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2009年10月21日 (水)

「山口県の視察で吉田松陰と出会う」

◇文教警察常任委員会の視察でやまぐち総合教育支援センターを訪ねた。人づくりに向けて県の総合力を高めていく試みが大変参考になった。教育力向上指導員、学校サポートチーム、やまぐち教育応援団など、この県の工夫を凝らした企画に接して、教育力とは、学校、家庭、地域社会に存在する要素を如何に「組み立てる」かにかかっている事を改めて痛感した。そして、その場合に重要なことは、教育力組み立ての基礎として、人々に夢と勇気を与える基盤を据えることだと教えられた。山口県がこの基盤に据えている柱は吉田松陰であった。21世紀の松下村塾にふさわしい施設を目指しているという。

 私は、2.3の質問をしたが、その際、次のようなことを述べた。「吉田松陰の生き様は、山口県の枠を超えて日本全体が教師の理想とすべきものだと思います。実は、群馬県も吉田松陰とはつながりがあります。群馬の初代県令楫取素彦は松下村塾を支えた人物であったといわれ、その妻は松陰の妹でありました。楫取素彦は、任された群馬県の発展を近代産業と教育によって実現させようとして尽力しました

 私は、群馬県も吉田松陰と関わりがあることを誇りに思いつつこう発言した。また、吉田松陰のどういうところを伝えようとしているのかという私の質問に、鬼村センター所長は、1人1人の人間を大切にする点、チャレンジ精神、先見性などをあげた。国禁を侵しても先進国を見たいと思い黒船に乗り込んで渡米を頼み込むという実践の姿こそ、教師の理想像なのだ。

 山口県では、小中学生のすべてに松陰の生き方を学ばせようとしている。郷土の偉人の生き方は子どもたちにとって最高の教材である。かつて、私は、教育委員会に、群馬の偉人を描いた副読本を作ることを提案したが私が思うようなものは作られなかった。

◇視察中のバスの中で、教育委員会の幹部から近く発表するという資料を頂いた。「ぐんまの子どもにすすめたい本200選」(平成21年度改定版ブックリスト)である。その中に、郷土に関わる偉人として、田中正造だけが取り挙げられているのは淋しいことだ。上毛カルタにも挙げられている、新島襄、内村鑑三、船津伝次平、関孝和等を初めとして、子供達が胸を躍らせる郷土の偉人は多い筈である。山口県が吉田松陰に力を入れるように、郷土の偉人の生きた姿を子ども達の胸に植え込むことには格別の重要さがある。

 郷土を愛せよとか道徳を大切にと言っても子ども達の心には響かない。命がけで生きた偉人の物語に子どもたちを引き込むことによって子どもたちの心に貴重な種を落とすことができる。その種は芽を出して人格を支える木に成長する。郷土を愛する人材を育てるために、郷土の偉人を200選の中で増やして欲しい。(読者に感謝)

☆土・日・祝日は、中村紀雄著「遙かなる白根」を連載しています。

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