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2012年2月19日 (日)

上州の山河と共に 第105回 政治家への道

 

 元東大総長・林健太郎先生に決まる

 私は、林先生に電話でアポイントメントを取って、早速上京した。のるかそるか、当って砕けろ、という気持であった。

 林先生は、会うと開口一番言われた。

「運動は進んでいますか。当選はできそうですか」

「はい、お陰様で、かなり手応えが感じられるようになってきました。しかし、当選できるかどうか全く分かりません。ただ、夢中でやっています」

「初めてのことだから、予想は難しいでしょう。しかし、順調のようで安心しました」

「そこで、実は、今日は、大事なお願いがあって来ました」

 私は、思い切って切り出した。先生は、私の次の言葉を促すように黙って私の顔を見ている。私は、意を決して言った。

「反応が出てきたこの時期をとらえて、後援会の大会を計画しています。この大会は、当落を決める非常に大切な大会です。そこで、この大会を成功させるために、先生に御出席願い、お話をしていただきたいのですが」

 林先生は、日時のこと、会場のことなどを、少し質問した後、

「分かりました。出席します」

 あっさりと、そして、きっぱりと言った。

〝万歳〟私は心の中で叫んだ。同時に、後援会同志の喜ぶ顔が目に浮かんだ。私は、林先生の温かい心に感謝しながら、飛び立つ思いで帰途についた。車窓から見える赤城山も私を温かく迎えているようであった。(読者に感謝)

☆土・日・祝日は、中村紀雄著「上州の山河と共に」を連載しています。

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