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2010年4月10日 (土)

第三章 満州の嵐 ―開拓民の苦難と中国人の抵抗―

「日本人はただ同然に土地と家を取り上げていったよ。形は買うということですが、お話にならぬ安い値段。家の立ち退きも強制的だった。反対して地券を渡さない者もあった。すると、日本軍は、銃のお尻で壁を崩して地券を取り出した。昔、中国人、大切な物、壁の中に隠したよ。それから、日本軍、中国人から武器を取り上げた。これは、中国人にとって死ねということなの。なぜなら、中国の村、昔から匪賊に襲われる。戦わなければ、男は皆殺される。女は皆連れてゆかれる。大変なことよ。だから、中国人、武器を渡さない。土地を取られ、武器を取られ、裸になって、匪賊に殺されるより、日本人と戦うこと選ぶ、これ当然のことよ」

「日本人は、畑になっている所を奪ったの」

「そうよ、中国人、南からやって来て、何十年もかけて、大変な苦労をしてやっと良い土地を作ったよ。原野を開墾して、畑を作る。これ大変なことよ。十年も二十年も手を入れないと良い畑にはならない。私たちの苦労、日本人にはできないことよ。私の祖父、山東省から来て、命がけで開墾した土地を取られた。頭に来るの分かるでしょ。私の母がいつも言っていたことね、日本人はいつも中国人を軽蔑していた。だから、あんなひどいことができた」

 李沢民は、日本の侵略も歴史の一コマだと言っていたが、話が自分に関係しくると、かなり感情的になるらしい。だが、李の話すことはおおむね事実であって、このような事が軍の力によって強引に押し進められていた。

☆土・日・祝日は、中村紀雄著「炎の山河」を連載しています。

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