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2011年5月 9日 (月)

人生意気に感ず「浜岡原発停止要請と東海地震。ビンラディンの死」

◇政府が浜岡原子力発電所の停止を要請したことは、苦渋の選択だったに違いないが英断だと思う。福島第一原発の事故がなかったならば、政府のこのような要請は根拠のない暴挙として一笑に付されたであろう。しかし、福島第一原発の事故の惨状は正に悪魔の所業だ。浜岡原発は既にこの魔の手に握られていると見なければならない。

◇浜岡原発は、東海地震の想定震源域内にある。フィリピン海プレートと大陸プレートとの間で起こる3つの境界型地震は、M8クラスの巨大地震として歴史上繰り返し発生してきた。東海地震、東南海地震、南海地震がそれである。これらは時に連動して同時に発生するというのだから恐ろしい。

 これらの地震は特徴的な発生パターンがあり発生の周期は90年~150年である。1707年の宝永地震では、3つが連動して同時に起きた。1944年にはM7.9の東南海地震が、2年後の1946年にはM8.0の南海地震が発生した。この時、東海地震は発生しなかったので、M8クラスの巨大地震を起こすエネルギーはたくわえられたままだといわれる。そして、今後30年間で東海地震発生の確率は87%だと明言されている。

 浜岡原発は静岡県御前崎市にある。この付近ではプレートの沈下が続いており、地震発生直前にはこの沈下が上昇に転じると見られている。95年(平成7年)以降御前崎の沈下速度が鈍化の傾向にあることが専門家の問で特に注目されている。

 今回の巨大地震は、空前のもので、NASAの発表によれば地球の自転速度がわずか変化したといわれる。こんな巨大な衝撃はきっと離れたプレートにも影響を与えるものではないか。素人の考えだが、計り知れない大自然の威力を前にしては、素人も玄人も同じだという気もする。

◇ビンラディンが米軍の特殊部隊により殺された。アメリカは総力を挙げ、執念を燃やして追求していた。伝えられるところによれば、あっけなかった。アメリカの力の程は想定外だったのか。アメリカという巨大津波にさらわれたようなものだ。ビンラディンを擁護するつもりはないが、アメリカを相手に戦っていたあの男の実体は、こんな程度だったのかとがっかりさせられる。テロは今後も続くだろう。原発の危機管理に関しては、地震だけでなくテロも想定しなくてはならない。(読者に感謝)

☆土・日・祝日は、中村紀雄著「上州の山河と共に」を連載しています。

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