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2012年5月 9日 (水)

人生意気に感ず「大型バス事故の反省。群馬の安全神話。鶴竜の魅力」

◇実に42年ぶりの合同審査会であった(8日)。4月29日の関越道大型バス事故に関する総務企画、厚生文化両常任委員会による審査会である。死者数7、重傷者数9を含め計46名の死傷者を出した大事故で、その後大型連休中に各地で発生した交通事故の序曲であった。また、大災害時代における本県の災害対策と危機管理の対応力が問われた象徴的大事件でもあった。

 大災害発生時、人命救助は時間との勝負である。事故発生が午前4時46分、救助隊(DMAT)到着が同7時15分。この間2時間29分。現場は藤岡ジャンクションのあたりだから前橋からも高崎からも近い。なぜ、こんなに時間がかかったのか。当局の説明と委員の質問は、この点に集中した。

 時は金なりというが、時は命である。約2時間半、引き裂かれた車中は地獄であった。最短の時間で最先端の近代医療が提供されれば救える命があったかも知れない、重傷化を防げたかも知れない、苦痛を緩和できたかも知れない。

DMAT(災害救助チーム)出動要請が遅れたのは情報の伝達に関して問題があったからだ。誰かのケータイ電源が切られていても、誰かが眠っていて気付かなくても、情報が伝わる仕組みを研究しなくてはならない。

 私は次のように発言した。「群馬は災害がないから大丈夫という安全神話の上で緊張感に欠けていたのではないか。今回の事から大切な教訓を引き出さねばならない」と。

◇右の発言の時、私は用意した厚い本を示した。400ページを超える「福島原発事故独立検証委員会・報告書」である。そこでは原発事故の原因は東電や政府が安全神話の罠にはまっていたことにあると指摘する。バスの事故を同列に考えることは勿論できないが、群馬の災害対策の最重要点は安全神話からの脱却である。原発事故の政府対応から学ぶことは多い。

◇昨日(8日)、私の事務所を訪ねた若い警察官が、この報告書を読んだと聞いて嬉しかった。この報告書は多くの国民が読むべき貴重な宝である。事実を見詰めなくては過ちは繰り返されるからだ。

◇このところ大関鶴竜に興味をもつ。国技がモンゴル相撲になってしったという感を抱いていた。数少ない言葉から知性が伝わる。後で知ったが父親はモンゴルの国立大学の教授で、本人も学業優秀だったという。日本の力士はメンタルな点でも負けてしまう。(読者に感謝)

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400ページを超える調査・検証報告書!

日本の再生は、ここに詰まる教訓を生かすことから始まる。人類の財産とすべきもの。

☆土・日・祝日は、中村紀雄著「上州の山河と共に」を連載しています。

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