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2009年11月 3日 (火)

遙かなる白根 第138回 子どもたちの叫び

白根の山に集まる多くの子どもたちには、U君と同じように、開善学校との様々な形の出会いがある。しかし、その出会いをどう受け止めるかは、子ども達一人一人によって異なる。従ってまた、その出会いから受取る果実も一人一人異なる筈である。U君は、白根開善学校と出会い、そこで何を掴んだのか。U君は今頃、どのような人生を生きているのか。彼女に振られてオートバイの上で流したあの涙を、どのように振り返っているのであろうか。

平成5年創立15周年記念弁論大会、高等部3年0君

― 教護院に入る、そして先生との出会い

O君は元気がよすぎたのか、問題行動の多い子どもであったらしい。先生との出会いの場は、教護院であった。教護院とは、かつては感化院と呼ばれていた所で、不良行為を行う(または行うおそれのある)18歳未満の少年を収容して、教育保護を行うための施設である。

O君はここで、ある先生と出会い自分の人生の方向を決心する程の影響を受けることになる。弁論大会のためにO君が書いた作文は文章も良く、論旨も一貫していて感心させられる。

それを読むと、その後のO君に会ってみたいという気持ちになる程である。

「私とT先生との出会いは約3年前の1月のある大雪が降った日でした。私が施設に入ったのは、その前年の9月下旬です。最初の1ヵ月は単独部屋で、先生以外の人とは一切会えず外出もできません。自分を見詰め直しながら生活した後、やっと寮に配属されます」

これは、O君の作文の書き出しの部分である。この施設に入る前、O君に何があったかは知らないが、1ヵ月の間、人に会えず、自分を見詰め直す生活をするのは、大変なことである。

★この連載も、1121日で終わります。次の連載は拙著「炎の山河」です。「地方から見た激動の昭和史」という副題がついています。恩師の林健太郎先生が「すぐれた歴史叙述」と評価してくれました。どうか、ご覧下さい。

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