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2010年3月 3日 (水)

人生フル回転「巨大地震の影響。チリとの新しい関係。ブラジルの動き。」

◇チリの津波被害の実態は報道されている以上に深刻らしい。死者は790人といわれるが流されて行方不明となっている人の数は非常に多いようだ。このような情報を耳にしながら、「日本も危ないのでは」とか、「何となく変」と不安を募らせる人は多いに違いない。深海の巨大魚が最近よく浮上したなどという情報もその一因となっているかも知れない。

 今回、青森、岩手、宮城各県の太平洋岸に大津波警報が出され最大3mの津波が予想されたにもかかわらず実際は1.5mの津波だった。この報道の仕方は、反省材料だと思う。次の機会に信用されなくなる恐れがあるからだ。

 気象庁もこの3県の地方には過去の大変な例があるので神経質になっていたのではないか。青森、岩手、宮城の3県のあたりは三陸といわれ、その特殊な地形から歴史上、大きな津波が発生してきた。いわゆる三陸津波といわれるもの。

 明治三陸津波は、1896年(明治29年)に発生、2万6360人の犠牲者を出し、昭和三陸津波は、1933年(昭和8年)のもので、2995人の犠牲者を出した。最近の例では、1993年(平成5年)の北海道南西沖地震に際し、奥尻島西岸では30mの津波が押し寄せた。私たちは、大地震と大津波に対し、常に警戒心を怠らぬようにしなければならない。日本は代表的津波国なのでtsunamiは国際語になっている。

◇昨日のブログで、チリは経済交流の面で日本と最も関係が薄い国の一つと書いたが、私の認識不足の点があった。チリ大地震が日本とチリとの間の貿易などに大きな影響を及ぼし始めた事が分かったので改めて、チリとの経済交流について注目したい。

 日本はチリから銅などの鉱産物、木材チップ、サケ、マスなどの農林水産物を輸入し、自動車や家電製品などを輸出している。チリは世界の銅鉱石の3分の1を産出しているが地震のため産出量が減少することが懸念されている。また、あの壊滅的な市民生活では、日本からの輸出品も受け入れられないだろう。

 日本はチリとの間で、南米では唯一経済連携協定(EPA,07年発効)を結び、近年貿易投資の面で密接な関係を築いている。EPAは、貿易障壁の撤廃から進み投資金融、情報通信技術に至るまで、広汎な経済協力を目指すもの。

 産業経済省は、チリを政治、経済の安定した模範国とみており、南米地域への経済進出の拠点としたい考えだ。今回の巨大地震はチリとの経済連携協定にも影響を及ぼすだろう。

◇南米から目を離せなくなってきた。チリもさることながら、ブラジルは次のオリンピック開催国で、それに向けた大きな躍動が始まっているからだ。その一つは、総額1兆7千億円にものぼる高速鉄道計画で、日本は受注に向けて全力を上げている。鉄道が通るサンパウロには多くの本県出身者が活躍している。(読者に感謝)

☆土・日・祝日は、中村紀雄著「炎の山河」を連載しています。

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