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2009年11月12日 (木)

「続く死刑判決に思う。孔子の里の犯罪状況は」

◇前橋市三俣町のスナックで、暴力団により市民らが射殺されてから早くも7年近く経つ。それは平成15年1月25日のことだった。暴力団の抗争にからむ事件で組員1人と巻き添えになった民間人3人が射殺され、平和なまちは恐怖のまちと化し、市民は暴力団の怖さを改めて思い知らされた。 この時の現場における2人の実行犯は既に1、2審で死刑判決を受け、1人は最高裁で死刑の確定判決が下され、他の1人は現在上告中である。当時から問題とされたことは、背後にあって殺人を指令した者に殺人罪を科すことが出来るか否かであった。 一般の感情からすれば、背後で指令した者の方がはるかに責任が重い。実行犯は、命令によって動かされるコマに過ぎないのだから。しかし、現場にいなかった者を殺人の実行行為者と認定することは出来ないという考えがあった。 東京地裁は、指令を下した者と実行した者とは、一体となって殺人を実行したと認定し、背後の指令者、矢野治に対して死刑を科した。被告は控訴していたが、東京高裁は、地裁の死刑判決を支持し控訴を棄却した(10日)。法廷内は、傍聴席の前を防弾パネルで仕切るというものものしさであったといわれる。死刑判決をうけた三人のうち、小日向将人被告については最高裁で死刑が確定し、山田健一郎被告は上告している。今回判決を受けた矢野被告も上告する方針だという。 ◇長くかかる裁判、なぜ優秀な人があのような事件を、宗教とは何か、そんなことがぎっしり詰まった裁判がオウム事件裁判だ。地下鉄サリン事件は発生から15年近く経つ。猛毒サリンによって12人が死亡した。8人の死刑が確定し、他に2審で死刑判決を受けた5人が上告中である。犯罪の規模、カルト団体による犯罪、高学歴者による犯罪という点で前代未聞である。 今月、注目すべき死刑判決が最高裁で下された。豊田享及び広瀬健一郎両被告の上告を棄却したもの。豊田被告は東大で、広瀬被告は早稲田でそれぞれ物理を学んだ高学歴の教団幹部だった。 オウムへの入信の動機は、教祖松本死刑囚から直接声をかけられたことである。教祖の指示通りに行動することが人々の救済になり、救済のためであれば殺人も許されると信じた。 このような高学歴者は非常に多いに違いない。私は、昔、東大で、変身したように各教室を回って説教を始めた男のことを思い出す。このような頭脳が優秀といえるのか疑問だ。2人の被告は深く反省し後悔しているといわれる。彼らは、勉学の過程を振り返って、真に学ぶべきことを学ばなかったと悔いているだろう。生きる力を掲げる日本の教育界は、この問題を改めて重視すべきだ。私は孔子の里、曲阜の犯罪状況を調べてみたいと思う。(読者に感謝)

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