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2009年10月26日 (月)

「今月のふるさと塾は八ッ場特集だった」

◇今月のふるさと塾は「八ッ場ダムは何を訴えるか」がテーマだった(24日)。前回、途中から「八ッ場」の問題に入ったら熱心な議論になった。そして、多くの人が、一部の知識や情報から全体を問題にしていることを知った。そこで、新聞記事30数枚を映像にして映し、それぞれのポイントを取り上げて、「八ッ場」の問題を客観的に論じることにした。会場には群馬2区で民主党候補の選対幹部を務めた私の友人や、「労働新聞」の記者を名乗る2人の人物も参加していた。

 私は始めの部分で次のように話した。「八ッ場ダムの問題は、今日の社会の様々な重要問題と結びついています。それは、八ッ場ダムの論点ばかりでなく、民主党政権の特色、民主主義、地方分権、行政改革などです。県議会は、八ッ場ダムを調査する特別委員会を設けました。今日の話も、特別委員会につなげることを意識して進めたいと思います」

材料として取り上げた記事の主な項目を挙げてみる。

 ①「地方主権」の方針示す。前原国交大臣職員へ就任挨拶。②「国交相143ダム見直し」八ッ場の中止明言。③地元覆う怒り・困惑。④中止、高コストでも。国交相あらためて明言。⑤八ッ場治水利水代替案を検討へ。⑥ダム中止に補償法案。⑦知事「国交相は独裁者」⑧新政権の力量を見せよ(9月18日朝日社説)⑨公約至上主義には無理がある(9月24日読売社説)⑩利水も治水も効果がない(9月25日産経・オピニオン)⑪河川改修こそ必要(9月29日・群馬建設新聞)⑫治水も利水も不必要(10月2日毎日)等。

 ①では、国交相が、「政権交代で税金の使い方、国と地方の役割を変える。地域の潜在力の蓋を開けて起爆剤にする。革命に似た作業」と発言した点は賛成であるが、そこからストレートに八ッ場中止に結びつけることには問題があることを話した。

 ⑧では、朝日の社説が「地球温暖化による大渇水、大洪水の懸念は拡大している」と指摘している点を重視した。

⑩、⑪、⑫は、八ツ場ダム反対の急先鋒とされ、前原国交相等を理論的に支えるとさせる嶋津暉之氏があげる論点を紹介した。それは、水は余っている、そして、これから渇水は起きないから利水の点で八ツ場は不要である。最近の大洪水で八ツ場があったと仮定しても洪水対策として効果がないことが分かった、地滑りの危険が多くある等である。これらの点についても、異なるデータと理論がある。ことに、これから「渇水は起きない」と言っていること、及び今後の異常気象を考えていない点が問題だと思うと指摘した。

◇参加者から「複数の研究者の科学的な研究成果に基づいて八ツ場ダムが治水利水の面で本当に必要なのかどうかを検討すべきだ」という意見が出た。その通りだと思う。涼しさから寒さに向かう時期になった。八ツ場の人たちはどういう思いで年を越すのかと思ってしまう。(読者に感謝)

☆土・日・祝日は、中村紀雄著「遙かなる白根」を連載しています。

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