« 遙かなる白根 第142回 子どもたちの叫び | トップページ | 「新型インフルの恐ろしさを改めて認識する時だ」 »

2009年11月16日 (月)

「オバマ来たり去る。私の健康管理」

◇胃の内視鏡検査を受けた(15日)。毎年やっているが胃カメラも昔と比べ格段に楽になった。慣れもあるが手に汗をするという緊張感はない。ガンの恐ろしさが小さくなったこととも関係があるかも知れない。今年も大丈夫だった。ついでに医院の廊下にある器械で血圧を測ったら、138と80。脳のMRIは9月に受診した。まだ老化は始まっていないといわれた。これらは、今月3日の県民マラソン10キロ快走を支えた要素である。私の人間機械もまだポンコツの域には至らないとみえる。

◇私は、9日、中国曲阜(きょくふ)市の孔子研究院での宥座の器の除幕式の時、人間の健康と欲望も相関関係にあると思った。鎖に支えられた壺が水を一ぱいにしたとき覆える様は、タバコや酒をやり過ぎて病に倒れる人間の姿にも見えたのである。

 中国で今、孔子の「論語」がブームとなっているといわれるが、その背景には、自由主義経済と共に押し寄せる欲望の波に呑まれまいとする中国人の知恵が働いているのかも知れない。

 今回の山東省訪問で知り合ったある人民政府の人は、物が豊かになって健康に被害が出ることを心配していると話していた。曲阜師範大学の講演で、群馬大学が画期的なガン治療施設を間もなく完成させると話したとき、学生たちが強い関心を示していることが彼らの眼差しから分かった。中国は様々な問題に関して私たち日本を追走している。

◇オバマ来たり去る。史上初の黒人大統領は一陣の風のように去っていった。今まで来日したどの米大統領よりも、オバマの来日とその語ったことは歴史に残ることだろう。

 演説文を読んでなるほどと思ったことがいくつかある。まず、核兵器の廃絶に関して、地球上で、日米の2か国ほど核兵器が何をもたらすかを知っている国はないと語った。また、日本は、原子力の平和利用と核兵器開発拒否を続けることによって真の平和と影響力を獲得できることを世界に示した例であると述べた。

 そして、私が特に感じたのは、オバマが民主主義と人権を強調した点である。それは、オバマ自身がこの原理と思想によって大統領に選ばれたことと結びつけて考えると重みがある。オバマは次のように語る。「伝統的な文化や経済成長は、人権の尊重によって損なわれるのではなく逆に強化されてきた。人権を支持することは他の手段では得ることが出来ない継続的な安全をもたらす。(このことは)、米国の民主主義と同様に日本の民主主義で見られる話だ」

◇民主主義は結論を出すのに時間がかかる、「八ッ場」は合意形成に30年も要したが、中国では長江にダムをつくると決めればあっという間に出来る。こんな話が過日中国で出た。民主主義はベストかと問われれば時に戸惑うが、オバマの発言には、人類の歴史の試練の中で生まれた民主主義というものの重みがある。(読者に感謝)

★次の連載は拙著「炎の山河」です。「地方から見た激動の昭和史」という副題がついています。恩師の林健太郎先生が「すぐれた歴史叙述」と評価してくれました。どうか、ご覧下さい。

|

« 遙かなる白根 第142回 子どもたちの叫び | トップページ | 「新型インフルの恐ろしさを改めて認識する時だ」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「オバマ来たり去る。私の健康管理」:

« 遙かなる白根 第142回 子どもたちの叫び | トップページ | 「新型インフルの恐ろしさを改めて認識する時だ」 »