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2012年5月27日 (日)

 「上州の山河と共に」第136回 政治家への道

 忘れられないのは、この日の最後の個人演説会である。この日が最後ということもあって、かなりハードなスケジュールが組まれていた。この日、私の運転手を引き受けてくれたのは、西片貝町青年部長の砥上三千雄さんだった。分刻みのスケジュールに追われながら、まだ行ったことのない個人演説会場を捜し出して、時間通りに到達することは容易なことではなかった。私が演説をしている間に、砥上さんは、車の中で住宅地図を開き、次の会場を捜し、効率的に車を走らせる道順を考える。砥上さんの機転と巧みなハンドル捌きによって漸く前橋最北の地、田口町の公民館まで辿りついたが、この時既に予定の時間にかなり遅れていた。

 田口町の会場を済ませて外に出ると、辺りは車の所在も分からぬ程の深い闇につつまれ、空には、公民館を包む木立を通して、星が輝いているのが見えた。

 いよいよ最後の会場であるが、それは、前橋最南端の地、下増田町の公民館であった。既に、時間は、予定を三十分以上も過ぎていた。田口町から下増田まで急いでも三十分はかかる。従って、下増田の会場に着く時間は、予定より一時間も遅くなることになる。これから行っても、演説会はもう終わっているかもしれない。そんな不安を抱きつつも、私達は、夜の街道を下増田目指してまっしぐらに車を走らせた。(読者に感謝)

☆土・日・祝日は、中村紀雄著「上州の山河と共に」を連載しています。

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