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2011年3月 5日 (土)

第五章 地獄の満州

「私の原稿に刺激されたためじゃないだろうが、木村君は、すごいことを言うね。そこいらの評論家より筋が通っているじゃないか。私も、自民党の県会議員として耳が痛いけれど、君の言う通りだと思うよ」

木村誠は、私の言葉を聞いて、その強張った顔に初めて笑みを浮かべた。また、李沢民は言った。

「私の国、中国の将来も不安です。先生の原稿を読んで、改めて、中国の歴史を今までとは違う角度から考えたよ。中国の国民、5千年も力で抑えつけられた生活してきた。この長い歴史の中で見れば、中国の民衆が目覚めて自由を求め始めたの、つい最近のことね。辛亥革命があり、五四運動があり、共産党が生まれ、中国の国ができた。そして、文化大革命の嵐があり、天安門事件が起きた。これらの大きな流れ、日本と関わっていること改めて考えたよ。中国は、今、経済は、日本と同じ方向を目指してすごい勢いね。しかし、政治は社会主義。この二つの関係心配ね。生活が豊かになれば、人々、心の自由も求めるよ。しかし、その時、天安門を思い出す。中国の若者、これから大変です。物の豊かさだけを求めると失敗する。このことも、日本から学ばなければならない。中国と日本は、昔から関係が深いけれど、先生が書いた満州開拓民の人たちは、日本と中国の新しい絆になるのではないですか」

「一人でも多くの人がそう考えるなら、開拓団の悲劇も無駄でなかったことになりますね。

 戦後50年の節目に、歴史を振り返って、日本と中国がお互いに学ぶことが、両国のこれからの友好と発展のために大切なことなんだね」

私は、2人の話に教えられる思いで、こう言った。(了)

※今回で、この連載も終わります。次は、「上州の山河と共に」を連載します。私の歩みが内容となっています。振り返って感慨深いものがあります。今の思いに立って、加筆しながら進めます。御愛読下さい。

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