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2011年6月21日 (火)

人生意気に感ず「最後の海軍大将井上成美に理想の政治家像を見る」

◇知事選の中で、政治家の使命は国民の生命と財産を守ることですと幾度となく訴える。その度に思うことは東北の被災地の惨状だ。3ヵ月が過ぎるのに取り残された人々の姿が目立つ。国会議員は不毛の論争を繰り返しているように見える。日本の国力をもってすれば被災者をもっと迅速に救えない筈はない。政治家は何をしているのか。政治不信が巷に渦巻いている。

◇大澤事務所に元海上幕僚長の古庄幸一氏が来て講演をした時(14日)、私は井上成美(せいび)をどう評価しているかと質問した。井上成美は江田島の海軍兵学校校長、海軍次官、最後の海軍大将等として知られるが、日独伊三国軍事同盟に徹底して反対した人物として、特に注目される。古庄氏に質問したことを機に私は愛読書の1つである阿川弘之の「井上成美」をまくら元に据えて眠りにつく前の短時間読んでいる。昔赤線を引いた所が、単なる歴史的知識としてでなく政治家の使命のほとばしりとして胸を打つ。信じた事を直言して、少数意見を貫く異常なまでの苛烈さは、これが本物の政治家かと思わせる。

 井上はアメリカと戦えば必ず負けると上申書に書き、陸軍はもち論、世論も三国軍事同盟締結の方向で湧き立っている時、「同盟」は必ず、米英との戦争に至ると、締結が迫るぎりぎりの会議でも自説を曲げなかった。ぼう大な予算をさいて大艦建造に走る方針に真っ向から反対し、これからは戦闘機の時代だといって、海軍の空軍化を主張した。また、山本五十六が1年か2年は頑張って見せますと総理に発言したことに対しても、戦えば負けるとはっきり言うべきだと厳しく批判した。私は、古庄氏に日本敗戦の原因はこのような意見を容れることが出来なかった旧軍の体質にあるのではないかと質問したのである。今の国会の醜態を見ると、国会議員の姿が井上と比べて雑魚に見える。

◇すったもんだの混乱の末、やっと、20日夕方、参院本会議で復興基本法が可決成立した。大震災後百日以上が過ぎている。この間、救済の遅れ故に命を落とした人は多い。遅れの原因は政治の貧困である。復興の実施権限をもつ復興庁の設置、その長となる復興相を置くこと、財源となる復興債の発行、復興特区を設けることなどが内容となる。この法律を新生日本のスタート台にしなければならない。大きな歴史の曲り角に立ってその方向が示された。(読者に感謝)

☆土・日・祝日は、中村紀雄著「上州の山河と共に」を連載しています。

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