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2010年3月31日 (水)

人生フル回転「長官銃撃時効。オウム。小泉毅の死刑」

◇警察庁長官銃撃事件は、30日午前0時に、事件発生から15年が経過し時効が成立した。時効の制度については疑問をもつ人が多い。殺人罪については時効をなくす法案が国会に提出されている。

 注目されるのは公安部長の記者会見の内容である。事件は、オーム真理教グループの組織的計画的犯行だったと断定した。これは、おかしいのではないか。確たる証拠がないから起訴できず、その結果時効となった。なのになぜオームの犯罪と断定するのか。オームの犯罪が許し難いこととは別の問題である。

 国松警察庁長官が自宅マンションの前で狙撃されたことは、警察に対する威信を傷つける行為だった。しかし犯人を逮捕出来なかったことは更に警察の威信を傷つけた。そして、今回の記者会見は、恥の上塗りだと思う。

◇オウム真理教が地下鉄サリン事件を起こしたのは1995年3月20日であり、国松長官(当時)が襲撃されたのは10日後の3月30日であった。

 日本の今日の治安情況は、地下鉄サリン事件抜きに語れない。日本の治安に関する安全神話はこの事件によって崩れた。高学歴の若者がオウムに走ることも社会に衝撃を与えた。死刑判決を受けた若者たちは、今何を考えているのだろうか。

◇元厚生次官らを連続殺傷した小泉毅被告に対して埼玉地裁は死刑判決を下した(30日)。

 08年11月にこの事件が起きた時、マスコミは年金行政を恨む者のテロ行為とみた。ある新聞は「問答無用」の暴力という表現を使った。五・一五事件の時、犬養首相が「話せばわかる」と言ったのに対し、暴漢は「問答無用」と叫んで射殺したのである。

 数日後逮捕された男は思想犯とは無縁な、保健所に犬を殺された事を恨む46歳の凶悪な人相の中年男だった。

死刑判決を受けた事で改めて考えさせられるのはこの男の経歴である。中学生の頃は数学がクラスのトップクラスのよく出来る生徒だった。その頃の写真は利発そうなきれいな笑顔で模範的は生徒に見える。佐賀大の理工学部に進み中退。そして現在の暴力団顔負けの凶暴な人格。この間に何があったのか。何が彼の人生を狂わせたのか。法の世界ではこの男を死刑にせざるを得ない。しかし、社会全体の問題とすれば、それでいいのかという大きな疑問が残る。

◇2人に1人ががんに罹る時代、タバコの害は気にかかる。止めたのに吸わされる結果になる受動喫煙は迷惑だ。神奈川県は、刑罰付きの受動喫煙防止条例を4月から実施。公共空間での受動喫煙禁止の傾向は全国に広がる傾向である。がんには総合的な対策が必要である。県がこのような条例を作ることは県民の自覚を促すことになる。本県も検討すべきだ。(読者に感謝)

☆土・日・祝日は、中村紀雄著「炎の山河」を連載しています。

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