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2009年11月25日 (水)

人生フル回転 「合田一家の継承式・暴力団と裁判員制度」

◇ある雑誌の表紙のグラビアに合田一家の継承式の写真が大きく載っている。白い和服と紋付に身を包んだ眼光の鋭い総長とこの人物を囲む黒い紋付姿の面々は、一見して異様である。説明がなければ時代劇の撮影現場かと思ってしまう。

 合田一家は、山陽道筋のヤクザの名門で、その源流は、明治、大正、昭和の三代にわたりヤクザ史に名を残す「関門の籠寅(かごとら)」までさかのぼるのだという。

 私が合田一家の記事に注目したのは、先月、文教・警察の県外視察で、山口県と福岡県を訪れたとき合田一家を含む暴力団の深刻な状況に接したからである。

 山口県では県下最大勢力の合田一家の7代目総長の襲名披露のことがテレビで報じられ、県警はホテルや旅館での襲名披露を阻止するために市内の宿泊施設に協力を要請してきた、その為披露の式は組の本部事務所で行われた。そして、翌日、福岡に入ると、福岡県警の最大の課題は暴力団工藤会の撲滅であることを知った。工藤会は市民に銃口を向ける極めて危険な暴力団なのだ。

 これらの暴力組織を知って、先ず考えた事は裁判員裁判との関係である。社会の岩磐にまで強固に根を張った暴力団は市民にとっては大きな脅威である。プロの裁判官と違って暴力団から身を守る手段は十分ではない。福岡では、工藤会幹部が殺害された事件が裁判員裁判の対象から外されようとしている。裁判員となる市民を守るためには止むを得ないと思うが、釈然としない。暴力団に対して司法が屈するの感を拭(ぬぐ)えないからだ。暴力団に対してその場その場の対応ではなく、裁判員を守る制度を考えるべきではないか。

 いずれにしても、新しく始まった裁判員制度を通して、市民が暴力団に正面から向き合うことになった点には大きな意義がある。市民の代表が暴力団の犯罪に向き合うことから、暴力団に対する市民の関心が一層高まるだろう。

◇本県では、裁判員裁判の対象となる暴力団組員の2つの事件の公判期日が決まった。1月27日と2月2日である。高崎市飯塚町の路上で昨年10月までに起きた暴力団同志の発砲事件である。稲川会系組員の2人が被告となっている。県内の裁判員裁判としては、この2つが、3例目、4例目となる。これらは、福岡の工藤会が関わる事件などとは本質的に異なるが、暴力団員の事件が対象となる裁判員裁判として注目したい。

◇県立女子大学の評議員会に出た。不況下にあって就職内定率が非常に悪いことが話題になった。

 評議員会の議題ではないが、私にとって嬉しい報告があった。私を会長とする日中議連が中心になって県立女子大と中国の大連外国語学院が昨年交流の提携を結んだが、それに基づく留学生が来年から県立女子大に入学することになった。具体的な交流の成果である。(読者に感謝)

★土・日・祝日は、中村紀雄著「炎の山河」を連載しています。

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