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2010年3月12日 (金)

人生フル回転「体罰のガイドライン。最高裁判決」

◇昨日(11日)の教育関係に関する常任委員会で、県教員は、現在、体罰に関する16頁からなるガイドラインの作成に取り組んでいることを明らかにした。そして、参考にする資料として、学校教育法、文科省通知、最高裁判決をあげた。

 ここに至る経緯の中で、平成21年の5月定例議会における私と教育長の間の次のような質疑応答があった(平成21年6月4日)。

 中村「先日、体罰について最高裁判決が出た。体罰がいけないことは法律で定められているがどこまでが体罰に当たるかは法律に書かれていない。現場の先生が必要以上に萎縮してはいけないし、やり過ぎてもいけない。今回の最高裁判決を分析して、どこまでが許されるかの基準を教育委員会が定める必要がある」

福島教育長「今回の最高裁の判決でしっかりとした視点が示されたと考える。今後スタンダードな基準を作っていくことが大切だと考える。当面は、そのスタンダードに近づけるガイドライン的なものが作れればと考える(要旨)」

中村「学校現場では、モンスターペアレントと呼ばれる親たちに混乱させられることも報告されているのでしっかり基準を作って欲しい」

◇09年(平成21年)4月28に結審した最高裁判決は、教員の行為は、目的、態様、継続時間などから判断して教育的指導の範囲を逸脱するものではなく、違法性は認められないとした。

 事案は、天草市の小学校に通う当時小学2年の男児が教員から体罰を受けたとして市を相手取って損害賠償を請求したもの。この男児は上級生を蹴るなどして教員から注意されると、教員のでん部を蹴って逃げた。腹を立てた教員は男児の胸元をつかんで壁に押し当てて大声で「もうすんなよ」と叱責した。これを機に男児は夜中に泣き叫ぶ、食欲が低下する、円形脱毛症が見られるなどと訴えていた。

◇教育委員会がガイドライン作りの際に参考にするという他の2つの要素のうちの文部科学省の通知とは、「児童生徒に対する物理的な力の行使により行われた懲戒は、その一切が体罰として許されないというものではない」とするもの。

◇この日の委員会では、また、小中学生の問題行動が取りあげられた。そして、小学生については暴力がすごい勢いで増えていること、中学生では器物損壊行為が多いことが指摘された。

 これに関して義務教育課長は、学校が一枚岩となって対応することが重要だと答えた。先徒に対する先生の接し方が異なるようでは、彼らを正しく指導することが出来ないというのだ。

 学校が一枚岩の対応をするためにも、体罰に関するガイドラインは必要である。それは、教師が萎縮せず、毅然とした指導を行うための基準となるからである。良いガイドラインを作りたいと思う。(読者に感謝)

☆土・日・祝日は、中村紀雄著「炎の山河」を連載しています。

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