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2011年6月 9日 (木)

人生意気に感ず「汚染マップを作れ。3年1組回れ右。君が代訴訟」

◇8日の大規模地震対策特別委員会は委員数15人の大所帯。委員長を除く全員が質問した。農政部が土壌汚染対策として「放射性物質マップ」を作成することを明らかにした。私はNHKの特集を引き合いに出して、農政の土壌対策に限定せず、群馬県全体の汚染マップを作るべきだと発言した。NHKの特集は、北大講師の木村真二さん等2人が放射能汚染地図を作ったことを紹介した。それによって、国や東電から知らされていない高濃度のホットスポットも明らかになった。県の組織をもってすれば、実現は容易だと思う。的確な情報の提供は県民の信頼と生命の確保に不可欠で思い切った事をしないとそれは不可能である。

◇「君が代」斉唱で教諭を起立させる校長の命令は、思想良心の自由を保障した憲法19条に違反しないとの判断を最高裁は初めて示した。このニュースを聞いた時、私の頭に直ちに浮かんだことは、前橋市立桂萱中の「回れ右」事件である。昭和45年のことで、私は、この中学の近くで学習塾を開いていたので事件の反響はすぐに伝わってきた。卒業式で「君が代」斉唱の際、担任の小作(おさく)先生は突然、「3年1組は回れ右」と号令を掛けたのだ。造反教師をなぜ放って置いたのかと騒ぎになり小作さんは依頼退職に追い込まれた。

 小作教諭のまぶたには戦時中ベッドに横たわる瀕死の兵士に対し君が代を歌えと命ずる上官の姿が焼きついていた。「君が代」は人々を戦争に駆りたてる手段であり、生徒にこれを歌わせないことは彼の思想良心の命ずるところであった。国旗・国歌法はまだなかった。

◇この度の最高裁判決は、起立斉唱は、慣例となっている儀礼的な行為であって思想良心の自由を否定するものではないとした。判決は、君が代が法律によって国歌となっていることもあげている。国旗国歌法の施行は平成11年である。

◇1人の最高裁裁判官の次の補足意見は私たちの常識に訴えるものがある。「国際社会では他国の国旗・国歌への敬意の表明は国際マナーだ。国際常識を身につけるためにも、まず自分の国の国旗・国歌に対する敬意が必要で学校教育で配慮されるのは当然だ。教員は生徒を指導する義務を担う立場にある。起立斉唱を拒否する行動をとるのは生徒の模範となるべき教員の職務に抵触すると言わざるを得ない」現在の教育界は教育の根幹に関して緊張感が欠けている。この判決を議論する好機だ。(読者に感謝)

☆土・日・祝日は、中村紀雄著「上州の山河と共に」を連載しています。

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