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2010年5月 3日 (月)

②満蒙開拓青少年義勇軍

―“われらは若き義勇軍、祖国のために鍬とりて、万里涯なき野に立たむ”―

 事実、無気力になって寝てばかりいて、故郷の父母兄弟を思って涙を落としてばかりいる若者や、逆に凶暴性を発揮して年下の者や中国人に八つ当たりする者が多くなっていった。また、自殺する者が出たり、酷寒の荒野に飛び出して行く者が出たりして、事態は深刻になってゆき放置できない状態になっていった。

 そこで考えられた対策の一つが“大陸の花嫁”であった。

 

③大陸の花嫁

―新日本の少女よ大陸に嫁げ。彼女たちの行手に待つ地獄―

ペーチカ焚きつつ帰りを待てば

雪の小道に鈴の音響く

響く鈴の音近くなる

扉あければ毛皮に粉雪

小雪払えばこぼるる笑顔

笑顔こぼるる茶はたぎる

これは、「新日本の少女よ大陸に嫁げ」と題した東宮鉄男の詩である。良い花嫁を大陸に招きたいという願いをこめて作った詩である。

 東宮は若い移民たちの姿を見て、早くから「大陸の花嫁」招致の必要性を感じていた。東宮鉄男伝によれば、東宮は、アメリカの移民地を視察して帰った寺嶋萬治に次のように語っている。「寺嶋さん、日本人は、天皇陛下が居られないと、第3国の国民より劣ってきますね。北満の未開地では移民がまるで野性に返って、本能のままの生活をする者が出てきました。どうしてあんなふうになるものですかね。

☆土・日・祝日は、中村紀雄著「炎の山河」を連載しています。

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