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2012年5月20日 (日)

 「上州の山河と共に」第134回 政治家への道

 数多くの座談会には、多くの方々が役割を分担して弁士を引き受けてくれた。前回、大いに活躍してくれた笠原久子さんは、今回は宮内貞一さんとコンビを組んで頑張ってくれた。二人は、泣かせの笠原、ユーモアの宮内の「笠宮コンビ」と言われた程に呼吸の合った弁士振りを発揮してくれた。

 告示以来、日が経つにつれ、地の利、人の和、全てが私達に味方しているように思えてきた。

 中盤も過ぎたある日のこと、選挙カーに乗って遊説の途中、選挙事務所に立ち寄った時、福島浩が一人の紳士を連れて私の所へやって来た。

「中村君、しばらくだな、分かりますか」

「あっ、上野君」

私はびっくりして叫んだ。すっかり変わってはいるが、その笑顔には三十数年前の面影がはっきりと認められたのである。

 前にも書いたが、私が宮城村の小学生の頃、宮本武蔵や太閤記などいろいろな本を私に貸してくれ、私が読書好きになるきっかけをつくってくれたのが、この上野和仁であった。

 私は、破れたズボンにゴム草履、カバンの代わりにフロシキ包みをかかえた昔の上野少年を思い浮かべ、目の前の紳士と比較して、感無量であった。上野和仁とは、私が宮城村を離れて以来の再会であった。彼は、日本鋼管本社の中堅社員として活躍していたのである。私の旗上げを知って、急遽駆けつけてくれたのだった。私は、短い時間ではあるが、大いに励まされ、勇気づけられ、選挙の疲れも一気に吹き飛ぶ思いであった。(読者に感謝)

※土日祝日は中村紀雄著「上州の山河と共に」を連載しています。

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