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2012年1月13日 (金)

人生意気に感ず「平田信・斉藤明美、800万円提出。大震災の影響」

◇交番の前を通ると電子掲示板にオウムの特別手配犯高橋克也、菊地直子、平田信の文字があった。その1人平田容疑者が出頭し、彼の長い逃亡生活を助けたとされる元信者の美女が続いて出頭した。ミステリアスな逃亡劇とその背景には興味がそそられる。平田信に関して事情を知るために松本智津夫死刑囚や教団元幹部の上祐史浩・「ひかりの輪」代表等からも警視庁は事情聴取するという。上祐と言えば、かつて、教団広報係としての驚くべき巧みな説明振りを指して「ああいえばじょうゆう」と言われその格好良さに一部のはね上がり少女たちの追っかけも現れた男だ。

◇一時、警視庁は警察長庁官狙撃事件の関連で総力をあげて平田を追った。そして、平田を捕まえるために逃亡協力者の女を懸命に捜したといわれる。

 警察庁長官狙撃は警察への真っ向からの挑戦であり犯人逮捕は警察の威信にかかることだった。平田をマークした理由は教団内射撃名手リストの筆頭に彼の名があったからだ。教団は平田の逃亡を助けるため一千万円と若い女を与えた事が分かっていた。そして、警察は具体的なこの「女」の情報を入手する。女を追えば平田に至る。女を追う捜査陣の努力と執念は凄かった。膨大な監視カメラを徹底的に洗い、遂に東京駅で東北新幹線の時刻表を見上げる「女」を発見。東北新幹線の駅のカメラを次々に調べ、栃木県小山駅の改札口のカメラの映像を見つける。捜査陣は何日もかけ小山市内でローラー作戦を実施。「女」は気配を察して小山市を脱出し新幹線で北上。捜査陣は仙台市で寮付きの職場を捜し続け遂にある寿司屋を突き止める。アパートの部屋には一組の夫婦茶碗があった。しかし、ここも踏み込む直前に風を食らって逃亡。これら大捜査戦の記事を読むとスパイ映画のように面白い。

 結局捜査陣は逮捕出来ず月日は流れ、昨年大みそかの平田の出頭、そして、先日の女の出頭となった。2人の調査からまだ解明されないオウムの闇に光が当たるのか、菊地直子や高橋克也の逮捕につながるのか、今後の進展が注目される。

◇出頭した女性は斉藤明美容疑者。福島県出身。県立女子高を卒業して看護師になった。2人の衣類などをダンボール箱に入れて提出。800万円を被害者の家族にと差し出した。気持ちを整理し、覚悟を決めての出頭だろう。2人の心に東日本大震災が影響を与えたに違いない。未曾有の大災害で津波に呑まれた多くの人々の姿は、人間であれば誰であろうと、まともに生きる力を揺さぶるのだろう。(読者に感謝)

☆土・日・祝日は、中村紀雄著「上州の山河と共に」を連載しています。

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