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2009年10月23日 (金)

「市民に銃口を向ける工藤会、初の暴力団排除条例」

◇3日間の視察を終え自宅に近づくとナナがいち早く察してキューン、キューンと胸の奥から絞りだすような声で迎えた。我が家の忠犬ハチ公である。玄関に入る前に、飛びかかるナナを抱きしめてやった。トコはうずくまって静かに尻尾を振るだけである。尾の動きが最大限の感情の表し方かも知れない。

◇視察の最後の日(22日)を振り返る。朝、6時半から1時間走った。博多港に至って魚市場のわきを走る頃、街は一斉に活動を開始し活気があった。この日の視察のテーマである暴力団の動きは街の活気と関係があるのだろうかなどと想像してみた。

 福岡県議会庁舎の一角で、福岡県の治安について調査した。担当者は、工藤会の撲滅が福岡県警の最大の目標だと語る。機動警察隊の組織図には「特別遊撃係」があり、「工藤会関係者等に対する職務質問専門の部隊」と説明が添えられている。

 担当者の説明を聞くうちに、工藤会が並々ならぬ存在である事を感じた。「一般民間人に銃口を向ける凶悪性」、「過去に、警察官舎に爆弾をしかけた、スナックに手榴弾を投げ込んだ」、「学校で暴力団を非難すると、暴力団の子どもがいて、暴力団の親が学校に怒鳴り込む」等、こんな話が次々に出るのだ。工藤会の幹部が殺された事件を裁判員対象事件から外す動きがあることの意味が分かった気がした。構成員になる若者が多いことの背景には、川筋ものや任侠道に憧れる九州の風土も関係がある、と担当官は、私の質問に答えた。

◇このような暴力団の状況に対して官民一体で当たるために、福岡県議会は、今月13日、画期的な全国初の暴力団排除条例を全会一致で可決させた。私たちの調査はタイムリーであった。

 条例の概要について大まかに触れる。暴力団員に対する利益供与の禁止。暴力団が利益供与を受けることの禁止。中学生、高校生等を暴力団に加入させないための教育の推進。暴力団から危害を加えられる恐れのある者に対する警察による保護の実施。暴力団の排除に資する民事訴訟のための費用の貸付け等の援助等である。

◇利益供与の例として、いわゆる「みかじめ料」がある。飲食店等はツケの客に悩むことが多い。そんなとき、例えば、「うちは工藤会の世話になっている」と告げれば、ツケを回収し易いのだろう。こんな便益を受けるために、従来用心棒代を払うことが多かった。それが違法な行為であるとされれば、暴力団に対して断る理由にもなる。

 群馬県にとっても暴力団の事は他人事ではない。従って、このような暴力団排除条例は必要なので、私は、条例制定を働きかけていこうと思う。私のブログを本にした「議員日記」3巻を担当官に贈呈した。そこには、暴力団を県営住宅から排除するための条例改正の経緯も書かれている。成果のあった3日間であった。(読者に感謝)

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