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2012年1月 9日 (月)

上州の山河と共に 第94回出馬を決意

 他の団体についても同じような現象が見られた。これらの団体にも選挙運動の経験者はやはりほとんどいない。また、地域社会のボスであるとか、企業の経営者とか、上から権力を振るうような人もいない。だから、皆平等であり、また、それぞれが運動の主役であるという意識を持つことができたのである。

会議を、重ねるうちに、皆、次第にのめり込んできて、会議の場は、熱気に包まれるようになっていった。

<たかが素人の寄せ集め、大したことは出来ないだろう>

 世間ではこう噂しているということが、私の耳に入った。

 そんなことはない、我が陣営は、未経験者の集まりで、しっかりした組織になっていない点を指摘してそう言うのだろうが、組織があればそれだけで大きな力が出せるとは限らない、と私は思った。組織は古くなると形式的となり、硬直するものだと思う。また、階級的な秩序も、時には内部の力を外に出せず、逆に押さえ込む作用を果たす場合もある。幕末の頃、高杉晋作の奇兵隊が、幕府の正規軍に対抗して大きな力を発揮したのも、一人一人がやる気を起こして、新鮮なパワーを爆発させたからではないか。

 こう考えると、私の各種部隊も、この奇兵隊のように、新鮮な大きなパワーを発揮してくれるように思えるのだった。だから、これからも、私自身が直接出会う人達の中からグループをつくる、あるいは、そういう人からその仲間に呼びかけてもらって、五人でも十人でも良いから、小さいグループを作ってもらう、これが、この時点での私の作戦としては最良のものと思えたのであった。

※土日祝日は中村紀雄著「上州の山河と共に」を連載しています。

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