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2012年3月 4日 (日)

上州の山河と共に 第109回 政治家への道

福島浩の司会で、県民会館小ホールの幕が上がった。

 連合後援会長の福島貞雄氏は、冒頭の挨拶の中で、座席に坐れず通路や後ろに居られる方々、そして、会場に入り切れず外におられる非常に多くの方々に、誠に申しわけないと謝った。しかし、その声も、軽く弾んでいるように響く。

林先生は、約三十分程話をして下さった。東大西洋史学科の紹介から始まって、東大紛争にまで及ぶ話の課程で、先生の歴史に関する深い造詣に基づく話が易しい言葉で語られる。

 私の事に及んでは、「剛毅木訥は仁に近し」、という論語の言葉を引用して、中村は真面目で堅実な男である、県民の皆さんの信頼を得て大事な県政をすすめていくにはふさわしい男である、これからは、こういう男が政治の世界に入っていくことが、民主主義の進展の為にも必要だと、誠に勿体ない表現で紹介し、推薦して下さった。

 先生は、大衆の前で、大声をあげて選挙演説をするようなことは慣れておられない。淡々と大学で講義するような話し振りは、かえって真実味のあるものとして、聴衆の心を打っているように見受けられた。

 先生の話が終わると、いよいよ私の番であった。満堂溢れる聴衆を前に、高い壇の上から演説をするのは、もとより生まれて初めてのことである。そして、今日の舞台は、自分が主役であり、そのでき具合が試されていると思うと、どうしても緊張するのだった。

※土日祝日は中村紀雄著「上州の山河と共に」を連載しています。

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