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2011年1月29日 (土)

第五章 地獄の満州

そして、5月4日を迎える。5月4日は、五四運動70周年記念である。五四運動は、前にも触れたように、中国の民主化の原点であるから民主化運動が盛り上がる中で迎える五四・70周年記念日は、特別の意味お持つといえた。

 この日、各地で学生の街頭デモが行われ、北京では、10万人の学生が天安門広場に集まった。そして、5月13日、天安門広場では、学生2千人の「絶食団」が民主化を求めて無期限ハンストに突入。学生のこのハンストに対して多くの市民が声援を送り、ハンストに参加する学生はどんどん増えていった。

 民主化運動を世界にアピールしようとする学生にとって、5月13日に始まるハンストには特別な狙いがあったと思われる。なぜなら、彼らにとって絶好のチャンスが近づいていたからである。それは、5月15日のゴルバチョフの中国訪問である。ペレストロイカ(改革)の推進者、ゴルバチョフがやってくる。民主化という改革を求める学生たちにとって、ゴルバチョフは民主化の援軍であり、また、その来訪は、運動を一気に盛り上げ、政府を動かすチャンスと思えたことであろう。さらに、ゴルバチョフの来訪は、長いこと対立してきた中ソという社会主義の両雄が和解することを意味したから、この世紀の出来事を取材するために、世界中のジャーナリストが北京に集まることが予想された。

※土・日・祝日は中村著「炎の山河」を連載しています。

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