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2010年5月31日 (月)

人生フル回転「暴力団と個人情報、暴力団と相撲協会」

◇最近暴力団に関する2つの出来事が注目されている。1つは証券取引から暴力団を排除することに関するもの。他の1つは、暴力団と相撲協会との関わりである。

◇日本証券業協会は、暴力団組員のデータベースを作ろうとしている。これによって新規申込のあった全ての客につき組員かどうかが即座に分かることになり、株取引から組員を排除することが可能となる。

 このデータベース作りには、警察庁の組員に関する情報提供が必要である。警察庁は全国の暴力団組員約3万8千6百人の氏名、住所、生年月日を提供する方向だ。

 この事については個人情報保護との関係が問題となるが、「行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律」によれば、相当の理由がある時は、行政機関は、その保有する情報を保有目的以外に使用出来るとしている。

 株取引から暴力団を排除することは、この「相当の理由」に当たるといえる。そこで、警察庁は、社会から暴力団を排除するという公益性の為に暴力団情報を活用するという指針を示している。

群馬県は、07年、県営住宅への暴力団組員の入居を制限する条例改正を実現したが、県は、入居資格を審査する資料を県警から入取している筈である。その理屈は、今回の証券取引に関するものと共通する。

◇相撲協会には不祥事が絶えない。今回は、特等席に暴力団関係者が座ることに親方が便宜を図った疑いで大きな問題となっている。

 この席は、土俵に近く、テレビでこの席に座る人の表情までくっきりと映し出される。捜査関係者の間では、服役中の仲間にテレビを通じて自分の姿を見せるのが狙いとの見方もあるといわれる。

 あらかじめ準備しておけば、テレビを見ている受刑者に秘密の暗号を送る事も可能だろう。警察がテレビの映像を分析すれば、何か分かるのではなかろうか。

 今回の問題は昨年の名古屋場所の件であり、山口組系暴力団の関係者に関するが、今年の国技館の初場所でも別の暴力団幹部の姿が、この特別席で確認されており、今回の発覚は氷山の一角との見方もある。関係した親方は厳しい処分を受けた。

 この事件については、暴力団組員が相撲を見てなぜ悪いのかという考えがあるだろう。許されないのは、特別席が「維持員席」であるからだと思う。

 維持員とは協会を支える特別な人である。だから、この席に暴力団組員が座ることは、協会を支える力に暴力団が加わることになる。国技が反社会的な力によって支えられることは許されるべきではない。不祥事を続ける相撲協会には構造的な問題があるのだろう。(読者に感謝)

☆土・日・祝日は、中村紀雄著「炎の山河」を連載しています。

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