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2012年7月16日 (月)

楫取素彦読本  第11回

楫取素彦読本  第11回

吉田松陰は、この女性に理解を示し励ましました。また、夫を殺された差別部落の女性が長年苦労の末犯人をつきとめた出来事がありましたが、吉田松陰は、この女性をたたえ、尊敬し温かく接しました。吉田松陰はこのような信念で塾生を教えたのです。高杉晋作が、武士という身分にこだわらずに奇兵隊を作ったのも、このような師の影響があったものと思われます。

吉田松陰のこのような考え方を、楫取素彦は強く支持し、自分も受け入れていたのだと思います。

今日の学校は、当時と比べ学ぶ環境としては比較にならぬ程恵まれていますが、果たして生きた教育を行っていると言えるでしょうか。また、学校で学ぶ児童生徒たちは、勉強によって生きる力を身につけているでしょうか。吉田松陰の松下村塾は、このことを現代の私たちに問いかけているのです。

そして、楫取素彦は、群馬県の教育で、この生きる力を実践しようとしたのです。

■解説■

○登波という名の差別された部落の女性は、家族を殺した犯人を12年もかけて捜し出しました。松陰は感激して碑文をつくり、家にとめ、松下村塾に招待しました。

人間尊重の信念の実践です。後に群馬で「廃娼」という女性解放につとめた楫取素彦の胸には、この事実が甦っていたことでしょう。

○吉田松陰と楫取素彦が、時代をこえて光を放つわけは、このような人間尊重の信念をもち、それを、幾多の試練の中で貫いた点にあるのです。

○楫取素彦は、同志吉田松陰の思いを維新後の群馬で実現しようとしました。

※土日祝日は中村紀雄著「楫取素彦読本」を連載しています。

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