨城の調査だが、本県も要注意だ。大量のセシウムは森林に落ち雨や風で流れ出して魚に入るからだ。赤城大沼は変化が分かる実験場とも。流れ出たセシウムの行方が気になる。(読者に感謝)

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2012年7月 4日 (水)

人生意気に感ず「小沢の乱。孤立死。異常気象。富士噴火」

◇小沢一郎グループの離党問題に異変が生じている。離党届に署名して小沢一郎にあずけておきながら踏み切れず撤回する者が続いた。第一号は階猛(しなたけし)氏。この人は小沢一郎と同じ岩手県を選挙区とする。その説明の弁は、断り切れずに離党届を作り一任していた者が多いことを伺わせた。その後、辻恵氏が撤回し離党者は38名と報じられたが、更に撤回者水野智彦氏が続いた。これらは、世論や選挙区の圧力に押されたぎりぎりの選択を迫られた姿であり、世論が共通のものである以上同じ状況に追い込まれている者は他にも多いに違いない。民主党最高顧問の渡辺恒三氏は、「能力ある政治家だがこれで終わりだろう」と語った。追い詰められた政治屋小沢の最後の死闘を見届けたい。必ず勉強になる筈だ。

◇孤立死が増えている。事前の発見を妨げる事情の1つは個人情報保護法だ。個人の人権を守る目的の法律が個人の究極の人権・命を奪う助けをしている。本末転倒ではないか。自治体の知恵で矛盾を解決しなければならない。

 水道の検針員が水の使用量の変化に注意を払う姿が報じられた。群馬県も年々孤立死が増えている。2010年確認された県内孤独死は410人で10年前の2.4倍。人間関係の希薄化が原因。人命尊重の為に、県と市町村が連携して知恵を出し工夫することが最大の対策である。

 県は、一人暮らし高齢者の情報をまとめて市町村をサポートする「地域支え合い体制づくり事業」を開始。

注目されるのは太田市の職員総がかりの「見守り隊」事業である。市の全課が分担の町をきめ各家を回るという。県はこのような動きを他の市町村に広げるために役割を果たすべきだ。年間孤立死400人超はいかにも異常事態。半数に減らす位の目標を掲げるべきだ。最大の敬老事業となる。

◇九州など西日本の集中豪雨は凄まじい。こんなことははじめてという声がどこでも聞かれる。自然現象は何でもありの時代に、そして超異常が常態化する時代に入った。地震や火山についても日本列島が大きな活動期に入った。国民の安全安心が自然の力でこんなに振り回される時代は少ない。原発事故が結びついているからだ。

 巨大地震は測り知れない力を火山にも及ぼす。世界でも大噴火と結びついた例は多い。浅間と富士山が気になる。NHKの特集は、巨大地震の数年後の例外なき大噴火を報じた。(読者に感謝)

☆土・日・祝日は、「楫取素彦読本」を連載しています。

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2012年7月 3日 (火)

人生意気に感ず「小沢の離党。知事も出た懇談会。楫取役員会」

◇政局の混乱ぶりは嵐の海で舵を奪い合っているのと同じで乗船者の国民は気が気でない。小沢グループが離党して民主党は分裂した。

 小沢一郎の選択は国民のためかそれとも選挙のためか。マニフェストを守らないことを最大の理由としているが、選挙に勝つために守れないマニフェストを作った事がそもそもの始まりではないか。今、日本は分岐点に立つ。

 増税法案は通る見通しだ。その後に必ず来る解散総選挙に全てがかかる。消費税、原発、巨大地震等迫る大波を乗り越えねばならない。

◇前橋・伊勢崎・玉村地域の政策懇談会に出た(2日)。知事、市長、県会議員等が出席。座長は大沢知事。知事は当初予算を説明してその中で東国文化の重要性を訴え、前橋市長は新エネルギー導入促進につき協力を求めた。

 山本龍前橋市長の持ち出した課題はタイムリーで非常に重要である。太陽光、水力、風力、地熱などの新エネルギーは県と市がしっかり協力すれば大きく進展する。脱原発に向かう時新エネルギー問題が一斉に動き出したのだ。地方と民間の役割が大で、私たちの真価が問われる。

◇7月1日、自然エネルギーの全量固定価格買い取りが始まった。これに合わせて、全国でも県内でも太陽光発電事業が動き出した。エネルギーの「地産地消」という言葉が新鮮さと説得力をもって伝わる。

 この制度で、電力会社に売電するには、設備の安定性や効率性等に関し国の認定が必要。北関東で既に認定を得て稼動を始めたのは、「おおた太陽光発電所」、「ソフトバンク榛東ソーラーパーク」、「つくばメガソーラー発電所」の3か所。

 太田市の企画は全国でも珍しい自治体直営のもの。清水市長は「原発依存ではなく、自分たちで使う電力は自分たちで作る、地産地消にしなくては」と発言。全国の自治体が強い決意と危機意識をもって臨めば脱原発は実現するだろう。

◇楫取素彦顕彰会の役員会が行なわれた(2日)。没百年の法要、偲ぶ会、シンポジウムなどが9月18日に行なわれる。楫取の一族が参加し、「能」や「献茶」の行事もある。商工会議所会頭や元県教育委員長も役員に連なる。「読本」の完成が近いことを報告した。「初代県令楫取素彦は、吉田松陰の遺志を群馬で実現した」という本会事務局長手島学芸員の発言は、楫取顕彰会の目的を支える本質的なものであった。(読者に感謝)

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2012年7月 2日 (月)

人生意気に感ず「大飯再稼働。原発と新エネルギー。白根開善学校へ」

◇7月に入った。7月1日の最大の出来事の一つは大飯原発の再起動だ。国内の原発50基が全て停止したのは5月5日。原発ゼロは2ヵ月弱で終了する。1日午後9時頃、関電は原子炉内の核分裂を抑える制御棒を引き抜く作業を開始した。

 6月30日、この原子炉起動を控え、おおい町では、原発再稼働に反対する市民約650人が再稼働の準備作業の停止を求めてデモを行った。また、7月1日、原発に通じる唯一の道路を約200人の市民が封鎖して再稼働反対を訴えた。枝野経産大臣や八木関電社長は船で原発に入った。近くに活断層が走ることも深刻に受け止めねばならない。

◇約2ヵ月間にしろ原発がゼロになったことは普通なら考えられない。多くの国民は原発なしでいけると思ったに違いない。私は、再生可能エネルギーがうまくいけば近い将来脱原発は可能だと思う。現在、原発の危険性と代替エネルギーを考える絶好の機会である。これらを、日本が地震の巣の上にあることを踏まえて考えねばならない。日本が脱原発に成功した時、世界は日本人の真価を真に認めるだろう。それが東日本大震災の最大の教訓を活かす道である。牧野経産副大臣は中長期的には脱原発だと語っている。最も重要なことは目標をはっきりと国民に示すことだ。

◇1日、太陽光・風力などの再生可能エネルギーを電力会社が全量買取る固定買取り制度がスタートした。日本各地で大規模太陽光発電事業(メガソーラー)が始まっている。主な事業主体は、自治体や企業だが、これからは一般家庭の役割も重要だ

 企業の例で早くから注目されているのがソフトバンク。本県の榛東村もそうだが、加えて京都市、長崎市にもメガソーラーを計画中という。「屋根貸し」も広がりつつある。パネルの設置は企業がなし、屋根の提供者は賃貸料を得る。神奈川県は本年度から高校や団地など県有施設を貸す事業を始める。栃木や長野も準備中だ。本県も一刻も早く進めるべきだ。

◇早朝7時に出て白根開善学校へ向かった(1日)。創立記念式典である。本吉修二氏の執念で実現した山の学校も時代の波に揺れている。長男がこの学校の伝統行事「100キロ強歩」に臨む姿を「遥かなる白根」に描いた。私は全生徒を前にして、この学園で学ぶことに誇りを持てと話した。本吉氏の姿はない。私はこの学校を守っていきたいと思う。今年の強歩は10月13日。スケジュール次第で参加するつもり。10数年前、70キロ歩いてダウンした経験がある。(読者に感謝)

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2012年7月 1日 (日)

 楫取素彦読本 第六回

日本の新しい時代をつくったこのような人々の中にいて激しく燃えた人物が、その後、群馬県に現われて群馬県の新時代の扉を開いたことに、私たちは不思議な思いを抱かずにはいられません。私たちは、楫取の生き方を知ることによって、そこから勇気と力を得られることでしょう。 楫取素彦が仕えた長州藩は、天皇を中心に一つになって外国を打ち破るという方針でした。そのため、幕府の怒りをかって幕府に攻められたこともありました。長州藩の中も動揺し、楫取素彦は、反対派によって、一時、藩の牢屋に入れられたこともあったのです。 長州藩には、楫取素彦と同じ時代を生きた若者に、吉田松陰、高杉晋作、久坂玄瑞、桂小五郎など、高い志を持った多くの若者がいました。また、他藩には坂本龍馬や西郷隆盛などもおりました。楫取素彦は、これらの人々と深く交わり学び合い助け合ったのです。これらの若者がやがて世の中を大きく動かし新しい時代の扉を開くことになります。 日本の新しい時代をつくったこのような人々の中にいて激しく燃えた人物が、その後、群馬県に現われて群馬県の新時代の扉を開いたことに、私たちは不思議な思いを抱かずにはいられません。私たちは、楫取の生き方を知ることによって、そこから勇気と力を得られることでしょう。 三、吉田松陰とは、そして楫取素彦との絆 楫取素彦を知る上で吉田松陰は欠かせません。楫取素彦は吉田松陰の妹を妻にし、松陰が主宰した松下村塾とも深く関わりました。 楫取素彦が後に群馬の県令(知事)として実行した多くの仕事、特に教育の面における業績を見るとき、楫取素彦が吉田松陰と深く関わったことの重要さに皆さんは気付くと思います。 そこで、吉田松陰とはどのような人か、楫取素彦にどのような影響を与えたのかを見ることにします。  吉田松陰は学問の家に生まれ、十一歳の時、藩主の前で講義(こうぎ)しました。藩主はその立派さに感銘し舌を巻きました。 解説 ○かつての桂小五郎は剣の達人で維新の美男子といわれました。木戸孝允と名を改め「維新の三傑」の一人となりました。明治4年の欧米視察団(岩倉使節団)の一員です。 ○後に述べるように、楫取元素彦を信頼し、つよい絆で結ばれていました。29歳で斬首されました。「身はたとえ武蔵の野辺に朽ちぬとも留め置かまし大和魂」は死を前にした言葉です。 この願いが楫取素彦に受け継がれました。 ※土日祝日は中村紀雄著「楫取素彦読本」を連載しています。

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